【SS】安室タン×BoAタン【カポー】

1 :アール子:2007/01/24(水) 11:05:20 ID:/awpAdy1
まだまだ需要は少なかれど、やはりあちらではスレチでしたので、
専スレ立ててみますた。

安室タン×BoAタンカポーのSSスレでつ。
他の作家様もどしどしご投下を!

sage推奨・マターリ進行でいけたら良いなと思っております。
それではよろしくお願いしまつ。




2 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/24(水) 12:10:54 ID:iCYiAGOE
>>1
乙!新作期待してまつ!

3 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/24(水) 13:18:42 ID:UMyRr2FS
きゃぁ(//▽//)
>>1様vv新作期待してまふ!

4 :アール子:2007/01/24(水) 14:20:40 ID:/awpAdy1
>>2
>>3
dでつ。しかもあちらから移動してきて頂いた様で、ありがたいでつ。
恐れ多くも私如きが専スレを持つ日がくるとは・・・恐縮でございまつ。

2台でのPCで随時投下しておりまして、ちょくちょくID違うのをカキコするのが
少々おっくうになってきましたので、ちょいとこれからはコテハンで行かせて頂きまぷ。
しょうもないコテハンでつがw

まだまだ未熟ではございますが、よろしくお願い致しまつ。<(_ _)>ペコリ



5 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/24(水) 16:32:42 ID:wKxPCkQZ
ヒャホーヾ(≧∇≦)〃
応援してっからね〜♪

6 :アール子:2007/01/24(水) 17:29:19 ID:/awpAdy1
>>5
dくすでつ。皆様のお言葉、ホント励みになりまつ(`・ω・´)

間もなく続編投下できそうでつ。


7 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/24(水) 18:08:46 ID:UMyRr2FS
楽しみだぽ(゚ー゚*)
応援してまする!

8 :アール子:2007/01/25(木) 01:12:07 ID:IR+CWEY1
>>7
dでつ!やる気、頂きますた!

ところで、ビアンと指の因果関係がたまにあがってまつが、こないだHEY×3
見てて分かったんですけど、BoAタンの人差し指、薬指に比べてかなり短めですねぇ〜。
確認できたのは右手だけでしたが、あの状態で分かるって、ホント、かなり短めだと思いまつ。
これはもしや!なんて期待してしまう自分がいたりなんかして。

話が逸れてしまいますたが、投下!

9 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 01:24:09 ID:kHHyIcTF
>>8
投下wktk。
てかどんな因果関係があるの?
また詳しく教えてください。
あと、ここスレタイ検索に引っかかるから荒れるかも。。

10 :アール子:2007/01/25(木) 01:31:19 ID:+Diio92a
彼女と付き合うようになったあの日からもうすぐ2ヶ月・・・
木々には新芽が息吹き、春がもうすぐそこまで来ていた。

もうすぐ2ヶ月か・・・それだけ経つとゆうのに、あたしとBoAちゃんの間にカラダの関係は・・・
・・・まだ無い。
お互い忙しい。なんてゆうのは単なる言い訳で、これまでの間、忙しい合間を縫って一緒に
外出したり、お互いの家を行き来したりしてて、それなりにチャンスがあったにも関わらず、
未だに肌を重ね合わせていないのは自分のせい。それは重々承知してる。
彼女の事を知れば知るほど、私の彼女に対する想いは日増しに強くなってきてる。けれど、
それと同時に不安もあった。今までに経験した事がない、言葉では言い表せないような気持ち。
あたしなんかが彼女を傷つけちゃいけないんだって。大げさかもしれないけど、ホントに
そんな気さえした。だけど、本音を言えば、彼女に近づきたくて、触れたくて。けれど、
どこかで臆病になってる自分がいた。もしかしたら、彼女もあたしと同じ不安を抱えて
いるのかもしれない。だけど、もうそろそろ・・・いいよね・・・?

そんな事を考えていても、あいにく彼女は母国で仕事中。
3日後にならないと帰ってこない。その間はアナログなあたしのせいで音信不通。
これを機会にちょっとは機器に詳しくなろうかな・・・
だって・・・淋しいよ・・・

淋しさを紛らわすように忙しく仕事をこなしていた時、タイミングが良いのか悪いのか、
例の人物から呼び出しが掛かる。

例の場所に来い。と。

今じゃすっかりあたしのよき相談所になってる彼女。めんどくさいと思いつつ、
頼りにしてるのも事実。彼女の感は、占い師なんて比じゃないほどよく当たる。

11 :アール子:2007/01/25(木) 01:38:32 ID:+Diio92a
>>9
指の件でつが、「ビアンの女性は薬指より人差し指が短い事が多い」
との事らしいです。確かアメリカの調査結果だったような。

やはり、こーゆーのって、関係ある・ない派に分かれるんで、
まぁこんなのもあるよ。って程度に捉えていただいた方が・・・

って、検索引っかかちゃいますか・・・あちゃ〜・・・
とりあえず少々の荒らしはスルーでよろしこでつ。

では続きを。

12 :アール子:2007/01/25(木) 01:40:24 ID:+Diio92a
いつもの居酒屋の、いつもの部屋。もう電話を掛けなくても自分一人で来れるようになった。
そして、必ず彼女の方が先に来ていて、私を出迎えてくれる。

「ち〜っす!」
「ち〜っす・・・」

返事を彼女流でするのも慣れたもんだ。

「どげんしたと?奈美姉元気ないっすなぁ〜」
「いつもそんなに元気なのはAIちゃんだけだって・・・」
「元気じゃない時位あるってばよ。奈美姉、空元気も元気になる一つの方法よ?」

確かに彼女の言う通りかもしれない。
だけど、それを出来るタイプとそうでないタイプとが居て、あたしはもろに後者。

まぁ、確かにそうかもね。なんて軽くかわして、質問する。

「で、今日のご用件は?」
「奈美姉冷たいなぁ〜、そげんいわんじ!」

わざとらしくほっぺたをふくらます仕草が、ちょっと憎たらしい。

「あたしが奈美姉呼び出すってったら、BoAちゃんとの事しかなかち!」

はぁ・・・やっぱりそうきますか。
理解してくれてるのは嬉しいけど、応援してくれてるのか、興味本位なのやら・・・

13 :アール子(ほんとだ、検索引っかかりまつね・・・):2007/01/25(木) 01:44:24 ID:+Diio92a
「まぁ、ぼちぼちって感じかな・・・」
「ふ〜ん。もうエッチした?」

ぶっ!!!

あまりに唐突すぎる質問に口に含んでいた飲み物を吹き出してしまう。
コップが口元になかったら大惨事だったのは言うまでもない。

ゲホっ!ゴホっ!

うぅ・・・気管に入った・・・なんでこの子はいつも先に核心突いてくるかなぁ・・・

あたしが咳込んでまだ話せないのをいいことに、彼女はニヤリとしながら続ける。

「奈美姉ってホントに分かり易すぎ。そげん様子じゃ、まだまだって感じと?」

はい、その通りでございます・・・
反省ザルの様にうなだれて、コクリと頷く。

「奈美姉何してるかね?付き合ってもうすぐ2ヶ月よ?」
「わかってるってば・・・」
「奈美姉がそんなんなら、あたしが頂く。」
「ちょ!それは絶対ダメっ!」
「嘘に決まっちょるやろが。奈美姉もBoAちゃんもすぐ本気にするんだもんなぁ〜」

14 :アール子(もうちょいスレタイ考えればよかった(ノД`):2007/01/25(木) 01:48:06 ID:+Diio92a
そんな事言いながら車のキーを人差し指でクルクル回してる。
どうも、本気なのか冗談なのか分からない。
だけど、全てを話せてしまう独特の雰囲気も持っていて。

「あたしの・・・・・・」
「ん?周りがうるさくて聞こえんのですが」
「あたしの気も知らないで、からかわないで!」

ついつい声が大きくなる。
だけど、やっぱり今回も彼女に全てを話してしまう自分がいた。
もう後半の方なんか半べそ状態。はぁ・・・情けない・・・
こんな姿は、とてもじゃないけどBoAちゃんには見せられない。

「事情は分かった。奈美姉の気持ちも分かった。でも、いい加減・・・ねぇ?」
「やっぱり、そう思う・・・?」
「それが全てとは思わんけど、でも大事であるのも確かだと思う、あたしゃ。」
「それはあたしも同じだけど・・・」
「やっぱここは年上である奈美姉がしっかりせんと!」
「分かってる・・・あたし、BoAちゃんの事大好きだし。」
「そう、それでよかと!その気持ちがあればよかと!ふぅ〜熱い熱い。」

わざとらしく顔を両手でパタパタしているのが、これまた憎らしくて、軽くデコピンを
お見舞いしてやった。仕返しをされたのは、これまた言うまでもない。

15 :アール子(しかし、時すでに遅し・・・_| ̄|○ :2007/01/25(木) 01:52:23 ID:+Diio92a
そして道路に出たところで、お決まりのやりとり。

「今日もありがとうございました。でもって、ごめんなさい」
「うわぁ〜奈美姉が初めて真面目に礼を言ったよ。明日で地球は滅びるね。マチガイナイ!」
「はぁ?」
「はぁぁぁ?」

お互いプッと吹き出す。

「じゃあね!」
「バイちゃ!」

そして私は家路へと向かった。
帰り際にお尻を触ってきたのは多めにみてやるか。

16 :アール子:2007/01/25(木) 01:55:54 ID:+Diio92a
9さんに教えて頂くまで気づかなかった私も如何なもんかと反省してまつが、
それでも私の思いはただ一つ・・・

どうか荒れませんように・・・(-人-)

それでは本日はこれにて失礼いたしまつ。

17 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 02:04:26 ID:9c4TlTFO
GJ!
指についてそんな話があるんですね(・ω・。)
そんな荒れないと思いますよ!
そのまま名前出してるスレもまだありますし…

18 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 02:23:58 ID:kHHyIcTF
はぁ〜。
続きが楽しみで寝れない。笑

どうかスレが荒れませんように。
てか職人さんに気持ちよくお仕事してもらいたいです。

では、また楽しみにしてます!!

19 :アール子:2007/01/25(木) 15:23:23 ID:c0WXZDDQ
>>17
はい。ですが、調査結果とは言え、何人に実施したとかまでは私も知らないので、
信憑性はどうなのかまではわかりませんが(;^_^

>>18
そんな、ありがたすぎるお言葉・・・dでつ!

ホント、荒れない事を願いますです。

えと、そろそろエロ投入予定だったんですが、このまま続けていくと
今まで以上に長くなってしまうので、一旦切らせてもらいまつ。スマソ。

では、とりあえず投下!


20 :アール子:2007/01/25(木) 15:25:12 ID:c0WXZDDQ
あ、それと、一応2.3度読み返してから投下してはいるのですが、
相変わらず誤字が多くてスマソ。



21 :アール子:2007/01/25(木) 15:32:18 ID:c0WXZDDQ
あ〜忙しい、忙しい。なんてのは、単なる気の紛らわし。
そうでも思ってないと、淋しくてやってられなかった。
毎日逢っているとゆうわけではないのに、連絡が付かないとゆうだけで
こんなにも淋しいほど私は彼女に惚れてしまっていたわけで、家に一人でいると、
嫌って程それを痛感した。やっぱり、脱アナログになろう・・・

なんとか3日間を耐え抜いて、今日はいよいよ彼女が戻ってくる。
でも、空港からそのまま仕事へ直行だとか。
すぐにでも逢いに行きたいけれど、あいにく私の方も夜までみっちり。
でも、連絡が取れる状況になっただけでも嬉しくてたまらなかった。

お互いのスケジュールは極力早めに確認しているようにしている。
あたしは今日が終われば明日はオフ。って言っても半日だけだけど。
彼女の方は、夜中まで。今日は彼女に逢えそうもない・・・なんて。
彼女はほとんど寝れていないはず。お互いの家に行き来してても
よく寝てる事がある。貴重な睡眠時間を私の為に裂かせるのはよろしくない。
とは言っても無理してくれてる節もある。でもさすがに今日はゆっくり
休ませてあげたい。

22 :アール子:2007/01/25(木) 15:35:38 ID:c0WXZDDQ
そう言えば、夕食時、彼女からメールが来た。

“ただいま、さくせんかいぎ?中です”

彼女は変換に自信がないと平仮名でメールを送ってきて、その語句のあとに?を付ける。
最初は読みにくかったけど、今じゃ慣れたもんで、逆にそれが可愛かったりもしちゃう。
しかし今回は何のことやらさっぱり。私も丁度手が空いていたのですぐに返信。
そして彼女からもすぐに返信。どうやら今は、お互いに手が空いているらしい。

“ナゾは、今日とける?”

変換に自信がなかったんだろうけど、BoAちゃん方式だと
たまにこんなメールも来ちゃうわけで。あたしは可笑しくてついつい
笑っちゃうけど、可愛いから彼女にはこのまま黙っておこっと。

23 :アール子:2007/01/25(木) 15:38:28 ID:c0WXZDDQ
そして、淋しさを何とか紛らわせようと、あたしは自宅で一人テレビを見ていた。

はぁ・・・おもしろくない・・・
BoAちゃんと出会う前は一人で爆笑しながら見てたんだけどなぁ・・・

CMに入り、すぐに愛しい人の顔が映し出される。ベストアルバムのCMで、
デビュー当時の映像から、最近の彼女までの映像が次々と流れる。

可愛い・・・あー可愛いな、ちきしょう!
って、あたしニヤけてるし・・・重症かな、これ。

“ずっと ずっと そばにいて〜♪”

うん、ずっとそばに居るよ・・・なんちゃって。えへへ。

コンコンっ。

!?

ドアを叩かれる音で、慌てて我に返る。
こんな時間に宅急便!?・・・なわけがない。

この時間は彼女も仕事。今頼れる人は誰もいない。
こんな時、一人暮らしの辛さが身に浸みる。

24 :アール子:2007/01/25(木) 15:42:43 ID:c0WXZDDQ
足音を立てないようにそっと扉の覗き穴から外を見る。
誰もいない。イタズラ・・・?

ゆっくり扉を開けて左右を確認。やっぱり誰もいない。
ホラー映画だったら、「なんで開けるんだよ?!」って確実に思われる感じだよね。
確かに恐いけど、確かめずにはいられないあたしの性。

・・・?

前の壁を見ると、何やらテープでメモが貼ってある。

25 :アール子:2007/01/25(木) 15:45:09 ID:c0WXZDDQ
“スプーンが入ってる棚へ行きチャッカマンを手に入れろ”

パソコンで入力した様な文字が不気味さを倍増させる。

なにこれ?うちにはチャッカマンなんか無いし、生まれてこのかた買った覚えすらない。
誰かに聞いてみたいけど、今はどうしようもない。つまりはあたし一人で判断しなきゃ
いけないわけで。

危ないかもしれないけど、BoAちゃんに逢えない淋しさを紛らわすのには丁度いいのかも
知れない。そう思いながら台所へと向かう。

スプーンの入った棚ね・・・いつものくせで半分程度だけ開けて確認。
って、無いじゃん。一応全部開けて、奥も確認する。

あ・・・あった・・・。


26 :アール子:2007/01/25(木) 15:48:48 ID:c0WXZDDQ
まだ開封すらされていない。裏を見てみる。

“ベットの裏からアイテム発見。レベルアップ!”

ちょっと楽しいかも・・・
ベットへ移動し体勢をずらして下を覗く。
包装紙にくるまれた、薄くて20cm程度の何か。

なんだろう?
やっぱりメモが貼ってある。

“秘密のアイテム。開けるな、キケン!”

どっかでよく見る決まり文句によく似ていて、ついつい一人で吹き出してしまう。

これを仕込んでいるのは、きっとAIちゃんだろう。彼女ならこーゆー事をしそうな感じ。
・・・あれ?AIちゃんってあの日以来うちに来たっけ?ま、いっか!

27 :アール子:2007/01/25(木) 16:04:47 ID:c0WXZDDQ
そして裏を確認。

“二つのアイテムを持って、エレベーターへ移動しろ”

サンダル履きでエレベーターへ向かう。
そして今度はエレベーターの扉。

“屋上へ行け”

はいはい。

エレベータの中。

“ファイナルステージ”

屋上へ到着。
普通は入れない場合が多いんだろうけど、あたしの住んでいるマンションは
屋上がちょっとした庭園みたいになっていて、住人に開放されている。
とは言っても、人がいることは滅多になくて、そこがまたあたしのお気に入り。

28 :アール子(ちょっと追加でつ):2007/01/25(木) 16:59:26 ID:c0WXZDDQ
屋上へ繋がっている扉に最後かと思われるメモ。

“−ミッション終了−ごくろうさま。”

AIちゃんもよくやるもんだ。なんて思いながら、ゆっくり扉を開ける。

そこには、あたしの予想とは全く違う人物が立っていた。
逢いたくてたまらなかった、私の・・・最愛の人。

「BoA・・・ちゃん・・・」

ビックリして動けない私を、彼女はそっと抱きしめた。

「タダイマ・・・」

感情が溢れるのを抑えきれなかった。
あたしは彼女を抱きしめ返して、思い切り泣いた。

29 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 19:40:27 ID:kHHyIcTF
イイね〜'。+゚。+(。・∀・)。゜+゜。・+
好きな人にただいまって言われたら嬉しいよね。
アムロちゃん泣いちゃったし><
寂しかったんだね。。




30 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 20:08:24 ID:uqnyioYi
アール子さんGJ!!
毎回楽しく読ませてもらってます(*・ω・)イイ!

31 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/25(木) 21:14:59 ID:GZOFpr7Y
つづき期待sage

32 :sage:2007/01/26(金) 00:57:16 ID:7UVouYpB
元はどこで書いてらっしゃったんですか?
前のも読んでみたいんですけど?

33 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 02:05:41 ID:flbweT1G
BoAタソも安室ちゃんも大好きです!
なのでこのスレは嬉しすぎる(´∀`)
前述にもあった通りBoAタソは左右両方とも圧倒的に薬指より人差し指の方が短いですよ。
しかも体の割に手が大きくて指もとても長い!
凄く綺麗な手です。

34 :アール子:2007/01/26(金) 02:40:06 ID:Ahl7Bhqt
>>29
いや〜、私も是非言われてみたい。なんて・・・
とりあえずBoAタンばっかり泣かせてしまってるので、安室タンも。的なw

>>30
いえいえ、こちらこそ毎回元気頂いてまつ!

>>31
sage進行、感謝でつ!

>>32
元は「ビアンに支持されてる・・・」スレで、1.2話を投下させて頂いて、
こちらでは3話目からの投下になってまつ。

>>33
この二人がもしホントに・・なんて思ったら、そりゃもうって感じでつよねw
やはりBoAタンは人差し指の方が短いんでつね。確かに手は大きいと感じてますた。

では投下!


35 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 02:40:43 ID:QE2FF8Ny
>>32
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1113796951/

あたしもBoAちゃんの手大好きです。
大人な感じの手でかっこいい。
てかアムロちゃんの指も気になるねww


36 :アール子:2007/01/26(金) 02:45:03 ID:Ahl7Bhqt
>>35
サポートdくすです!
安室タンの指はどうなんでしょうね(´・ω・`) ?


37 :アール子:2007/01/26(金) 02:48:38 ID:Ahl7Bhqt
「大丈夫?落ち着きましたか・・・?」
「うん・・・ごめんね、みっともない姿見せちゃって・・・」

なんとか鼻をすすりながら、片手で涙を拭う。

「じゃあ、私もみっともないですか・・・?」

・・・え?

ゆっくり体を離すと、彼女は静かに涙を流していた。

「奈美恵さんから、もらい泣きしちゃいました。えへへ・・・」

ペロっと舌を出して、肩を上に挙げる仕草をする。
そんな彼女が愛おしくてたまらなくて、私はそっと口づけをした。
少しだけ塩辛い彼女の唇。涙の部分を自らの舌で拭き取るように
舐め上げて、もう一度軽く唇に触れて彼女を強く抱きしめる。
ほんのり香るトリートメントと、彼女の体温が心地良い。


38 :アール子:2007/01/26(金) 02:49:59 ID:Ahl7Bhqt
そう言えば、気になった事がある。
体勢はしばらくこのままでいいよ・・・ね・・・?

「BoAちゃん、そう言えば仕事は・・・?」
「奈美恵さんとメールしてた時は終わってました。」
「え・・・?」
「その後は、ちょっと、メモを印刷したりとかしてて・・・。」

そうだったんだ・・・

「BoAちゃん、この計画ってBoAちゃんが全部一人でやったんだよね?」
「はい。向こうに行く前、奈美恵さんちに来た時、隙を見計らって」

いつの間に・・・

「ノックした後、奈美恵さんにバレちゃまずいから、屋上まで猛ダッシュしました。」

あぁ、なるほど・・・どうりで少し体温が高いはずだ。
彼女の慌てっぷりが想像できて、あたしは自然と頬が緩んだ。
だけど、何よりもこの計画を自分の為にしてくれたことが嬉しかった。

でも、よく上手いことあたしも騙されたもんだ。
一つ違えば彼女の計画は失敗に終わってたかもしれないわけで。

39 :アール子:2007/01/26(金) 02:52:21 ID:Ahl7Bhqt
「奈美恵さん、アイテムは持ってきましたか?」
「うん、バッチリ!」

そう言って勢いよくポケットから取り出した。
ところで、この包装紙にくるまれたものは何だろう?

「BoAちゃん、これなに・・・?」
「開けてみて下さい。」

あたしに向かってニコッと微笑む。
可愛いなぁ〜もう!

包装紙を取ると、そこには“線香花火”が一袋入っていた。

「BoAちゃん、これ・・・」
「私、奈美恵さんと一緒にやってみたかったんです!」

こんな時期に手に入れるのは大変だったろうに・・・

40 :アール子:2007/01/26(金) 02:53:42 ID:Ahl7Bhqt
「よし、やろうか!」
「はい!」

あたし達はしゃがみ込んで、線香花火に火を付ける。

季節はずれの線香花火。パチパチ音を立てながら飛び散る火花が彼女の横顔をそっと、
きれいに映し出している。

「BoAちゃん・・・」
「はい・・・?」
「色々ありがとね?」
「そんなぁ〜いいですって!」

一瞬強い風が吹いて、あたしの火玉が落ちる。

「あっ・・・」

ほぼ同時に言葉が出た。
線香花火が終わる瞬間の、なんとも言えない哀しい感じ。
まるで昨日までの自分みたいだ・・・なんて、ちょっと思う。

41 :アール子:2007/01/26(金) 02:54:51 ID:Ahl7Bhqt
だけど、今は隣に彼女が居る。彼女が居るだけで、こんなにも心が安らぐ。
彼女を守ってあげたい。心からそう思える。

「残りはまた今度用にとっておこう?」
「ですね!」

立ち上がり、部屋へ戻る準備をする。

「戻ろっか!」
「はいっ!」

どちらからともなく、あたし達は手を取り合う。

そして、月明かりの下でもう一度キスをした。

                             〜終わり〜

42 :アール子:2007/01/26(金) 03:01:46 ID:Ahl7Bhqt
とりあえず、19にて述べた理由により、一旦強制(?)終了させていただきまつ。
とは言え、十分長文なんですが(;^_^

明日より4話目に取りかかりまつ。今までで一番時間が掛かるであろう悪寒・・・

それでは今夜はこれにておいとまさせていただきまつ!


43 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 03:16:41 ID:QE2FF8Ny
>>36
いえいえ^^

リアルタイムで読めて嬉しいです。
切なかったけどBoAちゃん帰って来てよかった〜。
どんどん投下よろ。
マタ〜リ待ってます。

44 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 06:04:53 ID:vQ1CTYNO
GJ!
いや〜もうすっかり
安室ちゃんとBoAタソとアール子サソのファンです(*´Д`)=з
私もまたーり待ってます!

45 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 08:28:50 ID:e9konAMY
GJ!!4話目楽しみ〜^^
また〜り待ちます(*´δ`*)

私の手も人差し指短いデス


46 :アール子:2007/01/26(金) 15:41:28 ID:fAuBFy61
>>43
正直、この二人で書くのって最初は無理だ!とか思ってたんでつが、
書き始めたら、これが意外とw二人の距離がもっと縮まったら、
ほんわか系も入れていこうかと思いつつ。

>>44
きゃー、そんなありがたすぎるお言葉(〃><)
ちなみに、このしょーもないコテハン、今のところ安室タン目線で書くことが
多いので、安室タン関連から取ってつけますた。

>>45
私もBoAタンに負けず劣らず短いでつwやっぱ関係あるんでせうか・・・

とゆうことで、投下!


47 :アール子:2007/01/26(金) 15:46:01 ID:fAuBFy61
屋上でのひとときを終えて、あたし達は部屋へと戻った。
わずかな時間で、色んな事があった。屋上は思い出の場所になりそう。

扉を開けて、彼女を先に入れる。

「おじゃましま〜す!」

靴を脱いで小走りでリビングへと向かう。
彼女が“履きやすくて一番気に入ってる”と言っていたスニーカー。
職業柄、ヒールの付いた靴を履く機会が多いけど、あたしも彼女も、
普段はやっぱりこっちの方が楽って事で、スニーカーを履いてる事が多い。
それに、ヒールじゃ“猛ダッシュ”はキツイもんね、うふふ。

脱ぎ捨てられた彼女の靴を揃えて、あたしは部屋へ上がった。

一足遅れてリビングへ向かうと、彼女は何かを探していた。
あぁ、あれか。

「リモコン?」
「はい・・・」

あたしは所定の場所にリモコンを置かない。自分でも分からなくなることが多々ある。
そんなだから、彼女もリモコンを探すのによく四苦八苦している。

48 :アール子:2007/01/26(金) 15:47:23 ID:fAuBFy61
「あった!」

どうやら今日はコタツの中だったらしい。体勢を立て直し、彼女はコタツへ入った。
あたしもそれに続く。

「あったまる〜」

なんて言いながらチャンネルを次から次へと変えている。
屋上に行く時、このままにしていったのは正解だったみたい。
ずぼらなO型に感謝しろよ〜?なんて。

「BoAちゃん・・・明日の仕事って夕方からだったよね?」
「はい、そうです。」

そう、明日はあたしも彼女も夕方からの仕事で、これまた偶然にも場所がすぐ近くで、
だから、明日逢えればと思ってた。けど、今はこうして隣に彼女が居てくれる。

「あの・・・もし良かったらでいいんだけど・・・今日うちに泊まっていかない・・・?」

49 :アール子:2007/01/26(金) 15:48:56 ID:fAuBFy61
テレビの方を向いてチャンネルを変えていた彼女の指が止まる。
どうしよう・・・また怒らせてしまっただろうか・・・
彼女は自分の問い掛けにどんな表情をしているのだろう。
不安に耐えきれなくなって慌てて言葉を発する。

「あ、嫌ならいいんだ!ごめんねっ!」
「・・・・・・・です」

消え入りそうな程の小さな声。

「ん?」
「嫌なわけ・・・・・・ないじゃないですか・・・」

!!!!!

「なっ、何か飲むっ??」

予想を裏切られる嬉しい答えに、胸の高鳴りが抑えられなくて、
突拍子も無いことを聞いてしまう。

「ダイジョウブです・・・それよりも・・・あの・・・」
「な、なにっ?!」

声がうわずっているのが自分でも分かる。

50 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 15:50:17 ID:ySHPdHgF
リアルターイムw
初お泊りですねぇwww

51 :アール子:2007/01/26(金) 15:51:10 ID:fAuBFy61
「私・・・お風呂に入りたい・・・です・・・」
「あ、うん、えっと・・・分かった!じゃあ湯船入れ替えるからちょっと」

立ち上がろうとした時に腕をガシッ!と掴まれる。

「それはいいです・・・のぼせちゃうと・・・後で困るから・・・」

彼女は耳まで真っ赤にしてつぶやくように、そう言った。

これって、BoAちゃんも・・・だよね?!そうだよね!?

「そ、そっか!えっと、じゃあタオルとか勝手に使っていいから!」
「はい・・・」
「着替えは用意して持ってくから!」
「はい・・・」

そう言うと、相変わらず顔に赤みを帯びている彼女は、お風呂へ向かった。

52 :アール子:2007/01/26(金) 15:53:46 ID:fAuBFy61
>>50
はい、初お泊まりでつw
安室タンの様子がおかしいでつww

53 :アール子:2007/01/26(金) 15:55:08 ID:fAuBFy61
ザーーーッ・・・・
シャワーの流れ落ちる音に胸が高鳴る。

どうしよう・・・あー・・・・
って、こんな事考えてる場合じゃない。着替え用意しないと!
体型はそんなに差がないし、どれでもいいよね?

脱衣所の扉を開けてそっと声を掛ける。

「BoAちゃん、着替えここに置いとくね?」
「あ、はい。ありがとうございます」

ここを開ければ彼女が居て・・・って、エロオヤジか、あたしは。
我慢×2!覗きたい衝動を抑えてそそくさとコタツへ戻る。

気を紛らわすためにバラエティ番組でも見るか。
・・・・・ビックリするほどつまらない。あー、こんなんじゃ気が紛れない!
どうする・・・?音楽でもかけようかな♪

だけど、今の気分に合う曲なんて思い浮かばない。ラジオでも聞いてみる?
ポチっ。


54 :アール子:2007/01/26(金) 15:57:10 ID:fAuBFy61
“とゆう事でね、え〜今日はBoA特集とゆうことで・・・”

なんですと〜!?なんとタイミングの良い女なのでしょう、あたしって。
こりゃ聞くしかない。

“それではここで、サプライズゲストに御登場頂きましょう〜”

もしかして?

“ボ〜ア〜!”

キャー!BoAちゃーん!
あたしのテンションは、ヤバすぎる位に高くなってる。
このラジオはきっと、こないだ言ってた収録の分だろう。
それにしてもこのDJ、さっきからあたしのBoAちゃんを呼び捨てにして、
匿名で苦情のハガキ送りつけてやる!なんて。

ラジオから彼女の声が聞こえてくる。だけど、今彼女はここにいる。
ごめんなさい、ちょっとだけ優越感に浸らせて下さい・・・

55 :アール子(追加でつ):2007/01/26(金) 16:42:36 ID:fAuBFy61
シャワーが止まる音がして、お風呂場のドアが開いたようだ。
その音で現実に引き戻される。

ふぅ・・・・落ち着け、あたし。

カチャ・・・。

来たっ!

彼女はあたしの服を着てタオルを首からぶら下げている。
暖房も入れてたし、暑いかもしれないと思ってトレーナーと一緒に用意したTシャツ。
それしか着てないとゆうことは、やっぱり暑かったらしい。

56 :アール子(続きは夜中あたりにいけそうでつ):2007/01/26(金) 16:45:50 ID:fAuBFy61
「奈美恵さん、あの・・・ドライヤーを・・・」
「あ、ごめん!今出すね!あそこで待ってて貰える?」

そう言って、彼女を化粧台のイスに座らせる。

洗面台の下からドライヤーを持って戻る時、鏡越しに彼女と目が合う。
まだ頬が少し赤いまま、あたしに向かってニコっと微笑む。

彼女のこんなところに、あたしがどれだけやられてるか彼女は当然気付いてないわけで。
ちょっと古くさいけど“ズキューン!”って感じの。

彼女が下を向いてバスタオルで髪を拭いている。
あたしの斜め下には彼女の首筋。
BoAちゃん・・・あたしの大切な人・・・

あたしはそっと彼女の首筋にキスをした。

57 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 23:11:16 ID:QE2FF8Ny
続きwktkwktk(^∇^)人(>∀<)ノ
めちゃくちゃドキドキするじゃまいか!
アムロちゃんとBoAちゃんてどっちが攻めでも受けでもいいよね?
でもいつかBoAちゃんがかっこよくリードするのとか読みたいです。
男前BoAちゃんに惚れそうです。
・・・勝手なリクですね(´Д`)スマソ

58 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 23:13:20 ID:QE2FF8Ny
続きwktkwktk(^∇^)人(>∀<)ノ
めちゃくちゃドキドキするじゃまいか!
アムロちゃんとBoAちゃんてどっちが攻めでも受けでもいいよね?
でもいつかBoAちゃんがかっこよくリードするのとか読みたいです。
男前BoAちゃんに惚れそうです。
・・・勝手なリクですね(´Д`)スマソ

59 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 23:13:51 ID:QE2FF8Ny
スマソ!!!!!!

60 :アール子:2007/01/26(金) 23:33:00 ID:gWufjTiA
>>57
いえいえ、とんでもないw
ただ、年齢の関係上とか、やっぱ安室タンサイド側からの方が書きやすいのは確かなんでつ。
とはいえ、今後はちゃんとBoAタンが攻めの方も視野に入れてるので、もう少々お待ちを・・・



61 :アール子:2007/01/26(金) 23:38:28 ID:gWufjTiA
あ、これからカラオケに行ってきまつ。
なので、投下がちょっと予定より遅れるかもです。

最近BoAタンのCDばっかり聞いてまつ。
「Winter Love」をようやくマスターしたので(遅っ)、
サビの部分だけ安室タンを想いつつw



62 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/26(金) 23:57:32 ID:QE2FF8Ny
はい!待ってます。
カラオケでたくさんイメトレして戻ってきてね〜(-∀-)ノ゙
WL好き。アムロちゃんの新曲も好き。

63 :アール子(只今相手待ちにより、少々追加でつ:2007/01/27(土) 00:25:14 ID:QRjG9GiQ
突然の事に驚いたのか、彼女のカラダが少しビクッとする。
あたしはそれに構わず唇を上下に往復させる。
それだけじゃ物足りなくて、舌を使って同じ事を繰り返す。

「・・・あ、あの・・・髪乾かさないと・・・」

彼女が話すのを制するかのように、そのまま耳たぶを甘噛みする。

「・・・んっ・・・奈美恵・・・さん・・・」
「髪なんかいい。あたし、もう我慢出来ない・・・」

彼女を立たせて、唇に触れながらベットまで移動する。
後ろを向いていた彼女がベットにつまずいて、あたしも一緒に倒れ込む。

「BoAちゃん・・・ずっとこうしたかった・・・」

あたしたは彼女を見つめて、そっと髪を撫でた。
あれだけ悩んでいたのがまるでウソみたいに、普段なら恥ずかしくて言えそうも
無い言葉がどんどん出てくる。

「私も・・・です・・・」

嬉しい言葉が聞こえて、あたしの胸の鼓動も早くなる。


64 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/27(土) 02:48:54 ID:2ygJUNQ9
・ω・)wktk

65 :アール子:2007/01/27(土) 05:36:07 ID:bqZskh+B
夜中と言いつつ、もうすっかり朝方になってしまいますた。
カラオケでは相手が安室タンを歌った後に私がBoAタンを歌ってまいりますた。
もちろん両者ともPVで。なんだか妙に笑ってしまいそうなのを
こらえつつw

二人とも可愛かった〜(*´Д`)

では投下!



66 :アール子(しかし・・・:2007/01/27(土) 05:38:54 ID:bqZskh+B
そして彼女の下顎を軽く持ち上げてキスをする。
自らの舌で彼女の唇の輪郭を確認するように往復させると、
彼女の唇が少し開いて、そのままゆっくり舌を押し入れる。
舌で歯列を辿り、差し出された彼女の舌先を自らの舌先で刺激する。
そして啄むように絡め合う。

「ん・・・ふぁっ・・・」

深いキスだけで、こんなにも甘くてとろけてしまいそうだったのに、
彼女から漏れる艶やかな声に、更に頭の奥が痺れるのが自分でも分かる。

ダメだ・・・もう止められない・・・


67 :アール子(エロはホントに・・・:2007/01/27(土) 05:42:17 ID:bqZskh+B
彼女の肩に置いていた右手をそっとずらしてTシャツの中へ入れようとした時、
彼女がそっと口を開いた。

「奈美恵さん・・・電気・・・」
「このままじゃダメ?」
「恥ずかしい・・・です・・・」

そう言って腕で目を塞いでしまった。
かわいくて困っちゃうな・・・

夢中になっていて付けっぱなしになっていたことにすら気付かなかったラジオを消して、
最大だったライトのつまみを回して弱にする。先ほどに比べれば大夫暗いけれど、
自分側からは彼女の事はちゃんと確認できる程度の暗さ。

「これでいいかな?」
「はい・・・」

そして、仰向けになっている彼女の上にまたがり
体勢をそのまま下へずらして、また深いキスをする。

68 :アール子(難しいでつ(ノД`):2007/01/27(土) 05:49:02 ID:bqZskh+B
キスをしたまま両手をTシャツの中へ滑り込ませる。
指で弄ぶようにお腹の線を辿って胸へと辿り着いたところで
膨らみをそっと撫でるように揉み上げ、頂点に指で触れる。

「んっ・・・」

それに反応して彼女の腰が一瞬浮く。
優しく、時には強く押すことで、彼女の胸の頂点が徐々に固くなっていく。

「BoAちゃん・・・」

唇を耳元にずらして、彼女の名前を呼ぶ。
彼女の声・表情・カラダ、全てに刺激されて、あたし自身の呼吸も
無意識のうちに荒くなっていた。

69 :アール子:2007/01/27(土) 05:50:48 ID:bqZskh+B
目がしょぼしょぼでつので、
今日は寝まつ・・・

おやすみなさいませ。

70 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/27(土) 23:15:30 ID:2ygJUNQ9
*・ω・)wktk

71 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 02:29:03 ID:hWYqhpgN
最近のBoAちゃんは「安室ちゃん」発言多い!
もう…萌え〜(*´Д`)=з

72 :アール子:2007/01/28(日) 02:42:55 ID:PKHCQ5il
>>70
wktk、dくすでつ!

>>71
そうなんでつか!?これは、大変だw

エロは苦手なんでつが、お休みとゆうことでちょいと筆(?)も進みまして、
終了しますたので、ちょいと多めかと思いまつが、最後までいかさせてもらいまつ。

では、投下!

73 :アール子:2007/01/28(日) 02:46:09 ID:PKHCQ5il
彼女の上半身を軽く持ち上げて、一気にシャツを脱がせる。
そのまま後ろに両手を回してブラジャーを外す。
だけど、胸には彼女の腕がしっかりと回されていて。

「恥ずかしいです・・・」
「大丈夫だから・・・ね?BoAちゃんのカラダ、綺麗だよ?」
「で・・・も・・・」

お世辞なんかじゃ無かくて、心からそう思った。程良く付いた腹筋。
けれど、柔らかくてハリのある体つき。胸がドキドキした。
あたしは彼女の両腕を掴んで、そっと上に移動させる。
小ぶりだけど、形の整ったキレイな胸。
露わになった彼女の胸の先端をあたしはそっと口に含んだ。

「っあ・・・んっ・・・」

舌で転がしては甘噛みして。

「っく・・・ふぁ・・・っ」

控えめの喘ぎ声。それが意地らしくて、益々あたしに熱を注ぐ。
掴んでいた左手を放して、自分の右手をそのまま最後の一枚の中へ滑り込ませる。

74 :アール子:2007/01/28(日) 02:49:15 ID:PKHCQ5il
そこはすぐにでもあたしを受け入れられるほど潤っていて。
中指を擦り付けるように往復させると、彼女のカラだがビクンと跳ねる。
そして、茂みの中から蕾を探り当てて優しく愛撫する。

「奈美・・・恵さ・・んっ・・・あっ・・・はっ・・・」

口を胸の先端から放し、彼女の表情を見つめる。
ずっと欲しくてたまらなかった、大切な彼女。あたしだけの・・・・

「ねぇ・・・BoAちゃん・・・いれてもいい・・・?」

あたし何言ってんだろう?
頭では分かっていても、興奮を抑えきれなくて、つい野暮ったい事を口走ってしまう。
そんなあたしの問いかけに彼女は少し苦しそうな表情をしながら首を何回も縦に振る。

そして、充分過ぎるほど潤っていた彼女の泉は、あたしをすんなりと受け入れた。

「っっあ・・・」

指の腹で彼女の一番感じる部分を探り当てる。

「っう・・・あんっ・・・」

彼女のカラダがビクッとして、握られていた左手に力が籠もる。
ゆっくり指を出し入れして、彼女の一番感じる部分を確実に刺激する。

75 :アール子:2007/01/28(日) 02:53:13 ID:PKHCQ5il
「っあ・・・はっ・・・あっ・・・」
「BoAちゃん・・」

彼女の呼吸が徐々に荒くなってきて、それに合わせるように指の動きを早める。
彼女はベットのシーツを掴んでいた左手を、あたしの背中にしがみつくように回した。

「んくっ・・・っっ・・・っやぁ・・・あっ・・・」
「いや・・・?ねぇ・・・」

指の動きに合わせるように腰を振っていた彼女にこんな事、イジワル以外の何ものでもない。
だけど、もう自分でも何を言ってるのか分からなくて、歯止めが利かなくて・・・
静かな部屋で聞こえる、あたしと彼女が繋がってることで生まれる淫らな水音。
彼女の甘い声。表情。彼女の全てに、自分の方がどうにかなっちゃいそうでたまらなかった。

「ちが・・・んあっ・・・イっ・・・アっ・・・」
「イキそう・・・?」
「っ・・・んっ・・・あっ・・・」

握られていた左手に痛いほど力が入って、背中に爪が食い込む。

「あっ・・・っん・・・・ぁああ・・・!」

彼女のカラダが大きく跳ねて、ベットに沈んだ。

76 :アール子:2007/01/28(日) 02:54:41 ID:PKHCQ5il
「ハァハァハァ・・・・」

全身で呼吸する彼女の横へ自分も横たわり、彼女が落ち着くまで髪をそっと撫でる。

「ふぅ・・・・」

深呼吸をしたのを確認して彼女に話しかける。

「落ち着いた・・・?」
「はい・・・。あの・・・」
「ん・・・?」
「その・・・私・・・」

彼女が私の方を向く。

「どうしたの・・・?」
「奈美恵さんの事・・・好き・・・愛してる・・・」

そう言うと彼女は私の胸に顔をうずめて、恥ずかしい・・と言ってしがみついてきた。
そんな事されたらますます夢中になっちゃうってば・・・


77 :アール子:2007/01/28(日) 02:56:27 ID:PKHCQ5il
「BoAちゃん、あたしもBoAちゃんの事・・・愛してる」

顔をうずめていた彼女が私を見上げる。

「ホント・・・に・・・?」
「うん、ホント。ホントにホント。」
「どれくらい・・・?」
「これくらい」

彼女の体を自分の力の限り抱きしめる。

「骨が折れた・・・」
「うそっ?!」
「ウソ。プッ・・・あははっ」

もぉ、BoAちゃんて子は・・・本気にするあたしもどうかと思うけど、
ちょっと仕返ししてやりたくなる。

「じゃあBoAちゃんはどうなの?あたしの事どれくらい好き?」
「私は・・・これくらいです!」

彼女もあたしを思い切り抱きしめてくる。

78 :アール子:2007/01/28(日) 02:57:22 ID:PKHCQ5il
「うっ・・・!」

ゴロン・・・バタッ。

彼女から解放されたあたしは、力を抜いてベットへうつ伏せになる。
俗に言う、「死んだフリ」ってやつ?

「・・・え?ちょっと・・・え・・・?」

うふふ・・・慌ててる。

「奈美恵さん!奈美恵さんってば!」

体を軽く揺さぶってくる。あーどうしよう。我慢できない・・・

「・・・ククク・・・プッ・・・アハハっ!」

あたしは仰向けになってお腹を抱えて笑った。

「ちょっと、ヒドイじゃないですか?!」
「だって、先に騙したのはBoAちゃんの方じゃん。アハハ、お腹痛い〜。」
「いくら何でも奈美恵さんのはやり過ぎです・・・ホントに心配したんですから・・・」

そう言って唇を尖らせる彼女を、私はそっと抱きしめた。

79 :アール子:2007/01/28(日) 02:58:58 ID:PKHCQ5il
「ごめんごめん、大人げなかったよね」
「許します・・・奈美恵さんだから・・・」
「あたしも許す。BoAちゃんだから」

そう言って二人で笑った。
そういえば彼女はまだ上半身に何も身につけてなかったんだっけ。

無造作に置いてあったTシャツを彼女に着させる。

「はい、バンザイして?」
「いや、あの、ブラジャー・・・」
「いいのいいの!」
「なんでですか?」
「BoAちゃんが寝てる間に色々したいから。」
「何するんですか?」
「分かってるくせに〜」

彼女の顔がちょっと赤くなる。

80 :アール子:2007/01/28(日) 03:00:50 ID:PKHCQ5il
「分からないですっ!おやすみなさい!」

そう言うと彼女はあたしに背を向けてベットへ倒れ込んだ。
そんな彼女が可愛くて、愛おしくて・・・
あたしは彼女の頬にキスをして後ろからそっと抱きしめる。

横になった途端、先ほどの疲労がやってくる。
それはBoAちゃんも同じだったようで、彼女からはすでに規則正しい寝息が聞こえてくる。
寝るの早いなぁ、なんて。だけど、それも仕方がない。
仕事が忙しい上に、今日は更にあたしが疲れさせちゃったんだから。

ふぁ〜、さて、あたしも寝るかな!

おやすみなさい・・・私の大好きな・・・大切な人・・・・チュッ♪

                                〜終わり〜


81 :アール子:2007/01/28(日) 03:04:14 ID:PKHCQ5il
以上、萌えないエロ、お粗末さまでございますた。

次回、5話でつ。エロは、きつい・・・かも・・・

私以外の職人さん、降臨しないかすぃら・・・



82 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 03:34:49 ID:nc/4z0AZ
めちゃめちゃGJ!!!
この二人かわいすぎ><!!
エロもよかったと思いますよ?
てかその後の会話もいい^^
職人さんお一人なので大変だと思いますが次回作も期待してます。+(。・∀・)。゜+

>>71
BoAちゃんの「安室ちゃん」発言ってどんなの?
気になる〜!!!
また教えてください。




83 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 03:47:36 ID:hWYqhpgN
アール子タソGJ!!
本当に可愛すぎですよ(*´Д`)=з
私、この二人大好きなんで大好物ですv
>>72,82タソ
コピペですが…

478:名無しの歌姫 2007/01/26 13:26:22 QihHXVkh [sage]
BoAラジオの「お気に入り」のコーナーでべビ丼かけたあと

・久しぶりの「JPOP」って感じで、逆に新鮮な感じですぅ。
・スタイル好き。会うたんびに顔の小ささにはビックリしますぅ。
・普段のマイペースな感じの奈美恵さんも好きですぅ。
・でもやっぱり、ステージ上での輝きはホントに素敵ですぅ。
・15周年。すごいですぅ。
・私はきょーねん「五周年、五周年」って言いはってたんですぅ。比べ物になりませんねぇ。まだまだですぅ。
・今年の奈美恵さんの活動に期待しますぅ。

こんな感じ

84 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 04:14:37 ID:nc/4z0AZ
>>83
dクス(・∀・)
私もBoAちゃん×安室ちゃん大好物ww


85 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 05:25:20 ID:F+xLTu7N
エロシーンは文体がどこと無く「元ネタ」に似ているような気が…

でも萌えたさ(*´Д`)

86 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 09:51:14 ID:e26o6Zp6
も〜!!GJ!GJ!!
アール子さんイイ仕事しますな^^

87 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/28(日) 10:47:02 ID:4BZcfmlX
安室は今、ドラマヒミツの花園の主題歌してるよ。
名前欄凄い偶然だねw

88 :アール子:2007/01/28(日) 13:26:27 ID:v6GN/RyG
>>82
1000密かに目指してたりしまつが、果たして私一人でもつのか、心配でつ・・・

>>83
BoAタン・・・なんだその発言(*´Д`)

>>85
実を言うとエロもそれ以外も似てると言われた事があるでつ。書くときは半引籠もり
状態で机に頭ゴツンしながら考えてまつ。似てると指摘されたのはこの元ネタだろう
とゆうのを見つけて、あ〜、これじゃ仕方ないかもと反省・・・思考が似てたんだと
思うのですが、エロは肝心な言葉が書けなくて言葉が制限されるんで、
やっぱ難しいのは難しいでつ。って、言い訳みたいになっちゃったんですが、
要は私の文才不足でつよね・・・スマソ。

>>86
dくすです。みなさまのそんな御言葉にホント、パワー頂いてまつ!

>>87
きゃー!そう言えばそうだ!そうでつよね!(ちょっと興奮w

食事して、5話目取りかかりまつ(`・ω・´)

89 :アール子:2007/01/28(日) 17:29:31 ID:j0phMiQL
5話目とゆうか、サブ5話的な感じで、今までのよりは少々短めでつ。

では投下。

90 :アール子:2007/01/28(日) 17:30:36 ID:j0phMiQL
「ん〜!」

心地よい疲れの残る体を半分起こして、私は大きく伸びをした。
ふぁ〜あ、よく寝た!今何時だろう?八時くらいかな?

隣を見ると、奈美恵さんが私の方を向いて気持ちよさそうに寝ている。

えへへ・・・可愛いなぁ・・・私、ついに昨日奈美恵さんと・・・きゃっ!

何だか妙に恥ずかしくなって、だけど顔が緩むのを抑えられなくて両手で顔を覆う。
幸せにちょっとだけ浸って・・・

「ぐぅ〜」

なんて、現実は厳しい。

お腹減った・・・
奈美恵さんを起こさないようにベットからそっと抜け出す。
起きてないか一応確認。よし、平気みたい。
上から見下ろす奈美恵さんもやっぱり可愛い・・・はぁ・・・

チュッ♪

私は頬にそっとキスをして、時間を確認するためにリビングへ向かった。

91 :アール子:2007/01/28(日) 17:32:07 ID:j0phMiQL
もうすぐ8時か・・・久しぶりにゆっくり寝た。
さて、どうしよっか・・・

見渡す限り、食べ物は・・・無い。それもそうだよね・・・やっぱり職業柄、
体重には気を付けてる。見える所に食べ物なんて置いてたら食べちゃうし、
だから極力それはしないようにしてる。それは奈美恵さんも同じみたいで。
けど、ちょっとした共通点が嬉しい・・・ってゆうのは今は無し。

勝手に冷蔵庫を開けるのは少し気が引けるけど、今はそんな事言ってられるか。
材料があったら、奈美恵さんの分も作ろう。なんか新婚みたいだな、えへへ。

失礼しま〜す。

パタッ。

うわ〜、すご〜い!からっぽ♪
って、こんなんじゃ二人分どころか、一人分すら無理。
うぅ・・・ちょっと買い出しに行くしかなさそう。

とりあえず、戻ってくるまでの繋ぎとして、これで我慢しよう・・・
私は牛乳をコップに入れて一気飲みした。

ぷは〜、おいしい!

92 :アール子:2007/01/28(日) 17:33:07 ID:j0phMiQL
昨日髪乾かさないで寝ちゃったからボサボサだ・・・
ちょっとブラシ借りたいけど、奈美恵さん起こすの悪いし・・・
あー、もういいや!手グシでさっとまとめて後ろで一つ結びにした。

財布も持ったし、ちょっと行って来よう。

「どこ行くの?」

ギョっ!?
慌てて後ろを振り返る。
奈美恵さんは腕に頭を乗せて私の方を見ていた。

「いや・・・ちょっと、買い出しに・・・」
「ちょっと来て」

手招きされて戻る。なんだろう?

「ちょっと座ってくれるかな」

・・・?

奈美恵さん、真顔なのが余計に恐いです・・・

93 :アール子:2007/01/28(日) 17:34:25 ID:j0phMiQL
座り掛けた時、首にサッと腕を回されて、ベットへと引き戻される。
そのまま半回転して、私は奈美恵さんの上に重なった。

「おはよう」

耳元でそう囁かれて、しかもそのまま耳にキスされて・・・

「奈・・・奈美恵さん・・・首の骨が・・・」
「折れてないよね?」
「はい・・・」

だって、恥ずかしかったんだもん・・・

「あたしも一緒に行く。すぐ用意するから、ちょっと待って!」
「あ、はい。」
「ところで、BoAちゃん。その格好で行くつもりだったの?」
「あ゛・・・」

そうだ、さすがにこれはまずい・・・昨日の格好のままだった。
Tシャツ一枚で、その下には何も身につけてない。これじゃ、丸分かりになっちゃう。
某テニスプレイヤーじゃないんだから。

94 :アール子:2007/01/28(日) 17:36:05 ID:j0phMiQL
そうそう、それに顔も洗ってなかった。
照れ笑いをしながら、奈美恵さんの後に続く。

新しい歯ブラシを出して貰って、二人並んで歯磨き。
鏡越しに映る私と、奈美恵さん。自分で言うのも何だけど、
これってスゴイ顔ぶれだよね?今更ながらそんな事を思う。

ニコニコ♪

「ほーひはの?ぶぉあはん(どーしたの?BoAちゃん)」
「ひあ〜ひああへはな〜っへ(いや〜幸せだなぁ。って)」

ペッ、ガラガラブクブク。ペッ。

一足先に奈美恵さんが終わって、私の後ろに回る。

「あたしもだよ、BoAちゃん・・・」

不意に胸の先端をツンツンやられて、歯磨き粉をこぼしてしまう。

「ほっほ、はひえはん!(ちょっと、奈美恵さん!)」

奈美恵さんは手を叩きながら笑ってリビングに戻っていった。

もぉ・・・


95 :アール子:2007/01/28(日) 17:37:56 ID:j0phMiQL
私もなんとか終わって戻ると、キャップをとトレーナーを渡された。

「帽子いるんですかね?」
「さすがに今日はマズイでしょ?」
「あ、なるほど・・・」
「しかも、二人ともこんな格好だし。」
「ですね。」
「でしょ?」

そうだ。私達の思いとは裏腹に、私達の知らない無数の人が二人の顔を知ってるわけで。
二人ともバッチリメイクもして服装も決めて・・・それなら何とでも言い訳出来るけど、
さすがにこれはちょっと無理だよね。初めてのお泊まりで気分が舞い上がって、
そこまで気が回らなかった・・・やっぱり、そーゆー部分は奈美恵さんにかなわないな・・
ちょっと反省。

「行こっか?」
「は〜い♪」

私と奈美恵さんは心地よく朝陽の中へ掛け出した。  
  
  
                           〜終わり〜

96 :アール子:2007/01/28(日) 17:39:21 ID:j0phMiQL
ちょっと、出かけてきまつ。

ではでは。

97 :アール子:2007/01/28(日) 17:52:20 ID:j0phMiQL
>>85
あ、85さまのおっしゃる事が理解できますた。
ちょっと勘違いしてた・・・何言ってんだ自分、みっともねぇ・・・orz

スマソ・・・精進しますでつ・・・(ノД`)

いや、何言ってるのか分からないと思うんですけど、
自己解決したので、放置プレイでw



98 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/29(月) 00:33:57 ID:RkM1F+BH
アール子さんGJ!
軽くセクハラ安室ちゃんも可愛い(//▽//)
>>83
今日初めてその番組聞けたよ〜
BoAちゃんほんとうに言ってて思わずにやけちゃったw

99 :アール子:2007/01/29(月) 01:44:51 ID:e6O9bkVY
>>98
私はこないだカラオケで安室タンの「White Light」のPVを見て、そのあと
BoAタンの「VALENTI(もちPV)」を自分で歌ったのですが、もうね、
ニヤけを抑えるのが大変ですたw

て事で、6話目投下!

100 :アール子:2007/01/29(月) 01:46:52 ID:e6O9bkVY
とゆう事で、彼女と二人で近くの24時間やってるスーパーへ買い出し。

「はい、到着!」
「とうちゃ〜く」

キキィ〜ッ!

止まるときに思い切りブレーキを掛ける。
どうだ、かっこいいだろ!?へへっ。

「奈美恵さん、危ないです」

ズコッ!なんて音が聞こえてきそうなあたしを尻目に、彼女は自転車の後部座席から
ピョンと降りて小走りで店内へ向かって行ってしまった。

あ〜そうかい×2なんて思いつつ、彼女の後を追う。

遅いです!とか言いながらあたしの腕を引いた彼女の左手には、
上下にかごを入れたカート。

あのぉ・・・BoAちゃん、何をそんなに買うんですか・・・?
まぁ、でもお互いの家はちょくちょく行き来してるし、ちょうどいいのかも?

101 :アール子:2007/01/29(月) 01:49:18 ID:e6O9bkVY
彼女は何を作ってくれるつもりだったんだろう?
朝ご飯としては想像が付かないものを次から次へとかごへ入れていく。

「ねぇ、BoAちゃん。何を作ろうとしてるのかな?」
「え〜?内緒ですけど(ニコっ)」

“ですけど”って。しかも満面の笑み・・・とんでもないものが出来たりして・・・
あたしも一応保険として、何か作ろう。

カートが重くなってきたのを利用して、彼女はカートの下に足を乗せて“きゃ〜”
なんて言いながら、はしゃいでる。

「危ないから止めなさい」
「え〜?大丈夫ですって!」

あたしの方を向いてそう言ったとき、突き当たりから人が出てきた。

ガシャッ!

あ〜、だから言わんこっちゃない!“ナー○のお仕事”じゃないんだから・・・
って、こんな事考えてる場合じゃない。
あたしは急いで駆け寄った。不幸中の幸いってやつで、重みを増したカートは
倒れてなかったけれど、相手の男性がこれまた見事なまでに尻餅をついていた。

102 :アール子:2007/01/29(月) 01:51:36 ID:e6O9bkVY
「ゴ、ゴメンナサイ・・・」
「すいません、大丈夫ですか?」
「痛たたた・・・」
「もう、BoAちゃん、だから言ったでしょ?」

彼女は申し訳なさそうに、もう一度男性に謝った。

「ん・・・?BoA?あー!BoAちゃん!?」

げっ!ヤバイ!

「安室ちゃん?安室ちゃんだぁ!」

ぎゃー!ヤバイ!ヤバ過ぎるってば!

「なぁなぁ、なんで二人が・・・」

どうする?どうするあたし!?
自分でも挙動不審になってるのが分かって、ちらりと横を見た。
はっ!!!

「違います、醤油です。じゃ!」

そう言ってあたしはカートと彼女の手を引いて、そそくさとその場から退散した。

103 :アール子:2007/01/29(月) 01:53:27 ID:e6O9bkVY
男性が見えなくなったところで、急に彼女が笑い出す。

「プッ・・・あはは!奈美恵さん、醤油ってなんですか?」
「だって、どうしていいか分からなかったんだもん。目の前にあったからさ・・・」
「せめて、佐藤とかそーゆーのがあったじゃないですか?」
「だから焦ってたんだって!てゆうか、笑い事じゃないよ?」

ちょっとキツく言うと、彼女はションボリして、
“ゴメンナサイ、もうカートで遊びません・・・”とあたしに頭を下げた。

その可愛さに免じて許してやるか!
あたしはヨシヨシ!と言いながら彼女の頭を撫でた。

104 :アール子:2007/01/29(月) 01:54:47 ID:e6O9bkVY
とゆうことで、今日は寝まつ。

おやすみなさいませ。

105 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/29(月) 06:57:24 ID:COQqJTvR
醤油ワロタwwGJ

106 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/29(月) 13:11:25 ID:RkM1F+BH
またまたGJ!
無邪気なBoAタソ可愛すぎ!

107 :アール子:2007/01/29(月) 16:31:32 ID:pfmCz1hg
>>105
醤油か味噌か悩んだのはちょっとだけ秘密でつw

>>106
安室タン目線で書くと、どうしてもそうなってしまう事がありまして・・・スマソ。

では、続き投下!

108 :アール子:2007/01/29(月) 16:33:19 ID:pfmCz1hg
「よし、出発!」
「しゅぱーつ!」

って、もう機嫌直ってるし・・・まぁそれがいいとこでもあるんだけど。

危なくないように出来るだけ裏道を通って帰る。彼女はあたしの腰に
しっかり腕を回して横座りをしている。穏やかに吹く、春の風が心地良い。
この心地よさに身を任せた今なら、以前からちょっと気に掛けていたことを
言える気がした。彼女も鼻歌なんか歌って機嫌がすっかり良いみたいだし。

「ねぇ、BoAちゃん・・・」
「なんですか?」
「そろそろ“奈美恵さん”ってゆうの、やめない?」
「意味がよく分からないですけど?」
「ん〜と、“さん”じゃなくて、もう少し軽い呼び方にしない?って事。“ちゃん”とか」
「え〜?ヤです。」

即答ですか、そうですか。

「ずっと“奈美恵さん”って呼んで来たのを、いきなり“ちゃん”は無理です。」
「ん〜、気持ちはよくわかるんですけど・・・」
「それに私、た行の発音苦手だから“ちゃん”より“さん”の方が呼びやすいです」

彼女も色々理由付けして応戦してくる。どうしても折れない気らしい。

109 :アール子:2007/01/29(月) 16:35:34 ID:pfmCz1hg
「名前の件は分かったよ。じゃあさ、敬語やめない?」
「え〜?ヤダ。」

へへ、やっぱりそうきたか♪って、あたしもこればっかりは引きません。

「なんで嫌なの?」
「ヤなもんはヤです。ヤダヤダヤダヤダー!」

足をブンブンさせてるらしく、バランスを崩して危うく転びそうになる。
彼女って、たまにこうやって駄々っ子みたいになちゃうんだ。
それが可愛いと思えるときもあれば、そうじゃないと思えるときもあるわけで、
今のあたしの気持ちは、もちろん後者。

「ちょっとBoAちゃん、危ないって!」
「ゴメンナサイ・・・でも、やっぱりヤです・・・」

足を振るのをやめてくれたはいいけど、またションボリしちゃった。
あたしだってBoAちゃんをそうさせたくて言ってるわけじゃない。
平和主義のO型としては、とゆうより、彼女とは喧嘩なんてしたくない。

「あたし、BoAちゃんよりもかなり年上だけど、付き合ってる訳だし、対等で居たい」
「たいとう?」
「うん。BoAちゃんと同じ立場で居たいの。年上だから、年下だからとかってゆうのは
無しにしたいの。」
「でも・・・」

110 :アール子:2007/01/29(月) 16:37:04 ID:pfmCz1hg
あたしの勝手な思いを彼女に突き付けてるのは分かってた。
でも、名前の呼び方や敬語を取り払うことで、今までよりも距離が縮まる気がした。
少しでも彼女に近づいて欲しかったし、何よりもあたしが彼女に近づきたかった・・・

「ダメ・・・?」

彼女は私の腰に回していた腕をより深く回して、頭を寄り掛からせてくる。
そして、“わかった・・・”と言ってくれた。

その後、“奈美恵さんのバカ・・・”と言ったのは聞こえないフリをして、
あたしは少し頬を緩めながら言った。

“ありがとう、BoAちゃん”


                            〜終わり〜


111 :アール子:2007/01/29(月) 16:38:44 ID:pfmCz1hg
次回、第7話「二人でクッキング」編に続きまつ(予定)。

ではでは。

112 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/29(月) 17:11:25 ID:Ujs2Yhf1
ちょっとちょっと!
エロなしでもwktkできる!!イイヨイイヨー

113 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/29(月) 19:49:02 ID:9OOt4tAd
wktk wktk
早く早く〜ww

114 :アール子:2007/01/29(月) 23:33:26 ID:KAaRxF2c
>>112
>>113
ぎゃー!非常に有り難きお言葉・・・
しかし、今から作成に入るでつ、スマソ・・・

115 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 00:52:15 ID:njhZAE+I
>>114
OkOk!マタ〜リ待ってるからいいもの書いてくださいね。
いつもwktkで読ませてもらってます。

116 :アール子:2007/01/30(火) 00:57:50 ID:4CgCwJnS
>>115
dでつ!まだまだ発展途上な身分ではございますが、
ホント、みなさまにパワー頂いてまつ(`・ω・´)

117 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 00:59:45 ID:cUvdGC+D
私も待ってるお!
この二人可愛杉やっちゅうねんwktk

118 :アール子:2007/01/30(火) 01:34:41 ID:s3EJDneF
dくすでつ!

とりあえず、途中まで出来ますた。

では、投下!

119 :アール子:2007/01/30(火) 01:36:16 ID:s3EJDneF
>>117
って入れ忘れますた、スマソ。

120 :アール子:2007/01/30(火) 01:37:47 ID:s3EJDneF
私は奈美恵さんが運転する自転車から、勢いよく飛び降りた。
着陸!なんちゃって。

買い物から戻って、居心地のいい部屋に戻ってきた。
私は買ってきた荷物を置いて、リビングで腕を広げて深呼吸。

台所で荷物を整理し始めた奈美恵さんに声を掛けられる。

「BoAちゃん、どうしたの?」
「知りたいですか?内緒です。えへへ」
「敬語使った罰として、教えなさい。」

う゛〜、そうだった・・・

「どうしても・・・?」
「どうしても。」
「うっ・・・お腹が痛い・・・」

袋をガサガサする音がピタッと止まって、奈美恵さんが私をじっと見た。

121 :アール子:2007/01/30(火) 01:40:22 ID:s3EJDneF
ヤバイ・・・怒った・・・?

そっと立ち上がって、私に近づいてくる。

どうしよう・・・きゃー、ゴメンナサイっ!!
逃げる体勢に入ろうとしてた私は、後ろから奈美恵さんにガッチリ抱きしめられた。

「教えろ〜!このこのぉ!」
「わかった!わかったから、もう勘弁して下さい〜くすぐったい!グフフっ」

脇腹をくすぐられて、変な声が出るわ、床に座り込むわ、涙も出るわで。
お腹痛いなんてウソ付いたのはいいけど、結局奈美恵さんにお腹痛くされちゃうし。
ホント、奈美恵さんにはかなわない・・・わかりました、白状します・・・

私は立ち上がって奈美恵さんの方を向いた。

「そんな大した事じゃないけど・・・」
「どんな事でもBoAちゃんの事思ってる事なら聞きたい」

うぅ・・・そんな可愛いい顔で微笑まないで下さいぃ・・・チュウしたくなっちゃう・・・

122 :アール子:2007/01/30(火) 01:41:53 ID:s3EJDneF
「チュウしてもいい・・・?」
「教えてくれたらね(ニコっ)」

奈美恵さん、その笑顔は卑怯だってば・・・

「あの・・・ホントに大した事じゃないんですけど・・・」
「うん」
「私、奈美恵さんちの匂い好きだなぁ〜って。」
「あはは!何それ?」
「だから、大した事じゃないって言ったのに・・・」
「ウソウソ!そんな事思ってくれてたんだね。あたしもBoAちゃんの匂い好きだよ」
「私の匂い?」
「うん、BoAちゃんの家の匂いもそうだし、まぁ色々」
「例えば・・・?」
「チュウしてくれたら教えてあげる」

そう言って奈美恵さんは目をつぶりながら私にそっと唇を差し出してくる。

奈美恵さん、なんでそんなに可愛いんですか・・・

私はキスをしながら奈美恵さんの体をそっと抱きしめた。

123 :アール子:2007/01/30(火) 01:42:36 ID:s3EJDneF
とゆうことで今日は寝まつ。

おやすみなさいませ。

124 :アール子:2007/01/30(火) 01:47:34 ID:s3EJDneF
また誤字やってもた・・・orz

121
BoAちゃんの事思ってる事→BoAちゃんの思ってる事

でつ、スマソ・・・
一応読み返しはするんですけど・・・やっぱ、まだまだっす(ノД`)

125 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 03:07:07 ID:cUvdGC+D
続きwktk(゚v゚*)
わりと誤字って気づかないもんですね…
私も気づかないっすw

126 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 03:32:50 ID:9guiBavz
GJ!!
最高っす!
奈美恵さぁん、なんでそんなに可愛いんですかーw

127 :アール子:2007/01/30(火) 11:11:45 ID:Jbh3khSg
>>125
そうなんでつ・・・やっぱ自分で書いたものを読み返してもなかなか気付きにくいとゆうか・・・
カキコの前に最低2.3回(貼り付け前)読み返し→カキコ直前に読み返し
それでも気付かない自分・・・どうしようもねぇ・・・orz

>>126
dでつ!

ごめんなさい、一つだけ生意気な事を言わせて下さい・・・
sageでお願いしまつ(ノД`)

128 :アール子:2007/01/30(火) 11:12:41 ID:Jbh3khSg
てことで127でカキコ忘れのため、もう一度・・・

投下!

129 :アール子:2007/01/30(火) 11:17:44 ID:Jbh3khSg
唇に触れてるだけじゃ物足りなくて、少し強引に舌を押し入れる。

「・・・んっ・・・っふ・・・・っ」

奈美恵さんから少しだけ息苦しそうな声が漏れて、私の胸の鼓動も早くなる。

奈美恵さん・・・大好き・・・愛してる・・

そのまま両手を腰に掛けて、上着の中にそっと滑り込ませ・・・

ガシッ!

ようとしたとき、上から奈美恵さんに両腕を押さえられる。
私だって負けじと力をグッ!と込め・・・たところで、当然のごとく
上から抑えられる力にはかなわないわけで。
力を込めきる前に、またあっさりと押さえ込まれる。

奈美恵さんはちょっとだけ吹き出して私の肩に頭を乗せた。

130 :アール子:2007/01/30(火) 11:19:11 ID:Jbh3khSg
「だめ・・・?」
「うん・・・ダメ・・・」
「なんで?ヤダ!」

奈美恵さんがまた吹き出す。私そんなにおかしな事言ってるかなぁ?
このままじゃ納得出来ないもん。

「どうして・・・?」
「だって・・・」
「だって?」
「止まらなく・・・なっちゃう・・・」

奈美恵さんは肩から頭をあげて私を見つめた。
頬が少し赤くなってるのが、また私の胸をキュンとさせる。

うぅ・・・か、可愛いすぎるっ!


131 :アール子:2007/01/30(火) 11:20:08 ID:Jbh3khSg
そして、ニコッとして私に言う。

「それに・・・」
「ん・・・?」

そう言って奈美恵さんが私のお腹を見下ろした瞬間・・・

“ぐぅぅぅ〜”

見事なまでに鳴る、私のお腹。
何ですか、これ。タイミング悪いったらありゃしない。

二つの欲求が見事なまでに重なった自分が恥ずかしいやらなんやら・・・

「ごはん、作らないと!ね?」

私は“は〜い・・・”なんて煮え切らない返事をして
手を引かれながら渋々台所に向かった。

132 :アール子:2007/01/30(火) 11:22:07 ID:Jbh3khSg
とゆうことで、一旦おいとましまつ。ではでは1

133 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 18:16:45 ID:cUvdGC+D
+・@・){wktk

134 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 18:33:35 ID:bf3Nn28k
BoAタソが安室タソを…(゚∀゚)wktk

135 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 19:29:41 ID:njhZAE+I
うんうん(・∀・)
BoAタソが安室タソを…wktk!!!

136 :アール子:2007/01/30(火) 23:21:14 ID:UR2pA7l3
とりあえず出来てるとこまで投下させてもらいまつね!

137 :アール子:2007/01/30(火) 23:22:17 ID:UR2pA7l3
「BoAちゃん、何作ってくれるの?」
「チヂミです!」
「朝から?」
「朝も何も、私チヂミしか作れないです」

ってゆうのは大げさだけど、まぁ料理がダメなのはホント。
そんな中でもチヂミはちょっとだけ自信があったりして。
って言ってもお母さんからちょっと教わったくらいなんだけど。

とゆう事で調理開始!
奈美恵さんと二人で料理出来るなんて、幸せ♪

私がチヂミ一つで悪戦苦闘してる間に、奈美恵さんは何とも慣れた手つきで
次から次へと料理を完成させてく。私が買った微妙な食材までちゃんと
使って料理にしちゃってるし・・・
“あたしも料理はあんまり得意じゃないし、好きでもない”なんて言ってた。
お肉を丸焦げにしたこともあるんだって。ホントかな?
私も少しは勉強しないと・・・

とゆう事で、完成〜!
ま、9割は奈美恵さんが作ってくれたんだけど。

138 :アール子:2007/01/30(火) 23:23:33 ID:UR2pA7l3
「じゃ、頂きます。」
「いただきま〜す!」

奈美恵さんが一番に手を付けたのは、なんと私のつくったチヂミ。
反応が恐くて食事どころじゃないってば!

ドキドキ・・・

「BoAちゃん・・・これ・・・・」

え?!ヤダ・・・マズイ?砂糖と塩を間違えた・・・?
なんて、王道過ぎるミスをしたつもりはないんだけど・・・

“はぁ・・・”なんて溜息までつかれちゃって・・・
あーもう終わった。終わったね、これは。

「また、作ってくれる?」
「・・・はい?」
「いや、これ今まで食べた中で一番美味しい」
「ウソだぁ?!」
「ホント。何か特別なもの入れた?見てた限りではそんな感じなかったけど・・・」
「入れた。」
「何入れたの?」
「教えない。」
「ふ〜ん。いいもん別に」
「ご飯食べ終わったら言う」
「うん、わかった。」

そう言って、奈美恵さんはクスクス笑った。

139 :アール子:2007/01/30(火) 23:28:28 ID:UR2pA7l3
かわいい・・・(デレ〜

「BoAちゃん、鼻の穴ふくらんでるよ?」

アホな姿を指摘されちゃったけど、その後の私達の食事の風景といえば、
お互い“あ〜ん”なんてやったりしちゃって、これって“バカップル”って言うのかな?
それでもいいや。だって私、奈美恵さんに夢中だもんねっ!

片付けも二人仲良く。二人で食器を流しに運んで、奈美恵さんが洗って、私が流して。
こんな些細な事がとんでもなく嬉しかったりする。

「ふぅ〜終わったね!休憩しよっか?」

奈美恵さんが私に声を掛ける。

140 :アール子:2007/01/30(火) 23:29:30 ID:UR2pA7l3
とりあえずここまででつ。
今から続き作成でつ。

では!

141 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/30(火) 23:40:01 ID:njhZAE+I
毎度オツです
がんばッ(`・ω・´) !!

>>130
「なんで?ヤダ!」
駄々っ子BoAかわいい・・・

142 :アール子:2007/01/30(火) 23:43:40 ID:UR2pA7l3
>>141
dくすでつ!とゆうか、

私の未熟な文でwktkして頂けるみなさまに、感謝でつ!

ちょっと少しだけ、追加分でつ。

143 :アール子:2007/01/30(火) 23:45:28 ID:UR2pA7l3
「終わってない。」
「ん?」
「私、デザート食べないと気が済まない。」
「あ、そっか。気が利かないでごめん!」

そう言って冷蔵庫に向かおうとする奈美恵さんの腕を、
私は思い切り引っ張って抱き寄せた。

「ビックリした・・・BoAちゃんどうしたの?」
「デザートは冷蔵庫にはないです。だって買ってないもん。」
「え?じゃあどこにあるの?」

奈美恵さんは顔をキョロキョロさせる。
私は奈美恵さんの顔を両手で押さえて目をまっすぐ見つめた。

「ここ・・・」

そう言って私は奈美恵さんにキスをした。

144 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 02:02:34 ID:kjb8gkKl
今回もGJっす!続きwktk(//▽//)
BoAタソって安室タソに会う度にドキドキするそーですv
「奈美恵さん奈美恵さん」ってもぉ可愛すぎ!

145 :アール子:2007/01/31(水) 02:36:50 ID:feACGIPf
>>144
dでつ!
BoAタンドキドキしちゃうんですか・・・それは知らなかったw

え〜、今回、ビックリするほど進んでおりません。
他に似てるとのご指摘受けないように、言葉を選び、シュチュエーションを選び・・・
そして、え〜・・・・

エロって難しいよぅ(ノД`)
ごめんなさい、今日は寝まつ・・・

146 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 07:58:57 ID:pHAo5e+o
アール子さんいつもGJです!!
しかも他のスレと違って長〜く待たせることせず
惜しげもなく最高のSSを投稿してくれるアール子さんに
感動と感謝です(*ノД`*)


147 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 12:56:49 ID:mEXJAHPE
GJ!
日常な会話がよりリアルでイイ!!!実話?www
BoAタンのデザート・・・続きが気になる。

148 :アール子:2007/01/31(水) 14:45:23 ID:qkPmwbe3
>>146
dでつ!私が読み手だった時に、なかなか投下されないスレを見て、
最初はやはり、wktkなんですけど、そのうちもういいや。みたいな感じに
なってしまいまして。もちろん、あくまでも私の場合なんでつが。
なので、極力早めに更新できればいいなと思っておりまして・・・
まぁ、一応そんな感じだったりしまつ。

>>147
実話・・・だったら私が萌え死んでるに違いないw

とゆうことで、ちょいと多めでつが、完成しますたので一気に投下!

149 :アール子:2007/01/31(水) 14:51:23 ID:qkPmwbe3
唇を触れるだけのキスを繰り返しながら、すぐ後ろにあるリビングに移動する。

「ま・・・待って・・・」
「何?」
「ベットに・・・行きたいんだけど・・・」
「奈美恵さんは、デザートをベットで食べますか?」
「いや、それとこれとは話がちが・・・」

奈美恵さんが全てを言い終わる前に唇に触れて、すぐに舌を押し入れる。

「んっ・・・ダ・・・っ・・・」

そんな色っぽい声聞いて、やめられる訳がないってば・・・

服の両サイドから素早く腕を入れて、そのまま後ろに回してブラジャーのホックを外す。
服に手を入れた時には、やっぱり上から抑えられたけど、さっきとは違って奈美恵さんは
私の腕をすぐに解放して、抱きしめ返してくれた。

そのままテーブルに座らせると、奈美恵さんが慌てたように唇を離して、
まだ中腰の私に口を開く。

150 :アール子:2007/01/31(水) 14:52:33 ID:qkPmwbe3
「ちょっ・・・テーブル壊れちゃう・・・」
「へーき」

自信があった。だって、さっきご飯食べてる時に見たもん。
素人の私から見ても分かる位、頑丈でしっかりしてる。
私と奈美恵さんが乗った位じゃビクともしない。
それに高さは膝くらいしかないから万が一落ちたって大丈夫。

「それに、デザートはテーブルで食べないと。」
「いや、だから・・・」

まだ何か話そうとする奈美恵さんの上着を一気に胸上までめくり上げる。

「ちょっと・・・BoAちゃん!」

奈美恵さんは咄嗟に腕で胸を隠したけど、私の欲望は抑えられない。
ってゆうか抑える気、ゼロ。みたいな?

「奈美恵さんだけ私の裸見てズルい・・・私だって見たい。ダメ・・・?」
「だめ・・・じゃない・・・けど・・」

151 :アール子:2007/01/31(水) 14:53:40 ID:qkPmwbe3
奈美恵さんをそのままテーブルに押し倒すようにして寝かせて、
その反動で腕が放り出された隙に、胸の頂点を口に含む。

「っ・・・BoA・・ちゃ・・・あっ・・」

左手でもう片方の胸の頂点を摘んで右手を徐々に下へずらしていく。

「ダメ・・・だっ・・・って・・・」
「ふ〜ん?」

少し湿った下着の上から一気に撫で上げる。

「っく・・・んっ」

奈美恵さんは体をビクッとさせて、唇を噛み締める。
もっと奈美恵さんの声が聞きたくて、感じさせたくて、私だけのものにしたくて・・・

152 :アール子:2007/01/31(水) 14:55:55 ID:qkPmwbe3
少しだけ奈美恵さんを手前にずらして、膝元まで一気に下着ごとおろす。
ガードされる前に私は奈美恵さんの足を広げて間に入り込んだ。
いわゆる“順序”ってもんがあるのは私だってわきまえてる。つもり。
だけど、すぐにでも奈美恵さんを感じたくて、一つになりたくて。
そうしないと、頭のネジが飛んじゃいそうだった。

今にもこぼれ落ちそうなほど溢れた蜜を中指ですくいあげて、蕾を一周させる。

「んっ・・・」

そして、私は奈美恵さんをしっかり抱きしめて、
そのまま勢いよく奈美恵さんの中へ指を滑り込ませた。

「っく・・・あぁっ・・・」

指を入れた瞬間、奈美恵さんの腰が浮いて私の腰に足を絡ませてくる。
私の指の動きに合わせるように、クチュっといやらしい水音が響いて、
奈美恵さんの中は温かく私の指を包み込んだ。

153 :アール子:2007/01/31(水) 14:57:08 ID:qkPmwbe3
「奈美恵・・・さん・・・」
「あっ・・・んっ・・・BoA・・ちゃ・・・」

耳元に掛かる奈美恵さんの喘ぎ声と吐息が、私の胸の鼓動を加速させる。
ゆっくりと指を増やして、指の腹で確認するように隅々まで刺激を与える。

「あっ・・ひぁっ・・いっ・・・」
「ん・・・?痛い・・・?」
「ちが・・そ・・こ・・・・」

確認するようにもう一度刺激を与える。

「ひぁっ・・・っあ・・・」

奈美恵さんの腕が、私の背中をガッチリと捉えた。
それに刺激されるように、私も指の速度を加速させる。

「あんっ・・あっ・・いっ・・・」
「奈美恵・・さん・・・・こんなにして・・・やらしい・・・」
「だっ・・・・て・・・っん・・・BoA・・ちゃん・・・が・・っあ・・」

まだ何かを言おうとする奈美恵さんの唇を私は無視して塞ぐ。

154 :アール子:2007/01/31(水) 15:01:12 ID:qkPmwbe3
「んっ・・・っく・・・ん・・・っ」

息苦しそうに声を出す奈美恵さんも、愛おしくてたまらない。
だけど、私はすぐに耳元へ唇を移動させる。

「奈美恵さん・・・可愛い・・・」
「そんな・・・事・・・」
「なくない・・・ホント・・・・だもん・・好き・・・愛してる・・」

もう自分でもよく分からなかった。
奈美恵さんへの想いが溢れて、頭の中も脈打つ鼓動も、爆発寸前だった。

「あたし・・・も・・・っあ・・・イッ・・・あんっ・・・イっ・・・クっ・・・んっ・・・あぁぁぁ!!!」

奈美恵さんが体を大きく反らせるのと同時に、
私のグラグラだった感情のネジが弾け飛んだ。

155 :アール子:2007/01/31(水) 15:02:47 ID:qkPmwbe3
なんとか辛い体を起こして、奈美恵さんの服をザッと元に戻して、
下のカーペットに寝かせようとする。そのまま抱え上げて・・・
なんて、脱力しきった奈美恵さんの体を支えるのは今の私には
当然無理なわけで。

私達はズルリとカーペットの上に転げ落ちた。

「・・・BoAちゃん・・・痛いんだけど・・・」
「ゴメン・・・ナサイ・・・」

二人の呼吸が、まだ落ち着かないまま、こんな会話。

「落ち着くなら・・・下が・・・柔らかい方がいいと思って・・・」
「・・・ふぅん・・・プッ・・・ふふ・・・あははっ」
「・・・どうしたんですか・・?」

奈美恵さんが深呼吸をして私の方を向く。

「だって、そんなとこ別に気にしなくていいのに。BoAちゃん可愛いなぁって」
「そんなこと・・・」
「あるよ。あるんだってば。BoAちゃん可愛いもん。大好き。愛してる・・・」
「奈美恵さん・・・」

156 :アール子:2007/01/31(水) 15:04:02 ID:qkPmwbe3
奈美恵さんの言葉が嬉しくて、恥ずかしくて・・・
私は奈美恵さんの胸に顔をうずめた。

「そうだ、BoAちゃん・・・」
「なに・・・?」

声を掛けられて奈美恵さんを見上げる。

「チヂミに入れた“特別なもの”ってなに?」
「あ、そうだ。知りたい?」
「だって、ご飯終わったら言うって約束でしょ?」
「うん。やっとご飯も終わった事だし。」

そう言うと、奈美恵さんが頬を緩めて
“うん、そうだね。それで、何入れたの?”と聞いてくる。
私は唇に触れた後、耳元でそっとつぶやいた。

「私の愛」


                         〜終わり〜


157 :アール子:2007/01/31(水) 15:14:32 ID:qkPmwbe3
え〜、第3話よりシリーズ化(?)しておりましたが
この第7話をもちましてこのシリーズは終了とさせて頂きまつ。

次回8話より新シリーズ(?)とゆうか単発的なものを含んでいこうかと・・・
シリーズものも、すでにちょいと構想してたりするんでつが(^_^;)

とゆうことで、エロ・・・お粗末でございますた(ノД`)

158 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 15:52:38 ID:mEXJAHPE
GJデス!!!
愛入りのチヂミGJw
BoAタンのたどたどしいエロが読みたかったッスwww

159 :うふ〜ん :うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

160 :名無しさん@秘密の花園:2007/01/31(水) 17:51:04 ID:kjb8gkKl
GJ!
短編?も楽しみですv
オリスタ買ってきました〜可愛いっすよBoAちゃん!
また安室タソ発言ないかなぁ

161 :アール子:2007/02/01(木) 01:59:35 ID:Fdst1ukK
>>158
初のわりにはBoAタンが大胆ですたよね・・(;^_^A
スマソ。

>>160
短編と言いいますか、単発でつね。
私もドンドンBoAタンの魅力に(*'Д`*)

では投下!

162 :アール子(今回の第8話でつね・・・:2007/02/01(木) 02:02:21 ID:Fdst1ukK
いつものように彼女があたしの家に泊まって、迎える朝。
昨日も沢山愛し合って、今朝も心地良い疲れが少しだけ残るまま起きた。

彼女が寝てる間にあたしが朝食を作り終える。最近、このパターンが定着してきてる。
料理は好きじゃないけど、彼女の為に作るのは別。
それに、朝食を作りながら彼女の寝顔を眺めるのが好きだったりもして。

「ん〜!ふぁわ〜」

アクビをしながら伸びをする姿は、何回見ても可愛い。
“んっしょ”なんて言って、目をこすりながらあたしの方に歩いてきて後ろから抱きつく。

「おはよぉ・・・」
「おはよ!牛乳は?」
「飲むぅ・・・その前に」

はいはい、分かてるって♪

あたしは手に持っていた朝食の材料を置いて彼女の方を向く。

チュッ♪

「えへへ・・・へへっ」

おはようのキスをしてから上機嫌な彼女を座らして、牛乳を出す。

163 :アール子(前に安室タンがテレビで:2007/02/01(木) 02:05:09 ID:Fdst1ukK
「ぷはぁ〜!朝一の牛乳はおいしいねぇ〜」
「もうすぐ用意できるから、飲んだら顔洗ってきてね?」
「ふぁ〜い。奈美恵さんの口、柔らか〜い、えへへ」

彼女って、顔を洗わないとシャキッとしないみたいで、寝起きは大抵こんな。
最初は違ったけど、徐々に本性(?)を現してきた。
でも、こんな彼女も大好き。あたしにしか見せない素顔。
仕事の時の彼女、駄々っ子みたいな彼女、甘える彼女、愛し合ってる時の彼女・・・
挙げたらキリがないけど、全部、どれも大好き。

「うわぁ〜ペッペッ!」

洗面所の方から声が聞こえる。
あぁ、またやってるよ。牛乳を飲んだ直後の歯磨きは、マズくて仕方がないんだって。
なら止めればいいのにって言ったこともあるけど、うちに泊まった時は必ずこれ。
じゃあ、あたしが牛乳を出すのをやめればいいかって言うと、それも違うみたいで、
“奈美恵さんちに泊まった時は朝一で牛乳に限る!”とか言っちゃって。
じゃあさ、牛乳飲んだ後にすぐに食事すれば?って言っても、
“ヤダ。顔も頭も全部スッキリさせてから、奈美恵さんの手料理を頂きたいのです”
だって。なんとも矛盾だらけなんだけど、それもまた可愛いんだよね。
ちなみに、あたしが彼女の家に泊まる時は、こんな光景見たこと無い。
だって、BoAちゃんちに牛乳置いてるのすら見たことないもん。

164 :アール子(あたし、運転が下手なんです・・・:2007/02/01(木) 02:07:29 ID:Fdst1ukK
「スッキリしましたか?」
「はい、バッチリ!」

うわ〜今日もおいしそう!なんて言いながら、座る。
そんな大したもん作ってないんだけどなぁ。
でも、必ずと言って良いほど彼女は完璧なまでにあたしの料理を平らげてくれる。
しかもすごい美味しそうに食べるんだよね。見てるこっちが嬉しくなっちゃう。

あたしが座ったところで二人一緒に手を合わせて声を出す。

「頂きまーす!」

朝のBGM兼時計代わりに付けていたテレビから某遊園地の特集が流れてくる。
時刻は朝の八時過ぎ。ゆっくり寝ようにもやっぱり朝はしっかり食べないと
力が入らない。それに彼女の分もあるし。あたしも大変だ。なんて。


165 :アール子(と言ってたのを、ふと思い出しまして・・・:2007/02/01(木) 02:09:30 ID:Fdst1ukK
「奈美恵さん」
「ん?」
「今日、私達一日オフじゃないですか?」
「うん」
「今日の予定は?」
「まだ特に決めてないけど・・・」
「じゃあ私の希望言ってもいい?」
「うん、なに?」
「私、ここ行きたい!」

そう言って彼女はTVの画面を指差した。

「え・・・無理・・・」
「なんで?ジェットコースターだめ?」
「そうじゃ・・・ないけど・・・」

違うんだ、違うんだよBoAちゃん・・・

「じゃあ行こう?ってか、行きたい!」
「無理だってば・・・」

だってさ、ここに行くって事は・・・当然、高速道路に乗らなきゃいけないわけで・・・

166 :アール子(そこから考案したSSでございまつ:2007/02/01(木) 02:11:14 ID:Fdst1ukK
「ホントはジェットコースターがダメなんだ?」
「だから・・・違う・・・」

口が裂けたってこんな事言えない・・・言えるわけがない・・・

「じゃあ行こうよ!ダメ〜?」
「車、壊れてる・・・」
「ウソだ!こないだちょこっとだけ乗ってたもん!」
「あはは・・・そうだっけ・・・?」

絶対に言えない・・・車の運転が下手だなんて!!!

「奈美恵さんと、遊園地行きたいな〜」

ヤダ・・・やめて・・・そんな目で見つめないで・・・

「ね!行こう?」
「わかった・・・わかったから・・・」

あたしは彼女の笑顔に根負けした・・・トホホ・・・

167 :アール子:2007/02/01(木) 02:13:22 ID:Fdst1ukK
まぁ、BoAちゃんが見たのは駐車場に入れる前の段階。
車検とかの都合で仕方なく戻ってきた車を車庫に入れなきゃいけなくて・・・
そん時のあたしといえば、車庫入れを見られたくないが為に、彼女を先に
部屋に行かせた。車庫入れにバッチリ5分掛かって、彼女にも“遅い〜”
なんて言われちゃったし。それに対する言い訳が
“ちょっと捜し物してて”なんて、苦し紛れもいいところ。
だって、普通に運転するのもダメなのに、車庫入れって・・・
文明の進化が少しだけ憎い。

そんなあたしの思いを知るよしもない彼女は

「きゃー!ありがと!奈美恵さん大好き〜!」

なんて良いながら笑顔全開で抱きついてくる。
あたしも大好きだよ・・・でもね、でもねBoAちゃん・・・!

「ごちそうさま!今日もおいしかった!片付けて準備しましょうよ?」

BoAちゃんは厳しかった。あはは・・・はは・・・


168 :アール子:2007/02/01(木) 02:13:53 ID:Fdst1ukK
とゆうことで、本日はこれにて。

おやすみなさいませ。

169 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/01(木) 02:15:52 ID:kgCGQ/UP
乙!
乙乙!

170 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/01(木) 04:23:48 ID:jOus1JFf
GJ!
GJ!GJ!

171 :アール子:2007/02/01(木) 10:39:28 ID:/50rqHox
>>169 
>>170
dくすでつ!

では投下!

172 :アール子:2007/02/01(木) 10:40:41 ID:/50rqHox
なんとか重たい腰を上げて、あたしも準備を始める。
はぁ〜、気が重たい・・・

そんな事を考えながら食器を洗っていると、彼女が肩に頭を乗せてくる。

「奈美恵さん、私やっぱり行かなくてもいい・・・」
「・・・え?」

どうやら彼女はあたしの様子を見て気を利かせてくれたみたいで。
そんな彼女をあたしの勝手な思いに巻き込む事はしたくない。
要はあたしの運転力をアップさせればいいだけの話で。
まぁ無理だろうけど・・・

173 :アール子:2007/02/01(木) 10:41:33 ID:/50rqHox
「だってさ・・・奈美恵さん、さっきから・・・」
「行こうよ!せっかくなんだし!ね?」
「無理してない・・?」
「うん。」

あたしは彼女の方を振り向いて、笑って見せた。

「ホントに?」
「ホント。」

そう言うと彼女は“やったー!”なんて言ってあたしの手を握ってピョンピョン跳ねた。
可愛いなぁ、もぉ・・・

「でも奈美恵さん、きっとまだ一個だけウソ付いてる。」
「ん?何が?」
「ホントはジェットコースター恐いんでしょ?」

だから違うっつうの!

174 :アール子:2007/02/01(木) 10:44:19 ID:/50rqHox
逃げたい・・・でも逃げられない・・・
すでに目の前には車があるわけで・・・。

お願いします・・・どうか、どうかエンジンが掛かりませんように!
な〜んて、おいしすぎる展開があるはずも無くて、エンジンは気持ちよすぎるくらいに
“ブルォン!”と音を立てながら、勢いよく掛かった。

はは・・・ですよね・・・

これは普段ほとんど乗ってあげられてないマイカーの逆襲かも。

“ブルォン!(諦めろって!)”

冗談じゃなく、そう言われてる気がした。
あたしは、深呼吸をして覚悟を決めた。

175 :アール子:2007/02/01(木) 10:45:12 ID:/50rqHox
ではでは。

176 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/01(木) 14:35:25 ID:E1REby6I
あいかわらずGJですね!


177 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/01(木) 20:55:30 ID:QbggWvx/
エロがあるのもいいけどこ〜いうのもいい!
ほのぼのするよね。

178 :アール子:2007/02/02(金) 00:11:18 ID:gM+c4aAX
>>176
dでつ!

>>177
本音を言うとですね、こーゆー方が作ってて楽しいでつ。
なんと言ってもエロが苦手なもんで(;^_^

とゆうことで、実は大夫進んでまつが、出来てる分だけでも一気に投下すると
長いので、一旦切りまつね。

では、投下!

179 :アール子:2007/02/02(金) 00:12:50 ID:gM+c4aAX
「じゃ、しゅ・・出発します・・・」
「は〜い!」

とは言っても、すでに家の前からすごい量の車。確かに交通の便も良いし、
すぐ行けば何でもあるけど、車の運転となったら、そりゃまったく別。
こればっかりは田舎の方が良いって話。あたしの故郷の沖縄なんか、
那覇のメインストリートからちょっと外れれば、ウィンカーなんか
必要ない位なんだから。なのに都内ときたら、この交通量に加え一通だらけ。
とてもじゃないけど、一人じゃ運転なんか出来ない。
東京のバカヤロー!

「奈美恵さん、前屈みになりすぎじゃないですか?」
「この方がね、楽なの」

もちろん、ウソです。
あたしも素直じゃないな・・・

ナビに従いながら何とか高速の乗り口に辿り着く。
とは言っても、ナビなんか使い慣れないあたしに使いこなせるはずもなくて、
途中何回焦ったか分からない。だって、“この先○メートル先、右折です”って
言われても車じゃ距離感なんか分からないし、“間もなく、右です”なんて
言われたとこで、すぐ2.3メートル先にも道があって、

「どこ?どっち!?こっち!?」
「違う、あっち」

なんて、慌てるあたしをBoAちゃんがナビしてくれて。ホント、助かります・・・
結局自分じゃほとんど見ないで、彼女にタスキを渡した。ナビの意味、ほぼゼロ。

180 :アール子:2007/02/02(金) 00:14:45 ID:gM+c4aAX
なんとか高速に乗ったところで彼女が言う。

「奈美恵さんとドライブなんて初めて」
「うん、そうだね」

助手席に座る彼女の手を握ったり、顔を見たりしたいのはやまやまだけど、
ハッキリ言って今のあたしに・・・そんな余裕は無い。

おまけに、一番左の車線をきっかり80kmで走るあたしの車を、邪魔だと言わんばかりに
後続車がビュンビュン追い越していく。恐い・・・恐いよぉ・・・

「何か聞きたい!」
「その中にCD入ってるから適当に」

そう言ってあたしはダッシュボードを指差す。

ガチャガチャ・・・

「あ、いいもの見つけたっ!」

・・・?
横を見たくても見れない自分が哀しい。

181 :アール子:2007/02/02(金) 00:16:11 ID:gM+c4aAX
「プッ・・・ふふふ・・・あははは!」

一瞬だけ横目で見る。

!?

いやー!やめてぇー!
なんて言う間すら、彼女は与えてくれなかった。

「この奈美恵さん、すごいマヌケな顔してる!あ〜おかしい。」
「だって、しょうがないじゃん・・・それ撮る時ってすっごい一瞬なんだから」

あたしは免許証をダッシュボードに入れてた事を忘れてた。
それをまんまと彼女に見つけらてしまったわけで・・・
でもホント、彼女の言う通りで、見事なまでにマヌケな顔してるんだな、これが。
けど、大抵はみんなマヌケな顔なわけだし、あのシステムじゃ仕方ないって。

182 :アール子:2007/02/02(金) 01:00:13 ID:gM+c4aAX
以外とそうでも無かったので、投下しまつね!
えと、かなり長くなっちゃうと思いまつ、スマソ。

183 :アール子(作るときに思い立った事を:2007/02/02(金) 01:03:11 ID:gM+c4aAX
あたしのマヌケな免許写真を見て、充分すぎるほど笑った彼女が聞いてくる。

「奈美恵さん、私前から気になってたんですけど」
「ん?」
「ここの、“へいせい?○○年の○月○日までゆうこう?”ってところの色」
「うん」
「これ、どう違うんですか?他に青みたいなの見たことあるんだけど」
「それね、結構いろんな色があるんだよ」
「へぇ〜!例えば?!」

しめしめ。

「まず、今BoAちゃんが見てるあたしの免許は金色でしょ?それは、免許を取ってから
 5年間一回も違反をしないと貰えるの。その色になるのは難しいんだよ。」
「え〜、じゃあ奈美恵さんすごいんだ?!」
「ま、まぁね。」

なんちゃって。難しいってのも事実だけど、それは毎日のように車を運転する人に
該当する話ってだけで。“ゴールド=ペーパー”ってゆう式が成立するってのも
多々あるパターンで、まさにあたしはそれ。だけどそこはしっかり内緒。

「それから、初めて免許を取ってから3年間は緑なの」
「ほぉ〜」
「で、3年経ってから免許の更新をすると水色になるのね」
「へぇ〜」
「多分、水色の免許の人が断トツ多いんじゃないかな。」
「あ〜、私が見たの、全部水色だった」
「でしょ?」

184 :アール子(追加していくと:2007/02/02(金) 01:04:52 ID:gM+c4aAX
さてさて。

「あとはね、赤」
「赤?何それ?」
「たま〜にだけど、いるんだよね。道路には制限速度があるでしょ?」
「うん」
「でね、高速道路にはスピード違反を取り締まるカメラが付いてるの」
「なんか聞いたことある」
「みんなその機械の前では気を付けるからスピード落とすんだけど」
「あ、そっか」
「で、気付かないままスピード違反で写真を撮られちゃう人がいるのね」
「なんか気の毒ぅ〜」
「そーゆー人は赤なの」
「恥ずかしいね、それ。だってバレちゃうじゃん」
「気を付けるのは、そうなりたくないからってのもあると思う」
「あ〜なるほど!」

もう一声。

「それからね、これもたま〜にいるんだけどね、グレー」
「グレー?」
「うん。確かね、10回以上だったかな?違反をするとグレーになっちゃう。」
「もっと恥ずかしいじゃん」

185 :アール子(長文になってしまう事が多々ありまして・・・:2007/02/02(金) 01:14:39 ID:gM+c4aAX
最後にもう一個。

「あとはね・・・これはもう伝説の色と呼ばれてるんだけど・・・」
「伝説?すごいって事?!」
「違うんだよね、それが。これ言っちゃっていいのかな・・・」

何をだよ?みたいな。

「え〜?聞きたい!」
「黒。あたしも見たこと無いんだけど」

ええ、当たり前です。

「黒?」
「そう。黒の上に金色の文字。お酒の瓶で見たことない?」
「あ、あるかも!」
「まぁ、早い話が飲酒運転関係で捕まると黒になるんだけど。」
「伝説じゃないじゃないですか?」
「待って、伝説はここからなの。普通の飲酒で捕まる人は結構いるでしょ?」
「うん」

一瞬横目で彼女を見た。
真剣な顔が、ちょっとだけあたしの中の罪悪感を呼び覚ます。
だけど、ここまで来たからには最後までやりきらないと女が廃る。
って、あれ?例え間違ってるのかな、これ。

186 :アール子(ホント、申し訳ないでつ・・・:2007/02/02(金) 01:15:57 ID:gM+c4aAX
「なんだったっけかなぁ・・・ここからがものすごく色んな条件があって」
「条件?」
「うん。肝心な所が思い出せないんだけど、その条件を満たしちゃった人だけが黒なの」
「一番肝心なところを思い出せないの?」
「うん。すっごい沢山あったのは覚えてるんだけど。」
「へぇ〜」
「あまりにもその黒は数少ないから、ほとんどの人は知らないんだって」
「奈美恵さん、すごくないですか?物知り〜」
「いや、そんな事ないって。」

はい、そんなことありませんよ。あるわけないじゃないですか。
まぁ最後の“黒の免許”は途中まで言い掛けたものの、その後何を言おうか
思い浮かばなくてちょっと焦ったんだけど。
あたしもよく笑わずに言えたもんだ。自分に乾杯、なんて。
でもね、自分でも変だって自覚してるけど、さすがにあそこまで大笑いした
BoAちゃんに、ちょっとだけイタズラしたくなっちゃったんだ。へへっ。

でもBoAちゃんってば、“いいこと聞いた!今度自慢する!”なんて言っちゃって。
はは・・・それは言わない方がいいと思うんだなぁ、BoAちゃん。
ちょっとやりすぎたかな・・・?まぁでも、笑い話で済む話だし、いっか♪

187 :アール子:2007/02/02(金) 01:16:41 ID:gM+c4aAX
とゆう事で今日は寝まつ。
おやすみなさいませ。

188 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/02(金) 02:05:10 ID:02tbiYOT
乙!(´∀∩)
ほのぼのした雰囲気…
良いですね!

189 :アール子:2007/02/02(金) 10:20:17 ID:/Mp8BUCU
>>188
dでつ!ちょっとほのぼのしすぎな気もしまつが・・・(;^_^

では、投下!

190 :アール子:2007/02/02(金) 10:20:56 ID:/Mp8BUCU
「ところでBoAちゃん、CD聞かなくていいの?」
「あ、そうだった!」

あたしと免許の話をしてる間、彼女はCDを手に持ったままだった。
迷うことなく一枚のCDを選んでデッキの中へ入れる。

「ねぇ、それだけある中からなんでそれ選ぶかなぁ・・・」
「だってこれ聞きたいんだもん!」

はぁ・・・変なとこ頑固なんだよな。
そりゃ自分のCD置いてるあたしもどうかと思うけど、
自分で自分のCD聞くなんて恥ずかしくてしないし、ずっと入れっぱなしだった。
思いがけないことがきっかけで聞くハメになるとは。

“そんなんじゃないよ 楽しいだけ フッフー♪”
なんてノリノリの彼女を見て、あたしは少しだけ頬をゆるめて
アクセルを踏む足に力を入れた。

191 :アール子:2007/02/02(金) 10:21:53 ID:/Mp8BUCU
今日が平日で良かった。途中からあまり車もいなかったし、
天気もそこそこで、彼女との初のドライブとしてはなかなかのもの。
それに、あたしもなんとか運転の勘を取り戻して(?)余裕も出てきたし。
もうすぐ長かった高速の旅も終わる。

「奈美恵さん、降りるとこって今のとこだったじゃないですか?」

えぇぇぇーーー!?
なんて思ったところで、後の祭り。

あたしはゴールテープを切るよりも華麗に、高速の降り口を駆け抜けた。

Uターン!出来るはずもなく、仕方なく次の降り口を目指す。

192 :アール子:2007/02/02(金) 10:22:50 ID:/Mp8BUCU
「ごめんね、BoAちゃん・・・」
「奈美恵さんと一緒だからいい」

そう言ってあたしの太ももにそっと手を置く彼女に、ちょっとドキッとしてしまう。
そして少しずつ彼女の手が下に移動してきて・・・

「って、こら!」

あたしは彼女の手首をグッと抑えた。

「ダメ?」
「ダメに決まってるでしょ」

あたしがピシャリと答えると、彼女は“奈美恵さんのケチ・・・”とポツリと言った。
これってケチとは言わないんじゃないの?

そんな彼女をなだめようと、あたしは彼女の手を握る。

「夜用にとっておいて?」

そして、そっと手の甲にキスをした。

「うん!」

あたしの一言で、彼女の笑顔が全開になる。
子供みたいで単純なところも、大好き。

193 :アール子:2007/02/02(金) 10:23:51 ID:/Mp8BUCU
ではでは。

194 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/02(金) 17:47:02 ID:lbmoz5n/
ソフトタッチGJ!
夜…(゚∀゚)wktk


195 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/02(金) 20:24:24 ID:6yqe2nlW
エロBoA・・・キャッ!!

196 :アール子:2007/02/03(土) 00:52:51 ID:1JIpFTCY
>>194
今回は、この程度の描写でつ・・スマソ(;^_^

>>195
実際のBoAタンもこんなならいいんですけどw

では、投下!


197 :アール子:2007/02/03(土) 00:54:03 ID:1JIpFTCY
「ふぅ・・・着いたね・・・」
「うん、着いた!」

奇跡的に一発で駐車した。“的”じゃなくて奇跡。
だからきっとまだ、彼女はあたしが運転が苦手なことに気付いてない・・・はず。

車を降りると彼女が急かすように足踏みをする。

はいはい、分かりました。

あたしは彼女に手を引かれて歩き出した。

平日とは言え、あたし達が着いた時にはすでに結構混んでた。
まぁでも、ギネスに載ってるようなアトラクションがあるから、仕方ないか。
今朝のTVの影響もあるのかもしれないけど。

入場して早速、彼女が話し始める。

「奈美恵さん、私あれに乗りたい!」

空に向かうようにして高くそびえ立つジェットコースターのレールを指差す。
目的の場所に向かうまでの間、コースターが坂を下って行くのを見て
彼女は“わー!すごい面白そう!”なんて、早くもテンション高め。
へへ、可愛い♪

198 :アール子:2007/02/03(土) 00:56:08 ID:1JIpFTCY
「あちゃ〜奈美恵さん、混んでない?」
「うん、混んでるね」

やっぱりとゆうか当然とゆうか。

待ち時間は約1時間。でもこれって、恐らく空いてる方だと思う。
それに、彼女と一緒なら待ち時間だって楽しみの一つ。
ここに来たからには、やっぱりこれは乗っておくべきでしょ。

待ってる間、彼女はずっと笑顔。よほど楽しみらしい。
彼女が前に並んで、あたしが後からついて行く。
でも、話をするとなると、彼女がどうしてもあたしの方を
向かなきゃならないわけで。
小声で彼女に話しかける。

「あんまりこっち向くとバレちゃうって!」

あたしの小声は全くの無意味と化して、彼女は普通に答える。

「私全然気付かれないからへーき!」
「でもこないだバレてまずかったじゃん(相変わらずヒソヒソ)」
「それは奈美恵さんが私の名前呼ぶからじゃないですか(やっぱり普通)」

そうだよ、そうだけどさ・・・

199 :アール子:2007/02/03(土) 00:57:51 ID:1JIpFTCY
呑気な彼女をよそにあたしは一人でヒヤヒヤ。
誰かと目が合わないように、待ってる間の折り返し地点では下を向いて。
立場が立場なだけに、面倒な事は避けたい。
しかも同性同士って事で、手を繋ぐことも出来ない。これって結構辛い。

気を付けてたつもりが、後ろから声を掛けられる。

「あのぉ・・・」

だから言ったのに・・・とりあえず聞こえないふり。

「すいません・・・」

肩を叩かれる。聞こえないふり。はもう無理かな・・・
仕方なく振り返る。若い二人組の女の子。あー、これって多分、
結構前から気付かれてたよね。きっと勇気を出して声を掛けてくれたんだろうけど、
こんな中で話して、他にバレたらさらに面倒。なんとかサラッと切り抜けないと。


200 :アール子:2007/02/03(土) 00:59:16 ID:1JIpFTCY
「あの、写真撮って欲しいんですけど。」
「ゴメンナサイ・・・今はちょっと・・・(ヒソヒソ)」
「お願いします」

一人の子が私にカメラを差し出す。
って、そっちかい!
なんですか、この王道すぎる恥ずかしい勘違いは。

「あ、あぁ・・・はい」

なんて笑って見せたけど、きっとあたしの顔は見事なまでに引きつってるはず。
後ろで彼女が笑いを堪える声が聞こえる。う゛ー、悔しい。

“ありがとうございました”
なんて言われて、あたしも“いえいえ”なんて答える。
振り返ると、案の定BoAちゃんは口を手で押さえて、目はニヤニヤ。

手を軽く振り上げて叩く真似をする。

「シーっ!待って!後ろの二人!」

201 :アール子:2007/02/03(土) 01:00:23 ID:1JIpFTCY
ヒソヒソ声で言うもんだから何かと思って耳を澄ます。

“顔超小さかった!”
“ビックリしたよ!だってさ振り向いたらさ、ヒソヒソ・・・”

そう言えば、一瞬二人の動きが止まった気がしないでもないような。
なんだか気付いてるのに気付いてないふりをしてるのが可笑しくて
BoAちゃんを見ると

「気付いて貰って良かったね!」

なんて言いながらあたしに向かって親指を立てた。
いや、そーゆわけでもないんだけどね・・・。なんとも複雑な気持ち。

そんなこんなでようやく順番が回ってきた。

席が一番後ろだったのをいいことに、コースターが出発したら
あたし達はピッタリと寄り添って座った。
BoAちゃんの体温が伝わってきて心地良い。
頂点に近づくにつれて、彼女のテンションも高くなる。

202 :アール子:2007/02/03(土) 01:02:33 ID:1JIpFTCY
「どうしよう!恐いかも!ヤバイっ!」

そんな彼女をあたしはなだめる。

「大丈夫だって。下るときだけじゃん。ね?」
「えー?だって、えーやだー!」
「もう、大丈夫だって。ほら」

あたしは彼女の手をしっかり握った。

「あーどうしよう、もうすぐそこだよ?!恐いってば!」
「大した事無いって。ほら、来たよ?3.2.1・・・」


・・・・・・・・ぎゃーーー!!!


あたしは下り坂に入ると同時に彼女の手を離した。
ナメてた。やっぱりギネスはダテじゃない・・・
しかも長いんですけど・・・

203 :アール子:2007/02/03(土) 01:04:32 ID:1JIpFTCY
軽く千鳥足になりながらヨタヨタとコースターから降りる。
あれだけ怖がっていたBoAちゃんは写真の時にはバンザイをしながら笑顔で写ってた。
それに引き替えあたしときたら、思いっきり下向いてるわ、髪が宙に舞って軽く
メデューサみたいになってるし。そんなあたしを彼女が放っておくはずがないわけで・・・

「いやー、楽しかった。」
「そ、そうだね・・・」
「で、奈美恵さんあの写真は一体・・・」
「なんでしょうね・・・」
「下も向いてたし、髪が大変な事になってましたけど」

彼女は今にも吹き出しそうになっている。

「長いんだから仕方ないじゃん・・・BoAちゃんだって下向いてたら絶対ああなるって!」
「だって、あたし下向いてないもん。」
「そ、そりゃそうだけどさ・・・」

抵抗出来ないのが少しだけ悔しくて、あたしは口を尖らせた。

204 :アール子:2007/02/03(土) 01:05:12 ID:1JIpFTCY
「奈美恵さん、やっぱりジェットコースター恐いんだ?」

やっぱりそう来ますか。

「違うって!ひ、久しぶりに乗ったから、ちょっと心臓が・・・」
「奈美恵さんも素直じゃないなぁ〜」

あたしは彼女をつかまえて、耳元で囁いた。

「今夜覚えてろよ〜?」

そう言って耳たぶを軽く噛む。

何も言わずに顔を赤らめる彼女が可笑しくて、可愛くて・・・
あたしは笑いながら、彼女から逃げるように走り出した。

205 :アール子:2007/02/03(土) 01:07:38 ID:1JIpFTCY
少々多めの投下となり、スマソ。
明日(今日)の夜までこちらにこれないので、ちょっと多めに書き上げてみますた。

6時には起きないとならないので、今日はこれで失礼しまつ。

206 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 12:54:53 ID:d1Nhcny/
(+´∀`)wktk

207 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 14:40:10 ID:esLS93Pz
リアルタイムMTV〜
かわいぃ安室ちゃん♪

208 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 15:30:51 ID:NpHvpfoC
FMヨコハマに登場!

209 :アール子:2007/02/03(土) 17:31:00 ID:A7V1LMKW
>>206
間もなくフィナーレ、かなw

>>207
>>208

恐縮ですがsageでお願いしまつ。

えー、6時に起きたのはいいのでつが、予定が見事に
明日でして、今さっきまで爆睡しておりますた。

今から出かけるので、夜少し投下できるかもでつ。
ではでは。


210 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 17:35:22 ID:GV5riBfH
(゚∀゚)wktk

211 :アール子:2007/02/03(土) 23:08:22 ID:SCcb9qZr
>>210
dでつ!

今続き制作中でつが、とりあえず、少々でつが

投下!

212 :アール子(エロありそうに思いつつ・・・:2007/02/03(土) 23:09:57 ID:SCcb9qZr
それもつかの間

(ゼェゼェ・・・疲れた・・・)

こんなあたしを尻目に彼女はあっけらかんとしている。
こーゆー時は、どうしても年の差を感じざるを得ない。
あたしも前はBoAちゃんみたいだったんだけどなぁ・・・

「奈美恵さん、私トイレ行きたい。奈美恵さんは?」
「あ、うん・・・行く」

そう言えば、朝家を出てから一回も行ってなかった。
それだけあたしもきっと夢中になってたんだな。

「ふぅ、すっきり!」

ほぼ同時に出ると、彼女がそんな事を言いながら鏡越しにあたしを見てくる。

「奈美恵さん」
「ん?」

彼女がこの笑顔の時は、大抵何かを企んでるとき。

213 :アール子(無くてスマソ・・・:2007/02/03(土) 23:11:36 ID:SCcb9qZr
「今、ここにいるの、私達二人だけでしょ?」
「まぁ、そうだね。」

わざとぶっきらぼうに答える。

「夜まで我慢出来ない・・・かも」
「何が?」
「その・・・」

彼女が何を言おうとしてるのかは、充分すぎるほど分かってる。
さっきまでニコニコしてたのに、今はモジモジなんて、
そんなギャップのある態度を見てるとたまにイジワルしたくなる。
でも、今は遊園地で楽しんでるわけだし、それに何より、
ここじゃいつ誰が来るかなんて分からない。

あたしは彼女の手を引いて、個室に入った。

214 :アール子(無くてスマソ・・・:2007/02/03(土) 23:17:01 ID:SCcb9qZr
彼女をドアに寄りかからせて、唇を塞ぐ。
けれど、舌を入れる事はしないですぐに耳元へ移動させる。
お互いに耳元で話せる体勢になったとき、彼女が口を開く。

「あ、あの・・・奈美恵さん・・・?」
「なに?我慢できないんでしょ?」

挑発するように言ってみせる。

「でも・・・やっぱりここじゃ・・・」
「ふ〜ん?じゃあさっき言ったのは何?」
「だって、奈美恵さんが耳たぶなんか噛むから・・・」
「したくなっちゃった?」
「ちょっとだけ・・・」
「ここでしてあげてもいいよ。」

215 :アール子(無くてスマソ・・・:2007/02/03(土) 23:17:31 ID:SCcb9qZr
もちろんウソ。あたしにそんなつもりはみじんもない。
彼女が否定してくるのも分かり切ってる。
でもBoAちゃんの困る態度が可愛くて・・・
もしかして、Sっ気あんのかな?あたし

「でも、そしたら夜は無し」
「や・・・だ・・・」

あたしは彼女の目を見つめて頭を撫でた。

「よろしい!」

そして、唇に軽く触れて個室から出る。
ちょっとイジワルだったかな?なんて。


216 :アール子:2007/02/03(土) 23:18:52 ID:SCcb9qZr
ではでは。

217 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/03(土) 23:34:15 ID:GV5riBfH
ヤバ…(゚∀゚)
ソフトな感じが萌え〜です。。続きwktk!

218 :アール子:2007/02/04(日) 01:15:30 ID:qcMKqM0F
>>217
萌えでつかwdくつです。

えと、少々多めになりまつが、完成いたしましたので一気に。

では、投下!

219 :アール子:2007/02/04(日) 01:16:58 ID:qcMKqM0F
次のアトラクションへ向かっているとき彼女がボソボソと話す。

「奈美恵さん・・・なんであんな事するの・・・?」
「だって我慢出来ないって言うから」
「かも。って言っただけじゃん・・・」
「そうだっけ?それにさ、なんかBoAちゃん可愛いんだもん」
「かわいい・・・?」
「うん、可愛い」

さっきまで少しだけ元気がなかった彼女がすでに笑顔になっている。
ほら、そーゆーとこも全部可愛くてたまらないんだってば。

「私可愛い?」
「うん、可愛い。」

ホント、こーゆーやり取りしてる時のあたし達って、
我ながらバカップルだと思う。

220 :アール子:2007/02/04(日) 01:17:56 ID:qcMKqM0F
「どこが可愛い?」
「顔」
「えー?何それ」

どうやらご不満らしい。

「他には?」
「体」
「顔と体だけ?」

まだ納得いかないみたい。

「性格」
「なんかさっきから大まか過ぎる!もっと、性格でもどこが可愛いとかあるでしょ?」
「顔と体と性格が可愛いって言ってるのに不満?」
「だからもっと細かく言って欲しい・・・」
「言ったら調子に乗るから教えない」
「え〜?乗らないよ!」
「それに、顔と体と性格が可愛いって事は、全部可愛いって事なんですけど」

彼女の顔がパッと明るくなる。

「分かった。許してあげる♪」

はい、ありがとうございます。
って、許してもらうような事してないんだけどなぁ・・・


221 :アール子:2007/02/04(日) 01:19:45 ID:qcMKqM0F
とゆう事で、バカップルぶりを発揮しながらも次のアトラクションへ到着。
実を言うとこれは避けたかったんだけど、彼女がどうしても行きたいって言うから。

やっぱり当然の如く混んでるわけで。
アトラクションを楽しむよりも、待ち時間の方が長いってゆう。
まぁ、どこの遊園地も比較的そうだけど・・・

「奈美恵さん!」
「ん?」
「見て!心臓の弱い人はダメだって!」
「え〜?大丈夫だよ。」
「さっき、心臓が・・・とか言ってた気がするんですけど?」
「あれは、心臓の浮く感じが嫌だったの。久しぶりに乗ったから・・・」
「なにそれ?」
「まぁ、これとさっきの心臓がどうこうってゆうのは意味が違うって事」
「ふ〜ん、変なの」

いや、変じゃないって。でも、“心臓の弱い方”の下に、“自信のない方”ってゆうのが
あって、個人的にはこっちの方がよっぽど該当してるんですけど。
まぁ彼女は気付いてないみたいだけど。

222 :アール子:2007/02/04(日) 01:20:52 ID:qcMKqM0F
ようやく入ることが出来て、係員の説明を受ける。
なんかこの段階で、病院のニオイが変にリアルで、正直、もう嫌・・・

恐い気持ちを抑えながら、あたしは彼女の服をしっかり掴んで進んでいく。
前のグループから、早速“ぎゃー”だの“うわー”だの聞こえてきて、
それが更にあたしを不安にさせる。

「待って・・・BoAちゃん・・・歩くの速い・・・」
「奈美恵さんが遅いって」

よっ!ごもっとも。
なんて、こんな事思ってる場合じゃないわけで。

「BoAちゃん、平気なの・・・?」
「ん〜まぁ。はい!」

差し出された手をこれでもかって位しっかりと握った。
だって、ホントに恐いんだもん・・・

大体どこから人が出てくるかってのは分かるんだけど、
やっぱり急に生身の人に驚かされるのは、ホント、心臓に良くない・・・

半分位来たところで出口があって、これで解放される・・・なんて考えは甘かった。

223 :アール子:2007/02/04(日) 01:22:13 ID:qcMKqM0F
「あと半分だから。」
「え〜やだ、もう出たい・・・」
「私が付いてるじゃないですか。」
「わかりました・・・」

ここじゃ、最初から最後まで彼女にくっつきっ放しだった。
BoAちゃんも少しは驚いてたけど、あたしなんかに比べたら全然大した事無くて。
彼女とじゃなかったら確実に途中でリタイアしてたと思う。

「はぁ・・・・」
「奈美恵さん・・・・」
「なんでしょう・・・」
「うふふ・・・・アハハ!」
「なに・・・?」
「いや、さっきの奈美恵さん、可愛かったなぁと思って」
「もうこれは来たくない・・・」
「え〜?ヤダ」
「こっちがヤダ」
「だって、堂々とくっつけるし」

“なんだそれ”なんてあたしの言葉を気にせず、彼女はずっと笑顔だった。
こんなたわいのない会話でも、彼女となら特別なものに変わる。
彼女とずっと一緒に居られたら、どんなに幸せだろう。

224 :アール子:2007/02/04(日) 01:23:38 ID:qcMKqM0F
その後、いくつかのアトラクションに乗って、あっとゆう間に楽しい時間は過ぎた。
閉園時間が間もなくらしく、園内にいる人達もまばらになってきた。

「BoAちゃん、そろそろ帰ろっか?」
「うん。はぁ・・・でも、もう少し遊びたかったなぁ・・・」
「まぁまぁ。また今度来れるんだし」

そう言うと彼女も納得して、出口を後にした。
駐車場に着き、車に乗り込む。

「あー、明日仕事ヤダー!」
「こら、そーゆー事言わない。」
「ゴメンナサイ・・・」

素直に謝る彼女が可愛くて、そっと手を握る。

225 :アール子:2007/02/04(日) 01:24:51 ID:qcMKqM0F
「それに、今日はまだまだこれからだよ?」
「これから?」
「そう。だって、この後BoAちゃと二人でご飯食べるでしょ?」
「うん・・・」
「ご飯食べる前と食べた後、二人で車でドライブでしょ〜?」
「うん。」
「で〜、BoAちゃん今日うちにお泊まりでしょ〜?」
「うん、二日連続」
「で、最後にあたしがBoAちゃんを沢山愛してあげる。」

彼女が周りを確認するようにキョロキョロして、あたしの耳元でつぶやく。

「私も奈美恵さんの事、いっぱい愛してあげる」

そしてあたしに優しくキスをした。

「BoAちゃんのえっち」
「奈美恵さんのえっち」

おかしくなって二人とも吹き出す。

「じゃ、行こっか!」
「うん!」

沈み掛けた夕陽が、あたし達二人を優しく照らしていた。


                          〜終わり〜


226 :アール子:2007/02/04(日) 01:27:07 ID:qcMKqM0F
とゆう事で、第8話完結でございまつ。
おそまつさまでございますた。

次回9話でございまつ。

6時起きなので、本日はこれにて。
おやすみなさいませ。

227 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 03:40:47 ID:hbLclygT
GJ!!
(*´Д`)=з凄い良かったすよ!
次回作もwktkしてます!

228 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 08:53:54 ID:5LfcXQ2E
GJ!(゚∀゚)
次回作もwktk!

229 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/04(日) 09:46:25 ID:rv12dZdJ
GJ!!
今回もよかった!

アール子さんの睡眠時間が短いようなので躰壊さないか心配です(´Д`;)

230 :アール子:2007/02/05(月) 01:14:26 ID:x3Aei4tE
>>227
>>228
ども、dくすでつ。
今日はいわゆる冠婚葬祭的な物に(ずばりは避けまつ、念のため)出かけて
おりまして、更新がおそくなってしまい、私もウズウズですたw

>>229
お〜、なんと優しいお言葉。dでつ!
わたくし、あまり睡眠しなくてもそんなに平気な方なのですが、
さすがに昨日と今日、早起きのせいか、先ほど帰宅してSS製作中の
今さっき、ちょっとウトウトしておりますたw

とゆう事で、今回は両者目線のSSで進行でつ。

では、投下!

231 :アール子(今回のネタは・・・:2007/02/05(月) 01:16:38 ID:x3Aei4tE
母国でのレコーディングを終えて、私は日本へ戻ってきた。
今の正直な気持ちとしては、しばらく日本へは戻って来たくなかった。
理由は、愛するあの人に・・・奈美恵さんに、逢いたくなかったから・・・

悪いのは全て自分だとゆう事は自覚してた。
でも、しばらく母国にいる事で時間が解決してくれたら・・・なんて少しだけ期待もしてた。
だけど、もちろんそんな都合のいい話はないわけで、私は重い足取りで
奈美恵さんの家へ向かった。

母国でレコーディングの最中、奈美恵さんからメールが来た。

「こっちに戻ったら、すぐにうちに来てください。」

このメールを最後に、奈美恵さんからのメールがパッタリと来なくなった。
原因は、一つしかない・・・

日本に戻ったその日に、奈美恵さんと逢う約束はしてた。
けど、奈美恵さんの家に直行とゆう話ではなくて、戻ったら決めよう。
そーゆー予定になってた。

それに、奈美恵さんはこんなメールの送り方絶対にしない。
怒っているのが文面からも明らかに分かって、喧嘩になることは
避けられないと分かってた。だから・・・奈美恵さんには逢いたくなかった。
でも、逢いたくないと言って逢わなかったら、奈美恵さんが怒っている事を
私自身が肯定してる事にもなりかねない。そうすれば、喧嘩どころじゃ済まないと
思った。だから、私は・・・奈美恵さんに逢いに来た。

232 :アール子(ずばり“あれ”でつ・・・:2007/02/05(月) 01:18:53 ID:x3Aei4tE
インターホンを押すと、“はーい”と元気に迎えてくれるいつもの奈美恵さんの姿は無かった。

「はいって」

奈美恵さんは静かに私を中へ入れた。

正座をする奈美恵さんの前に私も続いて座る。
いつもなら、“お疲れさま”だとか、そうゆう言葉を掛けてくれるのに、今日はそれも無い。

奈美恵さんの顔をなんとか見上げると、口元は笑っているのに、目は全くピクリともせず、
ただ私をじっと見つめていた。

「私があなたを呼び出した原因は分かる?」

名前すら呼んでくれないのは、本当に初めてだった。
私は真実を話そうと決めていた。
けど・・・・・・・
奈美恵さんは私の言うことに耳を傾けてはくれなかった。

233 :アール子(バレバレでつかね(;^_^:2007/02/05(月) 01:23:29 ID:x3Aei4tE
全て悪いのは私。簡単に許してくれるなんて思ってなかった。
それもすべて覚悟した上で、ここへやってきた。

今までに奈美恵さんに怒られた事はある。けれど、怒られてもその場限りで終わらせて、
私をすぐに優しく受け入れてくれた。そんな奈美恵さんが私も大好きで。

だけど、今の奈美恵さん私に対する怒りは、今までのどれとも違うものだった。
私は気付くのが遅かった・・・怒らせてはいけない人を、本気で怒らせてしまったんだ・・・

それでも、話を聞いて欲しくて、奈美恵さんの手を掴んだ。
その手はただただ冷たくて、決して握り返してはくれなかった。

そして、一番聞きたくなかった言葉が、奈美恵さん自身の口から発せられた時の
奈美恵さんの目は、まるで感情がないかのように冷たかった。

私は自分がしたことの不甲斐なさに涙が出て、奈美恵さんをここまで怒らせてしまった
自分が悔やんでも悔やみきれなくて・・・なんてバカな事をしたんだろう?なんて、
そんな言葉では収まりきらない事を、私はしてしまった・・・

泣けば済む。許してくれる。なんて、そんな事みじんにも思ってない。
だけど、涙が溢れるのを抑えきれなかった・・・

私は、逃げるように部屋を飛び出した。

                       
                     〜奈美恵サイド(10話)へ続く〜

234 :アール子:2007/02/05(月) 01:24:17 ID:x3Aei4tE
とゆうわけで、おやすみなさいませ。

235 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 02:06:35 ID:fRRKUjO/
丸‖*・ω・)wktk

236 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 04:03:01 ID:D+VAcaNT
…!?(゚∀゚)wktk

237 :アール子:2007/02/05(月) 13:21:57 ID:umDc8Fhu
>>235
>>236
ども、dくすでつ。

とゆう事で、奈美恵サイド(10話)、出来てる部分まで

投下!


238 :アール子(BoAタンサイドに:2007/02/05(月) 13:23:56 ID:umDc8Fhu
あたしが自宅で疲れた体を休めていると、携帯電話が鳴った。

はいはい、今回は何でしょうか?
着信は、AIちゃんからだった。

「もしもし?」
「奈美恵さん、今隣にBoAちゃんいる?」
「どうしたの?そんな小声で」

ヒソヒソ声で話す彼女がおかしくて、ついからかうような言い方をしてしまう。

「いいから!」

・・・・・?

「BoAちゃんなら今向こうでレコーディング中だけど。」
「よし、そっちの方が都合がいい」

何の事やらさっぱり。

「ねぇAIちゃん、どうしたの?」
「奈美恵さん呑気に話してるけど、知らないの?」

だから何なの?

「何を?」
「ホントに知らないんだね。大変な事になってるよ?」

いつもなら明るくて冗談の一つや二つ、軽く言う彼女が、この時はあり得ないほど
真面目すぎる態度で、何だかあたしは不安に駆られた。

239 :アール子(台詞をほとんど入れてないのは:2007/02/05(月) 13:27:45 ID:umDc8Fhu
「ねぇ、何?何が大変なの・・・?」
「今時間あります?」
「うん、まぁ大丈夫だけど・・・」
「じゃあ、いつもの所にいるから急いで来て。」

あたしは不安に駆られる気持ちを必死に抑えて、彼女の元へ向かった。

息を切らせて到着したとき、いつもお決まりの、テンションの高い挨拶は無くて、
彼女は無言で、あたしに座れと手で合図した。
なんの事かは分からないけど、とにかく不安でいっぱいだった。

「奈美恵さんの気持ちを考えれば、このまま知らないに超した事は無いと思う。」
「・・・・」
「だけど、後で分かる苦しみより、今分かる苦しみの方がいいと思った」
「・・・・」
「それに、BoAちゃんがこの事を自分から話す日は来ないと思う。自分からリスクを
 背負う事は、普通はしないでしょ?だから、隠し続けていつか奈美恵さんに
 バレるんじゃないかってビクビクしながらこの先も奈美恵さんと付き合って行く
 確率の方が高いわけで。余計なお世話かも知れないと思ったけど、でも、今回の事が
 奈美恵さんとBoAちゃんの立場が逆だったにしても、どちらかがそんな後ろめたい
 気持ちを持ち続けたまま付き合っていくような付き合い方を、
 あたしは二人にはして欲しくない。」

彼女の核心を避ける遠回しな言い方に、あたしの我慢も限界だった。

「だから何が?一体何なの?さっきから意味が分からないってば!!!」

AIちゃんが悪くないのは分かってるけど、イライラと不安が抑えきれなくて
ついあたしも声を荒げてしまう。それでもAIちゃんは、ただひたすら冷静だった。
“嵐の前の静けさ”とは、まさにこんな感じの事を言うのだろうか?

彼女は一呼吸置いて話を再開する

240 :アール子(両者目線のSSとゆう事もあり:2007/02/05(月) 13:29:40 ID:umDc8Fhu
「覚悟は・・・いい?」

覚悟も何も、何も知らないあたしに覚悟なんてしようがなくて、
溜まった唾液を、ゴクッと飲み込んで、AIちゃんの目を見た。
それで確認したように、彼女は深呼吸をして一冊の雑誌をテーブルの上に置いた。
そこにはすぐに目が着く、一番の見出し部分に大きな文字でこう書かれていた。


“BoA「深夜のキス&抱擁デート」撮った!!”


やだ・・・なにこれ・・・
一瞬で頭に血が上って、それと同時に体温が上昇するのが分かった。

「AIちゃん・・・これ・・・」
「記事、読まないんですか?あたしはもう読んだけど。」

あまりにも信じられなくて、信じたくなくて・・・・・
恐怖で全身がブルッと震えた。

241 :アール子:2007/02/05(月) 13:31:24 ID:umDc8Fhu
「やだ・・・読みたく・・・ない・・・」
「そう。奈美恵さんがいいならあたしもう帰るから。」

雑誌を持って立ち上がって帰ろうとするAIちゃんの服を掴んで、
あたしは持てる限りの気力を出し切って言った。

「ま、待って・・・分かったから・・・読む・・・から・・・」

彼女は溜息をついて、もう一度座った。

「はい。」

そう言ってあたしに雑誌を差し出す。
読みたいのに、なかなかページを開けない。

「どうする?やめる?」

そんなあたしを見かねたAIちゃんが声を掛ける。

「ううん、読む・・・」

あたしは深く深く呼吸をして、ページをめくった。

242 :アール子:2007/02/05(月) 17:15:16 ID:umDc8Fhu
追加分になります。ちょいと、長いでつが・・・

では、投下!

243 :アール子(そうだ、BoAタンの台詞が少ない理由は、:2007/02/05(月) 17:18:04 ID:umDc8Fhu
そこに写っていた人物は紛れもなく彼女で、あたしは今にも溢れ出してしまいそうな
涙を必死にこらえながら文章を読んだ。見知らぬ男性と抱擁したりキスをしてると
思われる写真は、何度見ても彼女以外にあり得なくて、最後は目を背けながら
雑誌を突き返した。

「AIちゃん・・・これ・・・さ・・・あたし、どうすれば・・・いいのかな・・・ハハ・・・」

無理矢理笑うことで何とか涙をこらえて、自分の感情を抑えつけた。
いつもなら間髪入れずからかわれるところだけど、今はそんなあたしに、
冷静に彼女なりの意見をぶつけてくる。

「どうするもなにも、話し合うしかないでしょ。あたしの口から奈美恵さんに伝えたのは
 悪かったかもしれないけど。」
「そんな事ないって・・・」

事実、彼女の言う通りだって分かってた。だから、これを教えてくれたAIちゃんが
憎いだとかそんな感情は全く無かった。それに、わざと遠回しで言ったのも彼女なりの
気遣いだったんだと、今になってわかったから。

「悪いんだけど、これ、ちょっと借りててもいいかな?」
「差し上げます」

そう言ってAIちゃんに軽く別れの挨拶をしたあたしはフラフラと自宅へ戻った。

244 :アール子(両サイドに同じ台詞を入れると:2007/02/05(月) 17:21:03 ID:umDc8Fhu
今でもにわかに信じ難くて、なんとなしに彼女のHPを見てみる。
すると、そこには彼女からのメッセージ。

“誤解だから気にするな”

と。無性に腹が立った。
まずは一番にあたしに相談するべきじゃないのか?
今の今まであたしに言わなかったのは、事実でやましい気持ちが
あったからじゃないのか?

あたしは彼女に一方的な約束を取り付けるメールを送りつけて、パソコンの電源を切った。
もう、彼女が戻ってくるまでメールは送らない。彼女が言い訳をするかもしれない言葉は
聞きたくなかった。

メールを送ったあと、電気も付けず、暗い部屋で一人考えていた。

ここのところ、お互いハードスケジュールで、家に戻れば二人ともバタンキューで
2週間近く逢えてなかった。だけど、そんな合間を縫ってのメールや電話は
一日だって欠かさなかった。茨の道を乗り越えてきたあたしと彼女は、
とても強い絆で結ばれていて、あたしは彼女を愛していて、
彼女もあたしを愛してくれていて。だけど、あたしは過信し過ぎてたのかもしれない。
あたしだけが彼女を思っていたのだろうか?
あたしが想うほど、彼女はあたしのことを想ってくれて居なかったのだろうか?


245 :アール子(しつこくなるであろうと思いまして・・・:2007/02/05(月) 17:23:43 ID:umDc8Fhu
胸の奥深くに閉じ込めていた小さな不安が、こんなにも早く、
こんな形でやってくるなんて予想もしてなかった。

“結局、男には・・・・・かなわない”

それからのあたしといえば、こんな状態では仕事に身が入るはずもなくて
やっつけで仕事をこなしていた。マネージャーにも“やる気が無い”なんて
指摘されたけど、あたしはそんな言葉にすらイラついて、
“人の気も知らないくせに放っておいてくれ”なんて悪態をつく始末だった。
プロとして、私情を仕事に持ち込んではいけないなんて、充分すぎるほど分かってる。
TVともなれば全国の人があたしのそんな姿を見てるわけで。
だけど、あたしの頭の中は、彼女の事でいっぱい×2だった。

そしてその日はやってきた。
間もなく日付が変わろうかという時刻にチャイムがなった。

“ピンポーン”

この日のこんな時刻にうちにくるのは彼女しかあり得ないわけで、
あたしは迷うこともなく玄関を開けて、彼女を迎え入れた。

246 :アール子(それを避けたかったのが理由でつ:2007/02/05(月) 17:25:04 ID:umDc8Fhu
彼女の表情から、あたしが何を言おうとしてるのかを察してるのは一目瞭然だった。
おそらく、彼女が母国に行ってから、あたしが送ったメールで分かったのだろう。
それに、彼女がここに来る今までの間、あたしから連絡を一切しなかったから。

あの日から、逢いたくてたまらなかったハズの彼女に対する感情は、
違うものになっていた。

彼女を座らせたところで、あたしは自分でも驚くほど冷静に話し始めた。

「こっちに戻ってきたばかりで疲れてるところ悪いんだけど」
「いえ・・・へーきです・・・」
「私があなたを呼び出した原因は分かる?」
「はい・・・」

いつからこの状態になっていたのか全く気付かなかったけれど、
今、自分の口元が緩んでいることに気がついた。
こんな時に笑っている場合ではないのに、何故か自然と口元が緩んでしまう。

それでも話すことが先だと思って、あたしはテーブルの上に
彼女が写っているページを開いて、バサッと置いた。

247 :アール子:2007/02/05(月) 17:26:33 ID:umDc8Fhu
「これ、どーゆー事かな?」
「ゴメン・・・ナサイ・・・」
「これって、どう見てもBoAちゃんだよね?」
「はい・・・」

あたしの問い掛けに“否定”の“否”の字すら言葉にしない彼女に余計に腹が立って
あたしは思い切り雑誌をテーブルから振り払った。記事を見てしまった後でも、
あたしは彼女を信じたかった。すぐに彼女から、否定の言葉が出てくるのを
どこかで期待してた。だけど、あたしの期待はあっけなく覆された。
彼女はあたしの行動に体をビクッとさせたけれど、あたしは構わず続けた。
だって、こうでもしないと彼女に・・・手を上げてしまいそうだったから・・・・・
壁に雑誌が当たって落ちる音だけが虚しく響いた。

「あれさ、いつ?」
「向こうに行く前日・・・」
「ふ〜ん。」
「・・・・・」
「随分楽しそうだね?」
「そんな事・・・」
「抱き合ってさ、キスもしてたよね?」
「待って・・・」
「言い訳は聞きたくない」

何か言おうとする彼女を、あたしは自分の言葉で全て遮った。
彼女の言い掛けの言葉ですら、言い訳でしか無いように思えた。

248 :アール子:2007/02/05(月) 17:27:54 ID:umDc8Fhu
「それに、その後部屋に行ったらしいじゃん?」
「・・・・・・」
「セックスしたの?」

自分でもビックリした。普段なら恥ずかしくてこんな言葉を口にしない自分が、
今となってはただ嫉妬に狂って、いとも簡単に口にしてしまえるなんて。
相変わらず黙ったまま下を向く彼女が、噴火寸前だったあたしの怒りを爆発させた。

「あたしの事が好きじゃないならもっと早く言ってくれないかな?」
「ちがっ・・」

あたしの手を彼女が握ってきたけれど、あたしは決して握り返さなかった。

「そんなに男の人の方がいい?」

そう言った途端、彼女はあたしから手を引き離した。
それでも反発しない彼女に、感情の限界を超えてしまったあたしは
取り返しの付かないことを口にした。

249 :アール子:2007/02/05(月) 17:30:26 ID:umDc8Fhu
「ねぇ、別れてあげてもいいよ」

その瞬間、彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
今まで彼女を泣かせてしまった事は何度かあるけれど、明らかに初めて見る
彼女の涙の流し方。今までそんな大粒の涙を流せるだけの涙がどこに存在
してたのかとゆうことが不思議なほどの、大きい涙の粒。

これまで嫉妬に狂って自分勝手なことばかり言ってきたあたしも、
さすがに初めて見る彼女の涙に、動揺した。

「え・・・ごめっ・・・」

手を取ろうとしたあたしを避けるように彼女は立ち上がり、
今までに聞いたことのない大声で、あたしに向かって言った。

「・・・・・奈美恵さんなんか・・・・・・・・・・・・大っっっ嫌いっっっ!!!」

そして彼女は、あたしの部屋から逃げるように走り去っていった。
扉のバタンっ!と勢いよく閉まる音が、ただただ虚しかった。


250 :アール子:2007/02/05(月) 17:31:52 ID:umDc8Fhu
ではでは。

251 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 17:41:22 ID:D+VAcaNT
GJ!(゚∀゚)
胸の奥がキュンとしました!続きwktk!

252 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 17:48:25 ID:EodJOctk
続き!続きいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっぃぃぃぃ!!
wktk!っは!

253 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 17:53:59 ID:fRRKUjO/
( ̄□ ̄;)!!
つ、つ、続き続きwktk

254 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 18:16:07 ID:WWkjFSEA
R子!サイコー
Ψ(`◇´)Ψ

255 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 19:24:19 ID:T0Ui/LOs
やっばい
続き楽しみにしてます!!

256 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/05(月) 23:54:19 ID:Rk2wDeOO
おおおおおおおおおおおお〜〜〜い!!
すんげぇ気になる。
すぺしゃるぐっじょーぶ しかーし
もっとよろしくおねがいいたします

257 :アール子:2007/02/06(火) 00:50:09 ID:eDgkRPlE
>>251
dでつ!書くときに、2人が付き合っていると妄想をして書くと書きやすいので、
当然そうやって進めていくのでつが、その分、こーゆーSSだと、書いてる
自分まで切なかったりしまつw

>>252
dでつ!しかし・・・お、落ち着いて下さいw

>>253
dくす!その顔は一体・・・

>>254
dでございます!実はこのコテハン、悩みに悩んでどうする?と思い、
でもやっぱり二人に関する何かかがいいと思いまして。
安室タン目線で書くことが多いので安室タンから取って付けたのでつが、
アクターズスクールの前後を取って、子を付けただけとゆう、しょーもないコテハンでつ(;^_^

>>255
ありがd!少しでつが、出来ますた。

>>256
dくつでつ!え〜、しかしながら、
“よろしくおねがいいいたします”の意味が理解できず、どうしたらよいでせうか・・・

とゆう事で、少々投下!


258 :アール子:2007/02/06(火) 00:53:28 ID:eDgkRPlE
彼女が去って一人になったあたしは、ただ呆然とする事しか出来なかった。

あたし・・・一体BoAちゃんに何言った・・・?
さっきまでの自分は、嫉妬に狂うだけ狂って・・・・
その感情だけで、思ってもないことを次から次に口走って。

彼女が涙を流すまで、感情のコントロールなんか吹っ飛んで、
完全に歯止めが利かなくなってた。

確かに写真を撮られたのは彼女の責任だけど、あたしは・・・
彼女が話そうとするのも聞かないで、自分勝手な事ばかり言って・・・
彼女をたくさん傷付けて・・・こんなの・・・嫉妬に狂う、単なる嫌な女でしかない。
自分がしたことが情けない。

あの時彼女が、あたしが切り出した別れにあっさりと“分かりました”と
答えてたら、あたしはどうしてた?

あたしも“じゃあ、さよなら”と意固地になって言った?
それとも前言撤回をして彼女に“別れたくない”と、すがっただろうか?

259 :アール子:2007/02/06(火) 00:54:58 ID:eDgkRPlE
自分に問いかける必要なんか無いほど、答えは分かり切ってる。

あたしは、彼女を篭の中の鳥にしておきたかった。
あたしだけの彼女で居て欲しかった。

それは今でも変わらない。

だけど、彼女は・・・すでにここには・・・・居ない・・・

彼女の事を、幻滅させたに決まってる・・・
出ていく前に彼女が言った言葉・・・

「・・・・・奈美恵さんなんか・・・・・・・・・・・・大っっっ嫌いっっっ!!!」

本当に、嫌われても仕方がない事を彼女にしてしまった・・・
何回も彼女の言葉が頭の中をこだまする。

あたしは、彼女の香りが残る枕を破れてしまいそうな程抱きしめて、大声で泣いた。

260 :アール子:2007/02/06(火) 00:56:05 ID:eDgkRPlE
ではでは。

261 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 01:13:59 ID:BqSTkD55
ガーッ!!
ヽ(`Д´)ノ=3
気になる

262 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 01:31:07 ID:d8dg7qmg
グォーッ!!
(゚皿゚)
私も続き気になる!
なんだかアール子タソは親近感がわきまする…

263 :アール子:2007/02/06(火) 02:05:50 ID:bpN+K578
>>261
dでつ!今日は筆が進みましたので、本日最後(寝る前)の投下が出来まつ!

>>262
どもでつ!親近感がわくと言いますと、どのような感でせう?

では、投下!

264 :アール子:2007/02/06(火) 02:07:33 ID:bpN+K578
一体どれくらいの時間、泣き続けたろう・・・
気だるい体を何とか起こして床を見ると、
さっきまでそこに居た彼女の荷物が丸々残っていた。

そうだ・・・疲れている彼女を、空港からそのままうちへ来させてしまったのは自分だ・・・

取り残された荷物のそばへ寄って、その中から携帯を手に取る。

お揃いにしたストラップ・・・
二人で顔を寄せ合って撮った、あたし達二人だけの・・・内緒の待ち受け画面・・・
彼女があたしのためだけに設定してくれた、指定の着メロ・・・

あたし達二人だけにしか分からない、

楽しかった事
嬉しかった事
悲しかった事
ケンカした事

それから・・・数え切れないくらい、愛し合った事。

彼女と過ごした日々が走馬燈のように甦ってきて、また涙が溢れた。

265 :アール子:2007/02/06(火) 02:10:11 ID:bpN+K578
日頃から、「好き・愛してる」なんて言葉にしても、
そばに居れば居るほどそれが当たり前になって・・・

それでも、あたしが彼女に惚れすぎてる事は重々分かってた。
彼女を愛してる・・・愛してるから・・・許せなかった・・・

そして・・・彼女を失い掛けてから初めて気付く、彼女の本当の大切さ・・・
自分が思ってるよりも遙かに、あたしの彼女に対する気持ちは、大きくなってたんだ・・・
こんな事がきっかけで気付くなんて、皮肉もいいところ・・・

彼女とあたしは、このまま終わってしまうのだろうか・・・?
自分が最悪なことをしたのは分かっていたけれど、それは避けたかった。
彼女を誰よりも愛してる。

でも彼女のあたしに対する気持ちは変わってしまったかも知れない・・・

色んな不安が込み上げて来たけれど、今はまず、彼女の目を見て謝ってから、
そして彼女の話をちゃんと聞くのが第一だと思った。

携帯はここに置いたままだし、彼女の自宅に電話は無い。
つまり今は、あたしと彼女の間に、連絡手段はない。

とにかく思い当たる場所を手当たり次第探すしか方法はない。
あたしは彼女を捜すため、急いで部屋を飛び出した。

266 :アール子:2007/02/06(火) 02:10:48 ID:bpN+K578
それでは今夜はこれにて・・・

おやすみなさいませ。

267 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 03:56:52 ID:gtsPdZSo
wktk!(゚∀゚)がんばれ安室タソ!

268 :アール子:2007/02/06(火) 10:45:23 ID:+OoC/ly1
>>267
dでつ!
安室タン、どうなってしまうのでしょうかw

では、投下!

269 :アール子:2007/02/06(火) 10:46:51 ID:+OoC/ly1
自宅マンションの屋上。
よく行くスーパー。
無邪気にはしゃいだ公園。
彼女の部屋。

あの時行った、あの場所・・・

思い当たるとゆうよりも、彼女と一度でも行った事のある場所は、全て探した。

だけど・・・
彼女はどこにも居なかった。

これだけ探しても逢えなかったあたし達は、
今日で・・・これが・・・ホントに・・・最後かもしれない・・・

棒になった足を引きずるように自宅へ向かった。

270 :アール子:2007/02/06(火) 10:50:10 ID:+OoC/ly1
大きな溜息と同時にエレベーターを降りると、あたしの部屋のドアに
寄り掛かってうずくまるように座り込んでいる人影があった。

あえて確認する必要もない・・・あたしの・・・最愛の人。
高鳴る鼓動を抑えながら、あたしはゆっくりと彼女に歩み寄った。

彼女だってあたしの存在に気付いていないわけがない。
だけど、決してあたしの方を振り返らない。

あたしは彼女の正面に、同じ体勢で座った。

「BoAちゃん・・・・どこに行ってたの?探したんだよ・・・?」
「・・・・・」
「あたしの事、大っ嫌いじゃなかったの?」

自分で言ってて胸がチクリと痛んだ。
彼女は相変わらず顔を伏せたまま。

「あの・・・BoAちゃん・・・とりあえず中に入らない?」

そう言うと、彼女がようやく顔を上げて立ち上がった。
彼女の目は、今まで見たことが無いほど腫れていて、
それが益々あたしの胸を痛めつけた・・・

彼女をこんなにしてしまった自分が憎くて、情けなくて・・・

271 :アール子:2007/02/06(火) 10:52:42 ID:+OoC/ly1
あたし達は無言のままリビングへと向かって、ベットの上に並んで座った。

「あのね・・・BoAちゃん・・・」
「私・・・荷物を取りに来ただけだから・・・」
「そっか、そうだよ・・・ね・・・」

あぁ・・・もうダメだ・・・あたしが彼女の話を聞こうと思ったところで、
彼女の心は、あたしには・・・もう・・・ない・・・・

「じゃあ、これ・・・」

ベットから立ち上がって彼女の荷物を取って、無理矢理持たせる。

アハハ・・・何してんだろ、あたし・・・
こんな時にまで素直じゃ無い自分に、ことごとく腹が立った。

だけど、彼女の想いが分かってしまった今、
自分の想いを伝えて、彼女に拒絶された時、
それに耐えるだけの精神力が、あたしにはもう・・・残ってなかった・・・


272 :アール子:2007/02/06(火) 10:54:11 ID:+OoC/ly1
彼女の背中を、そっと押して玄関へ向かう。
向き合って立ったところで、彼女はあたしの顔を見てくれない。

「忘れ物・・・ないよね・・・?」
「・・・・・・・・・・」

思わず声が高ぶって、震えた。

「BoAちゃん・・・短い間だったけど、ありがとう・・・」
「・・・・・・・・・・」
「今度逢うときは、仕事の時になるだろうけど、ヨロシクね・・・」
「・・・・・・・・・・」

あたしと口もききたくないらしい・・・

なんだかもう、彼女を見るのすら辛くて、早く一人になりたかった・・・

「じゃあ・・・また・・ね・・」
「・・・・・・・・・・」

結局最後まで黙ったまま、彼女はあたしの部屋から出て行った。
閉じていくドアから見える彼女の姿を見たくなくて、あたしはグッと目を閉じる。
そして、ドアの閉まる音を確認して、目を開いた。

あたしは一人、玄関先で立ち尽くした。

273 :アール子:2007/02/06(火) 10:55:13 ID:+OoC/ly1
ではでは。

274 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 11:48:16 ID:gtsPdZSo
イイデス!イイデスヨ!(゚∀゚)wktk!

275 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 13:08:15 ID:d8dg7qmg
せ…切ない…(ノД`)
続きwktk

276 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 13:48:29 ID:XDTLepr3
・°・(ノД`)・°・

・・・・


・°・(ノД`)・°・


277 :アール子:2007/02/06(火) 15:32:08 ID:+OoC/ly1
>>274
dでつ!

>>275
>>276
書いてる私も・・・(ノД`)

では、投下!




278 :アール子:2007/02/06(火) 15:33:46 ID:+OoC/ly1
彼女が立ち去ったあと、なんだか無性におかしくなってきて、
あたしは一人で声を出して大笑いした。

だけど、そんなの単なる気の紛らわしでしかなくて、またすぐに涙が溢れてきた。
これが究極の泣き笑いってやつかも・・・

見事なまでに泣きじゃくった。嗚咽なんかするのは、これが初めてかも知れない。
どうやらあたしの涙は、枯れないらしい。

明日からどうすればいい・・・?

立ちすくんだまま、首をうなだれた。
何とか泣きやんで、気合いを入れるように両手で自分の頬を叩いた。

よしっ・・・!

279 :アール子:2007/02/06(火) 15:35:49 ID:+OoC/ly1
そして、顔を上げた時・・・

カチャ・・・

扉がそっと開いた。

「・・・・・・え・・・?BoA・・・・ちゃ・・・」

玄関先に立つ彼女もまた、さっきのあたしと同じように声を出しながら泣いていた。
そして玄関に荷物をドサッと置いて、彼女はあたしに思い切り抱きついた。

彼女の体温が、これほどまでに心地良いものだったなんて・・・

あたしは彼女の頭と腰にそっと腕を回した。

「BoAちゃん・・・どうしたの・・・?」
「私・・・奈美恵さんにまだ・・何も話してない!!」
「でも・・・BoAちゃん・・あたしの事・・・」
「嫌いなわけない!!!」
「ウ・・・ソ・・・・?」
「奈美恵さんが、私の話聞いてくれなくて・・・だから・・・」
「酷い事たくさん言って、ゴメンね・・・」

彼女の泣き声を聞いて、あたしの目からもまた涙が溢れた。

280 :アール子:2007/02/06(火) 15:37:20 ID:+OoC/ly1
「BoAちゃん・・・あたしね、BoAちゃんはもうあたしの事嫌いになって・・・」
「違・・・う・・・」
「うん・・・でもね、もう戻ってきてくれないと思ってた・・・あたしが別れるって言った時、
 BoAちゃん否定してくれなかったから、これってもう無理なのかなって・・・」
「辛くて・・・何も言い返せなかった・・・」
「ゴメン、ホントにゴメンね・・・」
「男とか女とかじゃなくて、私、奈美恵さんだから・・・奈美恵さんじゃなきゃヤダ・・・」
「うん・・・」
「奈美恵さんと・・・別れたく・・・ない・・・ヤ・・・だ・・・絶対・・・に・・・ヤ・・・」

最後の方は、ほとんど言葉になって無かった。
こんな時に聞くのもどうかと思うけど、大事な事を確認したかった。

「BoAちゃん・・・これからも、あたしの彼女で居てくれますか・・・?」

泣きながら無言で何回もうなずく彼女を、あたしは“ありがとう”と言って
強く強く抱きしめた。

281 :アール子:2007/02/06(火) 15:38:13 ID:+OoC/ly1
ではでは。


282 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 15:49:20 ID:XDTLepr3
・°・(ノД`)・°・

・・・・


・°・(ノД`)・°・(ノД`)・°・

・・・・


・°・°・(ノД`)・°・°・



283 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 16:33:22 ID:d8dg7qmg
B゚。+o(ノ∀`)+。A゚

284 :アール子:2007/02/06(火) 17:26:45 ID:+OoC/ly1
どもでつ。

今回は何やら筆の進みが順調でつ。

では、投下!

285 :アール子:2007/02/06(火) 17:27:21 ID:+OoC/ly1
あたし達は何とか泣きやんで、お互いの顔を見た。

「明日、仕事なんだけど・・」
「私もです。奈美恵さん、顔ひどい・・・」
「BoAちゃんもあたしの事言えないよ?」
「ですね・・・」

あたしたちは、お互いの顔を見て笑い合った。

「とりあえず、顔洗わない?」
「はい!」

あたしは彼女の荷物を半分持って、リビングに向かう。
そして洗面所へと移動した。

「BoAちゃん先に洗っていいよ。」
「え、でも・・・」
「いいから。」
「ありがとうございます。」

ペコリとお辞儀をする彼女を見て、愛しさが込み上げてきた。

“もう・・・BoAちゃんを、誰にも渡したくない”

286 :アール子:2007/02/06(火) 17:28:14 ID:+OoC/ly1
顔を洗い終わって“さっぱりしたぁ”なんて言いながら
タオルで顔を拭いている彼女をあたしはギュッと抱きしめた。

「BoAちゃん・・・あたしね、今回の事・・・ホントに怒ってたの・・・」
「はい・・・」
「怒ってたってゆうか、もうどうしていいか分からなくて・・・」
「うん・・・」
「でも、それはBoAちゃんの事、大好きで・・・つまりは嫉妬」

彼女の手があたしの背中に回される。

「ホント、戻ってきてくれてありがとう」
「そんな、お礼なんか・・・あたしも奈美恵さんが大好きだから・・・」

そっと彼女の体を離す。


287 :アール子:2007/02/06(火) 17:29:20 ID:+OoC/ly1
「あたし、顔洗ったら行くから向こうで待っててくれる?」
「うん・・・」

彼女は静かにリビングへ向かった。
急いで顔を洗ってあたしもリビングへ向かう。

「お待たせ。あの・・・それでね、BoAちゃんの話を聞かせて欲しいんだけど・・・」
「もう、怒らない・・・?」
「自信は・・・無い・・・。でも、さっきみたいな事はしないから」
「さっきみたいな事・・?」
「うん。BoAちゃんが何か言い掛けたらあたしが話して、こう、なんてゆうのかな・・・」
「私に喋らせないようにする?」
「そう、それ。それはしない。BoAちゃんの話、ちゃんと最後まで聞くから。」
「分かった。」

そう言うと、彼女は深呼吸をしてゆっくりと話し始めた。

288 :アール子:2007/02/06(火) 17:30:07 ID:+OoC/ly1
続きは夜中にいけると思いまつ。

ではでは。

289 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 17:49:24 ID:XDTLepr3
小出しにするなぁ・・
くぅ〜っ!!

290 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 18:06:01 ID:d8dg7qmg
寸止めプレイはアール子タソの魅力でつが
アール子タソドSだぁぁ( ノД`)w
続きが気になるじゃまいか!

291 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 18:14:19 ID:gtsPdZSo
今夜は眠れなかも…(゚∀゚)
毎日投下楽しみにしてます!ツヅキガキニナル('A`)wktk!!

292 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 18:28:05 ID:BqSTkD55
今日一日中気になって仕事にならんかった(-∀-)かなりwktk!
べいび〜丼暗い♪

293 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 18:30:06 ID:OYCP6OEr
まぁまぁw
アール子サンすっげー更新早いと思うんですが。。
夜も期待!(*゚∀゚)ノシ

294 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/06(火) 19:07:24 ID:d8dg7qmg
>>293
アール子サソ更新早いですねvV毎日が楽しみで(*´Д`)=3
何度もカキコスマソですが…
WOOFIN'girlとPopteenが並んでて萌えぇ
Popteenは大人っぽいBoAタソが表紙だけど、初め気づかなかった…

295 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 01:56:43 ID:uidcAXj6
ちょww
ど〜しようもなくカワイイ!!

ttp://imagebingo.naver.com/album/image_view.htm?uid=eun1510&bno=35805&nid=14804&page=1
ttp://imagebingo.naver.com/album/image_view.htm?uid=eun1510&bno=35805&nid=14774&page=3

もっと
ttp://imagebingo.naver.com/album/list_view.htm?uid=eun1510&bno=35805&page=3

296 :アール子:2007/02/07(水) 02:42:43 ID:cT49W1/B
>>289
筆が進むと、小出しにする場合がありまして・・・スマソ。

>>290
>>294
キリのいいとこまで書き上げて投下するので、どうしても「寸止め」状態に・・・
スマソ・・・しかし、ドSって言われたのは初めてでつ(;^_^
私も皆様の温かい意見にパワー頂いてまつよ!

>>291
睡眠は、大切にしないと、私のようになってしまいまつのでw

>>292
見つかって怒られていないことを祈りまつw

>>293
早すぎないですか?投下の量とかも平気でつかね?
前にちょっと言われた事があって、気を付けてはいるのでつが・・・

>>295
なんかな〜、私のPCだと見れないんでつよねぇ・・・(´・ω・`)

とゆう事で、投下!



297 :アール子(どうでもいい話でつが、私が好きなBoAタンの:2007/02/07(水) 02:47:18 ID:cT49W1/B
「あの、でも・・・何から話したらいいか分からないから、あれ見ながらでいい?」

そう言うと、彼女は床に落ちたままの雑誌を指差した。

「BoAちゃん、それはちょっときついなぁ・・・」

だって、あんな写真・・・しかも彼女と見るなんて、出来そうもなかった。

「じゃあ、んと・・・」
「わかった、じゃあさ、あたしが質問してくから、それでいいかな?」
「うん。」

またさっきの事を思い出すのは、正直言って嫌だったけど、
あの写真を見るよりはマシだと思った。

「じゃあ、まず・・・彼の家には行ったの・・・?」
「はい。」
「そっか・・・・えと、何をしに行ったのかな・・・」
「なんか、打ち上げみたいな感じの・・・」
「えーと、それって・・・あの・・・キスの写真の後の話?」
「あの後に行った訳じゃないし、キスもしてないもん・・・」

ん・・・?ちょっと待って・・・意味がよく分からないんだけど・・・



298 :アール子(好きな曲といって一番に思い浮かぶのが:2007/02/07(水) 02:52:38 ID:cT49W1/B
「ごめん、ちょっと・・・意味が・・・」
「奈美恵さん、あの記事全部信じてた?ってゆうか、ですよね?」
「え・・・違うの・・・?」
「合ってるの半分か、それ以下」

って・・・あたし、まんまと記事に踊らされて、彼女にあんな事・・・
最低だ・・・ホント、バカだな、あたし・・・

「でっ、でも・・・どこが合ってて、どこが間違ってるの・・・?」
「んー、一気に話しちゃってもいい?」
「うん・・・その方が分かりやすいから・・・お願いします。」
「まず・・・あの日、仕事が終わってからみんなであの人の家で飲もうって事になって」
「うん・・・」
「で、まぁみんな次の日仕事だったし、私も翌日早い飛行機だったから、
 もう今日は帰ろうってなって」
「うん・・・」
「それから、みんなでマンションから出てきておつかれのさまのハグをしたのね」
「それってさ、全員で何人位いたの・・・」
「あたしも入れて、男2人と女4人」
「うん・・・」
「結構みんなバラけてハグしてて、だから、あたしとあの人だけみたいに見えたけど、
ちょっと先では他の人達もハグしてたのね」
「あ、なるほど・・・」

抱き合ったのは事実か・・・まぁでも、職業柄それはしょっちゅうだし・・・多めに見てあげるか・・・

299 :アール子(“VALENTI ”でございまして、あの曲のイントロを聴くと:2007/02/07(水) 02:55:48 ID:cT49W1/B
今はまず、彼女の話を聞くのが先。
それに、あたしは彼女の言ってることが事実だって分かってた。
別に、“信じようと思った”とかそーゆー事じゃなくて。
だって、彼女の目を見れば分かる。
こーゆー目をしてるときの彼女はすべてホントの事を言ってる時の目だから。
彼女は気付いてないかもしれないけれど、あたしには分かってる。

「それで、私もみんなと一緒に帰ろうとしたら呼び止められて。」
「うん・・・」
「なんか、ドライブに行かない?とか言われて。私、明日早いからヤダって言ったんです」
「うんうん。」
「そしたら、30分だけ!気分転換にさ!とか言い出したの」
「他の人達は?」
「私が呼び止められるの見て先に帰っちゃった。冷たくない?」
「ひどっ・・・」
「それで、ウザいなぁと思ったんだけど、一応スタイリストだし」
「うん」
「関係が悪くなるのもヤダったし、30分だけって言うからOKしたの」
「気持ちは分かるけど、それは断った方がいいと思うな・・・色んな意味で」
「うん・・・もう絶対しない。私が悪かったですけど・・・」
「うん、BoAちゃんが悪い。」
「えー?何ですかそれ?!」
「まぁあれを全部信じたあたしも悪いけどさ。」
「うん、奈美恵さんが悪い」

あたし達はお互いに睨み合った。
でも、数秒と持たずに、どちらからともなく吹き出す。

300 :アール子(なんだか“おるぁっしゃぁぁぁ!きたぁぁぁ!”的な・・・:2007/02/07(水) 02:59:48 ID:cT49W1/B
「ゴメン×2!で、どこまで話聞いたっけ?」
「もー覚えておいて下さいよ!んと、ドライブに」
「誘われてOKしたとこまでだ。でしょ?」
「そう。で、少し行った場所で座って話してたの。でも、私はもう、とにかく帰りたくて」
「うん。」
「帰るからって立ち上がろうとしたら、腕押さえられたのね」
「それで・・・?」
「で、何してんの?と思って、それを言おうと思ったんですよ。」
「う・・・ん・・・」
「言葉を考えてる間に名前呼ばれて、横向いたのね。」
「それ・・・から・・・?」
「そしたら、もう真ん前に顔があったの。ビックリしちゃって!もうこんな、こんな!」

そう言うと彼女は人差し指と親指で距離を示して見せた。

301 :アール子(そんな気分になりまつ。:2007/02/07(水) 03:01:23 ID:cT49W1/B
「でもさ、キスしてないって言ったよね・・・?その距離じゃ間に合わないでしょ・・・?」
「うん。してない。」
「どうしたの・・・?」
「これが、火事場のなんとかってことわざ無かったでしたっけ?それ。」
「ん・・・?」
「凄い早さで突き飛ばしちゃった。私のしゅんぱつ力?凄くないですか?!」
「確かに・・・」
「あーもう、気持ち悪いったらありゃしない。」
「それから・・・?」
「突き飛ばして、ひとこと言って、走って帰った。」
「なんて言ったの?」
「向こうの言葉で言ったから多分バレてないと思うんだけど・・・聞きたい?」
「うん、聞きたい」
「んとね、“私にキスしていいのは奈美恵さんだけなんだよ、バカ!”って」

えっと・・・これは・・・どうすればいいのかな・・・
うわぁ、どうしよう・・・恥ずかしい・・・

あたしは恥ずかしくて、でも嬉しくて、わざと首をガクッとさせた。

「え?奈美恵さんどうしたの?マズイかな・・・ひょっとしてバレた?!」

いや、そうじゃなくてね・・・


302 :アール子(それからイントロ部分の:2007/02/07(水) 03:04:35 ID:cT49W1/B
「あ、あのさ・・・その人ってさ、BoAちゃんにキスしようとしたんだよね・・・」
「うん。」
「あたしさ・・・BoAちゃんにキスしようとした事すらムッと来たのね。そいつに」

あたしは彼女に顔を見られないように雑誌の所へ行った。
そして彼女が写ってるページを全部破った。

「この野郎!この!このっ!お前なんか、こうだ!この!」

なんともわざとらしい台詞を言いながらバラバラにしたページをゴミ箱に投げ入れる。

「あばよっ!」

ちょっとわざとらしすぎたかな?
でも、キスしようとした事にはホントにムッときた。
はぁ?BoAちゃんになにしてんの?ってゆう。

303 :アール子(“ワッワァ”とかゆうのが:2007/02/07(水) 03:06:06 ID:cT49W1/B
「あのぉ・・・奈美恵さん・・・?」

振り返ると彼女がすぐ後ろに立っていた。

「うわっ!?」
「ちょっと、驚きすぎじゃないですか?人を化け物みたいに」

何だか、例えが可笑しくてつい吹き出してしまう。
そして彼女をそっと、抱き寄せた。

「こんな可愛い化け物、いないってば。」
「なにそれ?よく分からない。」
「うん、分からなくていいや。」

たまに日本語がちぐはぐになっちゃうみたいで。
言葉の意味を説明するよりも、今はこうして彼女を抱きしめていたい。

304 :アール子:2007/02/07(水) 03:07:56 ID:cT49W1/B
「それでね、BoAちゃん。」
「はい?」
「BoAちゃんにキスしていいのは誰だけなんだっけ?」
「奈美恵さ〜ん」

あ〜、もうニヤけちゃう。

「じゃあさ、あたしにキスしていいのは誰だけだと思う?」
「私以外、あり得ないでしょ?」

彼女のその言い方に、胸がドキッとした。
あたしは彼女の顔を見て、頬をゆるめながらささやくように言った。

「うん、大正解」

そして、そっとキスをした。
彼女の唇は、あたたかくて、やわらかくて・・・

この唇は、あたしだけがキスしていいんだって・・・えへへ。

BoAちゃん、愛してるよ♪

    〜終わり〜

305 :アール子:2007/02/07(水) 03:11:31 ID:cT49W1/B
うわ、“〜終わり〜”がえっらい左側に・・・くぅ!直したい!

たまにやっちゃうんですよね・・・orz

では、次回第11話となりまつ。

おやすみなさいませ。



306 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 03:12:04 ID:CT3limYZ
・°・(ノД`)・°・

・・・・


・°・(ノД`)・°・(ノД`)・°・

・・・・


・°・°・(ノД`)・°・°・


アルコ〜!最高だよ〜。。。もう、もおぉぉぉぉぁ!オカシクなりそうだ・・・・w
プリントアウトしまつw

307 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 03:17:42 ID:IpBgqj9I
ぶらぼー(゚∀゚)!
切なさに酔いしれますた(つД`)
やっと眠れます…(゚∀゚)

308 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 03:29:53 ID:B7l7tbsO
いや〜最高だね(o^-')bGJ!

こりゃまとめて保存せねば!!

309 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 03:32:43 ID:uidcAXj6
みんな待ってたんだねw
アール子サンまじさいこーーー!
途中切なかったけどハッピーエンドでよかったぁ。
また次回作も期待しちゃいます。
次はどんなのかな〜?
wktk wktk☆

ちなみに >>295はBoAタンの写真集の抜粋です。
ほんとBoAタン大好き。もちアムロさんも大好き!

>>306
ワロタww
プリントアウトて。
でも、その気持ちわかります。



310 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 07:19:29 ID:r37WCPBV
アール子サソGJ!
happyendで良かった(∩∀`)
次回作もwktkだぁ

311 :アール子:2007/02/07(水) 14:10:26 ID:09M//HLf
>>306
プリントアウトでつかw見つからないように気を付けて下さいねw

>>307
遅くなってしまって、ご迷惑をおかけしますた。<(_ _)>

>>308
保存でつか(;゚Д゚)!?

>>309
書いてても(ノД`)状態な時があったんでつが、筆の進みは早かったと言いますか、
やはり、自分で気付いてないS気質でもあるのでしょうか(´・ω・`)
それにしても最近のBoAタン、ホント可愛いでつよね。

>>310
ハッピーエンドじゃないと、辛すぎるので・・・w

では、新作(第11話)投下でつ!


312 :アール子:2007/02/07(水) 14:18:36 ID:09M//HLf
「今日は宜しくお願いします。」
「お願いしまーす。」

私は都内で雑誌の取材を受けていた。
内容は、新曲がどうだとか最近ハマってる事だとか、まぁ、そんなお決まりの内容。
それでもとりあえず順調に進んでくわけで。

「え〜では、日本のアーティストで目標とする人や尊敬する人、好きな人はいますか?」

私は心の中で、“チッチッ!何言ってるんだね、君は?”なんて指を横に振るポーズをした。

「え〜と、奈美・・・」

ヤ、ヤバイ・・・!

「悦子さん・・・でしたっけ?ほら、あのぉ・・・えっと・・・“女は海〜♪”とか歌ってる」
「はい?奈美悦子さん?とゆうかそれを歌ってるのはジュディ・オングさんですよね?」
「アハハ・・・そうでしたっけ・・・?ま、まぁ・・・ウソなんですけど・・・」
「あの、取材なのでちゃんと答えて頂かないと。」
「ハハ・・・スイマセン・・・」

きっと今の私の笑顔は見事なまでに引きつってるはず。
これって日本語で確か、“墓穴を掘る”とか言うんだっけ?
普段のクセって、恐い・・・なんて。気を付けないと。
まぁ、でもあれだよね、これ位なら言ってもへーきだよね・・・?

313 :アール子:2007/02/07(水) 14:35:40 ID:09M//HLf
「えと、安室さんです・・・」
「あー、アムロちゃんね。はいはい」

なにその言い方?てゆうか“ちゃん”って何?“ちゃん”って。
ちょっとアンタ、知り合いなんですか?このツルピカ!

私がそんな事を思ってるとも知らずに、取材は進む。

「え〜、では恋愛についてお伺いしますが」

めんどくさいなぁ、もう・・・
私はそんな事を思いながら、頭をポリポリと掻いた。

「ずばり今、恋愛はしてますか?」
「どうでしょう?」

ちょっとムッとした。
だってさ、私だって女の子だもん。恋愛くらい、普通(?)にするってば。

314 :アール子:2007/02/07(水) 14:39:38 ID:09M//HLf
「えっと・・・」
「してるかもしれないし、してないかもしれないし。」

してるに決まってるじゃないですか。
こーゆー時、自分の立場が少し辛くもなる。
男女間の話でもごまかすのがめんどくさいのに、
なんてったって私の相手は奈美恵さん。

もし、それを今この場で言ったら、このオジさんはどれだけビックリするだろう?

そんな事を考えたら、自然と笑いが込み上げてきた。

「あの・・・」
「まぁ、実のところを言うと・・・」
「はい!」

相手の目が明らかに輝いた。
だけど、その手には乗らない。
私はこんな時、奈美恵さんから教わった一番の交わし方で答える。

315 :アール子:2007/02/07(水) 14:40:30 ID:09M//HLf
「今はそれどころじゃないんで」

確かに、そう答えればこの話題はそれで終わる。
だけど・・・胸が痛むのはナゼだろう・・・
なんだか、奈美恵さんの存在を否定するような言い方に聞こえてしまう。

奈美恵さんは、どう思っているのかな・・・
私達二人はただ純粋に愛し合ってるだけなのに、何がいけないんだろう。
周りに堂々と言って、それをみんなが受け入れてくれたら、どんなに楽だろう。
分かってる。分かってるけど、恋愛の話になると、時々こうしてイラっとしてしまう。

私はイラ立つ気持ちを抑えながら残りの質問に答えて、その場を後にした。


316 :アール子:2007/02/07(水) 14:41:17 ID:09M//HLf
ではでは。

317 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 21:51:13 ID:CT3limYZ
wkwktktk・・・・・・・・

318 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 23:01:38 ID:r37WCPBV
ワクワク(*´Д`)=3テカテカ

319 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/07(水) 23:26:07 ID:V4CzH3RZ
ココ見てるうちに予想外に安室ちゃん好きになっちまったやんか(〃Д〃)

320 :アール子:2007/02/07(水) 23:26:32 ID:oJEG8G5I
>>317
>>318
dでつ!
今回のコンセプトとしましてはでつね、

安室タンと呑気に恋愛を楽しんでるかのように思えたBoAタンにも、
彼女なりの悩みがあって。

まぁそんな感じでございまつ。

では、投下!



321 :アール子:2007/02/07(水) 23:28:02 ID:oJEG8G5I
>>319
おと!これからも安室タンとBoAタンをよろしくでつw

322 :アール子:2007/02/07(水) 23:30:26 ID:oJEG8G5I
「BoAちゃん」

次の現場に向かおうと歩き出した時、マネージャーに声を掛けられる。

「何ですか?」
「前から言おうと思ってたんだけどさ、あーゆー態度はちょっとマズイよ」
「そんなことない」
「いや、マズイって。特に最後の方」

チッ!うるさいなぁ・・・。
私は軽く舌打ちをした。

「なに?気に入らない?ってゆうか最近のBoAちゃん、ちょっと変だよ?」
「何が?」
「言ってもいいかな?」
「無理」
「もう言うけどさ、恋愛の質問されると急にイライラし始めるじゃん。なにあれ?」
「さぁ?気のせいじゃないですか?」
「いや、違うね。だって、前はそんな事無かったもん。」
「前は前、今は今。私は私。はい、さようなら。」

鬱陶しくて、歩く足を速める。

323 :アール子:2007/02/07(水) 23:31:46 ID:oJEG8G5I
「ちょっと!BoAちゃんの為を思って言ってるんだから聞きなさい!」

後ろから追いかけられて肩をガシッと掴まれる。
あーもう!

「なにっ?!」

私は、振り返りながら思い切り睨みつけた。

「BoAちゃんさ、そうやって反抗するのもいいけど、自分の立場もっとよく考えなよ。」
「は?」
「もしさっきの編集者の人がBoAちゃんの事悪く言ったらどうする?」
「さぁ?知らない」
「ちょっと、真剣に聞きなって!今はまだ何にも起きてないからいいけどね」
「はい?」
「悪い事ってあっという間に広がるんだよ?分かってる?」
「分かってるよ」
「分かってない!もう忘れたの?あの事!?」

324 :アール子:2007/02/07(水) 23:33:42 ID:oJEG8G5I
グサリ・・・

今の私には厳しすぎるお言葉。

ヤダ・・・ヤメて・・・忘れるハズなんかない・・・忘れられる訳がない・・・

奈美恵さんとは確かにあれからもっと絆が深まったけれど、
あの記事のおかげで、私は散々だった・・・。

奈美恵さんとの大喧嘩
ファンからの大量メール
その後のメディアへの対応・・・etc

確かにあれは私にとってはマイナスの事で、
しかもあれは、ほとんどがウソの内容・・・

「思い出させて悪いけどさ、あんだけ嘘の内容でもあの後の事忘れた?」
「忘れてないよ・・・」
「じゃあさ、言いたいこと分かったよね?」
「分か・・・らない。」
「は?BoAちゃんさ、頭悪いの?」

ムショーに腹が立った。

325 :アール子:2007/02/07(水) 23:34:29 ID:oJEG8G5I
ではでは、また後ほど!

326 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 00:20:51 ID:pa2u+QNu
おぉぅ!!wktk♪

327 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 01:06:52 ID:BaeswijS
アール子サソ(//▽//)wktk!
私も今まで以上に安室チャソとBoAタソのこと好きになっちまいましたw
身長にあんま差がないみたいなんで…
BoAタソが安室チャソの衣装着ちゃってたら………(*´Д`)=3
なんて妄想してしまう毎日です(^_^;)

328 :アール子:2007/02/08(木) 01:49:49 ID:GazPjFIt
>>326
dでつ!

>>327
dでつ!
身長は確か1.2cmしか違わなかったんじゃないかと思いまつ。

では、投下!



329 :アール子:2007/02/08(木) 01:50:47 ID:GazPjFIt
「・・・るさいな・・・」
「え?」
「私の気持ちも知らないクセに、ウルサイっ!」

通行人が私の方を振り返ったけれど、そんなの気にならなかった。

「ちょっとBoAちゃん、声大きいって!」
「知らないよ、そんなの」
「なんかさ、ホントどうした?失恋でもした?」
「してない」
「じゃあ、恋愛が上手く行ってない?」
「ちがう」
「じゃあ何なの?ってゆうか、今付き合ってる人いる?」
「いる」
「それであの態度ってどーゆー事?上手く行ってないからじゃなくて?」
「だから違うってば!」

マネージャーは私の方を見て“やれやれ”といった感じの表情を浮かべている。
そんなの、知るか。

330 :アール子:2007/02/08(木) 01:51:42 ID:GazPjFIt
「あのさ、立ち入った事聞いて悪いんだけど。」
「なに?」
「付き合ってる相手って誰?一般人?それとも同業者?」
「なんでそんな事聞くんですか?」
「だってさ、BoAちゃんをこんな風にしてさ・・・はっきり言ってあまり良い相手じゃ・・・」
「それ以上言ったら許さない」

本気だった。いくらマネージャーだろうが、奈美恵さんを侮辱するような事は
私が許さない。

「悪かったよ・・・でも・・・誰?マネージャーとして知っておく権利位はあるでしょ?」
「教えない」
「BoAちゃんってほんっと、そーゆーとこ頑固だよね」
「なにか問題が?」
「あるね。じゃあさ、一般人か同業者かだけでも教えなよ。」
「“教えなよ”って言い方が気に入らないから教えない。」
「わかったよ・・・教えて下さい。」
「一般人」
「本当に?」
「同業者」
「は?どっちなの?」
「両方」
「BoAちゃん、いい加減に・・・」
「なに?聞いたところで私の気持ちなんか分からないでしょ?!」
「あぁ、分からないね。」
「ほら、やっぱりそうじゃん!」
「分からないけどBoAちゃんの手助け位は出来るかも知れないと思ったから聞いた。」

それで解決するほど、簡単な事じゃない・・・


331 :アール子:2007/02/08(木) 01:52:36 ID:GazPjFIt
「無理。無理なんです。」
「なんで言い切れるの?」
「なんでも何も、無理なものは無理」
「たまには素直になったら?」
「は?てゆうか、単に誰と付き合ってるか知りたいだけじゃないの?」
「本気で怒るよ?」

もう怒ってるじゃん。

「じゃあさ、これだけは言います。」
「なに?」
「同業者。もういいでしょ?」
「ふぅ〜ん」

そう言いながら、私を見てニヤつく顔に、本気でパンチを喰らわせたくなった。

その後の仕事と言えば、まぁ言うまでもないんだけど・・・
常にマネージャーも一緒なわけで、私はずっとイライラしてた。

332 :アール子:2007/02/08(木) 01:53:15 ID:GazPjFIt
「おつかれさま!」

長かった一日もようやく終わってマネージャが笑顔で声を掛けてきた。
当然、無視。私の今日一日のイライラの原因は、この人なわけで。

「無視ですか。」
「別に」
「やっぱりさ、良くないって。ずっとこれからもそんな感じで仕事してくわけ?」
「さぁ、どうだか?」
「辛い事って、はき出したら少しは楽になるもんだよ?」
「私の場合は事情が事情だもん。言ったところで変わらない。」
「そうかな?ねぇ、相手誰なの?」
「はぁ?またそれ?しつこいんですけど」
「そんなに言いたくないの?」
「うん」
「即答かよっ!」
「教える日は、まぁ、来ないと思いますよ」
「ほんっと、頑固だなぁ〜」
「じゃ、お疲れさまでした」

そう言って、私は自宅に向かった。

333 :アール子:2007/02/08(木) 01:53:48 ID:GazPjFIt
では、今日はこれにて。

おやすみなさいませ。

334 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 02:16:54 ID:PwxIvU0X
乙です^^
楽しみにしときます。。。

335 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 02:22:28 ID:pQ8vo38n
GJ!
お疲れさまです(^ω^)

BoA仔気強い〜ww
個人的にめちゃめちゃツボです。
アムロちゃんにも強気なBoAがいいなぁ。

言いなりにはならないよ。
・・でもたまにならなるよ。
ってDOTCH?!
みたいな。

すいませ〜ん。。
逝きまつ。



336 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 02:39:25 ID:PwxIvU0X
いいかも!

337 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 03:11:09 ID:pQ8vo38n
>>336
SBoA好き?

338 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 04:55:08 ID:PwxIvU0X
>>337
むしろ「・・でもたまにならなるよ。」がツボ。
あとSBoAに翻弄されてしまいそうになる安室ちゃんキボンヌ。
翻弄されてしまいそうになる←ココポインツ。
主導権は安室がやっぱセオリーみたいな。
・・・でも身をまかせるなみネェもイイ!


・・・どっちでもヨロス!!!どっちもヨロス!!!!!!!


あとAIはまた出てきたりするかな??
鹿児島出身なので協力できるかも。
とりあえず疑問形は「〜け?」ですね。
「これなんけ?」「今日何曜日け?」みたいな。分かるけ?
・・・余計なお世話でつね。
逝きまつ。

339 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 06:06:39 ID:TwjKevpG
はてさてこの次の展開は…!?(゚∀゚)wktk!

340 :アール子:2007/02/08(木) 13:26:48 ID:Pc3cutCg
>>334
>>336
>>338
dでつ。キボンヌご意見、いつか参考にさせてもらうかもでつw
そう言ったご意見、ありがたいので。
AIはですね、近々投入予定でつw私の母が宮崎で結構言葉遣いは似てる
部分があると思うのですが、ちょっとした部分が違うんでしょうねぇ。
ご協力、感謝でつ!

>>335
>>337
ツボって頂けるとはwdくすでつ!
何かBoAタンって、少々気が強そうなイメージがありまして(;^_^
いや、勿論実際はどうか知らないでつが・・・
前述の通り、ご意見いつか参考にさせて頂くかもでつw

>>339
どうでしょう、どうなるんでしょうw

それにしても、最近少々気になる問題が・・・・

とりあえず、投下!

341 :アール子:2007/02/08(木) 13:29:43 ID:Pc3cutCg
「ただいまぁ〜!」

う〜ん、いい匂い!

「おかえり!」

奈美恵さんが、奥からエプロンで手を拭きながら小走りで迎えてくれる。
そうそう、今日は奈美恵さんがお手製晩御飯をご馳走してくれる日。
奈美恵さんの顔を見れば、私のさっきまでのイライラも一気に吹き飛ぶ。

私は奈美恵さんにギュッと抱きついた。

「はぁ〜、落ち着く〜」
「ん?どうした?」
「どうもしない。奈美恵さんが好きなだけ。」
「あたしもだよ」

そう言って奈美恵さんが優しく頭を撫でてくれる。
私、奈美恵さんに頭撫でられるの、すごく好きなんだ。
頭だけじゃなくて、奈美恵さんに触れて貰うならどこだって好き。

342 :アール子(えっとでつね・・・:2007/02/08(木) 13:31:11 ID:Pc3cutCg
私は奈美恵さんの唇にそっとキスをした。
軽く触れては離れて。
そして、ゆっくりと舌で唇を開いてそのまま押し入れる。

「んっ・・・BoA・・・ちゃ・・・ちょっ・・・と」

舌を吸って絡めて・・・わざと音が立つように唇を啄む。

だけど、これからだとゆうところで私は奈美恵さんに肩を押されて引き離される。

「ちょ、ちょっと待って・・・」
「なに?」
「今ね、ご飯作ってるの」
「うん。知ってる」
「あたしとBoAちゃんのご飯なのね?」
「うん。早く食べたい」
「でしょ?じゃあ、おとなしく待ってて下さい」
「ヤダ。」
「困った子ですねぇ、BoAちゃんは」

私って仕事の時はクールぶってる事が多いけど、奈美恵さんの前だと、
なんかこう・・・甘えんぼとゆうか。私もまだまだ子供なのかな・・・


343 :アール子(今回もでつね・・・:2007/02/08(木) 13:33:08 ID:Pc3cutCg
「じゃあ、どうすればおとなしく待っててくれるのかな?」
「一緒にお風呂入る約束してくれるなら、おとなしく待ってる」
「アハハ、分かった。じゃ、ご飯終わったら一緒に入ろ?」
「うん!」
「じゃあ、おとなしく待ってて下さい。」
「は〜い♪」

私は部屋着に着替えて、TVを見ながら待つことにした。
って、もしかして私って、単純過ぎ?

私がテレビを見ている横で、奈美恵さんが次々と料理を運んできてくれる。
オマエも手伝えよ。みたいな話なんだけど、私が運ぼうとして奈美恵さんが作ってくれた
せっかくの料理を、見事なまでに落として台無しにしちゃった事が過去に数回あって・・・
それ以来、このスタイルが定着してる。私って、とことん料理に恵まれてないらしい。

奈美恵さんが着席したところで、お決まりの台詞。

「いただきま〜す」
「はい、召し上がれ♪」

こーゆーやり取りって、なんだか夫婦みたいでついついニヤけちゃう。


344 :アール子(思わせぶりで大変恐縮でつが・・・:2007/02/08(木) 13:36:27 ID:Pc3cutCg
モグモグ・・・

「くぅ〜、今日も奈美恵さんの料理はおいしいねぇ〜」
「ホントに?うふふ、ありがと」

今日もお腹いっぱい食べ終えたところで、ちょっとだけ片付けを手伝う。
奈美恵さんがタオルで手を拭けば、それが終わりの合図。

「奈美恵さん、お風呂」
「はいはい。じゃあ、着るもの用意するから先に行ってて?」
「ヤダ。奈美恵さんと一緒に行く」
「んもぉ・・・」

私、奈美恵さんを困らせてるのかな?
でも、奈美恵さんと一緒の時は一秒だって離れたくないってゆうのが本音。

困ったような笑顔で奈美恵さんが口を開く。

「わかりました。じゃあ行こっか?」
「は〜い!」

私は奈美恵さんに手を引かれてお風呂場に向かった。

345 :アール子(エロ無しでつ・・・スマソ:2007/02/08(木) 13:38:30 ID:Pc3cutCg
上着を脱ぎ終わった奈美恵さんが、その手を止めて話し掛けてくる。

「BoAちゃん、脱がないとお風呂入れないよ?」
「脱げない。」
「ん?」
「両腕を複雑骨折してる」
「またそーゆー事言う。さっきお茶碗持ってたじゃん」
「だってご飯終わってからお風呂に来るまでの間に複雑骨折したんだもん。」
「へぇ〜、そりゃ大変だ。今すぐ病院に・・・って、こら!」

一人ボケツッコミをする奈美恵さんに、思わず吹き出しそうになったけど、
なぜかここで笑ったら私の負けのような気がして、グッとこらえながら
両腕を上に挙げた。

「BoAちゃん、それならそうと早く言えばいいじゃん」
「言ったもん」
「BoAちゃんはね、遠回しすぎるの!」

なんだかんだと言いながらも服を優しく脱がしてくれる、
そんな奈美恵さんも大好き。

346 :アール子:2007/02/08(木) 13:40:43 ID:Pc3cutCg
ではでは!

347 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 16:05:01 ID:tM7+5GMU
おぉぅ!またもやGJ!!
自分の彼女に抱きつくのは落ち着くよね〜

>>338
同じく鹿児島出身(´・ω・)ノシ
鹿児島弁は難しいかもね・・・

んでも、協力しまつよアール子タン(`・ω・´)

348 :アール子:2007/02/08(木) 16:24:23 ID:Pc3cutCg
>>347
私も落ちつきたいわぁ〜なんてw
とゆうか鹿児島の方、結構いらっしゃるんでつね!
ご協力、感謝でつ!

えと、今回台詞が多いため、今までで一番長くなりそうな悪寒・・・
今かなり書きあげてまつが、それでもまだ・・・・終わりそうには・・・
少しだけ、ご勘弁下さいますようお願い致しまつ。

では、投下!

349 :アール子:2007/02/08(木) 16:26:53 ID:Pc3cutCg
「はい、じゃあ次奈美恵さんバンザイして。」
「ん?なんで?」
「だって私だけ先に全裸になるのなんて、すっとこどっこいじゃん?」
「BoAちゃん、使い方が違う気が・・・」
「え、そうなの?まぁ、いいじゃないですか」

奈美恵さんは私の言った事に笑いながらも両腕を上に挙げてくれた。
そんな感じでお互い脱がせ合って。
まぁ、最後の一枚はさすがに自分達で脱いだけど。

私達ってお互い髪が長いから、二人で同時に洗うと、結構ぶつかったりするわけで。
だから、こうやってお風呂に一緒に入る時は、お互いの髪を洗いっこするのがお約束。

「今日は如何なさいますか?」
「私が先に奈美恵さんを」
「うん、じゃあお願いします。」

そう言うと、奈美恵さんはバスチェアーにそっと腰掛けた。

私は、濡らす前の奈美恵さんの髪を持ちながらしみじみ思う。
で、やっぱりお約束のように言葉にする。

350 :アール子:2007/02/08(木) 16:30:28 ID:Pc3cutCg
「奈美恵さん・・・」
「ん?」
「髪、長っげー!」
「ねぇねぇ、BoAちゃん。それさ、あたしの髪洗う時いっつも言ってる」
「だって長いんだもん。」
「BoAちゃんだって長いじゃん」
「そうだけど・・・でも、自分で洗うとき大変じゃないですか?」

そう言いながら私は奈美恵さんの髪をシャワーで濡らしていく。

「ん〜、あたしはあんまり量が多くないからさ、そうでもないよ」

確かに長さの割には、洗うのがさほど大変じゃない。
なるほど、納得。でも、奈美恵さんの髪って、細くて綺麗で。
触ってる私も、なんだか気持ちが良い。

「冷たっ」

シャンプーを掛けると、思わず奈美恵さんが体をビクッとさせる。
量が多くないとは言え、さすがにこれだけ長さがあると、
シャンプーの量もハンパじゃない。

髪を一つにまとめながら、頭の上に乗せて洗っていく。

351 :アール子:2007/02/08(木) 16:32:08 ID:Pc3cutCg
「人に洗って貰うのって、なんでこんなに気持ちいいんだろうねぇ〜」

目を閉じながら気持ちよさそうな顔をしている奈美恵さんが、鏡越しに見える。

「“人”じゃなくて“私”だからでしょ?」
「うふふ、そっか、そうだね」

目を瞑って口角を少しだけ上げながら微笑む奈美恵さんも、これまた可愛い。

シャンプーを流し終わって、次にトリートメント。コンディショナーはしない。
私の方法に、奈美恵さんも最初はビックリしてたけど、これだと髪の調子が良い
なんて言って、それ以来すっかりこれが私達の間で定着してる。

でも、私と奈美恵さん二人で使うと、2.3回で使い切っちゃうんだな。
もうすこし水気を多く出来ないもんかな。これがちょっとだけ悩みのタネ。

髪をのばして、全体に馴染ませていく。

352 :アール子:2007/02/08(木) 16:33:06 ID:Pc3cutCg
「オッケー!」
「ありがと!はい、じゃあ今度はBoAちゃん座って下さい」
「は〜い。んしょ」
「はい、濡らすからね〜」

奈美恵さんも私と同じ方法で髪を洗ってくれる。
指の腹で優しく洗ってくれるのが、たまらなく気持ちいい。

そんな時、今日の出来事がふと頭をよぎる。

「奈美恵さん・・・」
「ん〜?」
「あのさ、ちょっとだけグチってもいい・・・?」
「うん、BoAちゃんの愚痴ならいくらでも聞くよ」

奈美恵さんって、ホント優しい。

353 :アール子:2007/02/08(木) 16:36:39 ID:Pc3cutCg
ではでは。

354 :アール子:2007/02/08(木) 16:40:35 ID:Pc3cutCg
ごめんなさい、もうちょっとだけ投下させてもらいまつ。

355 :アール子:2007/02/08(木) 16:41:49 ID:Pc3cutCg
「あのね、奈美恵さん、私との事・・・どう思ってる?」
「ん?BoAちゃんの事は大好きだよ」
「分かってる。そうじゃなくてね、例えばさ」
「うん」
「インタビューとかで恋愛の話とかになるでしょ?」
「うん」
「やっぱり、言うわけにいかないじゃないですか」
「うん、そうだね。」
「でもさ、私達付き合ってるでしょ?」
「もちろん。」
「イライラしない?」
「と言うと?」
「付き合ってるのにごまかすのが。」

トリートメントし終わった髪を、お互いに流し合う。

356 :アール子:2007/02/08(木) 16:44:27 ID:Pc3cutCg
「確かにね、昔はあたしもそうだったよ。」
「今は違うの?」
「違うって事はないよ。確かにBoAちゃんの気持ちも分かるし。」
「ホント?」
「うん。でもさ、やっぱりそれなりに慣れるよ」
「そうかも知れないけど、なんかウソついて奈美恵さんの存在を否定してる感じがする」
「それもね、よく分かる。普通に恋愛してるだけなのに!って思うよね」
「うん。すごい思う。」
「でも、やっぱりあたし達はプロだよね?」
「う・・・ん・・・」
「だから取材の時はさ、我慢しないと」

奈美恵さんのこんなところを見ると、つくづく大人だな。って実感する。
見習わなきゃいけないのは分かってるけど、今のあたしには到底真似できる自信が無い。
奈美恵さんがスポンジにボディシャンプーを付けるのを確認して、私は背中を向ける。

357 :アール子:2007/02/08(木) 16:45:38 ID:Pc3cutCg
「じゃあさ」
「うん」
「今日、その事でマネージャーとケンカしたのね。」
「なんで?」
「私の態度が悪いって。恋愛の話になるとイライラして、そんなんじゃダメだって。」
「ふふっ。それで?」
「誰と付き合ってるとか聞いてくるから」
「言ったの?」
「言ってない」
「言っても良かったのに」
「は?なんで?」
「あたしはすでに」
「言ったの?!」
「ううん、言ってないよ。でも気付かれてると思う。」
「なんで?!」
「勘の鋭い人だから。あたしに直接言ってくるって事はしないけど。」
「言おうとは思わない?」
「う〜ん、なんてゆうかな・・・気付いてると思うし、あたしは今のままでもいいかなって。」
「ふぅん・・・」

そんな会話をしながらお互いに体を洗い終わって、お風呂に入る。
奈美恵さんの足の間に入って、寄り掛かる。
腰にそっと回された腕に、自分の腕を重ねた。

358 :アール子:2007/02/08(木) 16:46:17 ID:Pc3cutCg
今回こそ、ではではw

359 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 18:54:36 ID:pQ8vo38n
アール子さんいいよ〜ヾ(≧∇≦)〃
wktk☆ wktk☆

あたしもBoA仔は気が強いと思いまつ。
芯も強いと思いまつ。
頑張り屋さんだと思いまつ!!!
でも普段気を張っているので
アムロちゃんにはすげー甘えんぼだと思いまつ。
えへ。(∩´∀`∩)

あ!>>340で言ってた少々気になる問題って何でしょうか?


>>338
やっぱ主導権はアムロちゃん?!
SBoAもアムロちゃんの前では・・ww
てかどんな駄々っ子BoAでも
アムロちゃんなら包み込んでくれそう。。

ほんとこのお二人ならどんなのでもいいねぇ♪
受け攻めも自由自在ww。







360 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 21:47:24 ID:wW2tEgCa
なんか安室ちゃんとBoAタンの日常ぽくてイイ!

361 :アール子:2007/02/09(金) 00:31:48 ID:ldTs169D
>>359
今でつね、安室タンのヒッパレの映像見て、ニヤけてまつw(変態
うんうん、やっぱBoAタンはそんな感じでつよね♪

気になることってのは、もう一つのBoAタンスレの方なんでつ。
私もたまに覗かせて頂いてるんですが、正直あまり意識してなかったと言いますか・・・
文の作り方も違うと思いますし、しかもエロはあちらの方には到底敵わんと自負してまつ。
職人さんよりも、煽るようなカキコがちょっと気になりまして・・・
「安室ちゃんと」的な。あれですかね、気にしすぎない方がいいんでつかね・・・
少々気になってたもんで。

>>360
dでございまつ!

では、投下!

362 :アール子:2007/02/09(金) 00:33:51 ID:ldTs169D
「ねぇBoAちゃん・・・」
「ん?」
「今のマネージャーって、あたしが前に会った人から変わってない?」
「うん。」
「じゃあ、当然あたしの事分かるよね?」
「マネージャーじゃなくても奈美恵さんの事はみんな知ってるじゃん」
「そうだけど、それならBoAちゃんも同じでしょ?」
「そりゃそうだ。」
「あたしが言いたいのはそーゆー事じゃなくて・・・まぁいいんだけど」
「ん?」
「あたしから、BoAちゃんのマネージャーに話してあげよっか?」

私はあまりの事にビックリして、奈美恵さんと向かい合うように座り直した。

363 :アール子:2007/02/09(金) 00:35:07 ID:ldTs169D
「ちょっと待って!?」
「なに?」
「それはいいです!」
「なんで?」
「だって、そんな事言ったらマネージャーひっくり返っちゃうよ?!」
「そうかな?」
「だってさ、付き合ってるのが同性って事すら知らないし」
「世の中にはあたし達みたいなカップル沢山いると思うし、平気じゃない?」
「いや、そうじゃなくて!問題は奈美恵さんが相手って事なんですけど!」
「え〜なんで?全く何にも言ってないの?」
「同業者って事だけは言ってあるけど・・・」
「じゃあ全然平気だって」

奈美恵さん、ちょっとマイペース過ぎないでしょうか・・・?

「ってゆうかね、あたしが一方的にBoAちゃんのマネージャーに言う訳じゃなくて」
「うん・・・」
「あたしのマネージャーも呼ぶから。」
「え〜!?」
「そうすればさ、これからお互いの家にも行き来しやすくなるし」
「奈美恵さんのマネージャーは気付いてるだろうからいいけどさ・・・」
「うん?」
「私のマネージャーは、ほとんど何にも知らないんだよ?」
「だから良い機会じゃない?」
「別れろって言われたらどうするの・・・?」
「それは、あたしがさせない」

奈美恵さんの嬉しい言葉に、私は思わず抱きついた。

364 :アール子:2007/02/09(金) 00:37:22 ID:ldTs169D
「それにさ、あたしのマネージャーも気付いてるかどうか確実ではないし」
「そうなの?」
「うん。だから、二人にとって丁度良い機会だと思うのね」
「そうかなぁ・・・」
「そうなの。だからあたしもこれで肩の荷が全て下りるってわけです。」
「かたのにがおりる?」
「うん。気付かれてるとは思ってても、あたしだってBoAちゃんと付き合ってる事を
 言ってるわけじゃないし、逢いに来たりするのだってコッソリだったからさ。」
「へぇ〜、そうなんだ。」
「うん。だからまぁ、ちょっとだけ窮屈だったのはBoAちゃんと一緒。」
「奈美恵さん、ウソついた!」
「ウソ?でもないんだけどなぁ・・・まぁでもさ、一番身近なマネージャーが知ってれば
 だいぶ気持ちも楽になるでしょ?」
「う・・・ん・・・」

煮え切らない返事をする私をそっと引き離して、奈美恵さんが私の顔をジッと見る。

「ん?どうした?大丈夫、絶対上手く行くから。ね?」
「うん、分かった。」

そう言いながら私の肩をそっと撫でてくれる奈美恵さんの手は、とっても優しかった。

365 :アール子:2007/02/09(金) 00:38:06 ID:ldTs169D
後ほどまた更新出来ると思いまつ。
ではでは!

366 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 00:40:18 ID:4BeeWGqQ
ガクブルテカテカ・・
乙!

367 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 02:20:21 ID:VStuCGwV
うおぉー!乙です!

>>361についてですが…
これは気にしないでいいんじゃない?
むこうの書き込みはきっと何も意識してないと思うけど。
煽りというか、むしろむこうの職人さんにハッパかけてる気がしたけど…。

というか、むこうの職人さんにはむこうの良さがあるし
アール子さんにはアール子さんの良さがあるし。
もちろん、両方覗いてる人は分かってると思うけど。

生意気なこと言ってごめんなさい。

368 :アール子:2007/02/09(金) 02:20:45 ID:RmPvMmR9
>>366
ガクブル・・・でつか?

では、投下!

369 :アール子:2007/02/09(金) 02:25:49 ID:RmPvMmR9
>>367
やっぱ気にしない方がいいでつよね(´・ω・`)
私、ビビリなもんでそれがちょっと気になってたんでつ。
いや、生意気なんて思わないでつ。むしろ勇気頂ますたよ!
こっちはこっちのペースで行こうと。そんな感じで
これからもヨロシクでつ。

では、投下でつ!

370 :アール子(心の薄い霧が晴れますた:2007/02/09(金) 02:29:16 ID:RmPvMmR9
−翌日−

早めにスケジュールを確認し合ってる私達だから、話は昨日お風呂を出てから
トントン拍子で進んだ。まぁ、私達二人だけでの事なんだけど。
で、話をするならやっぱり早めの方が良いからって、今日、例の居酒屋さんに
夕食を兼ねて集合って事になったんだけど・・・
奈美恵さん、いくらなんでも早すぎじゃないかな・・・
まぁ私も勢いよく“ハイ!”なんて返事しちゃったんだけどさ。

休憩の合間に携帯が鳴る。



371 :アール子(dでつ!:2007/02/09(金) 02:32:06 ID:RmPvMmR9
「もしもし」
「はい・・・」
「もうマネージャーに言った?」
「まだ・・・」
「あたしはもう完璧だけど」
「何か言ってた?」
「特に何も。でも、あれは察してる顔だったね。」
「何て言ったの?」
「“今日一緒に夕飯食べない?ちょっと人を呼んで”って。」
「それだけ?」
「うん、それだけ」
「それだけで気付く?」
「あぁ、あたし普段そんな事全然しないから、ついに来たか!とか思ったんじゃない?」
「なるほど。ねぇ、どうしよう・・・やっぱり言わないとダメ?」
「あたしの予定をブチ壊すのかな?」
「う゛ー・・・わかりました・・・言えばいいんでしょ・・・」
「そう、言えばいいの。あたしの方が先に着くと思うから、着いたらメールする。」
「うん・・・」
「じゃあ頑張ってね!愛してるよ、チュッ♪」

電話越しに貰ったキスに、少しだけ勇気をもらった。
奈美恵さん、私がんばるね!

372 :アール子:2007/02/09(金) 02:34:47 ID:RmPvMmR9
仕事が終わって、マネージャーが私の元へ来る。

「お疲れ。明日の予定だけど」
「今日さ、これから一緒に食事行きません?」
「は?いいけど、どうしたの?」
「ちょっとね。てゆうか、私と夕飯したくないの?」
「いやいや、BoAちゃんが誘ってくれるなんてすっごい意外だったから。すっごい!」
「まぁ嫌ならいいけど。」
「はぁ?行くって言ったじゃん。」
「いつ?」
「さっき“いいけど”って言ったじゃん!」
「あ、“いいけど”ってそーゆー意味だったんだ」
「そうだよ。」
「日本語ってそーゆーとこ分かりにくい。てゆうか、“いいけど”って失礼じゃない?」
「そんな事ないよ。はぁ・・・分かりました、御一緒させて下さい。」
「仕方ないな」
「なんじゃそりゃ!」

373 :アール子:2007/02/09(金) 02:37:12 ID:RmPvMmR9
そして、目的の場所へマネージャーが運転する車で向かう。
走り始めてから間もなく奈美恵さんからのメール。

“着いたよ〜!来ないと、どうなるか・・・分かってるかな?”

しかも最後に棒3本の顔の絵文字が・・・
ちゃんと向かってますってば・・・
行かなかったら、私どうなっちゃうんですか?奈美恵さん・・・
メールを見て焦ってる私をよそに、マネージャーは話し掛けてくる。

「でもさ〜BoAちゃんどうしたの?しかも行く店まで決めてあるなんて」
「どうもしないけど」
「え〜?絶対おかしいって!しかもさっきからソワソワしてるし」
「してない。」

これがビックリするくらい自分でもソワソワしちゃってるんだけど。

「あ、そこ。そこの駐車場に停めて」
「はいはい、っと」

あ〜どうしよう・・・すっごい緊張してきた・・・
肝心なのはこの人だけなんだけどさ、あー・・・・



374 :アール子:2007/02/09(金) 02:39:32 ID:RmPvMmR9
「BoAちゃん、BoAちゃんが先行ってくれないと場所わからないんだけど。」
「もう見えてるよ」
「そう言われてもさ、BoAちゃん駐車場からヤバイ位歩くの遅いんだけど。」
「なんかさ、この道路すっごいベトベトしてないですか?なかなか足が、前に・・・」
「ちっともしてねぇから!」

仕方なく普通のペースで歩き出す。

「ねぇ、お店見えてるんじゃなかったっけ?」
「うん」
「さっきの駐車場からもう2回くらい曲がってるんだけど。」
「気のせいだって」
「あのー、そこまでバカじゃないんだけど。」
「わ、分かったよ!」

さすがにもう、諦めるしかないよね・・・

375 :アール子:2007/02/09(金) 02:40:25 ID:RmPvMmR9
気合いを入れるために、すぐ横にあった標識の棒を両手で掴んでグラングランさせた。

「うごぉー!!!」
「ちょ、BoAちゃん何してんの?!」
「ハァハァ・・・・じゃ、行きましょうか。」
「う、うん。」

って事で、なんとか(?)到着。
店に入る前に、一旦立ち止まる。

「お店、ここなんだけどね。」
「ほぉ〜、なかなか良い感じだね。どこで見つけたの?」
「まぁそれは良いとして」
「入らないの?」
「ちょ、ちょっと待って!」
「はい?」
「お腹減ってる・・?」
「当たり前じゃん。早く入ろうよ?」
「だー!待って!待ってってば!」

私も往生際が悪い。


376 :アール子:2007/02/09(金) 02:42:09 ID:RmPvMmR9
「あの、今日ね・・・私達二人だけじゃないの。」
「・・・は?」
「他に、二人いるのね。」
「誰が?」
「さ、さぁ・・・」
「“さぁ”とかじゃなくね?知らない人とかだったらマジで嫌なんですけど」
「知ってる人。だと思う・・・」
「“思う”?なにそれ?」
「会ったこともある。はず」
「今度は“はず”ですか。」
「いいじゃんか!そんなの。」
「良くないって。え、もしかして2対2で合コンとか?」
「は?違うし」
「じゃあ教えてよ!」
「行けば分かるさ、迷わず行けよ」
「今度はパクリかよ!てゆうか、それなら尚更BoAちゃんが先に行ってよ。」
「あーもう分かったよ!バカ!」

私は深呼吸をして、覚悟を決めた。

377 :アール子:2007/02/09(金) 02:42:46 ID:RmPvMmR9
では、本日はこれにて。

おやすみなさいませ。

378 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 02:46:12 ID:4BeeWGqQ
乙乙!いつも通りwktkしときます。。

379 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 03:04:04 ID:hkLWlWPR
アール子さん毎度乙です!
>>367
そのスレってもうなくない??
私が思ってるのと違うスレかな?

380 :アール子:2007/02/09(金) 11:10:36 ID:v/VoAL8s
>>378
dでつ!

>>379
どもども。ちなみにそのスレは、まだあるでつ。
私も、もう気にしないようにしまっつ!

では、投下!

381 :アール子:2007/02/09(金) 11:15:24 ID:v/VoAL8s
そして、奈美恵さん達がいる部屋へ入る。
奈美恵さんが笑顔で私に手を振ってるのを見て
マネージャーが後ろから私を引っ張り、部屋から連れ出してヒソヒソ声で話す。

「何っ?!痛いってば!骨折れたんだけど!」
「折れるかよ!てか、今の安室さんでしょ?!どーゆー事?!聞いてないんだけど!」
「言ってないじゃん」
「そうだけどさ、マジ意味分かんないんだけど?!」
「部屋に入れば全て謎はとけるのです」
「はぁ?言葉遣いおかしいんだけど!つか顔超小っちゃくね?!」

アンタのテンションの方がよっぽどおかしいよ。なんて思いつつ。

「奈美恵さんに会ったことありますよね?」
「あるよ。マネージャーさんも知ってるし。」
「それなら話は早い。行きましょう」

奈美恵さんの笑顔を見た私は、さっきまでの不安はどこへやら。
まぁ、マネージャーのこの態度もあるんだけど。

382 :アール子:2007/02/09(金) 11:22:59 ID:v/VoAL8s
「ちょっと待って、待て!」
「は?“待て”?」
「待って下さい!」
「なんですか?」
「なんかさ、いくらなんでも・・・いきなり過ぎない?!」
「何が?」
「BoAちゃんさ、安室さんとそんな仲良かったわけ?!」
「さぁ〜、どうでしょうか」

ええ。“仲が良い”なんてもんじゃないですけども。

「だから、“さぁ〜”じゃないっつうの!」
「入れば分かるって言ったじゃん」
「何が分かるのさ?!」
「知りたがってた事、分かるかもよ?」
「・・・は?」

私はマネージャーの袖を引っ張って、再び部屋に入った。

383 :アール子:2007/02/09(金) 11:25:23 ID:v/VoAL8s
奈美恵さんと目を合わせてから、奈美恵さんのマネージャーに挨拶をする。

「お久しぶりです」
「久しぶり。BoAちゃん綺麗になったね」
「え〜?そんな事ないですよ〜アハハ!」

奈美恵さんのマネージャーと雑談する私を見て、私のマネージャーも慌てて挨拶をする。
どう見ても、今のこの人は挙動不審。

奈美恵さんが私のマネジャーを見て声を掛ける。

「あの、お腹の空き具合はどうですか?」
「・・・・え?はい?あ〜、そこまでは特に・・・」
「じゃあ、あたしの方で適当に頼んでいいですか?」
「はい、もちろんです!」

正座の上に置いてる手をグーパーさせたりして、明らかにさっきまでの私より
落ち着いてない。こんなんで、これから私達のこと聞いて平気なのかな?

384 :アール子:2007/02/09(金) 11:27:37 ID:v/VoAL8s
奈美恵さんがメニューを頼み終えて、話を再開させる。
今日の進行役は、当然言い出しっぺの奈美恵さん。

「とりあえず、乾杯しません?」

奈美恵さんの合図と共に4人でグラスを合わせて音を出す。

「かんぱーい!」

早々と料理が運ばれてきて、奈美恵さんが私のマネージャーの方を見る。
一旦落ち着いてたけど、いざとなると私も緊張する。

そして、ついに私のマネージャーと奈美恵さんの、1対1の会話スタート。

「あの、今日はお忙しいところすいません。」
「いえ、こちらこそ・・・」
「あ、食事しながらで結構なんで」
「すいません、じゃあお言葉に甘えて・・・」

私と奈美恵さんのマネージャーは二人の会話を静かに聞いていた。

385 :アール子:2007/02/09(金) 11:34:02 ID:v/VoAL8s
「とりあえず、今日あたしがここに居るのが疑問だとは思うんですが」
「あ、いえ・・・はい・・・」
「あはは、ですよね。過去に何回かお会いした程度ですもんね、確か」
「そうだったと記憶してます・・・」
「じゃあ、なんで今日あたしがここに居るのかって言うと・・・」

奈美恵さんと目が合って私の緊張感も増した。そんな私達のアイコンタクトを、
マネージャーが不思議そうに見る。もうすぐ分かるから安心してくださいよ。

「はい・・・」
「率直に言うと」
「は、はい・・・」

きた、ついに来たよ!

「あたし達、付き合ってるんです(ニッコリ)」

その瞬間、マネージャーは箸で挟んでいた玉子を、見事なまでに落とした。

386 :アール子:2007/02/09(金) 11:39:59 ID:v/VoAL8s
では、後ほど。

387 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 12:42:05 ID:ifbCa7pt
おぉぅ!激しくwktk!

388 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 12:59:30 ID:v8W9twYl
wktk!

389 :アール子:2007/02/09(金) 13:19:15 ID:v/VoAL8s
>>387
>>388
dでつ!
実を言うと、今回はすでに書き終わってたりするんでつが、
残り全部一気に投下すると多すぎると思いますので、
あと、2.3回に分けさせてもらいまつね!

では、投下!

390 :アール子:2007/02/09(金) 13:24:13 ID:v/VoAL8s
「・・・え?誰と誰がですか・・・?」
「あたしとBoAちゃんが、付き合ってるんです」

奈美恵さんの笑顔が眩しい。
私は床に落ちた卵をそっと元に戻した。

「うちのBoAと安室さんが・・・?」
「はい、お付き合いさせて頂いてます(ニコニコ)」

あんまりしつこくして奈美恵さんを怒らせないで下さいよ・・・?

「その・・・付き合うってゆうのは・・・」
「友人としてではなくて、恋人同士としてです。」
「・・・は?・・・えっと・・・ごめんなさい・・・ちょっと何が何だか・・・」

マネージャーはそう言うと、ウーロン茶を一気に飲み干した。

「BoAちゃん、本当なの・・・?」
「今の奈美恵さんの話聞いてた?」
「聞いてたよ、聞いてたけどさ・・・」
「じゃ、そーゆー事」


391 :アール子:2007/02/09(金) 13:27:20 ID:v/VoAL8s
未だに信じられないみたいで、奈美恵さんのマネージャーにまで話を振る。

「御存知・・・だったんですか・・・?」
「薄々は感じてました。で、さっきBoAちゃんが入ってきたのを見て確信したと言うか」
「何にも知らなかったのは、自分一人・・・?」

私は唖然とするマネージャーに最後の一撃をお見舞いした。

「当たり前じゃん」

私と奈美恵さんを交互に見ながら、奈美恵さんに話し掛ける。

「あの・・・二人はいつから・・・」
「半年前からです」
「は、半年?!」

胸に手を当てながら自分を落ち着かせようとしているらしい。

「BoAちゃんさ、なんで黙ってたの?」
「昨日理由は言ったじゃないですか?」
「いや、そうだけどさ・・・でも、昨日は“絶対教えない”とか言ってたじゃん?」
「まぁ。」
「なんで急に教えてくれようと思ったわけ・・・?」

そして、私と奈美恵さんがザッと事情を説明する。
ついでに付き合うきっかけとかも聞いてきたから、適当に教えてあげた。

392 :アール子:2007/02/09(金) 13:31:35 ID:v/VoAL8s
「とまぁ、こんな感じ。ビックリしたでしょ?」
「そりゃビックリなんてもんじゃないって!」
「ま、気が楽にはなった。やっぱ奈美恵さんの言うとおりだったよ。」

“でしょ?”なんて言う奈美恵さんと目を合わせながらお互いに微笑み合う。

「・・・い・・・おい!そこのバカップル!」
「はぁ?私と奈美恵さんの貴重な時間を邪魔しないでくれる?」

何とかマネージャーも私達の関係を受け入れてくれて、その後は楽しい夕飯になった。
食事を終えて4人でゾロゾロと外に出る。
奈美恵さんのマネージャーはそのまますぐに帰宅。

「奈美恵さん、今日車?」
「まさか!仕事場から直に来たから歩きだよ」
「じゃあ」

私はマネージャーの方を見た。

「奈美恵さんちまでよろしく」
「はいはい、分かりました」

車に乗って、奈美恵さんがマネージャーに道を説明している。
今までは絶対にないだろうと思ってた風景がすぐ横にある。
今こうしてられるのは、全部奈美恵さんのおかげ。
ありがとう、奈美恵さん。

393 :アール子:2007/02/09(金) 13:37:18 ID:v/VoAL8s
マンションの前に着いたところで、3人とも降りる。

「今日は、なんてゆうか、色々ありがとうございました。」
「いえ、二人のお話聞けて良かったです。」
「聞いてきたのはそっちだけどね」

奈美恵さんが私にすかさず言ってくる。

「こら、そーゆー事言わない!」
「はーい・・・」

そんな私達のやり取りを、マネージャーは笑いながら見ている。

「なにかおかしな事でも?」
「いや、BoAちゃんて安室さんの前だとすごい素直だなと思って」
「意外とそうでもないですよ」

奈美恵さん、それは言わなくても・・・
しかもマネージャーも調子に乗って“あ、やっぱり?”とか言ってるし。
でもって奈美恵さんも“はい、手が掛かります”なんて、二人で談笑しちゃって。

394 :アール子:2007/02/09(金) 13:39:17 ID:v/VoAL8s
「ちょっと、二人とも私の事なんだと思ってんの?」
「え?ガキ」
「はぁ?奈美恵さんは?!」
「う〜ん・・・同じく・・・」

キィー!むかつく!

「じゃ、失礼します。ほら、BoAちゃん帰るよ!」
「は?今日奈美恵さんちにお泊まりだもん。ね!」
「ねっ!」

奈美恵さんと顔を見合わせながら首を横に傾ける。

「いきなりかよ!」
「いきなりも何も、前からだよ」
「すいません、そーゆー事みたいなんで・・・」
「分かりました、邪魔者は消えますよ」

そう言いながら車に乗ったマネージャーが窓を開けて奈美恵さんを呼ぶ。
私に聞こえないように何かを言っている。
私の前で奈美恵さんと内緒話なんて、憎たらしい。

「じゃ、BoAちゃんまた明日!」

そう言ってマネージャーは帰って行った。

395 :アール子:2007/02/09(金) 13:40:25 ID:v/VoAL8s
次は、夕方投下予定でつ。
次で最後になりまつ。

ではでは!

396 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 14:43:16 ID:4BeeWGqQ
GJです!
wktkwktk・・

397 :アール子:2007/02/09(金) 17:02:24 ID:v/VoAL8s
今までは、ちょこちょこ12話を執筆ちゅうでございますたよ。

では、投下!

398 :アール子:2007/02/09(金) 17:04:48 ID:v/VoAL8s
戻ってきた奈美恵さんと手を繋いで部屋へ向かう。

「BoAちゃん、良いマネージャーさんで良かったね」
「え〜?そんな事無いよ。言葉遣いとか変だし」
「あ〜、それは確かにあたしも思った」
「でしょ?で、何を内緒話してたんですか?」
「聞きたい?」
「うん。」
「泣くなよ〜?」
「泣くわけないじゃないですか?!」
「“これからもBoAちゃんの事、よろしくお願いします”だって」
「ふ、ふ〜ん」

ちょっとだけ見直してやるかな。

399 :アール子:2007/02/09(金) 17:09:22 ID:v/VoAL8s
部屋に着いて、奈美恵さんが鍵を開ける。

「あ、BoAちゃん照れてる」
「照れてないって!」
「ほら、そうやって素直じゃないところが」
「ガキ?」
「うん」
「奈美恵さんも素直じゃないのは一緒だと思うんですけど」
「そっかなぁ?」
「うん。奈美恵さん、素直じゃない」
「まぁまぁ。」

奈美恵さんのこーゆー時の笑顔って、ホントに卑怯だ。
ちょっとした反抗の気持ちも一気にどこかへ吹っ飛んじゃう。
まぁそれだけ私が奈美恵さんに惚れちゃってるって証拠でもあるんだろうけど。
奈美恵さんの背中を眺めながら、少しだけクスッと笑った。

「でもさ、奈美恵さんはマネージャーに何て言ったの?」
「“よろしくお願いします”のあと?」
「うん」
「エヘヘ、内緒」
「ケチ!」

奈美恵さんがバックを置いて、私の方を振り返る。
まさか、怒った・・・?
玄関先でのケンカは・・・もうしたくないんだけどなぁ・・・

400 :アール子:2007/02/09(金) 17:11:10 ID:v/VoAL8s
予想に反して、私は・・・・奈美恵さんに抱き寄せられた。

「急にビックリしたんですけど」
「ビックリするのもたまにはいいもんだよ」
「ん?なんで?」
「うふふ・・・なんでも」
「変なの」
「あのね、あたしがBoAちゃんの事どれくらい好きか分かる?」
「骨折するくらいでしょ?」
「あはは、確かに。でも今はね、あの時よりもっともっと沢山」
「複雑骨折くらいには、なってる?」
「まだまだ」
「じゃあ開放性骨折くらい?」
「何それ?てゆうかBoAちゃんなんでそんな事知ってるの?」
「日本語覚えるために経済とかそんな本ばっかり読んでたから」
「あはは、そっか。なるほどね。でもね骨折とかそーゆー事じゃなくて」
「うん・・・」
「言葉じゃ言い表せない位、BoAちゃんの事大好きだよ。愛してる」
「照れる・・・じゃんか・・・」
「そうやってすぐ照れちゃう所とか、笑うときにえくぼが可愛い所とか」
「うん・・・」
「素直じゃない所とか」

・・・ん?

401 :アール子:2007/02/09(金) 17:13:39 ID:v/VoAL8s
「それがガキっぽいんでしょ?」
「うん、そうだよ。でもちょっと待って、まだあるの」
「はい・・・」
「それから、意外にエッチな所とか・・・もうね、挙げたらキリがない位、全部好き。」

あのぉ、こんなに幸せで良いのでしょうか・・・・・。
私も・・・とか言いたいところだけど、素直に言える時とそうじゃない時がある。
それに、今の私は自分でも分かるほど顔が火照ってるわけで、
こんな顔じゃ奈美恵さんの顔なんか、とてもじゃないけど見られない。

「じゃ、じゃあマネージャには何て言ったんですか・・・?」
「どうしても聞きたい?」
「うん、どうしても聞きたい」

奈美恵さんの唇が私の耳に少しだけ触れた。

「あたしがBoAちゃんを・・・全力でお守りします」


                               〜終わり〜

402 :アール子:2007/02/09(金) 17:16:00 ID:v/VoAL8s
長文につき、ご迷惑をお掛け致しますた。
そして、お粗末様でございまつ。

次回、12話となりまつ。

ではでは!

403 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 18:04:41 ID:5t6qPhzm
男前な安室ちゃんにもえますたっ(〃▽〃)
連日パワフルなアール子さんに感謝!

404 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 21:33:28 ID:v8W9twYl
奈美恵クール!んで可愛い!
私なんてアール子サソのSSを読まないと1日が始まらない感じ(゚_゚;)
毎日がwktk!
明日BoAタソがTVに出るみたいですね
東芝携帯のCMだとか…

405 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 21:46:20 ID:v9nQn1JZ
おぉぅ!GJ!!!
毎日いや 毎朝毎晩楽しみにしてます!
次回も楽しみにしてまつ(`・ω・´)


406 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 22:37:08 ID:0JpOOWA/
あたしも毎回wktkで読ませていただいてます!
次は12話ですか。
これからもいろんな安室ちゃんとBoAちゃんを読ませてくださいね〜^^

ちなみに今韓国サイトのBoAちゃん見まくってますww

407 :アール子:2007/02/10(土) 03:39:24 ID:hVfU/+Qa
>>403
dでつ!安室タン、男前でしたかね(;^_^

>>404
そ、そんな(;゚Д゚)しかし、dでございまつ!
東芝って事はauでつかね。あれ?よく分かりませぬ・・・

>>405
dでつ!私も皆様からパワー頂いて、感謝でつ!

>>406
なんだかんだと12話でつよ・・・
私の脳みそなんかでこのスレ持つのかしら?なんてね、思ってたんですよ。
それは今も一緒なんですけど、正直こんなに書くとは、とゆうか書けるとは
思ってませんですた。
くれぐれもウィルスには気をつけて下さいね(;^_^

今日は遊びに行って少し遅くなってしまったのでつが、12話、投下したいと思い待つ。

「DO THE MOTION」のBoAタン、可愛えがっだぁ〜(*´Д`)

では、投下!

408 :アール子:2007/02/10(土) 03:42:23 ID:hVfU/+Qa
ここはどこだろう・・・?
見覚えがあるようで、ないようで・・・

「おい!」

後ろから声を掛けられて、あたしは慌てて振り返る。
男性に肩を組まれて下を見ている女は紛れもなく・・・

「BoAちゃん、その人誰・・・?」

彼女はあたしから顔を背ける。

「この子は俺と付き合ってんだよ。分かる?」
「BoAちゃんウソでしょ・・・?ねぇ!」
「・・・・・」

彼女は喋れなくなってしまったのではないかと思える程、口を硬く閉ざしている。

「ほら、ウザイってよ。じゃあな」

二人は仲良さげに手を繋いで、あたしに背中を向けて歩き出す。

「待って!」

一瞬彼女が振り返って、目が合った。
その表情はあたしを蔑むかのようにニヤついている。

「待って!待って、BoAちゃん!あたしを一人にしないでぇぇぇ!!!」

409 :アール子:2007/02/10(土) 03:47:59 ID:hVfU/+Qa
ガバッ!!!

はぁはぁはぁ・・・・・・。

またこれか・・・
同じ夢を見るのは今日で4回目。
いつも同じシチュエーションで、いつも同じ所で目が覚める。
すごく不愉快で、夏でもないとゆうのに寝汗でビッショリ。

この夢を初めて見たのは、彼女とあの一件があった日から・・・
だけど、たった一つだけ毎回違う箇所がある。
男性の顔にはモヤが掛かっていて、声はボイスチェンジャーにかけたように
なっている。それが回を重ねるごとに薄れてきていた。

この夢を見るのは、必ずと言って良いほど彼女があたしの家に泊まっている時。
そして時間も必ず夜中で、あたしが目を覚ますと彼女は横でスヤスヤ眠っている。

過去3回は、寝ている彼女を無理矢理犯すように抱いて、事が済めば満足感に浸って
彼女を抱きしめながら眠って。
彼女が悪くないのはもちろん分かってるけど、夢から覚めると急に不安に襲われて
彼女を離したくなくて、そんな自分勝手な愛し方をしてしまった。

今日の夢は今までと違って、男性の顔のモヤが、ほとんど消え掛かっていた。
目を細めれば見えてしまいそうだけど、夢の中のあたしは決してそれをしない。
身長も彼女とさほど変わらなくて、“俺”なんて使う事に違和感を感じるほど、
華奢な体つき。夢の中とはいえ、こんなヤツに彼女を奪われたかと思うと、腹が立つ。

410 :アール子:2007/02/10(土) 03:51:08 ID:hVfU/+Qa
体が華奢とは言え、服装や立ち振る舞いは男性そのもの。
なんだか、昔から知ってるような顔つきで、声にもどこか聞き覚えがあって・・・
あの男性は一体誰なんだろう・・・?

こんなモヤモヤした気持ちじゃ彼女を抱く気にはなれなくて、
あたしはベットを抜けて台所へ向かった。

ゴクゴク・・・

コップに水を注いで一気飲みしてから、冷蔵庫を開けて体を冷ます。

ふぅ・・・

だけど、このまま寝るのは気持ちが悪くてシャワーだけ浴びに行く。
あたしはシャワーを浴びながら一人考えた。

あの件はあたしの中では終わったつもりでいたけど、
彼女と仲直りしたあの日から見るようになって・・・
しかも一つを除けば、見事なまでに同じ条件が重なった状態で夢を見る。

本当は忘れたつもりでいても、実はまだ清算しきれていないのかも知れない・・・
トラウマの様な感じで、あたしの心のどこかに根付いてしまっているのかも知れない・・・
だけど、いずれ彼女は・・・・


411 :アール子:2007/02/10(土) 03:54:11 ID:hVfU/+Qa
「あー、やめやめ!」

あたしは嫌な考えを振り払うように、シャワーを止めた。
着るものを変えるため、そっと部屋を移動する。
そして寝ている彼女を起こさないように、そっとベットへ入り込む。

「・・・ん・・・奈美恵さん・・・?」
「あ、ゴメン。起こしちゃった?」
「うん、へーき。どうしたの・・・?」

眠い目を擦りながらあたしを見る彼女に、余計な心配は掛けたくなかった。

「ううん、なんでも無いんだ。ちょっと喉が渇いたから」
「ん、そっか・・・」

彼女があたしに向かって両腕を広げながら伸ばしてくる。

「おやすみ」
「おやすみなさ〜い」

そう言って彼女にキスをして、しっかり抱きしめながら眠りについた。

412 :アール子:2007/02/10(土) 03:54:47 ID:hVfU/+Qa
では、本日はこれにて。

おやすみなさいませ。

413 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 04:59:53 ID:p6mlgvC5
これは一体・・・??
んがー!!wktkである。

414 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 14:21:46 ID:kvub0Qoa
wktk(゚∀゚)!
安室タソがBoAタソを犯すって所で萌え〜ですた…(;´Д`)

415 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 15:04:00 ID:QWoKiJVo
今月号のWOOFIN'安室ちゃん表紙でめちゃカワ♪1000万円オーバーのハーレーに跨ってカメラ目線のショットにやられてしまいますた(〃Д〃)
まだまだ29才には見えまてーん(>∀<)ノ

416 :アール子:2007/02/10(土) 16:41:06 ID:6v6I4Dz4
>>413
“である”。ちょっとうけますたw

>>414
そ、そこでつか(;^_^

>>415
なんですか、それ。ハーレー好きの私としては激しく見たいでつ(そっちかよw
いやいや、安室タンがハーレー実際に乗ってて町中で見かけたら確実に追いかける。

えと、今日は今からちょっと出てきまつ。そして、明日はお泊まりで丸一日
居なくて投下出来ないでつ、スマソ。月曜の夜中には投下できると思いまつので。
とりあえず、その前に今日の夜中には投下しまつ。

では、後ほど。

417 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 19:35:55 ID:2ssLR42H
( ̄□ ̄;)…お泊り……はたして月曜の夜中までガマンできるのか…
不安である。
アール子依存症…アル中である。

418 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/10(土) 23:44:50 ID:lwqfhLhf
>>414
私も(*´Д`)=3
半ば無理やり萌!…ドSな私……(´・ω・`)
アール子サソ月曜日までいないんですかぁ?!
寂しいおぉ↓↓

419 :アール子:2007/02/11(日) 01:00:03 ID:+ZuX18yn
>>417
アル中って、ちょっと上手いでつねw
ありがdでつ!

>>418
ドSでつか(;^_^

えと、明日出かける前に時間があれば投下してきまつが、
ちょっと断言出来ないでつ、スマソ。

遅くても、月曜の夜中には確実に投下出来るように準備はしてきまつので、
ちょっとだけご勘弁を・・・

では、投下!



420 :アール子(338様、早速でつが・・・:2007/02/11(日) 01:03:00 ID:+ZuX18yn
それから数日の間は条件が揃わなかったせいか、あの夢を見ることは無かった。
だけど、あまりにもこうして何回も同じ夢をみるのははっきり言って気味が悪い。
だって、こんなのはそう簡単にある事じゃない。
かといって内容が内容なだけに、BoAちゃんに相談する気にはなれない。

あたしは例のあの子に電話をした。

「ゴメン、いつでもいいんだけど、時間ある?」
「あー、奈美姉ぇ〜、最近呼んでくれないからてっきり振られたかと思ってた!」
「そこは、違うよね?」

まぁこんなやり取りをするのはAIちゃんしかいないわけで。

「いつもんとこけ?」
「うん、いつもんとこ」
「今は?」
「平気なの?」
「平気。奈美姉の為なら行きますって!」
「じゃあ、今から30分後って事で。」
「がってんだい!」

そしてあたしは、いつもの居酒屋に向かった。

421 :アール子(鹿児島弁、使わせて頂きますたよw:2007/02/11(日) 01:04:38 ID:+ZuX18yn
いつもの部屋に、いつものようにAIちゃんがいる。
そういえば、今日みたいに急な時でも、必ずと言って良いほど
この部屋空いてるんだけど・・・ま、いっか!

「ちぇ〜っす!」
「ちぇ〜っす」

AIちゃんの毎度の元気っぷりは、感心するものがある。

「で、BoAちゃんがどうしたって?」
「まだ何にも言ってなくない?」
「奈美姉がここにあたしを呼ぶと言ったらBoAちゃんの事に決まってるっしょ?」
「ま、まぁそうだけどさ・・・」
「で、今日はどういったご用件で?」

そしてあたしは、彼女に気になることを話した。

422 :アール子:2007/02/11(日) 01:06:25 ID:+ZuX18yn
「ふ〜ん。で、BoAちゃんはその夢の事知ってるのけ?」
「は?言えるわけないじゃん!」
「そりゃそっか。でも、確かに何かありそうな夢ではある。」
「でしょ?なんかもう気味悪くてさ・・・」
「その夢に出てくる男の顔は誰かわからんのけ?」
「それが分かれば苦労しない。ってゆうか相談しないって」
「あ、そっか」

どうも今日のAIちゃんはいつもの鋭さがないとゆうか・・・
彼女でもこーゆー時があるなんて、ちょっと意外。
もしかしたら疲れてるのかもしれない。

「で、なんだっけ?顔のモヤが消え掛かってた。だっけ?」
「うん、そうなの」
「それさ、次見たらきっと最後だよ。」
「なんで?」
「そんな気がする。次の時は男の正体がはっきりするって。」
「え〜?なんかヤダな、それ・・・・」
「まぁ、しょせん夢だし」

どうしたんだろ?いつもなら絶対こんな風に言わないのに・・・

423 :アール子:2007/02/11(日) 01:16:38 ID:+ZuX18yn
「ごめん、なんか機嫌悪い?」
「いや、そんなことないですよ?」
「いや、でも・・・今日は帰るよ。ゴメンね?急に・・・・」
「いや、お役に立てなくて申し訳ない。」
「ううん、いいんだ!じゃあ、またね!」

彼女に相談しても、何も解決しなかった。
彼女だって完璧じゃないのは当然だけど、でも頼りすぎてたのも事実。
そろそろ、“AIちゃん離れ”が必要な時期なのかも知れない。

あたしは家に向かう足を速めた。

424 :アール子:2007/02/11(日) 01:45:49 ID:5nyVdKSQ
ではでは!

425 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 01:57:57 ID:XEE6scZG
GJ!
んで、仕事熱心なアール子さんにもGJ!
・・・wktkでアール・・・

426 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 02:20:04 ID:dzwg7fAJ
乙!お泊まり楽しんできてくださいな!

427 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 04:23:48 ID:0/wEvMX3
おぉぅ!!GJ!
鹿児島弁もGJ!(o^-')b

428 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 05:23:59 ID:el2Pchom
今回もGJだす!
次回wktk(*´Д`)=3
あんま関係ないけど、BoAチャソはいつ見ても犬っコロみたいで可愛い!
安室チャソ、犬飼ってるんだよね
3匹程+BoAチャソ

429 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 18:00:06 ID:I3XC/yem
鹿児島出身なの?

430 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 20:49:04 ID:pFo+YJop
これ見てたらBoAタソが気になってAlbum買ってしまった(゚∀゚)
しかもDVD付き…(゚∀゚)
BoAタソが二十歳って事に驚きですた(;´Д`)
安室タソより大人っぽいなぁ。。。

431 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/11(日) 22:24:23 ID:RHRnUxqQ
はーい(´▽`)ノ
あたいもBoAタンのCD+DVD買いましたょ♪
次は安室ちゃんのDVD予約を検討中れす♪

432 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 00:45:07 ID:Oa2bhqFT
BoAタソ、水族館行ってシャチとチュゥしたって〜
奈美恵タソと行ったのかなと妄想(春です)
…奈美恵タソの近況が掴めません(´・ω・`)

433 :アール子:2007/02/12(月) 23:43:32 ID:4cc1O5eo
>>425
dでつ!いや、出かける前にある程度準備しといてよかったでつ。

>>426
色々楽しんできますたw

>>427
鹿児島弁、ちょっと心配でした(;^_^

>>428
そうですね、なんか小動物系ですよね。いいともで前タモさんに“しらす”だか“白魚”
とか言われてますた。それも分からないでもないような・・・

>>429
私自体は鹿児島出身ではないです。一応sageでお願いしまつね。

>>430
安室タンが童顔ってのもあり、BoAタンは大人っぽく見えまつよね(;^_^

>>431
おお、すごいでつねw

>>432
いいなぁ・・・シャチになりてぇw

えー、昨日の朝投下出来たらと思ってたんですけど、バタバタしちゃいまして、スマソ。
夜中と言ってたのですが、先ほど戻ってきて下準備もしていたので投下させてもらいまつ。

では、投下!


434 :アール子:2007/02/12(月) 23:45:02 ID:4cc1O5eo
家に戻って玄関を見ると見慣れたスニーカーがバラバラに脱ぎ捨てられてあった。
あたしは、少し大きめの声で話し掛ける。

「BoAちゃん、今日遅いんじゃなかったの?」
「なんか雑誌の撮影が一個無くなった!」

あたしはいつものように彼女の靴を揃えて彼女の元へ向かう。

「そっか、お疲れさま!」
「奈美恵さんもお疲れさま!」
「ありがと!」

そう言ってただいまのキスをする。

「ところで奈美恵さん、どこ行ってたの?」
「ん〜?ちょっとね。」

言い訳が思い浮かばなくて、ついそんな事を言ってしまったのだけれど、
こんな濁すような言い方では、彼女が何も言い返してこないわけがない。

435 :アール子:2007/02/12(月) 23:49:16 ID:4cc1O5eo
「なにそれ。怪しいんだぁ〜。浮気?」
「怒りますよ?」
「冗談ですってば!で、どこ行ってたの?」

そんな首傾げながらニコッとされたらさ・・・
あたしは彼女のえくぼを人差し指でブスリとつついた。

「痛っ!ちょっと奈美恵さん、私のえくぼ好きなんじゃないの?」
「好きだよ。すっごい可愛い。」
「今ので無くなったらどうする?」
「すぐ骨折しちゃうくらいだから、えくぼも無くなっちゃうかもね。」
「でしょ〜?!どうする?」
「えくぼが無くてもBoAちゃんはBoAちゃんだもん」
「ん?」
「もし、えくぼが無くても好きって事。」
「ふ、ふぅ〜ん」

どうやら照れてるらしい。あはは、可愛い♪

436 :アール子:2007/02/12(月) 23:50:53 ID:4cc1O5eo
「ちなみに、いつもんとこ行ってた。居酒屋」
「え〜?なんで私呼んでくれなかったの?」
「だって、BoAちゃん仕事だと思ってたから」
「そ、そうだけどさ・・・でも確認くらいしてくれてもいいじゃないですか?」
「でも、あたしが行った理由ってAIちゃんに呼び出されたからだよ?」
「AIさん?」
「うん。それにBoAちゃん、AIちゃんの事あまり得意じゃないでしょ?」

AIちゃん、ゴメン!

「いや、そ、そんな事ないけどなぁ・・・ハハ・・・」

BoAちゃん、バレバレだってば(笑)

「あたしに気使わなくて良いって。BoAちゃん見てれば分かるよ?」
「え?そうなの?うーん・・・あの高いテンションがちょっと苦手・・・かも・・・」
「じゃあ今度言っておくね」
「え?ヤダ!ダメだってば!」
「ウソだよ。うーそ!」
「奈美恵さんの・・・バカ・・・」
「人を浮気者呼ばわりするからだ!」

彼女を押し倒して上にまたがる。抵抗される前に脇腹をくすぐって、
彼女に両腕を押さえられてしまった所で、くすぐるのを止めた。

437 :アール子:2007/02/12(月) 23:54:30 ID:4cc1O5eo
「もぉー、奈美恵さんくすぐったいってば!」
「BoAちゃんて、ホント脇腹ダメだよね。」
「当たり前じゃないですか。だってみんなそうでしょ?」
「たまに平気な人もいるよ」
「へぇ〜」

彼女が油断したところで、自分の腕を彼女の手から引き抜く。

「ちょっと、ヤダ!」

あたしにまたくすぐられると思ったのか、腕をブンブンさせながらジタバタしている。
今度は逆に、あたしが彼女の腕を押さえた。

「大丈夫、もうくすぐらないから」
「ホントに・・・?」
「ホントに」

そう言って腕を解放すると、彼女は腕を床にパタッと降ろした。
上着の中に手を入れて、そっと指を這わせながら、少しずつ上にずらしていく。

438 :アール子:2007/02/12(月) 23:55:22 ID:4cc1O5eo
すいません、ちょっとまだ書きかけなので、キリがいいとこまで出来たら
また後で来まつ。

ではでは!

439 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/12(月) 23:57:03 ID:dYrQfdlq
ナイスです!
またいいところで止めますねぇ・・Sですなw
wktkしときまつ。

440 :アール子:2007/02/13(火) 01:38:22 ID:RyOcaTMW
>>439
S・・・なんでせうか(;^_^

では、投下!

441 :アール子:2007/02/13(火) 01:39:25 ID:RyOcaTMW
「これもくすぐったい?」
「ちょっとだけくす・・・」
「じゃあこれは?」
「んっ・・・」

彼女が全てを言い終わる前に、ブラジャーをずらして胸の頂点を指で摘む。

「くすぐったい?」
「くすぐった・・・く・・・ない・・・」
「BoAちゃんの体はくすぐったかったり、そうじゃなかったり、大変だね?」
「そんな・・・こ・・・と・・・な・・・アッ・・・」

胸の頂点が硬くなってきたところで、彼女の上半身を起こして上着を脱がせる。
壁に寄り掛からせたところで、胸の頂点を口に含んだ。

舐めては吸って、丹念に愛撫を繰り返す。

「んぁっ・・・奈美恵さ・・・んっ・・・キス・・・した・・い・・・」

愛撫するのを両手に変えて、彼女の唇の中へ一気に押し入る。


442 :アール子:2007/02/13(火) 01:40:22 ID:RyOcaTMW
「ふぁっ・・んっ・・・っ・・・っん・・・」

充分に彼女の唇を堪能して、そのまま自分の顔を彼女の耳元へ移動させる。

「BoAちゃん、さっきから腰がピクピクしてるよ?」
「奈美恵・・・さんの・・・せい・・・」
「じゃあ止める?」

彼女の耳たぶを甘噛みして、挑発するように問い掛ける。

「ヤダ・・・やめない・・・で・・・」
「じゃあ次はどうして欲しい?」
「下・・・触って・・・欲し・・・い・・・」
「BoAちゃん、腰」

彼女が少しだけ腰を浮かせて、ズボンをサッと半分だけずらす。
下着の中に手を入れて足との境目を中指で撫でる。

「下ってどこ?ここ?」
「ちが・・・う・・・」
「じゃあ、ここ?」

指を反対側に移動させて同じように触る。

443 :アール子:2007/02/13(火) 01:40:58 ID:RyOcaTMW
「そこじゃ・・・な・・い・・・」
「じゃあここ?」
「んぁっ・・・そ・・・こっ・・・」

蕾を指の腹で撫で回す。

「ここがどうしたの?ねぇ」

一瞬だけ力を加えて押し上げる。
彼女の体がビクッとする。

「っあ・・・分かって・・・る・・・くせ・・に・・・」
「分からないよ」

充分すぎる程潤った泉に、一気に指を挿入する。
彼女は顎を反らしながら右手であたしの腕をギュッと掴んだ。

「アッ・・・ハっ・・・んっ・・・」

イヤらしい音が響くように何回も指を出し入れする。

「BoAちゃん、こんなにして・・・エッチだね・・・」
「だ・・・って・・・奈美恵さん・・・が・・・あんっ・・・」
「あたしが」

指を2本に増やす。


444 :アール子:2007/02/13(火) 01:42:08 ID:RyOcaTMW
「なに・・・?」
「・・・っく・・・っふ・・・」

彼女の快感に溺れる声と、表情に
あたしの下半身の疼きも限界だった。

「ねぇ、BoAちゃん・・・あたしも入れて・・・」

彼女があたしの腕から右手を放して、下着を横にずらしながら指を入れてくる。

「っふ・・・んっ・・・BoAちゃ・・・ん・・」

すぐにでも絶頂を迎えてしまえそうな程、彼女は的確にあたしの感じる場所を突いてくる。
その快感に、一瞬あたしの手が止まったけれど、それでも何とか気力を振り絞った。

「ね・・・え・・・BoAちゃ・・・ん・・・あた・・し・・・もう・・・」
「私も・・・ダ・・・メ・・・」

お互いに指の動きを加速させる。

「奈美・・・恵さ・・・・・ん・・・・・・っぁっぁぁあああ!!!」
「BoA・・・ちゃ・・・っイ・・・クっ・・・んっあぁああ!!!」

あたし達は一緒に絶頂を迎えた。

445 :アール子:2007/02/13(火) 01:43:02 ID:RyOcaTMW
しかし、あれでつね・・・はぁ・・・

今夜は寝まつ。
おやすみなさいませ・・・

446 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 01:53:18 ID:9fJWqwUY
アール子様〜その絶妙な止め具合・・・たまりませんw
えくぼにグサリ・・・笑っちゃったww
>>327
亀だけど、なんか妄想してしまたw
可愛い衣装からsexyな衣装まで、BoAタソが色んな服きてるの萌えvV

安「あ!BoAちゃん次これこれ!」
B「は、はい。ちょっとお待ちを・・・!!」
安「可愛い!!すっごい似合ってる!んで、次!これ!」
B「ちょ・・流石にこの衣装はキツイっす・・・って、待ってぇえぇ!」

・・・なんてね(´・ω・`)


447 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 01:57:45 ID:9fJWqwUY
はっ!しょうもない妄想をして鼻の下伸ばしてる間に投下されていた!
アール子様GJです!!
あ〜今回のも萌え死にそうです・・・・vV

448 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 02:00:09 ID:OK3v9jJ9
>>445
へこむなwwww
すばらしいと思いますよ^^
なみネェの言葉攻め・・・ハァハァw

449 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 03:38:55 ID:eZ5ERzjv
GJ!GJ!GJ!(゚∀゚)

450 :アール子:2007/02/13(火) 09:49:58 ID:uv6j29Hw
>>446
イ、イ`!
でもあれですね、その妄想、いいでつねw

>>448
dでつ!えと、へこみの原因はエロが苦手なのもそうなんですけど、
もっと他にあったりしまつ・・・自己解決しますんで、スマソ。

>>449
ありがd。

では、投下!

451 :アール子:2007/02/13(火) 09:51:01 ID:uv6j29Hw
そのまま二人で床に倒れ込んで、荒い呼吸を繰り返す。

「奈美恵さん・・・なんか最近・・・すごいんですけど・・・」
「・・・ん?」
「いや・・・その・・・奈美恵さん、エッチ・・・」
「うん、エッチだよ」

お互いに吹き出す。

「でも、あれだね・・・今日奈美恵さんミニスカートだったからよかったけど・・・」
「え・・・?あ、うん・・・まあね・・・」

なんだかさっきまでの大胆な自分が恥ずかしくなって、あやふやな返事をする。

「えっと、お風呂行ってきまーす」
「あ、私も!」

それからいつもの様に一緒にお風呂に入って
たわいもない話をして、ゴロゴロして・・・

「おやすみ、BoAちゃん」
「おやすみなさい」

あたし達は眠りについた。

452 :アール子:2007/02/13(火) 09:54:00 ID:uv6j29Hw
・・・・・・・・・・・・・・・・

ここはどこだろう・・・?
見覚えがあるようで、ないようで。

「おい!」

後ろから声を掛けられて、あたしは慌てて振り返る。

ガバッ!!!

あたしはいつもの夢を見て目覚めた。
いつもの夢だけど、今までとは大幅に違って、
男性に声を掛けられたところで目が覚めた。寝汗もかいてない。
そして、5回目の今日、男性の顔からモヤが完全に消えていた。

男性の正体がハッキリした今、あたしはあまりにも可笑しくて
笑いが込み上げて来た。

「ウフフ・・・クック・・・プッ」

横で寝ている彼女を起こさないように、笑いを必死でこらえる。
なんとか落ち着いて、また横たわったところで
寝ている彼女の頬にそっとキスをして、あたしはまた眠りについた。

453 :アール子:2007/02/13(火) 09:55:47 ID:uv6j29Hw
あれを最後に、夢を見ることは無くなった。
同じ条件が揃っても全く。パッタリと見なくなった。
それは恐らく、男性の正体がハッキリしたからに違いないんだけど。
ちなみに、やっぱりAIちゃんは鋭かった。
だって、5回目で見なくなると思うって言ってたのバッチリ当たってたし。

結局、あの夢をなぜ見たのかはよく分からない。
だって、夢の中の男性の顔って・・・

まるっきりあたしだった。あえて言うなら髪が短かった位で。
そりゃ体つきだって華奢なハズだ。
でも、あたし・・・男になりたい願望とか無いんだけどなぁ・・・?
何だったんだろ。ホントに、意味不明。
まぁ、もう見ることも無いだろうし、気にしても仕方がない。
それに、夢を見なくなってから彼女に対して乱暴な抱き方をする事も無くなった。
なんか気持ちが落ち着いてる。
でも・・・たまには、ああゆう・・・乱暴なのもいいかなぁ〜なんて♪

                                 
                             〜終わり〜


454 :アール子:2007/02/13(火) 09:56:26 ID:uv6j29Hw
次回、13話になりまつ。

ではでは!

455 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/13(火) 16:40:33 ID:kDg7MuOT
GJ!wktk!

456 :アール子:2007/02/13(火) 23:40:16 ID:sgCqKCg6
>>455
dでつ!
とりあえず出来てるとこまで投下させてもらいますね!

では投下!

457 :アール子:2007/02/13(火) 23:41:56 ID:sgCqKCg6
朝、慌ただしく仕事へ行く準備をしていると後ろから聞き慣れた声が流れてくる。

“Wo-Wo-Wa-Wa /Wo-Wo-Wa-Wa ♪”
“誰にも止められないgirl talk♪”

準備するのも忘れて、思わずブラウン官に見入ってしまう。

可愛いなぁ・・・

流れていたのは奈美恵さんのニューアルバムの先行CM。
私と奈美恵さんは特別な関係だし、いつも奈美恵さん自身がすぐ
隣に居るんだけど、こうしてTVで見るとまた違う。
私が恋人であることが信じ難いってゆうか、何だか変な感覚。

って、こんなのんびりしてる場合じゃない!
ちょうど奈美恵さんのCMが終わったところでTVを消して、
靴のかかとを踏んだまま家を飛び出した。



458 :アール子:2007/02/13(火) 23:46:25 ID:sgCqKCg6
外に行くと、すでにマネージャーの車が止まっていた。

「おはよ、今日もギリギリだよ。」
「間に合ってるんだから良いじゃないですか」
「そりゃたまたま。」
「はいはい」

マネージャーとの会話を強制終了させて、愛しの奈美恵さんに電話を掛ける。
さっきの奈美恵さんのCM見て、ちょっと思いついた事があるんだ♪

プルルルル・・・

「はい・・・」
「おはよーございます!」
「ん・・・BoAちゃん・・・おはよ」
「あ、ゴメン・・・寝てた?」
「うん・・・大丈夫・・・今何時・・・?」
「えっと、8時ちょっと」
「え?!ウソ!?」
「ホント」

電話の向こうで何やらドタバタしている。
恐らく、慌ててベットから抜け出してるような、そんな感じ。

「電話ありがと!遅刻するとこだった!」
「いえいえ」
「ゴメン、後で掛け直すから一旦切るね!じゃっ!」
「え?ちょっと奈美・・・」

ガチャ。プーッ、プーッ・・・

459 :アール子:2007/02/13(火) 23:47:47 ID:sgCqKCg6
「あ・・・切れちゃった・・・」

ルームミラー越しにマネージャーと目が合う。
ニヤニヤしながら私を見てきて、ムカッとする。

「なんですか?」
「BoAちゃんて、安室さんにはちゃんと“おはよう”って言えるんだね。」
「私の一日は奈美恵さんで始まって、奈美恵さんで終わるんだもん。当たり前じゃん」
「カーッ!相変わらずバカップルだな、おい!」
「いいじゃん、別に」
「ふぅ〜ん。でもさ、たった今・・・フラれちゃったね。残念」

わざとらしく目に手を当てながらシクシクするポーズが、これまたムショーに癪に触る。

「は?違うから」
「まぁまぁ、そう怒りなさんなって」
「怒ってないし」
「BoAちゃんてさ、基本的に、いーっつもキレ口調だよね」

この前、“見直してあげるか”なんて思ったの、取り消し決定。

460 :アール子:2007/02/13(火) 23:48:38 ID:sgCqKCg6
また後で、投下出来るかもです。

ではでは!

461 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 01:01:26 ID:Eqy4c2X5
GJ!!
こーいう日常っぽいの好きです(o^-')b


462 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 01:59:29 ID:65tiJDSy
この三連休で、偶々見つけて、読ませていただきました。
おもしろく、一部涙しながら、、、
アール子さま、お体に無理がない程度に、また楽しませてくださいませ。

463 :アール子:2007/02/14(水) 02:26:53 ID:l+CETr/2
>>461
dでつ!

>>462
あれまぁ、大変dくつでございます!
優しいお言葉にも、感謝!

では、投下!

464 :アール子:2007/02/14(水) 02:27:49 ID:l+CETr/2
午前の仕事が終わって、お昼休みに携帯が鳴る。
着信名を見た瞬間、そりゃ当然テンション上がるってば!

「はい!BoAですけど!」
「アハハ、分かってるよ。あたしから掛けてるんだから。」
「あ、そっか」

肩をつつかれて振り返ると、やっぱりマネージャーがニヤニヤしてる。
あー、鬱陶しい。
こーゆー事があると、言わない方が良かった気がしないでもないんですけど。

「奈美恵さん、場所移動するからちょっと待って!」
「うん、分かった」

スタジオを出て、外のベンチに腰掛ける。

「お待たせしました〜」
「うふふ、そんなに待ってないから平気だよ。」
「うん、走ったもん。」
「だと思った。で、今朝何か用事あった?よね?」
「用事がなくちゃ電話しちゃダメなの?」
「アハハ!そんなわけないって」
「まぁ用事あったけど・・・」
「でしょ〜?BoAちゃんの事なら分かるって。ウフフ」

う゛〜、この微妙な悔しさは一体・・・


465 :アール子:2007/02/14(水) 02:28:47 ID:l+CETr/2
「ま、まぁいいですけど、用事ってゆうのは」
「ん、なに?」
「奈美恵さん今日夕方で仕事終わるでしょ?」
「うん」
「私、奈美恵さんより少し早めに終わるじゃん?」
「うん」
「行きたい場所があるのね」
「場所によるなぁ・・・」
「どこだと思う?行ったことない場所」
「んー・・・・分かった!」
「どこ?」
「(ヒソヒソ)ラブホテル!」
「違うよ!てゆうかそれ、夕方じゃなくても行けるじゃないですか?」
「ハハ、そうだね・・・」
「私の事なら分かるって、さっき言ったばっかりじゃん!」
「分かるもん。」
「じゃあどこだ!?」
「行った事ない場所でしょ?ちょっと待って・・・・」
「3.2.1・・・・」
「ちょ、待って!早いってば!ヒント!ヒントちょうだい!」
「大したとこじゃないよ」
「遊び?夜じゃないと行けない?」
「うん、遊び。夜じゃなくても行ける。」
「はぁっはぁ〜、分かったよ」

ホントかな・・・?

466 :アール子:2007/02/14(水) 02:30:05 ID:l+CETr/2
「なに?」
「ボーリング!どうだ!?」
「惜っしい〜」
「え、違うの?じゃあ・・・ゲームセンター!」
「ダメ、さっきより遠い」
「よし、分かった。もうこれだね・・・バッティングセンター!」
「どんどん離れてってるんだけど」
「え゛・・・」
「その前に、バッティングセンター行ったところで二人とも打てないと思うんだけど。」
「BoAちゃん鋭いね」
「いやいや・・・奈美恵さん、なんか一個忘れてない?」
「う〜ん・・・あ!分かった!ホントに分かった!」
「ホントに〜?」
「もう絶対これしかない!カラオケ。どうだ!」
「ピンポーン!」

私は一人で小さく拍手をした。

「でもまたなんでカラオケなの?」
「いや、なんとなく(ウソ)」
「あはは、分かった。じゃあどうする?」

早々と待ち合わせ場所を決める。


467 :アール子:2007/02/14(水) 02:31:08 ID:l+CETr/2
「じゃあ、後で!BoAちゃん、がんばってね!」
「うん!奈美恵さんも!」

そう言って電話を切ってスタジオに戻ろうとすると
マネージャーが窓に額を付けてニヤニヤしながらこっちを見ていた。
なんだ、あれ?ホント、変えてもらおっかな・・・

スタジオ内に入ると、そそくさと小走りで私のそばに寄ってくる。
どうしても鬱陶しくて、私は早足で楽屋へ向かう。

「フラれてなかったんだ、おめでとー!」
「は?だからフラれるわけないじゃん。てゆうか今の奈美恵さんじゃんないし」
「まーウソがおヘタだこと!」
「ウソじゃない」
「安室さんと電話してるときの自分の顔見たことある?無いだろうねぇ・・・」
「どんな顔してるんですか?」
「教えるわけないじゃん。」

ムッカー!
腹を立てても楽屋には当然の様に着いちゃうわけで。

468 :アール子:2007/02/14(水) 02:32:31 ID:l+CETr/2
「でもさ、BoAちゃんってすっごい自信あるんだね」
「は?何が?」
「安室さんにフラれないってゆう」
「だからしつこいってば!」
「でもさ、安室さんは芸能界や世間的には今フリーだって事になってるわけじゃん?」
「まぁそうですけど」
「二人の関係を知ってるのは私と奈美恵さんのマネージャーさんとAIさんだけで」
「で?」
「安室さんを狙ってる男子は山ほどいるわけだよ、芸能界だけでもさ」
「それで?」
「まぁBoAちゃんみたいに同性でも狙ってる人がいるかもしれないだろうけど」
「それは言わなくていいんですけど」
「要はライバルが山ほどいるわけじゃん?」
「私だって同じ条件だよ」
「ほぉ〜言いますねぇ〜まぁ確かにそうかもだけど」
「結局は、何?」
「安室さんが誰かに取られちゃったり浮気しちゃったらどうする?」

私はマネージャーの腕を思い切りツネって、楽屋から出てきた。

「痛ぁ〜!BoAちゃん何すんの?!」

はいはい、さようなら。
なんだか一人になりたくて、自販機でドリンクを買って
さっきのベンチのある場所へ戻った。

469 :アール子:2007/02/14(水) 02:34:09 ID:l+CETr/2
はぁ・・・奈美恵さんが・・・

考えたくなくても頭に浮かんでくる。確かに最初に好きになったのは私の方だけど・・・
まさか・・・あるはずがないよ・・・ね・・・
だって、私と奈美恵さんは、赤い糸なんてバカらしくなっちゃう程
強い絆で結ばれてるんだから!

とは言っても不安になっちゃうんだなぁ・・・ったく、マネージャーが余計なこと言うから!
もう仕事に戻っちゃったかな・・・?ちょっと掛けてみよっと。

私は携帯電話を取り出した。

プルルル・・・

“ただいま電話に出る事が出来ません、ご用件の・・・・”

もう戻っちゃったか・・・
携帯を静かに閉じて、私は仕事に戻った。

470 :アール子:2007/02/14(水) 02:34:53 ID:l+CETr/2
では、本日はこれにて!

おやすみなさいませ。

471 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 02:43:01 ID:qKtK0PwB
よい!よいですぞ!!
微笑ますぃ。。。GJGJ!
なんか今までで一番なんかこう、グッときた!
結構一度の量が多かったってのもあるかもだけど。GJ!そしてwktk

472 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 05:33:41 ID:2m5/ifGl
安室タソの浮気疑惑浮上か…!?(゚∀゚)BoAタソのジェラシー…?(゚∀゚)
二人の心模様に毎回wktk萌え〜!
続きも頑張って下さい!


473 :アール子:2007/02/14(水) 11:34:54 ID:1IzwdgTl
>>471
グッときたなんて、感謝でございますゆえに(-人-)

>>472
dでつ!今回はどうなることやらw

では、投下!

474 :アール子:2007/02/14(水) 11:36:09 ID:1IzwdgTl
予定通り夕方前に仕事が終わって、楽屋のイスでぼんやり。
今出ると早過ぎちゃうんだけど、どうしよっかな・・・

「はい、おつかれさん!」

出たよ・・・

「今日はこれから自宅デート?」
「まぁそんな感じ」
「ふーん、送ってく?」
「今日家じゃないからいいです」
「外で二人で?」
「そうですけど」
「バレたらどうすんの?」
「バレたことほとんど無いからへーき」
「バレないのはBoAちゃんだけでしょ?」

ムカツクけど図星なんだな、これが。

475 :アール子:2007/02/14(水) 11:37:37 ID:1IzwdgTl
「はぁ?それにバレるようなとこ行かないから問題ないもん」
「ふ〜ん。まぁ気を付けてよ?君達二人は、超有名人なんだから」
「分かってるってば!」
「きゃ〜恐い!じゃ、お疲れ〜」
「はいはい」

後ろ向きで私に手を振りながら、マネージャーは帰っていった。

さて、どうしよっかな?このまま楽屋にいても暇だし、う〜ん・・・
先に行ってショッピングとかでもいいんだけど、今欲しい物とか無いからなぁ・・・

ふと鏡の中の自分と目が合って、にらめっこ。
左右上下に顔を動かして、チェックする。

な〜んかパッとしないなぁ・・・

化粧ポーチを取り出してメイク道具を確認してみる。

だめだ、こりゃ。
この道具じゃ今と大して変わらない。
よし、奈美恵さんと合流するまでの予定決定!

私は急いで荷物をまとめて、スタジオを後にした。

476 :アール子:2007/02/14(水) 11:38:40 ID:1IzwdgTl
また夕方あたり追加できるかもでつ。

ではでは!

477 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 12:43:46 ID:tgnRBTxt
毎回楽しみに読んでますぅ♪会話が生き生きしてて最高ですぅ♪

遅れたけど、12話の安室ちゃん乱暴H、GJ!GJ!
もしよかったら、今度のHな時下着の形や色、洋服の描写にもう少しこだわると
こっちの妄想もより楽しくなるわぁwww

478 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/14(水) 14:08:57 ID:fbp9RBVH
BoAチャソの下着って白っぽいイメージが…
>>446
バニーちゃんとか
さり気なく入ってたりしてw

479 :アール子:2007/02/14(水) 17:12:26 ID:1IzwdgTl
>>477
dでつ!
えと、エロは不慣れとゆうか苦手で(ちょい言い訳)、そう言った事まで
頭が及ばなかったといいますか・・・そうですね、徐々にそういった点も
入れて行けたらいいなと思っております。アドバイス、dでつ!

>>478
私のイメージも白ですねw色つきならせいぜい水色とか。
それを妄想しつつ作ってたりしまつw

では、投下!

480 :アール子:2007/02/14(水) 17:14:50 ID:1IzwdgTl
待ち合わせ場所近くにあったデパートへ入る。
ま、私の目的地は入口からすぐのとこに沢山あるんだけど。

とりあえず、私の目的の物はぶっちゃけ口紅なんだけど、
これだけあると、どの店に行ったらいいものやら・・・
今はメーカーがどうとかじゃなくて、色なの、色。

少し行った所に口紅がズラーッとディスプレイされている店を見つけて
ふと足を止める。

端から一つ一つ確認。

これは、似たようなの持ってる。
これは、色が好きじゃない。
これは、使う人いんのかな?こんな色・・・

そんな事を考えながら見ていると、店員に声を掛けられる。

「いらっしゃいませ。今日はどのようなお色を・・・」

わぁ、ウザい・・・なんで放っておいてくんないかなぁ?
こうやって声掛けられるのって、ホンっト苦手。

481 :アール子:2007/02/14(水) 17:16:39 ID:1IzwdgTl
私はちょっとうつむきながら答えた。

「ちょっと、こう・・・大人な感じの・・・」
「こちらなんかいかかでしょうか?」

差し出された口紅を手に取ってみる。
これでもか!ってくらい真っ赤な口紅。
ケンカ売ってんのかなぁ?これ。

ちょっとカチンときて、店員の顔をパッと見た。

「あ・・・」

どうやら私の正体に気付いたらしい。
なんだか妙に納得したように一人で頷いて一つの口紅を私に見せる。

「これが宜しいかと」

手渡されたのは薄すぎず濃すぎない、中間色のピンクがかった色。

「これって、どうなんですかね?」
「グロスを軽く重ね塗りすればバッチリです。」

言い切られちゃったよ・・・
でも、歳も私とあまり離れてなさそうだし、一応プロだし・・・

「じゃあ、これ下さい」

口紅を購入して、トイレに向かう。
奈美さんとの待ち合わせまで、あと20分。

482 :アール子:2007/02/14(水) 17:19:21 ID:1IzwdgTl
また夜中きまつ。

ではでは!

483 :アール子:2007/02/15(木) 01:34:47 ID:Vl1YusB/
一応ですね、私の中の勝手な設定で、物語の時期としては
2005年設定だったりしまつ。

では、投下!

484 :アール子:2007/02/15(木) 01:36:04 ID:Vl1YusB/
鏡の前を通過して個室に入る。
よし!

ざっと化粧直しをして最後に口紅を塗ってグロスを薄く塗った後、
口唇だけミラーで拡大してみる。

この色ちょっといいかも。
大人っぽいってゆうのとは少し違うけど、なんてゆうか・・・
“小悪魔”みたいな?エヘヘ♪

時間を確認すると、すでに5分前。
ヤバっ!

急いで荷物を片付けて、待ち合わせの場所へ向かう。

急ごうにもエスカレーターは激混み。
あー、イライラする!
なんで日本のデパートって1階にトイレがないかなぁ?

イラ立ちを抑えながら人混みをかき分けて待ち合わせ場所へ向かう。
これだけ人が多くて、しかも小走りしてるとなると、夏間近の今日はさすがに暑い。

人混みの中でも、私はすぐに奈美恵さんを見つけた。
だって、私にとっては一際目立つもん。
奈美恵さんはキョロキョロしてるけど。

485 :アール子:2007/02/15(木) 01:39:27 ID:Vl1YusB/
「ゴメンナサイ!待った?!」

ハァハァ・・・・

「ううん、全然待ってないよ。どうしたの?そんな息切れして。」
「いやーちょっと、待ち合わせに遅れそうだったから」
「でもあたしより大夫早めに終わってるよね?どっか行ってたの?」

ギク・・・!?

「なんかあっちでね、イベントみたいなのやってて」
「一人で見てたの?」
「うん」
「面白かった?」
「えっと、微妙・・・かな?」
「BoAちゃんってたまにそーゆーとこあるよね」
「そーゆーとこ?」
「あはは、いいんだ!じゃ、行こっか?」
「はーい!」

私達は肩を並べて歩き出す。

486 :アール子:2007/02/15(木) 01:41:15 ID:Vl1YusB/
「今度は違うとこで待ち合わせした方が良くない?」
「だね。こんなに混んでるとは思わなかった。」
「それに、人少ない方が私達の気も楽って事で」
「BoAちゃん、気にしてたんだ?」
「いやー、マネージャーがうるさくて」
「あー、確かにそんな感じするね」
「でしょー?ホントうるさいんだからあの人」
「でもそれってうちらの事心配してくれてるって事じゃないかな?」
「えー?それは無いって。」
「まぁでも、あたしはBoAちゃんのマネージャーさん嫌いじゃないけどなぁ」
「それ、本人の前で言わないで下さいね」
「ん?なんで?」
「多分調子に乗るから。いや、多分じゃなくて、絶対。確実に!」

そんな会話をしてる間に、到着。

「もしかして待ってるっぽくないですか?」
「ん〜、だねぇ・・・」

これだけ外に人がいれば、それも仕方がない。

「私ちょっと確認してくる!」

店員に待ち時間を聞いて、奈美恵さんに告げる。

「待ち時間、15分位だって!」
「それ位なら待ってればすぐじゃない?行こうよ」

手続きをして、イスに並んで座る。


487 :アール子:2007/02/15(木) 01:42:29 ID:Vl1YusB/
タイミング良すぎるって言うか、なんてゆうか
ちょうど店内で奈美恵さんの曲が流れ始める。

私達って職業柄、街に出るとこーゆー事が結構ある。
その度になんとも恥ずかしいような嬉しいような、微妙な気持ちになるんだよね・・・

横を見ると奈美恵さんが居心地悪そうに下を見てて、
その表情が、また何とも可愛いいんだなぁ〜。

「この店、気に入った」
「なんで?!」
「だって、私の為に奈美恵さんの曲流してくれてるじゃん」
「それは違う気が・・・」
「いいの。“偶然は必然”だっけ?それです」
「でもあたしは気まずいなぁ・・・」
「まぁまぁ」

実際、15分も待たないで呼ばれた。気がする。
部屋に入って早速本を開く。

488 :アール子:2007/02/15(木) 01:44:33 ID:Vl1YusB/
「BoAちゃん」
「ん?」

本を途中で開いたまま奈美恵さんの方を向く。

「あたしさ、今日BoAちゃん見た時からずっと気になってたんだけど」
「・・・へ?」

なに?!ヤダ!?頭に鳥のフンが付いてるとか?

「今日のBoAちゃん」
「・・・・・・うん」
「なんか可愛いんですけど」
「なにそれ?」

あまりにも拍子抜けの答えに、つい変な回答をしてしまう。

「だーかーら!可愛い!」
「どこが?」
「顔と服」

もしかして、最初から気付いてくれてた?んだよね?
手招きをされて奈美恵さんの横に移動する。
離れて座ると、奈美恵さんが真横に移動してきた。

489 :アール子:2007/02/15(木) 01:45:22 ID:Vl1YusB/
ではでは!

490 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/15(木) 02:21:45 ID:rqpO+LpR
い、移動させて終わるとは・・またしてもwktkですな。
GJです。続き楽しみにしとかせていただきます。

491 :アール子:2007/02/15(木) 10:41:41 ID:20RxU7Mi
>>490
どもでつ。今回ですね、切りどころに少々手間取ってたりしてw

では、投下!

492 :アール子:2007/02/15(木) 10:43:44 ID:20RxU7Mi
「ちょっと、奈美恵さん・・・カメラ付いてたらどうするの?」
「付いてないよ」

ホントかなぁ・・・

「BoAちゃん普段スカートなんか履かないのに今日はどうしたの?しかもミニだし」
「いや、どーもしない・・・けど・・・」

奈美恵さんの手が徐々にスカートの中に・・・

「ダーメだってば!」

私は奈美恵さんの手をギュッと押さえた。

「ダメ・・・」
「分かった、こっちは我慢します」

・・・こっち?

「BoAちゃんさ、最近大人っぽくなったよね」
「そっかなぁ?」
「うん。前髪作ってからより一段と」
「よくわかんない」
「BoAちゃんが前髪作った日のこと、今でも覚えてるんだけど」
「ん?」
「初めて見た時ビックリしたんだから」
「変・・・だった・・・?」
「ちがう、逆。すっごい可愛いんだもん」
「ホントに?!」
「あたりまえじゃん」
「えへへ」
「前のワンレンの時も、もちろん可愛かったけど、また別の意味でね。それから・・・」

493 :アール子:2007/02/15(木) 10:44:43 ID:20RxU7Mi
片手で顎を軽く持ち上げられる。

「な、なに?!」
「口紅変えたでしょ?」
「変えた・・・わけじゃないけど」
「今までこんな色、見たこと無いよ?」

そりゃ、さっき買ったからねぇ・・・

「口唇こんなに色っぽくしてさぁ」

奈美恵さんが人差し指で、私の口唇をそっと触る。

「それでなくてもBoAちゃん可愛いのに」
「そんなこと・・・あるケド・・・」
「アハハ、自分で分かってるんだ。なら言うけど」
「なに・・・?」

奈美恵さんの指が、口唇から離れた。

「BoAちゃん、あたし心配で仕方ないんだけど」
「なに・・・が・・・?」
「BoAちゃんが誰かに奪われたらどうしようって」

・・・・・・・・・ハイ〜???

494 :アール子:2007/02/15(木) 10:45:53 ID:20RxU7Mi
「だってさ、BoAちゃんの事狙ってる人なんて山ほどいるじゃん?」
「うん・・・ふふっ」
「お姉さんは、心配です」

どうやら私達は同じ心配をしてたらしい。

「ねぇ、奈美恵さん」
「ん・・・?」
「私があまり好きじゃないスカートを普段履くのも」
「うん」
「違う口紅使ったりしてみようって思うのも」
「うん」
「全部奈美恵さんの為なの。恋する乙女は違うんだってば!」
「うん、ウフフ」
「私さ、奈美恵さんの事が大好きなのね」
「うん、分かってるよ」
「他の人にどうこう言われても、浮気とか絶対無いから。」
「分かってる・・・でも、たまに心配になっちゃうんだ・・・」

こーゆー時、奈美恵さんはやっぱり私の頭を優しく撫でてくれる。

495 :アール子:2007/02/15(木) 10:47:06 ID:20RxU7Mi
「ちなみに、私もちょっと奈美恵さんと同じ心配してた」
「え?そうなの?!無い無い。あり得ません」
「だって、奈美恵さんすごい男女両方に人気あるじゃん。芸能界にファンだって多いし」
「それはBoAちゃんも一緒でしょ?」
「まぁそうだけど、奈美恵さん程じゃないし」
「あのね、あたしもBoAちゃんと同じ」
「ん?」
「浮気なんて、絶対しないから」

奈美恵さんの口唇が私の口唇に少しだけ触れた。
そしてすぐに優しく抱きしめてくれる。

「こんな可愛い子が彼女なのに、浮気なんかしたら罰が当たっちゃうよ・・・」
「うん、骨折どころじゃないよ?」
「あはは、そうだね」

って、イチャつくのはもちろん大好きだけど、今日の本命はもちろんカラオケ。
私は奈美恵さんからそっと離れて立ち上がる。

496 :アール子:2007/02/15(木) 10:51:20 ID:20RxU7Mi
「あのね、奈美恵さん」
「ん?」
「今日カラオケ来たかったのは理由があって」
「え?そうなの?」
「うん。お互いがお互いの歌、歌わない?」
「え〜?恥ずかしいよ!?」
「今朝、奈美恵さんのアルバムのCM見て思いついたんだけど」
「何を?」
「PV見ながら私が奈美恵さんの曲を歌ったらどうなのかな〜なんて」
「あ〜確かに」
「だってさ、愛しの奈美恵さんを見ながら愛しの奈美恵さんの曲を私が歌うんだよ?」
「なかなか出来る事ではないよね」
「でしょ〜?」

私はこれでもかって位、微笑んで見せた。

「ダメ?」
「わ、分かりました」

やっぱり奈美恵さんは、優しいね!

497 :アール子:2007/02/15(木) 10:53:29 ID:20RxU7Mi
次は午後きまつ。

次で終わりでございます。

ではでは!

498 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/15(木) 11:43:54 ID:neHGBDs2
早く続き読みたいな〜♪♪

でね、これカワイイんだよ!!'。+゚。+(。・∀・)。゜+゜。
これ見るとBoAタンを抱きしめたくなる><

ttp://www.youtube.com/watch?v=CgVTU8uo4ek

499 :アール子:2007/02/15(木) 16:13:00 ID:20RxU7Mi
>>498
ども!これってメリクリをファンが歌い出すってやつですよね?
ちょっと今音出せない状況でして・・・

前に偶然見たことあるんですけど、確かにこれ、かわいいでつよねw

では、投下!

500 :アール子:2007/02/15(木) 16:14:38 ID:20RxU7Mi
早速リモコンを使って曲を入れる。

「この奈美恵さん、私好きなの」
「なんで?」
「すごい可愛いんだもん。それに絡みも少ないし!」

“そっちかい!”なんて言いながら、奈美恵さんが微笑む。
もちろん、実物の奈美恵さんはもっと可愛いけど♪

私は“GIRL TALK ”を入れた。

順調に滑り出したかと思いきや・・・はぁ、この歌ってやっぱりすっごい難しい。
それでもPV見たさに無理矢理乗り切ったけど・・・

「BoAちゃん、今のは・・・50点ってとこかな。アハハ!」
「だってさ、この歌すごい難しいんだもん」
「実を言うと、あたしもかなり苦労した」
「なんだ、そうなの?」
「うん」

苦笑いしてる奈美恵さんは、果たして私の何を入れたのやら?
ちょっと意外なのを入れてビックリしたけど、私は最後まで聞いた。
ちょっと途中あやふやなとこもあったけど、ほぼ完璧・・・私の完敗。

501 :アール子:2007/02/15(木) 16:16:59 ID:20RxU7Mi
「奈美恵さん、なんで“DO THE MOTION”にしたんですか?」
「この時から前髪あるから」
「それだけ?」
「可愛いし絡みもほとんど無いし」
「うん」
「それに何より・・・この時はすでにあたしと付き合ってたんだなぁ〜って」
「ん?」
「こんな可愛いBoAちゃんがあたしの彼女だってゆう優越感に浸っちゃいました」
「私もそれがしたかったんだってば」
「そうだけどさ“GIRL TALK”の時はあたしまだBoAちゃんと付き合ってないよ?」

またもや、完敗・・・


502 :アール子:2007/02/15(木) 16:18:04 ID:20RxU7Mi
「あたしがBoaちゃんと付き合ってから初めて出した曲って」
「知ってるよ、“WANT ME, WANT ME”でしょ・・・」
「うん」
「あれ、あんまり好きじゃない・・・」
「どして?」
「結構絡みもあるしさ、なんかあの奈美恵さん・・・エロいんだもん・・・」
「それは」
「分かってる。仕事だから仕方がないってゆうのは」
「ならどうして?」
「・・・・ヤキモチに決まってんじゃん!」
「もう・・・・さっき言ったばっかりでしょ?」
「何をですか?」
「あたしは、BoAちゃん以外にあり得ないって」
「分かってるよ、分かってるけどさ・・・」
「でもいいじゃん、後はもう全部付き合う前のしか残ってないんだから。ね?」
「わかった・・・」

503 :アール子:2007/02/15(木) 16:19:28 ID:20RxU7Mi
その後はもちろん、互いに互いの曲を入れてったわけなんだけど・・・
付き合う前とかあまり関係なかった。
お互いに、

“絡みすぎ!”
“スカート短すぎ!”
“肌出し過ぎ!”

とか、まぁ色々。でも、後半の方は結局“この表情がたまらない”とか
“奈美恵さん、可愛すぎ!”“それはあたしのセリフだってば!”なんて、
いつものバカップルぶりを発揮しちゃってたわけなんだけど。

「さて、BoAちゃん」
「はい」
「今日、これでカラオケ制覇したじゃない?」
「うん」
「今から食事行って、その後もう一個制覇しない?」
「なに?」


504 :アール子:2007/02/15(木) 16:22:38 ID:20RxU7Mi
奈美恵さんの口唇が一瞬私の耳にグッと近づく。

「ラブ・・・」
「ダメ」
「まだ最後まで言ってないじゃん!」
「言わなくても最初の2文字で分かるってば」
「なんでダメなの?」
「だって私達お互い一人暮らしなんだから行く必要ないでしょ?」
「いや、その雰囲気とかあるじゃない・・・?」
「私は奈美恵さんちか自宅で十分」
「それはあたしだって一緒だけどさ・・・BoAちゃんのケチ・・・」

奈美恵さんが口唇を尖らせて私の肩をつつく。
私も一瞬だけ奈美恵さんの耳元へ口唇を寄せる。

「考えておく♪」

夕陽に紅く染まった街は、少しだけ夏の香りがした。


                            〜終わり〜

505 :アール子:2007/02/15(木) 16:23:55 ID:20RxU7Mi
次回、14話になりまつ。

ではでは!

506 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/15(木) 19:56:55 ID:HNuDCATE
うっひよーヾ(≧∇≦)〃い〜ね!!
モエモエしますたー♪
いつも精力的な投下に感謝してます(ー人ー)

507 :アール子:2007/02/16(金) 00:44:21 ID:fhUvR6Mf
>>506
dでつ!

では、投下!

508 :アール子:2007/02/16(金) 00:47:01 ID:fhUvR6Mf
う゛〜暑い゛〜!!

両手いっぱいに抱えた荷物を玄関先に半ば放り投げ、
床に張り付くように身を投げ出す。

はぁ〜、ヒンヤリして気持ちいい〜

部屋は冷房ガンガンにして出かけたから当然涼しいんだけど、
ついついたまにやっちゃう。
何回迎えても、東京のジメっとした夏は苦手。
せっかく夏なんだしさ、BoAちゃんと二人で沖縄でも!
なんていきたいところだけど、あいにく彼女は新曲のプロモーションと
毎年恒例、野外ライブのリハーサル。このダブルパンチで大忙し。

最後に彼女に逢えたのはいつだっけ・・・?
最後に彼女を抱いたのはいつだっけ・・・?
最後に彼女に抱かれたのはいつだっけ・・・?
それから・・・・

どちらかが新曲を出すとなると、あまりの忙しさに
こうして感覚が麻痺してしまうことがある。
一種の“職業病”ってやつに近いかも。

509 :アール子:2007/02/16(金) 00:51:47 ID:fhUvR6Mf
ようやく動ける気力を取り戻した体を起こして、荷物を整理する。

毎日メールか電話のどちらかを欠かさずしているけど、
やはり彼女に触れられないのは正直言って、辛い。寂しい。
同じ立場にいるから分かるし、それが逆にイラッとする原因にもなったりする。

予定は聞いてるけど、彼女に逢う約束は取れてない。

指定の着信音が鳴って、携帯に出る。当然、着信名なんか見る必要ゼロ。

「はい」
「私!リハ押してて今日も行けそうにない!ゴメンナサイ!」

ほら、まただよ。最近こんなのばっかり。
逢えない寂しさがイラ立ちになって、沈黙に変わる。

「怒ってる・・・?」
「・・・そんなわけないじゃん!仕方ないって・・・頑張ってね!」
「うん。ありがと!」

精一杯のウソをついて電話を切った。

510 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/16(金) 00:55:05 ID:gEV3zd8f
おぉ〜!
アール子さんGJ!!
>>498さんもGJ!!

511 :アール子:2007/02/16(金) 00:55:24 ID:fhUvR6Mf
はぁ・・・

家もさほど離れてるわけじゃないし、逢おうと思えばいくらでも逢える。
だけど、逢うとなると1.2分でもいいから・・・なんてだけじゃ全然物足りなくて
ずっと彼女と一緒に居たくなってしまうのは目に見えてる。
それで余計に彼女の疲れを余計に増やしてしまって、
万が一体調を崩すような事になれば元も子もない。
彼女を待っている何万、何十万の人達に申し訳が立たない。

だから、“一段落するまでは極力仕事に専念して欲しい”と、
あたしの方から彼女に告げた。だけど、自分で言ったその一言を
こんなに後悔するなんて・・・思ってなかった・・・

今まで逢えなかった最長日数を、今回で簡単に更新してしまった。
BoAちゃん・・・早くしないと・・・夏、終わっちゃうよ・・・?

512 :アール子:2007/02/16(金) 00:57:50 ID:fhUvR6Mf
“ピンポーン”

はいはい。
宅急便だってさ。

印鑑を押して荷物を受け取る。

このたどたどしい漢字は、間違いなく彼女のもの。
ほとんど厚みの無いそれをあけると、すぐに手紙があった。
他にも何か入っていたけど、とりあえずそのままにしておく。
丁寧に封筒に入れられた便せんをそっと取り出す。
いつもの彼女からは、この丁寧さがあまり想像出来なくて、
一人でクスッと笑った。

513 :アール子:2007/02/16(金) 01:04:02 ID:fhUvR6Mf
−Dear 私の愛する奈美恵さんへ−

新曲のPVが出来上がったので、誰よりも一番に奈美恵さんにお届けします。
ホントは直に渡したかったけど、それだとメドが立たないし宅急便が一番
早いと思ったのでこの方法にしました。ゴメンナサイ!この荷物、手元に
ちゃんと届いてるよね・・・?可愛い私を、一人でニヤニヤしながら見て下さい♪

それから、8月20日に行うライブのチケットをペアで入れておきます。
一人で来るのは、気まずいでしょ?だから。相手はAIちゃんでもいいよ。
超特等席で、しかも私を間近に見れるんだから。すごいでしょ!
ちなみに私の登場予定は○時○分頃です。長いから他の人ずっと見てるの
疲れるじゃん?私の時だけ見てくれればいいの。ってゆうか、それしかダメ。
じゃあ、また連絡しますね♪

PS・日本語ってやっぱり難しい。平仮名だと読みにくいと思って漢字超頑張ったんだぁ。
感謝しろよ?!なんて。私に漢字を教えてるときのマネージャーの勝ち誇った顔が
とっても頭にきたのを私はハッキリと覚えてます。やっぱりムカツク人だ。
あ、ここはもちろんマネージャーには内緒です♪
それから・・・早く奈美恵さんに逢いたいよ・・・゜゜・(≧д≦)・゜゜・

−From奈美恵さんが愛するBoAちゃんより−


BoAちゃん・・・
さっき電話で話したばかりで、それまでも連絡はずっとしてたのに、
この事に彼女は一言も触れなかった。きっと、あたしを驚かせたかったんだろう。
たどたどしい文字だけど、彼女が全て直筆であたしの為だけに書いてくれた手紙。
あたしは手紙をそっと抱きしめた。

514 :アール子:2007/02/16(金) 01:05:51 ID:fhUvR6Mf
>>510
おぉ!微妙に時間差でしたねw
dでつ!

今日はこれにておいとまします。
ではでは!

515 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/16(金) 05:45:25 ID:dvCAujhw
wktk(゚∀゚)!早く触れ合えるといいね!
安室タソ我慢できるかしら…?(゚艸゚)

516 :アール子:2007/02/16(金) 10:53:58 ID:EhJlCSlb
>>515
dでつ!どうなるんでしょうかw

では、投下


517 :アール子:2007/02/16(金) 10:58:07 ID:EhJlCSlb
PVを取り出すと、彼女の写真が一緒に添えられていた。裏には彼女からのメッセージ。

“CDのジャケ写、これで決定です。どうだ、可愛いだろ!”

世に出回る前のジャケ写用の写真。はっきり言って、めちゃくちゃ貴重。
それをこんなに早くあたしの為に用意してくれるなんて・・・・
悔しいけれど、彼女の言う通り可愛い。ってゆうか、かっこいい。
あたしは自然と頬が緩んだ。

DVDをデッキに入れて早速PVを見る。

なんか、前髪短くしたのかな・・・?気のせい・・・?

あたしと逢っていない間に彼女が変わってしまった気がして、少しだけ胸がチクリと痛む。
しまいには彼女のバックダンサーにまで嫉妬した。

あたしが逢えないのに、なんでこんな近くで・・・

ここまで忙しくて逢えないのは、彼女と付き合うようになってから初めての事。

“あたしと仕事、どっちが大切なの?”

こんな愚問過ぎる問い掛けを、彼女にぶつけちゃいけないのは分かってる。
でもさすがにここまで逢えないと、そんな言葉がふと頭の中をよぎる。

だけどあたしの中の焦燥感なんて、彼女に逢うことで
いとも簡単に、一瞬で消え去るんだ。
彼女に・・・BoAちゃんに逢いたい・・・


518 :アール子:2007/02/16(金) 11:00:27 ID:EhJlCSlb
って・・・こんなんじゃダメだ。何か気を紛らわせないと。
そうだ、久し振りにあそこに行ってみよう!あそこなら気が紛れるに違いない。
スケジュール確認も含めて、あの子に電話する。

「はい、ちーっす!」
「AIちゃん、今月の20日、暇?」
「20日?えーっと、ちょっと待って・・・うん、大丈夫」
「ちょっとライブに付き合ってくれない?」
「誰の?まぁいいですよ!」
「誰のかは行ってからのお楽しみって事で。それからさ、今は時間ある?」
「うん、大丈夫。いつもんとこけ?」
「違う。でも、待ち合わせはいつものとこでいいの。」
「なんですかそりゃ?」
「でさ、店の中に入らないで外で待ってて欲しいんだけど」
「はい?余計分からないんですけど。まぁいいや。30分後でええけ?」
「うん、30分後で。じゃあ、後でね!」

急いで準備をして、自宅を後にした。

519 :アール子:2007/02/16(金) 11:01:09 ID:EhJlCSlb
ではでは。

520 :アール子:2007/02/16(金) 17:12:05 ID:EhJlCSlb
とりあえず、投下させて頂きまつよ!

521 :アール子:2007/02/16(金) 17:13:08 ID:EhJlCSlb
手を振る彼女の元へ掛け寄る。

「いや、そんな待ってないから平気。で、今日はいずこへ?」
「ちょっと付き合って欲しい場所があるんだ」

あたしは不思議そうな顔をするAIちゃんの腕を引っ張って歩き出した。

「はい、到着!ここで〜す!」
「はぇ〜?なぜに?」
「もしかして、好きじゃない・・・?」
「そりゃ、奈美姉に比べたらねぇ〜」
「はいはい、分かったから。行くよ!」

彼女の肩をポンと叩いて店の中へ入る。

「ぐぁ〜うるさい!ここすっげー音デカくないけ?」

確かにそんな気がしないでもない。
だけど、この状況は今のあたしには更に都合が良い。
耳を両手で塞ぎながら言う彼女に、あたしは大声で返す。

522 :アール子:2007/02/16(金) 17:14:55 ID:EhJlCSlb
「それがパチンコの醍醐味じゃん!」

別にそーゆーわけでもないんだけど。
でも、この大音量の中でパチンコをすれば・・・
BoAちゃんの事を忘れられる気がした。
ううん、忘れたいわけじゃない。でも、忘れたい・・・
どっちなんだろう?自分でもよく分からない。
彼女の事を愛しすぎてしまってる自分自身の気持ちが、
恐かったのかもしれない・・・

混雑した店内でなんとか隣合わせで空いてる席を見つけて座る。

「奈美姉!」
「なに?!」
「今日勝った方がご飯おごりにせんけ?」
「分かった!」

彼女の賭にあたしはあっさりと答えた。
だって、負ける気がしないもん。
・・・あれ?勝ったらおごりって事は、勝ったらAIちゃんに食事をおごるわけで。
でも、パチンコにはもちろん勝ちたいんだけど・・・
どうすればいいんだ、こりゃ?まぁいいや。

523 :アール子:2007/02/16(金) 17:17:27 ID:EhJlCSlb
で、勝敗結果はと言うと・・・

あたし、結構な赤字。AIちゃん、大黒字。
良かったんだか良くないんだか。

「まぁまぁ奈美姉、そう落ち込まないで!きょうはあたしのおごりなんだからさぁ!」
「来なきゃ良かった・・・」
「なぁに言ってるのけ?ギャンブルに勝敗は付き物よ?それに誘ったの奈美姉じゃん!」
「そうだけどさぁ・・・」
「ほれ、じゃあいつもんとこ行くよ!」

携帯を取り出して彼女がどこかへ電話を掛ける。

“平気?じゃあ今から行くから。ん〜20分くらい。よろしく!”

あぁ、なるほど。いつもの居酒屋で、いつもの席が空いてるのは
どうやらこうゆう事だったらしい。いわゆる“コネ”ってやつ。

「AIちゃん、あそこの居酒屋の店員と知り合いかなんかなの?」
「店長が知り合い」
「そっか。なんかゴメンね、気使わせちゃって」
「奈美姉の為なら屁でもないって!」
「あはは、そっか。ありがと!」

こーゆー時のAIちゃんってホント、頼もしい。
店に到着して、珍しくあたしの方から口を開く。

524 :アール子:2007/02/16(金) 17:19:18 ID:EhJlCSlb
「でもさ、知り合いの割には全然話してるの見たこと無いよ?今もそうだけど。」
「だってさ、ここに来る時の相手、奈美姉ですよ?あたしがそうさせてんだって」
「え?」
「奈美姉との貴重な時間を邪魔したらただじゃおかねぇぞ?って」
「ホントに?」
「さぁ、どうだかねぇ?」

それはこっちのセリフなんですけど・・・

「じゃ、悩み聞くよ!」
「悩みはないですけど」
「カーッ!見え見えのウソ付くかねぇ〜」
「なにが?」
「だってさ、いきなりパチンコとか言い出すし」
「それはパチンコしたかっただけだよ・・・」
「今までそんな事一度も無かったんですけども?」
「いや、たまにはいいかなぁ〜なんて」
「それにあのテンションの浮き沈みの大きさったらないからね。見てりゃ気付くよ」

やっぱりAIちゃんの勘は・・・ずば抜けて鋭かった。

525 :アール子:2007/02/16(金) 17:20:28 ID:EhJlCSlb
また夜中きまつ。では!

526 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/16(金) 17:23:18 ID:7+CW4p3U
うぅ・・・wktk〜(;-д-)
楽しみに待ちますぅ♪

527 :アール子:2007/02/16(金) 23:55:03 ID:LSAY+4qM
>>526
dでつ!
まだ夜中前ですが・・・

投下!

528 :アール子:2007/02/16(金) 23:57:00 ID:LSAY+4qM
「笑わない・・・?」
「笑うわけないじゃん。まぁどうせBoA嬢との事だろうけど」
「まぁそうなんだけど・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふ〜ん。なんだそれ?」
「はい?」
「前から思ってたんだけど」
「うん・・・」
「君ら、お互いにもう少し素直になったらどうなのよ?」

AIちゃんの言葉が、痛いほど胸に突き刺さった。

529 :アール子:2007/02/16(金) 23:58:27 ID:LSAY+4qM
「ホントに言いたい事、言い合えてないでしょ?」
「そんな簡単に言えたら苦労しないよ・・・」
「そりゃね、全部が全部言ってたらとっくに別れてると思うけど」
「ちょっと!」
「まぁまぁ。恋愛なんて山あり谷ありなんだからさ」
「確かに、そうだけど・・・」
「たまには言いたい事、ハッキリ言った方が良いよ?」
「でもさ・・・」
「でももへったくれも無いよ!“BoAちゃん、逢いたいの”この一言に尽きるね!」
「だって、BoAちゃん・・・」
「忙しい合間を縫って逢える喜びも、これしかり。苦労させたくないとかいらないから」
「ホントにそう思う・・・?」
「思うから言ってんじゃん。いつもじゃ嫌になるけど、たまになら言っていいんだって」
「そうなの・・・かなぁ・・・」
「それから、これも言った方が良いよ。」
「なに?」
「“欲求不満なの♪”って」
「は、はぁ?」

めちゃくちゃ図星なわけなんですけど・・・ハハ・・・


530 :アール子:2007/02/17(土) 00:01:26 ID:N1Gkrw6w
「だってさぁ、奈美姉いつもならボディタッチなんかしてこないのに、
 今日めちゃくちゃ触ってくるんだもん。ついにあたしに惚れたかと思ったね」
「いや、それはない・・・」
「ソッコー否定っすか!?少しは夢を持たせてくれよ〜」

こんなたわいもない話が、今は心の休めどころになる。
なんだかふとAIちゃんの手元に目が行く。

体に対して手が大きいのが、少しだけBoAちゃんに似てるなぁ・・・なんて。

胸は・・・やっぱりってゆうか、当然てゆうか、
あたしやBoAちゃんに比べてちょっと大きめで・・・

はぁ・・・BoAちゃんとチュウしたいなぁ・・・
そう言えばあたしって、BoAちゃん以外の同性とキスしたことがない。
初めてBoAちゃんとキスした時、

“女の子の口唇ってこんなに柔らかいんだ・・・”

なんて感動したっけ。えへへ♪
でも、AIちゃんの口唇ってBoAちゃんよりも厚みがあって、なんだか・・・

531 :アール子:2007/02/17(土) 00:03:46 ID:N1Gkrw6w
「奈美姉!」
「は、はいっ?!」

ビックリした・・・
って、今あたし何考えてた?!
AIちゃんと・・・?ううん、無い無い!絶対あり得ないってば!!!

「こりゃ奈美姉の欲求不満は相当重症だわ」
「・・・え?」
「今の奈美姉の顔、写真取っておきゃ良かった!くぅ〜」
「な、なにそれ・・・?」
「BoAちゃんといつ逢えるの?」
「わかん・・・ない・・・」
「ふ〜ん。今さ、あたしの口唇見てさ」
「ん・・・ん?」
「ちょっとチュウしてみたいとか思っただろ、コンニャロ!」

ギ、ギックー!いやいや、近からず、遠からず・・・

「ちょ、違うって!」
「またまたぁ〜、素直じゃないんだから奈美姉は〜」
「いや、素直だって!」
「どうなんだかねぇ〜。でも、BoAちゃんといつ逢えるか分からんのでしょ?」
「う・・・ん・・・」
「それまでの応急処置くらい、奈美姉の為ならできるけど。」

あたしは飲みかけていたカクテルを、見事に吹き出した。

532 :アール子:2007/02/17(土) 00:04:51 ID:N1Gkrw6w
「ゲホッ・・・ゴホッ・・・ちょっと、AIちゃん!!はぁ?!」
「やだなぁ〜、全部すると思ったの?」
「んなわけないじゃん!!」
「チュウだけなら、いいよ♪」

いいよ♪とかじゃなくない・・・?
でも、ちょっと・・・

「するなら今のうちなんだけどなぁ〜」

立ち上がってAIちゃんの前に座り直す。
そっとAIちゃんの肩に両手を置いたところで、彼女が目を閉じる。
グッと息を呑んで、少しずつ彼女との距離を縮める。

AIちゃんって、意外と良い香りが・・・なんかこう、石鹸みたいな。

あと5p・・・あたしも目を閉じる。

あともう少し・・・

彼女の肩が少しだけピクッと震えた。

533 :アール子:2007/02/17(土) 00:06:12 ID:N1Gkrw6w
ではでは!

534 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 00:56:39 ID:MGLRPNhr
ちょwwwww
確かにAIちゃんも魅力的だけどだめだよ?w
BoAを泣かせちゃだめーー><

でもAIと安室ちゃんのキスも捨て難い。。。


wktkwktk



535 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 01:03:29 ID:+QaQMz7J
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。ヤダヤダーーーーー


536 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 02:21:13 ID:cTIGeuAM
これはww今までにない展開にwktk

537 :アール子:2007/02/17(土) 02:52:10 ID:61hfDPeT
>>534
捨て難い・・・でつかね(;^_^

>>535
大丈夫な気がしません?しませんかね(;^_^

>>536
ご期待に添えるかどうか・・・(´・ω・`)

この次のとこまで殆ど出来てたのですが、書き上げた後ちょっとウトウト・・・

では、投下!



538 :アール子:2007/02/17(土) 02:59:48 ID:61hfDPeT
「あー、ダメ!やっぱりダメだよー!出来ない!うわぁー!許してー!」

彼女の肩から慌てて手を離して、その場に崩れ込むようにして項垂れた。
でも、AIちゃんの肩が震えなかったら、あたし・・・多分・・・

「プッ、アハハ!いいって!やっぱ奈美姉はそうじゃないと!」

顔を上げて彼女を見上げる。

「どーゆー事・・・?」
「これでもし奈美姉がチュウしてきたらあたしが困る」
「・・・へ?」
「だってさぁ・・・まぁいいや。今日はもう帰んべ!」
「わかった・・・」

その日の会計は、AIちゃん。
じゃなくて、あたしもいつも通り払った。
そうしないとやっぱり年上としてはカッコ悪い。


539 :アール子:2007/02/17(土) 03:00:43 ID:61hfDPeT
別れ際にAIちゃんがニコニコしながら話し掛けてくる。

「いやー、でもあと少しだったんだけどなぁ〜」
「ん?」
「奈美姉のチュウをゲット出来るまで」
「アハハ、惜しかったね・・・」
「そしたらBoAちゃんに超自慢したんだけど!」
「は?そんな事」
「するわけなくね?ったく、いい加減あたしのジョークを見抜こうよ」

だから、その境界線が分かんないんだってば・・・

「ま、早くBoAちゃんといっぱいエッチできるといいですなぁ〜」
「ストレートに言い過ぎなんですけど・・・」
「まぁまぁ!じゃ、頑張って!」

そう言って彼女は帰って言った。
はぁ、何を頑張るのやら・・・

だけど、彼女のおかげでやっぱり気が楽になってるあたしがここにいるわけで。
“脱・AIちゃん”は、もう少し先延ばし。かな。
あたしは軽い足取りで、自宅へと向かった。


540 :アール子:2007/02/17(土) 03:02:22 ID:61hfDPeT
自宅へ戻ると玄関の取っ手に紙袋がぶら下げてあるのが目に付いた。

なんだろう・・・?

とりあえず、持って家の中へ入る。
袋の中には、長方形の箱と見覚えのある便せんが、一枚。


−奈美恵さんへ−
急に2時間ほど休憩になったので、ちょっと来てみたんだけど、
居なかったから、玄関にぶら下げておきます。
このお菓子、差し入れで貰ったんだけど、すごく美味しかったから
奈美恵さんと二人で食べれたらいいなと思ったんだけど・・・

奈美恵さんと、いつになったら逢えるのかな・・・
また連絡するね。 
  
                    BoA


・・・BoAちゃん・・・BoAちゃん・・・!

あたしは今来た道を戻って、彼女の家へ向かった。

541 :アール子:2007/02/17(土) 03:05:03 ID:61hfDPeT
すみません、私には・・・

安室タンがBoAタンを裏切るなんて、やっぱ出来なかったっす(ノД`)

今日はこれにて、寝ますでつ。
おやすみなさいませ。ではでは。

542 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 04:03:23 ID:+QaQMz7J
絶対このスレの影響だけど昨日夢に奈美ネェが出てきたw
いいだろwウラヤマシイだろ?ww
みんなもアル中になるといいよw
アール子さんありがとう。感謝感謝。
そしてwktk

543 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 06:34:38 ID:ugdKFPZz
ん〜、切ないすれ違いですな。
続きが気になるw

544 :アール子:2007/02/17(土) 14:25:39 ID:WTLOgagu
>>542
いえ、私の方こそ皆様に感謝でつ!
ちなみに、私も先日BoAタンが夢に出てきましたw
ま、友達としてですが(´・ω・`)

>>543
どうなることやら・・・w

では、投下!

545 :アール子:2007/02/17(土) 14:27:27 ID:WTLOgagu
タクシーを拾って、住所を告げる。

「すいません、ちょっと急ぎで。いや、すっごい急ぎで」
「はい、わかりました。」

タクシーの運転手さんは、あたしの体がカーブの度に大きく傾く位、飛ばしてくれた。
今が夜中で、本当に助かった。

おつりなんかいらない。タクシーの扉が開く時間にすらイラ立つ。
本当に、無我夢中だった。

部屋の前に着いて、インターホンを押す。

・・・出ない。

何回も繰り返し押す。

ダメだ・・・やっぱり、出ない・・・

まだ仕事が終わってないんだろう・・・
仕方がない、帰ろう・・・。
あたしは肩を落としながら、マンションの出入り口に向かった。

546 :アール子:2007/02/17(土) 14:29:29 ID:WTLOgagu
今になって、携帯の存在を思い出す。
彼女に、今日の事を謝らなければいけない。
マンションの出入り口を出て、立ち止まって掛ける。

プルルル・・・

「はい」
「BoAちゃん、今日来てくれたんだね。」
「うん」

車のライトが見えて、少しだけ端によける。
なんだかライトが眩しくて、そのまま反対側を向いて柱の陰に隠れるように、
もたれ掛かった。どうやら雰囲気的に車はあたしの少し手前で止まったらしい。
けど、今はそんな事気にしてられない。
彼女の声を聞き漏らさないように、空いてる右の耳を手のひらで塞いだ。

「ごめん、奈美恵さん。ちょっと待って」
「あ、うん。」

電話が遠くなって、彼女の声が聞こえにづらくなる。

「・・・てば!・・・はい」

この口調のBoAちゃんと言えば、話している相手はマネージャーさんだろう。

547 :アール子:2007/02/17(土) 14:31:13 ID:WTLOgagu
車の扉が閉まる音が聞こえた。さっき止まっていた車だろう。

「ゴメンナサイ、お待たせ」
「マネージャーさん?」
「うん。相変わらず口ウルサイんだもん。」

さっきの車から降りてきたであろう人のヒールの音が妙にうるさく感じて、
あたしは下を向いて、耳を塞ぐ手に力を込める。

「あのね、Boaちゃん・・・あたし・・・」
「あ・・・」

ヒールが地面を叩く音が止まった様な気がしたけれど、そんなこと気にしてられなかった。

「BoAちゃん?」

彼女の声が、電話から完全に聞こえなくなった。

「BoAちゃん、どうしたの?!」
「奈美恵さん」

携帯越しと右側、両サイドから彼女に呼ばれた。

・・・・え・・・・・?!

「あ・・・」

携帯を降ろして右を見上げると、そこには携帯を耳に当てながらあたしに
笑顔で手を振る彼女が立っていた。

548 :アール子:2007/02/17(土) 14:31:55 ID:WTLOgagu
ではでは!

549 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/17(土) 20:14:43 ID:8/0uTwPM
くぁ〜!! アール子サンGJ

550 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/18(日) 02:08:47 ID:Q3ArohmO
おぉ、すばらしいシチュエーション。
萌え!!!
このあとも、wktk。>アール子さん

551 :アール子:2007/02/18(日) 13:26:17 ID:bJPVHQE8
>>549
dでつ!
しかし・・・sageでお願いしまつ(ノД`)

>>550
どもでつ!

昨日(今日)の夜中は眠ってしまって投下出来ませんですた(´・ω・`)

では、投下!

552 :アール子:2007/02/18(日) 13:28:48 ID:bJPVHQE8
「あの・・・えっと・・・ちょっと待って」

彼女が笑顔のまま首を傾ける。

「BoAちゃん・・・なんでいるの・・・?」
「私のマンションここだから」

あ、そっか・・・何言ってんだ、あたし・・・
急に膝がガクッとなって、慌てて壁に手を付く。

「奈美恵さん、どうしたの?!大丈夫?!」

彼女があたしに駆け寄って、背中に手を添えてくれる。

「うん、ごめん。大丈夫・・・」

そうだ、今日調子に乗って結構飲んだんだっけ・・・

「ねぇ、とりあえず部屋行こう?」
「うん・・・」

あたしは彼女に手を引かれて、部屋に向かう。
あたしの手をギュッと握る彼女の手は、
大きくて
温かくて
柔らかくて
優しくて・・・

ずっとずっと、彼女に逢いたくて・・・
その彼女が今目の前に居て、あたしの手を強く握ってる・・・

少しだけ溢れそうになった涙を、彼女に気付かれないようにそっと拭った。

553 :アール子:2007/02/18(日) 13:30:09 ID:bJPVHQE8
部屋に着いて、リビングのソファに彼女がそっと座らせてくれる。

「じゃあ、私着替えて来るから少しだけ待ってて」
「待って、やだ・・・行かないで!」

あたしは着替えに行こうとする彼女の手首を、思い切り掴んだ。
なんだか、このまま彼女が居なくなってしまうそうな気がして・・・恐かった。

「ん?奈美恵さんどうしたんですか?」

あたしの目線の高さに合わせようと、彼女がしゃがみ込む。

「行かな・・・いで・・・」
「うん、わかった!」

そんなあたしのワガママに、彼女は笑顔で答えてくれる。

「ところで、奈美恵さん」
「ん・・・?」

彼女が目を閉じて、あたしに向かってそっと口唇を差し出す。
あたしはその仕草に思わずドキッとする。
彼女の両肩にそっと手を置いて、ゆっくり距離を縮める。

554 :アール子:2007/02/18(日) 13:31:21 ID:bJPVHQE8
「タイム!」

あと僅かなところで彼女が声を出して、あたしの口唇は、彼女の手の平に止められた。

「なに・・・?」
「奈美恵さん、今日飲みに行ってたでしょ」
「うん・・・」
「すっごいお酒くさい。これじゃ足元ふらつくって!」

彼女が立ち上がって向きを変える。

「待って・・・」
「大丈夫、水持ってくるだけだから」

そう言うと彼女は小走りでキッチンへ行って、わずか数秒で戻ってきた。

「はい、どうぞ」
「ありがと・・・」

コップ半分ほど注がれた水を、一気に飲み干す。

「ふぅ・・・」
「どれ位飲んだの?」
「分かんない・・・」
「AIさんと?」
「う・・・ん・・・」

AIちゃんの名前を彼女が口にした途端、急に後ろめたさを感じた。

555 :アール子:2007/02/18(日) 13:32:58 ID:bJPVHQE8
「私が行った時、すでに一緒だったの?」
「BoAちゃん、何時頃来てくれたのかな?」
「ん〜、6時頃だったと思う」
「うん、その時からAIちゃんと一緒だった・・・」

その時は、まだパチンコ屋だったんだけど。

「ずるいなぁ〜、私なんか逢いたくても逢えなかったのに!」
「電話くれればよかったのに・・・」
「だって、電話しても繋がらなかったんだもん!」
「ごめん・・・」

地下だったわけじゃないけど、どうやらちょうど電波の悪いところにいたみたい。

「メールしても返事来ないし」
「・・・え?」

携帯を取り出して、問い合わせをしてみる。
見事に彼女からのメールが入っていた。

“奈美恵さんのバカっ!”

あはは、彼女らしい。
あたしは彼女をソファに座らせて、そっと抱き締めた。
やっぱり、彼女を抱き締めるのはすごく落ち着く。

556 :アール子:2007/02/18(日) 13:33:49 ID:bJPVHQE8
「ゴメンね・・・」

あたしなりに、全ての事に対する“ゴメン”を言った。
家に居なくて逢えなかった事。
電話・メールに気付かなかった事。
それから、もちろん内緒だけど・・・AIちゃんとの事。

「いいんだけどね、奈美恵さん」
「ん?」
「AIさんと飲みに行っただけ?」
「なんで・・・?」
「Tシャツ、めちゃくちゃタバコ臭いんですけど」
「飲みに行く前、その・・・」
「どこに行ったの?」
「パチンコに・・・」
「え〜?何それ!今度私も行く!」
「うん、わかった」

あたしは彼女の髪をそっと撫でながら、少しだけ頬を緩めた。
彼女の体を、そっと離す。

「BoAちゃん、あのね・・・」
「なに?」
「今日、ホントにごめんね?せっかく来てくれたのに家に居なくて・・・」
「許さない」
「・・・どうすればいい・・・?」
「ウソ。今来てくれたから、許す」
「ウフフ、ありがと」

あたしも彼女も笑顔になる。
あー、こんな風に笑い合えるの、どれくらいぶりだっけ?

557 :アール子:2007/02/18(日) 13:37:34 ID:bJPVHQE8
「BoAちゃん、あたし“極力仕事に専念して欲しい”って言ったでしょ?」
「うん」
「それは今でも変わらないのね」
「うん」
「だけど、時々でいいからワガママ言ってもいいかな・・・?」
「どんな?」
「今日まで約1ヶ月逢えなかったでしょ?」
「うん」
「もうね、かなりギリギリだったの・・・BoAちゃんに逢いたくて・・・」
「それ、私も一緒。我慢出来なかったから今日奈美恵さんちに行ったの」
「そうだったの・・・?BoAちゃんはそこまでなのかと思ってた・・・」
「そんなわけないじゃん!逢いに行ったら怒られると思って我慢してただけだもん」
「え・・・?」
「奈美恵さん、仕事に厳しいときあるから」
「あはは、そんな事思ってたんだ。そんな事ないんだけどなぁ」
「え、そうなの?!」
「うん。それから、さっきのあたしのワガママなんだけど」
「うん」
「どちらか片方がすごく忙しくても・・・逢う時間が欲しい」
「それが奈美恵さんのワガママ?」
「うん。あ、もちろん毎日とかじゃなくて」
「そんなのお安いご用だって。てゆうか、そうしてくれないと私も困る」
「ん?」
「私もギリギリだった。もう限界。やっぱ奈美恵さんに逢えないのはツライや・・・」


558 :アール子:2007/02/18(日) 13:39:01 ID:bJPVHQE8
BoAちゃん・・・

「ねぇBoAちゃん、明日仕事・・・9時からだっけ?」
「うん」
「じゃあ、今日のあたしのワガママ聞いて」
「ん?」

あたしは彼女の手を引いてベットを目指す。

「え?なに?奈美恵さん?おーい!」

ちょっと強引に彼女をベットに寝かせて、上から覆い被さる。

「え、待って!シャワー浴びたいです!」
「いいって」

彼女の目を見つめながら、両手を握る。

「奈美恵さん・・・ワガママって・・・その・・・エッチの事?」
「ちょっと惜しいけど、違う」
「えっと、じゃあ・・・」
「今日はすごく・・・寝不足だから覚悟してねって事」

あたしは彼女にそっとキスをした。


                         〜終わり〜

559 :アール子:2007/02/18(日) 13:40:15 ID:bJPVHQE8
ちょっと多めの投下となりましたが、14話目終わりでございます。

次回、15話目でつ。

ではでは!

560 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/18(日) 14:25:06 ID:k8uYUh1B
いいわ〜よいよい!
正直マンション前の再会はベタかな〜と思ったけど(偉そうにすみません。。でもなんでもかんでも「最高!」ってのもなんか違う気がして・・)、
やっぱ二人の会話があるともうヤバイな。フィクションだけど・・・フィクションなのに!
脳内ではえらいリアルなんだなぁ、これがw
結局マンセーになっちゃったww
GJです。wktkです!!

561 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/18(日) 16:04:11 ID:VTWmfQ7S
GJ!(゚∀゚)
キュンキュンしちゃいましたよ(;´Д`)次も楽しみにしてます(゚∀゚)

562 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/18(日) 17:23:29 ID:S3EkwaJ0
毎日の楽しみになってます(`・ω・´)

563 :アール子:2007/02/19(月) 02:01:56 ID:GSMPvrCV
>>560
いえいえ、私もちょっとベタかも?と思っていたので(;^_^
そう言ったご意見、有り難いでつよ!

>>561
いやはや、有り難い限りでございまつ(-人-)

>>562
ホント、感謝でございまつ(-人-)


では、投下!

564 :アール子:2007/02/19(月) 02:08:35 ID:GSMPvrCV
「今日はありがとー!!!」

私は思いきり手を振ってステージを後にした。

あ、もちろん最後に手を振って目線を合わせたのは奈美恵さん。
私が見た途端、奈美恵さんの隣の子達がすっごい手を振ってきたんだけどさ、
ゴメンね、私の目的の人は一人しか居ないんだ。なんちゃって♪
まぁ、奈美恵さんの隣にはしっかり“おまけ”も一緒だったんだけど。

いや〜、それにしてもやっぱり暑い!

そんな事を考えながら、楽屋に戻ってタオルで汗を拭う。
マネージャーはこの後の打ち上げの事で、
既に出番が終わってる共演者のマネージャー達と打ち合わせ。

“コンコン”

楽屋の扉を叩く音がして私は適当に返事をする。

「は〜い」

顔だけ振り返らせて見ると、奈美恵さんが真顔で立っていた。

「あれ?どうしたの?早いね」

そんな事を言いながら顔をまた元に戻してペットボトルに手を掛ける。

565 :アール子:2007/02/19(月) 02:12:35 ID:GSMPvrCV
ドンっ!とゆう軽い衝撃と共に、私の腰には奈美恵さんの腕がしっかり回されていた。

「ちょっと、奈美恵さん?!」
「BoAさんっ!」

・・・ん?“さん”?
ってゆうか、このシチュエーション、どっかで・・・

「今日のBoAさん、すごく素敵でした!」

あー思い出した。奈美恵さんと付き合う前の私の真似してるんだ。
奈美恵さん、私の事からかってんのかな?
まぁ、いいや。こうなったら私だって応戦してやるんだから。

「奈美恵ちゃん・・・」

で、当然の如く奈美恵さんは私から離れて

「あ、あの・・・ゴメンナサイ!!」

俯きながら回れ右をして走り出そうとする奈美恵さんの腕を私はギュッと掴んだ。


566 :アール子:2007/02/19(月) 02:17:02 ID:GSMPvrCV
「はい、ストップ。何してんの?奈美恵さん」
「うふふ・・・あはは!」

奈美恵さんは、私に背中を向けたまま肩を震わせながら笑う。
ちょっとカチンときて、肩を掴んで私の方に振り返らせた。

「ねぇねぇ、私の事からかってるでしょ?」
「ん?何が?」

はっはぁ〜、この期に及んでとぼけるつもりらしい。
いくら笑顔で言ったところで・・・
って、もう・・・だからその笑顔はズルイってば!

「あのさ、今私の真似してたでしょ・・・」
「あ、気付いちゃった?」
「当たり前じゃん!」
「でもBoAちゃん、ドキッとしてくれなかったんだぁ・・・」

奈美恵さんは、わざとらしくションボリしてみせる。

567 :アール子:2007/02/19(月) 02:20:46 ID:GSMPvrCV
「え・・・いや、ビックリはしたけどさ・・・」
「あはは、あたしもねホントはBoAちゃんと一緒」
「ん?」
「BoAちゃんに初めて抱きつかれた時は何が何やら。」
「で?」
「え〜?その後?えへへ、内緒♪」
「内緒?」
「てゆうか知ってるじゃん!」

うん、知ってる。でも、確認したくなっちゃう時ってあるんだよね。

「言わないと明日の朝食、納豆だけ」
「それ、あたしだけじゃなくてBoAちゃんにとっても罰ゲームじゃん。
 しかも作るのあたしなんですけど?」

あ゛〜そうだった・・・

「あー、もう知ってるよ!知ってるけど聞きたいの!」
「まぁそれがきっかけで惚れちゃったとさ」
「言い方がヤダ!」
「厳しくない?」
「厳しくなーいー」
「わかりました」

奈美恵さんが私の肩に両腕を乗せて、首の後ろで手を組む。

568 :アール子:2007/02/19(月) 02:22:17 ID:GSMPvrCV
「あたし、初めてBoAちゃんに抱きつかれた日からBoaちゃんの事意識するようになって」
「うん」
「で、今日再現してみたわけなんだけど」
「だね」
「BoAちゃんだったらどうなのかな?」
「なにが?」
「今日からあたしの事意識してくれる?」

あれ?なんか逆になってるよね、これ。

「私が聞いてるのになんで私に質問するの?」
「どうなのかな?(ニッコリ)」

う゛ー・・・

「意識も何も私はあの時奈美恵さんの事すでに・・・その・・・・」

自分で答えるとなると恥ずかしい・・・
しかも、奈美恵さんすごい笑顔で見つめてくるし・・・


569 :アール子:2007/02/19(月) 02:26:55 ID:GSMPvrCV
「ん?なになに?(ニコニコ)」
「好きだったんだからさ・・・意識どころじゃないってば!」
「えへへ♪」
「奈美恵さんはどうなんですか・・・まだ私の質問に答えてないじゃん!」
「あたしは、あれからBoAちゃんの事が気になり始めて」
「うん・・・」

奈美恵さんの顔が耳元に移動する。

「今ではもう・・・BoAちゃんに夢中です。愛してる」

うわぁ・・・なんか妙に恥ずかしい・・・

“カチャ”

楽屋の扉が開く音がして、私と奈美恵さんは慌てて離れた。

570 :アール子:2007/02/19(月) 02:27:58 ID:GSMPvrCV
本日は、これにて!

おやすみなさいませ。

571 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/19(月) 02:35:59 ID:TIcgt0VM
アール子さん!GJ!!
いつも頑張り屋さんなアール子さんに乾杯〜

これかっこいいすよ二人とも
http://www.youtube.com/watch?v=VKIz5vwEGsU


572 :アール子:2007/02/19(月) 10:42:35 ID:P3JAQVR+
>>571
dでつ!
って、すごくないですか、これ!?
こんな夢のような映像があるなんて(;゚Д゚)
少しだけBoAタンの顔が分かりにくいのが残念ですが(´・ω・`)
でも、あれですね、最後にBoAタンのお尻がプリんっ!ってアップなのがいい(*´Д`)

では、投下!

573 :アール子:2007/02/19(月) 10:45:13 ID:P3JAQVR+
ゲっ!最悪・・・
楽屋の扉を開けたのは・・・とゆうより、ノックもしないで開けるのは
マネージャーしかいないわけで。

「あらら、お邪魔だった?」

当たり前じゃん!とか言いたいところだけど、
少しだけ助かったような気がしないでもないような・・・

「あれ?BoAちゃん顔赤くない?」
「は?ライブ終わったばっかりだからだよ!」

そんなわけがありません。だって終わってからもう30分近く経ってるわけだし。
そんな私の態度を見て、奈美恵さんはマネージャーに背中を向けているのをいい事に、
ニヤニヤしながら見てくる。

「はぁ?ライブ終わってどんだけ時間経ってると思ってんだよ!」
「3分」
「おいおい。あ〜、もしかして二人・・・あっは〜ん♪うっふ〜ん♪みたいな?」

はぁ?何言ってんの?この人。

574 :アール子:2007/02/19(月) 10:46:13 ID:P3JAQVR+
「違うし。てゆうか何?その言い方」
「まぁまぁ」

奈美恵さんが私をなだめる。

「そうだ、安室さんいてくれてちょうど良かったんですけど」

マネージャーからこの後の打ち上げの予定を聞く。

実は私が少しだけ無理言って、奈美恵さんにも参加して貰う事になってる。
最初は“え〜?ライブに参加してないからいいよ”って言われたんだけど、
同じレコード会社だから理由も付けやすかったし。まぁ、私が奈美恵さんと
一緒に居たかったってゆうのが一番の理由なんだけど。

「で、やっぱり・・・邪魔?ですよね?はいはい消えます。じゃ、後ほど〜」

変なとこ気が利くな、あの人。

575 :アール子:2007/02/19(月) 10:47:11 ID:P3JAQVR+
「そう言えば奈美恵さん、AIさんは?」
「あたしに気遣ってくれたみたいでBoAちゃんの出番終わったとこでもう帰った」
「ふーん・・・」
「どうせBoAちゃんとこ行くんだべ?クソ暑いっちゅうのに、更に暑い!とか言って」
「やっぱりいつでもテンション高いんだね・・・」
「うん。季節とか関係ないからね、あの子は」
「そんな感じはする・・・」

そうだ、私・・・まだ汗かいたままだった。

「奈美恵さん、結構汗かいたでしょ?」
「だね〜、BoAちゃんの時に動きまくってたから」
「うん、知ってる」
「何回も目合ったもんね」

二人で一緒に吹き出す。

576 :アール子:2007/02/19(月) 10:48:16 ID:P3JAQVR+
「でさ、そこにシャワーあるじゃん?一緒に浴びない?」

楽屋と言っても、ここはスタジアムだから、シャワーが付いてる部屋が多いらしい。
当然、今の私達にとっては都合が良いんだけど。

「えー?!マズくないかな?」
「大丈夫だよ、鍵掛ければいいんだから」

そう言って私は鍵を掛けに行った。

「それにシャワー浴びるだけだから15分位で済むでしょ?」
「確かにそうだけど・・・」
「平気だって!ね?」
「うん、分かった」

私は奈美恵さんの手を引いてシャワー室へ向かった。

577 :アール子:2007/02/19(月) 10:49:41 ID:P3JAQVR+
また夕方頃来れると思います。ではでは!

578 :アール子:2007/02/19(月) 17:05:01 ID:P3JAQVR+
って事でちょっと投下させてもらいまつよ!

579 :アール子:2007/02/19(月) 17:05:48 ID:P3JAQVR+
髪はどうせまた奈美恵さんちでお風呂に入るし、それに今洗ったら逆に大変。
私と奈美恵さんは髪を結んで一つに丸めた。

「ありゃ〜狭いね」
「うん、狭いね・・・」

シャワー室の扉を開けてから、その狭さに初めて気付く。
二人で入れない事もないけど・・・

「でもさ、洗いっこすれば平気じゃないですか?」
「あ、そうだね!」

とは言ってもスポンジも何も置いて無くて、
いかにも安そうなボディソープと石鹸がポツーン・・・みたいな。
こりゃ入ったの失敗だったかな?


580 :アール子:2007/02/19(月) 17:07:49 ID:P3JAQVR+
「はい、BoAちゃん背中」
「ん」

奈美恵さんが手の平で背中を洗ってくれる。
いつもどちらかの家で一緒に入る時は、スポンジで洗ってくれるから、
手の平で直で洗ってもらうのは、今日が初めて。

「このボディソープ泡立ち最低なんだけど・・・」

そんな事を言いながら奈美恵さんの手が徐々に下がっていく。
かかとまで丁寧に洗ってくれて、背中をシャワーで流してくれる。

「はい、次前向いて下さーい」

たっぷりとボーディソープを手の平に取って、首筋から始まって
肩、腕、脇腹、お腹、それから・・・胸の先端まで。

581 :アール子:2007/02/19(月) 17:11:44 ID:P3JAQVR+
「ん・・・ちょっ・・・奈美恵さん」
「ん?なに?」
「そこは・・・いい・・・から・・・」
「いや、ここもしっかり洗わないと」

そう言いながらキュッと私の胸の先端を摘んでくる。
思わず体がビクッと反応してしまう。

「待って・・・そこは、もう・・・いい」
「でもBoAちゃん嫌がってる様には見えないんだけどなぁ〜」
「イヤじゃないけ・・・ど・・・もういい・・から・・・」
「なんだ、残念」

そう言いながらようやく解放してくれる。

「もぉ・・・」
「ん〜?(ニコっ)」

だから、そんな微笑まれたらさぁ・・・

582 :アール子:2007/02/19(月) 17:14:18 ID:P3JAQVR+
「くっ・・・っん」

不意に、奈美恵さんが私の蕾を擦り上げる。

「BoAちゃんちょっとだけここに足付いて」

ボディーソープが置いてある、ちょうど段差になった部分に
足を乗せるように言われる。

「えー?」
「大丈夫、そんな奥まで洗わないから。だって痛くなっちゃうでしょ?」
「う・・・ん・・・」

私はその段差にそっと片足を乗せた。
丁寧に優しく、表面だけを洗ってくれる。
時折奈美恵さんの指が蕾に触れて、私の体はその度にビクンとした。

583 :アール子:2007/02/19(月) 17:15:55 ID:P3JAQVR+
なんだろう・・・なんだか私、敏感になってる・・・

「BoAちゃんシャワー取って」

後ろに掛けていたシャワーを取って奈美恵さんに渡す。
髪が濡れないように、首筋から順番にシャワーで泡を流してくれる。

「じゃ、最後はここ」

はい、分かってます・・・

シャワーをあてがいながらそっと指の腹で洗い流してくれる。
シャワーでさえも気持ちよく感じて、だけどちょっとだけ悔しくて、
私は必死で漏れそうになる声を抑えた。

「よし、終わったよ!」


ふぅ・・・


584 :アール子:2007/02/19(月) 17:17:42 ID:P3JAQVR+
ではでは!

585 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/19(月) 20:30:56 ID:J3/nOh6Z
ホントに二人が付き合っていて欲しいと思ってしまった…(゚∀゚)
この二人だから萌え〜です(;´Д`)

586 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/19(月) 23:41:47 ID:ksk2oLUt
これは・・・同時に買ったライムスのDVDの方にお世話になる流れだな。。。
無念。
でも楽しみだああああ

587 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/19(月) 23:50:53 ID:ksk2oLUt
間違えたーーー。
誤爆orz

588 :アール子:2007/02/20(火) 01:26:28 ID:Dgn2nov0
>>585
はい、私もそう思ってたりしまつw

では、投下!

589 :アール子:2007/02/20(火) 01:28:25 ID:Dgn2nov0
「だめ!まだそのまま!」

私が段差から足を降ろそうとした時、奈美恵さんにグッと太ももを抑えられる。

「え・・・なんで・・・?」
「なんでだろうね(ニコっ)」

奈美恵さんがしゃがみ込みながらシャワーを床に置いて話し掛けてくる。

「BoAちゃん、声我慢しなくていいのに」
「し、してないってば!」

どうやら私の体は素直に反応を示していたらしい。
そして、そのままの体勢で奈美恵さんの顔が徐々に近づいてきて・・・

「ちょっ、奈美恵さんダメ・・・っ」

全てを言い終わる前に、奈美恵さんの舌先が私の蕾を舐め上げる。
ダメ!なんて言いながら、体ではちっとも抵抗してないんだけど。

「ふぁっ・・・んっ・・・」

押し寄せる快感の波に、立っているのが辛くて私は後ろの壁に全身を預けた。

590 :アール子:2007/02/20(火) 01:29:36 ID:Dgn2nov0
「ねぇ・・・奈美恵・・・さん・・・ダ・・・メ・・・っ」

指で泉の入口を一瞬触られて、奈美恵さんが私の顔を見上げる。

「じゃあこれな〜んだ?」

奈美恵さんの指先に付いたそれは、明らかにシャワーの水なんかじゃなくて、
私が快感に溺れていた証し。

「知らない・・・」
「BoAちゃんって、ホント素直じゃない。うふふ」

そう言って少し微笑みながら、奈美恵さんは再び私の蕾に舌を這わせる。

「だか・・・ら・・・あっ・・・ん・・・」

自力で立っているのが限界で、足が小刻みに震える。
溢れ出した蜜が、太ももの内側を伝っていくのを感じた。

「ダ・・・メ・・・っあ・・・はぁっ・・・んっ・・・くっ・・・!!!」

いつもより敏感になっていた私は、あっという間に絶頂を迎えた。

591 :アール子:2007/02/20(火) 01:32:24 ID:Dgn2nov0
足が大きくガクッとなって、床に崩れ落ちそうになる。
だけど、それよりも素早く奈美恵さんは立ち上がって、私の体を両腕で支えてくれる。

「おつかれさま♪なんか今日、早かったね。うふふ」
「おつかれ・・・さまじゃ・・・ないってば・・・」
「ちょっと待ってね」

私の溢れた蜜を奈美恵さんがシャワーでサッと洗い流す。

「こっちはまたね!」

えー?!ヤダ!なんて言う気力も無いし、今はそれだけで十分だった。
これだけ狭い中でずっとシャワーを出しっぱなしで、普通の状態でも暑いと思うのに、
それに加え私の体温は、十分過ぎる位に奈美恵さんに上昇させられてしまったわけで。
なんだか頭がクラクラして、早く出たかった。

「じゃ、BoAちゃん先に上がってて」

どうやら奈美恵さんは私の状態を見て察してくれたらしい。
この状況じゃなかったら私も奈美恵さんにしっかりお返しするところ。
でも・・・とてもじゃないけど、それを出来る気力も体力も、今の私には・・・ゼロ。

「はい・・・」

私は素直に返事をして、シャワー室から出た。

592 :アール子:2007/02/20(火) 01:35:00 ID:Dgn2nov0
シャワー室と楽屋を仕切っている扉を勢いよく開け放つ。
楽屋のヒンヤリとした空気が一気に流れ込んできて、気持ちいい。

ふぅ・・・

あ、しまった・・・バスタオル持ってくるの忘れた。
カバンの中に入れっぱなしだ・・・
汗だくになって冷えたシャツを着るのは心地が悪い。

私は何も身につけないまま、カバンの元へダッシュした。
誰もいないのは分かっていても、なんだか急ぎ足になってしまう。

えっと、換えの下着とバスタオルと・・・
それから、奈美恵さんの分のTシャツと下着。
ちゃんと予測して、奈美恵さんの分も持ってきたんだ♪

あとは、今日来る前に着てた私服を入口の脇にある洋服掛けに取りに行って。
よし、これでオッケー!

“コンコン”

楽屋の扉を叩く音がして、慌ててドアの方を振り返った。

ガチャガチャ!
ドアノブを回される。


593 :アール子:2007/02/20(火) 01:37:46 ID:Dgn2nov0
えー?!誰?!待って、ちょっと待ってー!!!
あまりの事に私は服を持ったまま、その場を行き来した。
そう言えば、靴すら履いてない。

「おーい、BoAちゃん!」

はぁ?!もう焦らせないでよ!!!
私を一瞬恐怖へ落とし入れたのは、マネージャーだった。

「なに?!」

安心と怒りから、かなり強い口調で答える。

「何怒ってんの?もうすぐだから準備しといてよ!」

壁に掛けてある時計を見ると、私達がシャワーを浴び始めてから約30分経っていた。

「わ、わかってるよ!」
「んじゃ、よろしく!」

そう言ってマネジャーの去る靴音が聞こえた。


594 :アール子:2007/02/20(火) 01:39:07 ID:Dgn2nov0
では、本日はこれにて。
おやすみなさいませ!

595 :アール子:2007/02/20(火) 09:48:50 ID:VhCVsjgn
とりあえず、投下させて頂きまつね!

596 :アール子:2007/02/20(火) 09:49:41 ID:VhCVsjgn
はぁ、危なかった・・・

おかげさまでとゆうか、なんとゆうか、私の体の水滴は、もうほとんど残ってなかった。
そのままシャワー室へ戻ると奈美恵さんがちょうど出てくる。

「はい、これ」
「うん、ありがと」

バスタオルを手渡す。

「あとこれ」
「え、持ってきてくれたの?」
「うん。準備いいでしょ?私」
「明日は大雪だね」
「いま夏じゃん。降るわけないって」
「うん、そうなんだけど」
「変なの。意味分かんない」

奈美恵さんって、たまによく分からない事を言う。だいたいこーゆー時って何かの例え。
とりあえずその場はやり過ごして、後で誰かに聞いて私も奈美恵さんに使ってみたりする。
前はいちいち説明してもらってたんだけど、気付いたらこの方法をとってた。
私なりの奈美恵さんに対する、ちょっとした復讐心みたいなものなのかも。
でも、説明を受けても理解しきれないまま使ってる事もよくあるみたいで、
奈美恵さんから“それ、間違ってる”って言われる事も多々あるんだけど。
ま、小さい事は気にしないって事で。

597 :アール子:2007/02/20(火) 09:50:39 ID:VhCVsjgn
私はシャワーで汚れた足をさっと洗う。

着替え終わると、私達はTシャツにジーパンってゆう、見事に同じような格好。
あえて言うなら私のTシャツは少しダボっとしてて、
奈美恵さんのはピッタリしてるって位の差。

「あはは!まただね」
「うん、だね」

冬場はそうでもなかったけど、暑くなってきてからこのパターンがよくある。
私と奈美恵さんも、少しは似てきた。って事かな?なんて。

奈美恵さんがしゃがんで、脱いだ衣服をたたむ。

「ねぇ奈美恵さん」
「ん〜?」
「そのパンツ、ヤダってば!」
「え〜平気だって」

奈美恵さんってば、ビックリするくらいのローライズを履いてるんだな、これが。
それに私が持ってきたのがピタッとした小さめのTシャツだったもんだから、
ちょっとしゃがんだだけでも背中が見えちゃうわけで。

598 :アール子:2007/02/20(火) 09:51:32 ID:VhCVsjgn
「失敗した」
「ん?なにが?」
「そのTシャツ持ってきたの、失敗した!」
「大丈夫だって、しゃがまなければ平気なんだから。ね?」

ヤキモチ妬く位なら私のと交換・・・といきたいところなんだけど、それも無理。
奈美恵さんは私のを問題なく着れても、私が奈美恵さんの今日みたいなTシャツだと
着られない。

体重とかはそんなに差がないから、前に一度着てみようと思って挑戦したんだけど・・・
全っ然ダメ。肩幅が全く合わなくて・・・
奈美恵さんの華奢っぷりを、あの時はもの凄く実感した。
自分じゃ恥ずかしいし、奈美恵さんには大笑いされるし。

「私以外の人の前でしゃがんだらダメだからね!」
「うふふ、分かってます」

そんなやり取りをしてる間に私達はシャワーの後の片付けを終えた。

599 :アール子:2007/02/20(火) 09:52:22 ID:VhCVsjgn
「よし、じゃあ・・・あたしそろそろ戻るね」
「うん、後でね!」

そりゃ、奈美恵さんも打ち上げに参加するとは言っても、
私と一緒に行くのは、さすがにマズイ。

私が打ち上げ会場に行った少し後に、奈美恵さんはマネージャーさんと来る事になってる。
いわゆる、“時間差攻撃”みたいな。

「あ、待って!」

楽屋の扉を開こうとする奈美恵さんの元へ駆け寄る。
慌てるように振り返った奈美恵さんの口唇に、ちょっとだけ勢いを付けて
キスをした。

「えへへ♪じゃあね」
「うん、またね♪」

奈美恵さんがドアの隙間から見えなくなるまで私は手を振った。

600 :アール子:2007/02/20(火) 09:54:35 ID:VhCVsjgn
さて、と。
マネージャーが来るまでの間にメイク直しをしなければいけない。
私はメイク道具を取り出して、用意されてあったパイプイスに腰掛ける。

・・・・・・・・・・・・・

よし、あとは・・・

“ガチャ”

「はいどうも〜」

どうもじゃないっつうの。
いくらマネージャーでも、入る前にノック位して欲しい。
だって、ホントにビックリする。

「あのさ、いい加減入るときノックして欲しいんですけど」
「あらら、ごめんね〜。ついつい癖で。」

どんな癖なんだか。


601 :アール子:2007/02/20(火) 09:55:45 ID:VhCVsjgn
「だってさ、今ちょうどメイク中なのね」
「ほうほう」
「でさ、ビューラーとかアイラインとか、目の周りの事してたらすごく危ないでしょ?」
「は?」
「ビックリするんだって!そうやっていきなり入ってこられるの」
「そっか、そうだね。危ないかもね。考えておく。で、準備できたの?」

反省の様子、全く無し。
私はムスッとしながら答えた。

「もう終わるよ!」

マネージャーはそんな私の様子なんか気にもしない感じで話し掛けてくる。

「安室さん、さっきまでここに居たんでしょ?」
「は?なんで知ってるの?」
「だってここに来るとき廊下ですれ違ったもん」
「ふ〜ん」
「いや〜、相変わらず顔小さくて華奢で・・・可愛いねぇ〜」
「当たり前じゃん」
「BoAちゃんと違って性格もおっとりしててさぁ〜」
「はい?奈美恵さんの何を知ってるの?てゆうか、なんか話したんですか?」
「べっつにぃ〜」

ムカツク・・・


602 :アール子:2007/02/20(火) 09:57:17 ID:VhCVsjgn
「でさ、あなた達。今日は初めて他の人達の前に姿を見せるんだからさ」
「なにが?」
「今日は事情を知らない同業者の人達がたくさん来るでしょ?」
「あー、そーゆー事ね」
「だから充分に気を付けて下さいって事。オーケー?」
「分かってるよ、そんなの」
「どうなんだか。ホント、イチャついたりとかマジ勘弁だからね」
「はぁ?するわけないじゃん、そんな事」
「だって君ら、超バカップルじゃん」
「なんだ、それは分かってるんだ?」

私はマネージャーの溜息を背に、仕上げのグロスを塗った。

603 :アール子:2007/02/20(火) 09:58:21 ID:VhCVsjgn
ではでは!

604 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/20(火) 10:50:09 ID:HTURALSr
GJ!
強気なBoAたそ萌!
wktk(^盛^)♪

605 :アール子:2007/02/20(火) 16:29:50 ID:VhCVsjgn
>>604
dでつ!なんだか日に日にBoAタンを凶暴化させてしまいたくなってる
自分がいるようないないような・・・w

では投下!

606 :アール子:2007/02/20(火) 16:31:30 ID:VhCVsjgn
「今日誰が来るんですか?」
「えっと、出席率半分位みたいよ」

打ち上げとは言っても、今日のライブは最終日ではないし、
スタジアムではまだライブ中の人もいる。まぁ簡単なものらしくて、
参加も最終日とは違って、自由参加らしい。
そんな感じだったから奈美恵さんも誘ったんだけど。

「で、誰が来るんですか?」
「確か・・・」

ザッと名前を聞く。

「ふ〜ん」

別に興味がある人がいるわけじゃないけど、一応聞いてみただけ。
まぁなんてったて、私の興味は奈美恵さん以外には無いわけだけど。

607 :アール子:2007/02/20(火) 16:34:43 ID:VhCVsjgn
会場に到着して他の出演者の所に軽く挨拶をしにいく。
“おつかれさま”だとか“明日も頑張って下さいね”とか。
とは言っても私は来週まで参加しないし、もうホント、
すごい“社交辞令”だよね、これって。いいのいいの、別に。

そんな挨拶が終わって、さてご飯。なんて思ってたら

「BoAさん!」

なんて、呼び止められた。

えっと、この子・・・誰だっけ?
さっき挨拶回りした時には居なかったんだけど。

「ゴメンナサイ、すぐ戻るんで待っててもらえます?」
「え?あ、はい」

そう言って、数メートル先にいるマネージャーの所へ駆け寄る。

608 :アール子:2007/02/20(火) 16:41:39 ID:VhCVsjgn
「ちょっと!」
「なに?」
「あの子誰?あそこにいるハーフみたいな」
「あぁ、“ハーフみたい”じゃなくてハーフだから。安良城さん。安良城紅さん」
「しろべに?なにそれ。本名?」
「ちげーよ!“べに”だから!一回目に名字だけで説明したろうがよ!」
「してなくない?」
「したから!確実にしたから!本名かどうかは知らないけど」
「ふ〜ん」
「つーか、さっき来るメンバーの名前聞かれた時に言ったじゃん」
「は?そうだっけ?ま、いいや。歳は?」
「知らね。同い年位じゃん?敬語使っときゃいいんだよ、とりあえず」
「調べておけよ!」

私は軽く舌打ちをして、小走りで彼女の元へ戻った。

609 :アール子:2007/02/20(火) 16:43:16 ID:VhCVsjgn
「ゴメンナサイ、ちょっと・・・」

名前が分からなかったなんて、絶対に言えない・・・

「いえ、いいんです」

そう言うと、彼女はニコッと笑って見せた。

ちょっとだけ・・・かわいいかも。

でも、奈美恵さんの笑顔に比べたら“月とスッポン”だっけ?それだ。
私は、一瞬だけかわいいと思ってしまった事に、心の中で謝った。

奈美恵さん、ゴメン!

「で、えーと・・・」
「あ、今日のBoAさんのステージ拝見させてもらって」
「ありがとうございます・・・」
「すごく良かったです!それから、なんかこう、最近キレイになられて」
「いえいえ、そんなことないです・・・」

そんな会話をしてると、私達の横を見慣れた後ろ姿が通り過ぎていった。

610 :アール子:2007/02/20(火) 16:48:00 ID:VhCVsjgn
「あれ?今の安室さんですよね?何でいらっしゃるですかね」
「えっと・・・今日のライブを見に来てくれてたからじゃないでしょうか?」
「え、そうなんですか?」
「一番前に居たじゃないですか、右側のとこに」
「え〜?私がオープニングで歌った時はいらっしゃらなかったですよ?」

どうやら彼女の出番の時にはまだ来てなかったらしい。
奈美恵さん、私の勝手な言い分をしっかり聞いてくれたみたい。

「ゴメンナサイ。じゃ!」
「あ、BoAさん!」

名前を知らなくても、会話って意外と成り立つらしい。一つ、学んだ。
私は彼女との会話を一方的に終わらせて、奈美恵さんの後を追った。

611 :アール子:2007/02/20(火) 16:49:00 ID:VhCVsjgn
ではでは。

612 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/20(火) 18:39:01 ID:TY30nLGI
ひっひっひ〜トラブルの予感..(-∀-)
ワクワクですな♪

613 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/20(火) 20:53:50 ID:SUROZWKD
最近はじめて読ませて頂いたのですがもう虜です!!!!
一日二回は読んでます!!
これからも頑張ってください!!!

614 :sage:2007/02/20(火) 23:45:12 ID:Gd2J0SnJ
おいらも昨日見つけてから相当ハマりました・・・
楽しみにしております。

615 :アール子:2007/02/20(火) 23:54:50 ID:L8XC24MG
>>612
どうなんでせうかねw

>>613
>>614
dでございまつ!
しかし・・・sageでお願いしたいところでございまして・・・
すみませんが、ご協力の程お願い致します(-人-)

後ほど投下に参ります。ではでは。

616 :アール子:2007/02/21(水) 02:06:32 ID:ZMX3GQJ0
奈美恵さんは人気のない奥の方へと進んでいく。

どこに行くんだろう?

私は、はやる気持ちを抑えながら奈美恵さんと同じ歩調で後を追う。
分厚い扉を開けて奈美恵さんが入ったのは、トイレだった。

音を立てないように、少しだけ扉を開けて見てみる。

“はぁー・・・・”

奈美恵さんは溜め息をつきながら、洗面台に手を付いて項垂れた。

溜め息?なんで?しかもなんか・・・・なに?!

「コラっ!」

私は扉を一気に開けて奈美恵さんに声を掛ける。

「!?ちょ、ちょっと!?なに?!あれ?BoAちゃん!?」

相当ビックリしたらしい。
私は扉をそっと閉めた。

617 :アール子:2007/02/21(水) 02:08:00 ID:ZMX3GQJ0
「BoAちゃん、どうしたの・・・?」
「それは私のセリフだね。奈美恵さん、今思いっ切り溜め息ついてたでしょ。」
「え?いや・・・」
「見てたもん。奈美恵さんの事、追っかけちゃったもん」
「そっか・・・」
「どうしたの?体調悪い?」
「違う・・・」
「じゃあ、なんなのさ」
「言ったらBoAちゃん怒るもん・・・」
「言う事による」
「ほら!だから・・・」
「ウソ。怒らない」

私は奈美恵さんの前に歩み寄った。

「ホントに怒らない・・・?」
「うん、怒らない」
「約束破ったら・・・?」
「納豆食べる」
「アハハ!」

奈美恵さんに笑顔が戻った。

ほら、奈美恵さんにはやっぱり笑顔が似合うんだって。
笑う時に口角がキュッと上がるのも、笑った時にしか出ない小じわも、
私の胸をキュンとさせるんだから。

618 :アール子:2007/02/21(水) 02:09:49 ID:ZMX3GQJ0
「んとね・・・あたし、このライブに参加して無いじゃない?」
「うん」
「それで、やっぱりその・・・ちょっと居心地が悪いなと思って・・・」
「そっか・・・ゴメン・・・」

私の勝手な思いで、奈美恵さんに嫌な思いをさせてしまった。

「でも、せっかく誘ってくれたし、言ったら悪いなって思って・・・」
「そんな事、あるわけないじゃん!」
「それにさ・・・」
「ん?なに?」
「あたしがようやくBoAちゃん見つけたらさ・・・」
「ん?」
「かわいい子と楽しそうに話してるんだもん・・・あの子なんて言ったっけ?」
「しろべにちゃん」
「“べに”じゃなかったっけ?」
「あ、そうそう」

正直、名前とかどうでもいいや。一瞬かわいいかも?なんて思っちゃったのも
気のせいに決まってる。それに、もう会う事も無いだろうし。
てゆうか、楽しそうじゃなくて実際は焦ってたんだけど、
奈美恵さんが私を見つけた時に、私は背中を向けていたから、
あの子の表情だけ見てそう思ったのかもしれない。

「奈美恵さん、それって“ヤキモチ”ってやつ?」
「うん、“ヤキモチ”ってやつ・・・」

そう言いながら下を向く奈美恵さんを、そっと抱きしめた。

619 :アール子:2007/02/21(水) 02:11:12 ID:ZMX3GQJ0
「私が好きなのは、奈美恵さんだけ」
「うん・・・」
「奈美恵さんが好きなのも、私だけ」
「うん・・・うふふ」
「私もヤキモチは妬く」
「うん、知ってる」
「奈美恵さんも、ヤキモチ妬く。てゆうか、今妬いてる」
「はい。妬いてます」
「信じてるけど、心配なんでしょ?」
「うん、その通り」
「それ位、私のこと愛しちゃってるんでしょ?」
「それも正解」
「私も全く同じなのね。」
「もちろん、知ってます。えヘヘ」
「私達って、超愛し合っちゃてるじゃん?」
「うん」
「ヤキモチ妬かれるのも妙に嬉しかったりするのね」
「うん。あたしも」
「で、結局何が言いたいのかと言いますと」
「はい」
「私、奈美恵さんの事、超愛してる」
「じゃあ、あたしはBoAちゃんの事超超愛してる」
「じゃあ私は超超超愛してる」

二人で笑い合った後、私は奈美恵さんにそっとキスをした。


620 :アール子:2007/02/21(水) 02:12:28 ID:ZMX3GQJ0
「奈美恵さん、抜け出さない?」
「でも、BoAちゃん最後まで居ないとマズくない?」
「へーき。自由参加だし、それにまだ来てない人だっているわけだし」
「でもさ・・・」
「いいの。奈美恵さんの方が大事に決まってるじゃん」
「BoAちゃん・・・」

私達はもう一度、口唇を重ねた。

「ちょっとだけ付き合ってくれる?」
「どこに・・・?」

マネージャーに預けていたバックを取りに行かなければならない。
私は奈美恵さんの手を引いて、打ち上げ会場に戻った。

621 :アール子:2007/02/21(水) 02:20:20 ID:ZMX3GQJ0
では、おやすみなさいませ!

622 :アール子:2007/02/21(水) 10:32:17 ID:niOWtSWW
ちょいと投下させて頂きまつね。

623 :アール子:2007/02/21(水) 10:33:55 ID:niOWtSWW
誰かと話していたマネージャーを隅っこまで連れてくる。

「ちょっと、なんで一緒にいるの?!お前らアホか!」
「私はいいけど奈美恵さんに対して“お前ら”とか“アホ”って何ですか?謝れよ!」

奈美恵さんが後ろから“BoAちゃんいいって”なんて、声を掛けてくる。
ホント奈美恵さんってそーゆーとこ、優しすぎる。
でも奈美恵さんの事になると、私ってついついカーッと頭に血が上って
言葉遣いが汚なくなっちゃうんだよなぁ。

「あの、すいません・・・」

私の言い方がキツかったせいもあるかもしれないけど、
マネージャーは素直に奈美恵さんに謝った。
奈美恵さんは当然“大丈夫ですから”なんて言っちゃってるんだけどさ。
でも言うとこは私が言わないと、この人もっと調子に乗る気がする。

“仏の顔も三度まで”だっけ?甘っちょろいよね。
“BoAの顔は一度まで”だっつうの。

624 :アール子:2007/02/21(水) 10:34:57 ID:niOWtSWW
「で、BoAちゃんなに?安室さんまで一緒で」
「バック。預けたでしょ?」
「今、必要なくね?」
「必要だから言ってんじゃん。早く」
「はいはい・・・」

そう言ってマネージャーがバックを取りに行く。

「はい、どうぞ」
「遅いんだけど」
「1分位しか経ってないじゃんよ?!」
「じゃ、後は頼んだよ!奈美恵さん、行こっ!」

奈美恵さんの顔を見て声を掛ける。

「こら待て〜い!」

肩をグッと押さえられる。

「なに?!」
「ライブ参加者が途中で帰るとは、何事かね?」

後ろから奈美恵さんが“やっぱりマズイんじゃない?”
なんてヒソヒソ話し掛けてくる。
私は無言で首を横に振って、マネージャーの顔を見た。

625 :アール子:2007/02/21(水) 10:35:59 ID:niOWtSWW
「最終日は最後まで出るんだからいいでしょ?」
「そうじゃなくてさ」
「なんとでも言い訳できるじゃん。体調悪くて帰ったとか」
「困ったねぇ・・・」
「って事で、体調不良によりBoAは早退しますので」
「ウソつけ、こらぁ!」

私は背中を向けて手を振りながら奈美恵さんをつついて歩き出す。
斜め後ろを見ると、奈美恵さんがマネージャーに両手を合わせて
ごめんなさいのポーズを取っていた。

外に出て、奈美恵さんが携帯を取り出す。

「どうしたの?」
「いや、あたしのマネージャーまだあそこにいるから」
「あ、そっか」

“はい、そーゆー事なんで、すいません”

電話が終わったところで話し掛ける。

626 :アール子:2007/02/21(水) 10:39:10 ID:niOWtSWW
「奈美恵さんのマネージャーは物分かりが良くていいよね。」
「うん、それはね」
「私のマネージャーと交換したいよ」
「それはダメ」
「なんで?」
「あたし、BoAちゃんとマネージャーさんとのやりとり好きだから」
「なにそれ?」
「結構ね、脇から見てると面白いんだよ」
「私なんかしょっちゅうイライラしてるんだけど」
「まぁ、BoAちゃんにはあのマネージャーさんだからいいんじゃない?」
「え〜?それはないね」
「それは、あるね」
「どーゆーとこが?」
「すごいズバズバ言い合ってるでしょ?前のマネージャーさんの時は言えてた?」
「ううん」
「なかなか出来ないでしょ?それって逆に良い事だと思うけど」
「そうかなぁ・・・」

そうは思えないんだけどなぁ・・・


627 :アール子:2007/02/21(水) 10:40:38 ID:niOWtSWW
「ところで奈美恵さん、これからどっか行きたいところある?」
「んー・・・」
「私、行きたい所がある」
「どこ?」
「行ったこと無いところ、その2」
「ボーリング?」
「違う、パチンコ。こないだ行きたいって言ったでしょ?」
「うん、いいよ。ふふっ」
「それから、行ったことない所その3」

今日は奈美恵さんに嫌な思いさせちゃったし、たっぷりお詫びしないとね♪

「バッティングセンター?」
「違うよ。奈美恵さんが行きたがってた所」
「・・・え?もしかして・・・」
「もしかして?」
「もしかしちゃったりする・・・?」
「どうかなぁ〜」

私は少し走って奈美恵さんと距離を置く。
だけど、奈美恵さんもすぐに私に追いつく。

628 :アール子:2007/02/21(水) 10:42:15 ID:niOWtSWW
「ねぇBoAちゃん、教えてよ〜」

私は奈美恵さんの耳元にパッと口唇を移動させる。

「ラブなんとか♪」

奈美恵さんの顔が一気に笑顔になる。

「それじゃ分からない!」
「分かってるクセにっ!」

今夜は私も奈美恵さんも、寝不足かな?こりゃ。なんちゃって♪ 


                           〜終わり〜

629 :アール子:2007/02/21(水) 10:55:57 ID:niOWtSWW
次回16話になります。
 
ではでは!

630 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/21(水) 11:09:40 ID:9P6Z2K5D
GJ!ラブホデビュー?!(*´Д`)=з
あ、これBoAちゃんなんだって…
時が経つのは早いなぁ
http://japanese.joins.com/upload/images/2007/02/20070220132316-1.jpg

631 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/21(水) 21:03:37 ID:jI+T1y5e
精神面ではBoAタソの方が大人ですな(゚∀゚)
でもHは安室タソ…?(゚∀゚)
なんだかんだでいい感じですwktk!

632 :アール子:2007/02/22(木) 00:05:01 ID:2y2Y+ZH8
>>630
ラブホデビューをさせときながら、ラブホエチーはありませんwスマソ(;^_^

>>631
確かにエチーは安室タンがリードしてる設定で書いてる方が多いですが、
一応まぁ二人の間では6:4位で、ちょっとだけ安室タンが多め。みたいな(;^_^
精神面はですね、回によってちょっとずつ変えたりして、片方が極端すぎない
ようにしてはいるつもりなんですが、やっぱり私の中の勝手な設定で
癖がでちゃってるかもでつ、スマソ。

では、投下!



633 :アール子:2007/02/22(木) 00:07:15 ID:2y2Y+ZH8
9月1日を皮切りに、あたしの全国ツアーはスタートした。
正直、今回のツアー日程には感謝してる。

大まかに言えば、2日続いたら1週間空いて。みたいな。
その間は当然東京に戻ってくるし、だから全国ツアーのわりには、
BoAちゃんにも結構頻繁に逢えてる。
今日も埼玉での公演を終えて、自宅に戻ってきた。

だけど、ライブ当日に自宅に戻ってBoAちゃんにすぐに逢いに行く。
なんて事が出来るほど、さすがの私もそこまで・・・若くない。
荷物を無造作に置いて、そのままベッドに潜り込む。

彼女もそれは分かってくれているみたいで、ライブが終わった頃に
“おつかれさま!”だとか、眠りに付く頃に“おやすみ!”だとか、
その位のメールか留守電で済ませてくれてる。

そういえば、今日はメールも留守電もチェックしてなかった。
携帯はバッグの中。取りに行かなければいけない。

眠い・・・でもBoAちゃんからの・・・メール、確認・・・

私はそのまま深い眠りに堕ちた。


634 :アール子:2007/02/22(木) 00:13:03 ID:2y2Y+ZH8
ん・・・眩しい・・・

窓から差し込む日射しで目が覚める。
そう言えば昨日はカーテンも閉めないまま寝ちゃったんだっけ・・・

目をパッチリさせる為にもう一度外を見る。
9月になったとは言え、まだまだ日射しは強い。
目をパッチリさせるには、恰好のアイテム

時間を確認しようと反対側を向くと、すぐ目の前に、良く見慣れた顔があった。

「おはよ♪」

!?

あまりにも予期せぬ出来事に、あたしは慌てて飛び起きた。

「待って・・・ホント・・・ビックリするからやめようよ、BoAちゃん・・・」

彼女は大笑いしながら“ゴメン×2”なんて言ってみせる。

「合い鍵、返してもらいますよ?」
「えー!?無理」
「いや、ウソだけど・・・」

でもしょっちゅうこんな事をされたんじゃ、困る。
それくらい、ホントにビックリした。

635 :アール子:2007/02/22(木) 00:14:27 ID:2y2Y+ZH8
「ところでBoAちゃん、どうしたの・・・?」
「奈美恵さん、昨日私からのメール見てないでしょ?」
「あ、ゴメン・・・」

あたしがメールや留守電を確認してれば、その日のうちに必ず返信をする。
彼女もそれは心得てる。だから確認してないと、こうしてすぐにバレちゃうわけで。

「はい」

彼女から携帯を渡される。

・・・?

「私からのメール、確認してみて下さい」
「目の前に居るんだから直に言えばいいのに・・・」
「いいから!」
「はい、わかりました。メールだけ?」
「うん、メールだけ」

携帯を開いて彼女からのメールを確認してみる。

636 :アール子:2007/02/22(木) 00:17:01 ID:2y2Y+ZH8
“私、あした奈美恵さんとショッピングに行きたいです。ってゆうか、行くの!”

少しだけ頬を緩めながら、彼女の方を見た。

「あたしと行きたい?」
「うん、行きたい!!」
「わかった、準備するから待ってて」

あたしは疲れの抜け切らない体を起こして、準備に取り掛かる。

「BoAちゃん、お風呂も入らなきゃいけないから時間掛かっちゃうけど平気?」
「うん、全然へーき。だってまだ8時ちょいだもん。お店開いてないでしょ?」

そう言えばそうだ。それを分かっていながら、
彼女はなんでこんなに早くあたしの家に来たんだろう?

「あと、ちょっとパソコン借りてもいい?」
「うん」
「あ、変なとこ見ないから。ネット使いたいだけだし」
「別に変なもの入ってないよ?」

だってほとんど使ってないし、それにBoAちゃんが向こうに行ってる時に
メールしたいが為に買ったようなもんだから。

「じゃ、入ってくるからね」
「はぁい」

なんだか今日は、素っ気ないような・・・
まぁとりあえず、お風呂入ってこよっと。

637 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/22(木) 00:17:58 ID:vs7fQF5b
GJ!
BoAタンが安室ちゃんを好きで好きで仕方なさそうな件!ww

638 :アール子:2007/02/22(木) 00:22:35 ID:2y2Y+ZH8
お風呂から上がって半乾きの髪を拭きながら彼女に話し掛ける。
彼女はあたしに背を向けたまま。いつもなら“遅い!”だとか
“私も一緒に入れば良かった!”とか、何かしら言ってくるのに・・・
やっぱり、なんだかいつもと違う・・・

「ネットで捜し物でもしてたの?」
「別に」
「ふーん・・・なんか、怒ってる?」

ようやく彼女があたしの方を向く。

「え?あ、違うの・・・ゴメン!」
「ならいいんだけど・・・」
「奈美恵さんがお風呂に入ってる間、暇つぶしにネットでゲームでもしようと思って」
「そっか・・・」

彼女は再びあたしに背を向ける。

「今はこれやってるけど」
「マインスイーパ、だっけ?」
「何回やっても意味が分からないよ、これ。すぐ死んじゃうんだけど」

なんだろう・・・なんかおかしい。

639 :アール子:2007/02/22(木) 00:24:27 ID:2y2Y+ZH8
>>637
dでつ!
なんかリアルでも好きらしいでつもんねw

今日はちょっと睡魔が・・・
とゆう事でおやすみなさいませ。

640 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/22(木) 00:35:07 ID:XIZS0xjZ
ぅ゛〜。。。
wktk(゚∀゚)!

641 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/22(木) 06:20:01 ID:tijOdk/n
9月、でつかね(・∀・)ニヤニヤ


642 :アール子:2007/02/22(木) 13:06:20 ID:O7VgpJwH
>>640
dでつ!

>>641
ですね〜、9月。ですからねぇ〜w

では、投下!

643 :アール子:2007/02/22(木) 13:08:06 ID:O7VgpJwH
「それさ、数字の所を中心にして、その周りに爆弾が何個あるって事だよ」
「ふ〜ん」

あまり興味がないみたい。

「ところでBoAちゃんさ、今日どこに買い物行くの?」
「別に決まってないんだけど」
「え、そうなの?じゃあ・・・ってゆうか、何が欲しいの?」
「特にこれって物は、ない」

そこまで決まってなくてショッピングって、おかしくない?
大まかでも、洋服とか、家具とか、何かあるでしょ?

「じゃあどこに行く?原宿とか行ってみる?」
「原宿?問題外だけど」

ちょっと待ってよ・・・どうすればいいの?

644 :アール子:2007/02/22(木) 13:11:43 ID:O7VgpJwH
「渋谷は?」
「ダメ」

さすがにあたしも、少しだけカチンと来る。

「じゃあBoAちゃんが決めてよ」
「ヤダ。いいから奈美恵さんが決めて。これってゆうのがあったら言うから。」

BoAちゃんは一体、何がしたいんだろう・・・?

彼女が思ってる事の大半は分かってるつもりだけど、
時々こうして、何を考えているのか分からなくなる。

けれどあたしは、彼女の意見に従ってみせる。


645 :アール子:2007/02/22(木) 13:12:42 ID:O7VgpJwH
「横浜」
「悪くない。でも遠い」

そんなに遠くないと思うんだけど。

「浅草」
「あり得ない」
「巣鴨」
「だからあり得ないってば」

まぁ、確かにあたしも・・・あり得ない。

「お台場」
「ん〜、多分無理。てゆうか、知り合いに会ったらマズイ」

知り合いに会ったらマズイってのは分かるけど、“多分”って何?

「新宿」
「若者の街だからダメ。気付かれたら面倒じゃん」

ごもっとも。

646 :アール子:2007/02/22(木) 13:14:37 ID:O7VgpJwH
「二子玉」
「あ・・・」
「ん?」
「それ、候補その1」

やっとですか・・・でも、二子玉も若い子結構いると思うんだけど。
とゆうか、他の場所と何が違うのか、あたしにはあまり理解できない。

「ねこたま」
「へ?二子玉にあるからって猫なんか見に行っても意味ないよ」

ちょっと発音が似てるから言ってみただけなんだけどさ、知ってるんだ・・・
あたしは彼女の背に向かって、少しだけ苦笑いをした。

「池袋」
「却下。却下」

2回言わなくても・・・

647 :アール子:2007/02/22(木) 13:15:24 ID:O7VgpJwH
「西葛西」
「なにそれ?」
「高田馬場」
「はい?」
「中目黒」
「なに?」
「高円寺」
「中間地点みたいなのばっかりじゃん」
「代官山」
「違う」
「静岡」
「なんで?」
「名古屋」
「だからなんで?」
「アメリカ」
「行き過ぎ」

あーもう!どこ言えば納得してくれるの?!

648 :アール子:2007/02/22(木) 13:17:15 ID:O7VgpJwH
夕方また投下出来るかもです。ではでは!

649 :アール子:2007/02/22(木) 17:04:59 ID:O7VgpJwH
とりあえず、投下させて頂きまつね!

650 :アール子:2007/02/22(木) 17:06:58 ID:O7VgpJwH
あたしは心の中で大きな溜め息をついて、
“まぁここは無いでしょ”と思う場所を挙げる。

「じゃあ、銀座」

彼女が急にイスから立ち上がってあたしの方を振り向く。

「え・・・どうしたの?」

明らかに目が輝いてるような・・・

「それ!銀座にしようよ!決定!」

なんだかよく分からないけど、今日の彼女は何かがおかしい。
まぁでも怒ってるわけでもないみたいだし、とりあえずしばらくは
様子を見てみるけど・・・

651 :アール子:2007/02/22(木) 17:07:38 ID:O7VgpJwH
「いいよ。でもさ、なんで銀座なの?」
「あんまり若い人いなくない?」
「それはそうかも知れないけど・・・それだけ?」
「あとはね、なんとなく」

なんとなく?

「あたし位の年齢だったらいいけど、BoAちゃん位だとまだ微妙かもよ?」
「なにが?」
「そのー、何て言うのかな・・・置いてあるものとかが」
「なんとかなるでしょ?」
「そうかもしれないけど・・・」
「私、銀座がいいと思うのね」

分かりましたよ・・・
なんだかんだ言っても、やっぱり彼女の笑顔にはかなわない。

「じゃあ髪乾かしてメイクするからもう少し待ってて」
「はーい」

軽快な返事と共に、彼女はまたパソコンの方を向いた。

652 :アール子:2007/02/22(木) 17:08:27 ID:O7VgpJwH
全ての準備を終えて、パソコンの前にまだ居る彼女の元へ行く。

「ゴメン、お待たせ!」

あたしが声を掛けると、彼女は何かの画面を慌てて消した。

「なに、エッチなのでも見てた?」
「そんなことするわけないじゃん」
「ならいいんだけど」
「奈美恵さんが急に声掛けるからビックリしただけだもん」
「ふ〜ん?」
「あれ?もしかして私、疑われちゃってる?」

うん、別のところでだけどね。

「疑ってないよ」

あたしは咄嗟にウソをついた。


653 :アール子:2007/02/22(木) 17:10:04 ID:O7VgpJwH
そう言えば、今日はまだ彼女に指一本触れていない。
彼女の前に歩み寄って、そっと抱きしめる。

「どうしたの?急に」
「だって今日まだBoAちゃんに触ってないんだもん」
「私は奈美恵さんに触ったけど」
「ん?」
「さっき奈美恵さんが寝てる時にチュウしちゃった♪」

え、そうなの?

「BoAちゃんズルイんだぁ!」
「ズルくなくない?」

首を少しだけ傾げる彼女に、あたしから今日初めてのキスをする。

「じゃ、行こっか?」
「うん!」

あたしと彼女は、照り輝く日射しの中へ飛び出した。

654 :アール子:2007/02/22(木) 17:11:06 ID:O7VgpJwH
また夜中来ます。

ではでは!

655 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/22(木) 17:18:43 ID:/sFO4Hs/
GJ!!
毎日 萌えをありがとう^^

656 :アール子:2007/02/22(木) 23:04:53 ID:oRHN2OkU
>>655
dでつ!

ちょいと予定変更により、少々投下していきまつ。

657 :アール子:2007/02/22(木) 23:06:58 ID:oRHN2OkU
で、着いたのはいいけれど・・・
暑いし、お店はまだやってないし、お腹減ったし・・・

疲れが抜け切ってない今のあたしには、
今のこの状況は正直・・・かなりキツイ・・・

「奈美恵さん、あそこで一休みしない?」

あたしの思いを見抜いたかのように、彼女が投げ掛けてくる。

「うん、是非」

あたしは二つ返事で答えた。

二人とも軽食程度の物を揃えて、席へ着く。

「なんかいいもの見つかりそう?」
「どうかなぁ〜」
「どうなの?」
「どうでしょう?あ、このサンドイッチおいしい」

どうなのよ?



658 :アール子:2007/02/22(木) 23:08:04 ID:oRHN2OkU
「あ、見て!お店開き始めたよ!」

彼女が窓の外を指差す。

「とっとと食べよう、とっとと!」

欲しい物が無いと言ってたわりには、何を焦ってるんだろう?
彼女に急かされてサンドイッチを頬張ったあたしは、ものの見事に・・・ムセた。

「大丈夫?ゆっくり食べていいから」

どっちなんですか・・・?

結局、急いでかき込んだサンドイッチの味は、よく分からなかった。

「じゃあ行こっ!」
「どこに?」
「まぁ、歩いてればなんかいいのがあるかもでしょ?」

そう言って歩き出した彼女に、あたしも続く。



659 :アール子:2007/02/22(木) 23:09:08 ID:oRHN2OkU
黙ったままひたすら歩く彼女に、少しだけイラッとして口調を強くする。

「ねぇ、どこ行くの?!」
「さぁ?」

食事後の彼女と言えば、行きたい場所も物も無いと言っていたのに、
迷う事なくどこかを目指してるかの様な足取り。

「さぁ?じゃなくて・・・」
「あ、ここ見たい」

彼女が急に立ち止まって、あたしは彼女の背中にぶつかった。

「へーき?ゴメンね」
「大丈夫・・・」
「ここ見ていい?」
「うん・・・」

素っ気なかったり、優しかったり、やっぱり素っ気なかったり・・・
ホント、なんなんだろう・・・?

そんな事を思ったけれど、ようやく見る場所を決めてくれた安心感から
あたしはすぐに返事をした。それに、新作で良いのが出てるかも知れない。

あれ?そういえば、彼女ってブランド物にはあまり興味が無いんじゃなかったっけ?
でも、もしかしたら最近になって興味が出始めたのかも知れない。
BoAちゃんもそーゆーお年頃になったのかな?

あたしは少しだけ頬を緩めながら、彼女の後に続く。

660 :アール子:2007/02/22(木) 23:10:19 ID:oRHN2OkU
店に入るやいなや彼女はあたしから離れて反対側へ行ってしまった。
まぁいい。一人で見よう。

リング、小物、ブレスレット・・・
順番に見ていくけれど、どれも“これ!”ってゆうのがない。

ネックレスの所を見始めようと思っていたのと同時に、彼女が戻ってきた。

「向こう、何かいいのあった?」
「私、欲しいのないもん。こーゆー所あまり興味ないし」

はい・・・?

「奈美恵さんは?なんかあった?あったでしょ?!」
「いや、これから見ようと思ってたんだけど・・・」
「見て、えっと・・・ほら、あれ!超かわいくない?!」

彼女が指差す方向を見る。

「あ・・・」

ホント、彼女の言う通り・・・超かわいい。
あたしは、二つの小さな輪が留められたネックレスを食い入るように見た。

661 :アール子:2007/02/22(木) 23:11:24 ID:oRHN2OkU
「どう?あれ」
「うん・・・かなりいい」

“お出ししますよ”
営業スマイル満開の店員が、ケースから出してくれる。

やっぱり、何度見てもかわいい・・・値札を確認。
げげっ!やっぱり結構なお値段。でもどうしよう・・・

「買っちゃおうかな・・・」
「ダメ」

・・・え?

「なんで?」
「やめなよ」
「だから・・・なんで?」
「なんでもなにも。それに、こーゆーのって自分で買う物じゃないですよね?」

彼女は店員にまで同意を求める。明らかに相手の顔は引きつり笑いになった。
そりゃそうだろう。誰であろうと店員としては売り付けたいに決まってるんだから。

662 :アール子:2007/02/22(木) 23:12:28 ID:oRHN2OkU
“ご自身で購入される方もいらっしゃいますよ”

ほら見ろ!あたしの勝ち。

「いいじゃん。これ下さ・・・」

店員に全てを言い終わる前に、彼女に手首を掴まれた。

「ダメ。すいません、これもういいですから」

そう言ってネックレスを押し戻して、あたしの腕をグッと掴む。

「・・・え?」
「行くよ、ほら!」

あたしは何がなんだか分からないまま、
彼女に引きずられるようにして店を後にした。

ふと思ったんだけど、あたしBoAちゃんにもの凄く翻弄されてないだろうか?
出来ることなら、今日は家でゆっくり過ごしたかった。
それなのに、朝から彼女に振り回されて、訳の分からない事ばかりで・・・
いくらあたしが温厚だからって、我慢の限界ってものがある。

あたしは彼女の腕を思い切り引っ張って、ビルとビルの間に場所を移した。

663 :アール子:2007/02/22(木) 23:13:13 ID:oRHN2OkU
また後でくるかもです。

ではでは!

664 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/23(金) 00:18:25 ID:Eo3MvATL
当然御存知でしょうが。。。
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00071/v00883/
奈美恵さん。

665 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/23(金) 00:47:49 ID:Eo3MvATL
ついでに。。。
GYAOでBoAちゃんを検索。。。


666 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/23(金) 00:55:50 ID:Eo3MvATL
とりあえず、場違い発言ばっかりでしょうが、、、
アル中でし。
続き、WKTKしてます。

667 :アール子:2007/02/23(金) 02:25:10 ID:fST08FqS
>>666
いえいえ、ありがたいでつよ!

では、投下!

668 :アール子:2007/02/23(金) 02:26:27 ID:fST08FqS
「痛いって!なに?」
「“なに?”じゃない。朝から何なの?」
「ん?何が?」

こんな時にまで素っ気ない態度を取る彼女が、癪に触る。

「はっきり言うけどさ、あたし今、全国ツアーで疲れてるの。分かるよね?」
「うん」
「今日だって、ホントは家でゆっくりしたかったの」
「ゴメン・・・」
「それなのに朝から訳の分からない事ばっかり。さっきの店での態度とか何?」
「別に・・・もったいないじゃん、奈美恵さんアクセサリーいっぱい持ってるんだし」
「それはそうだけど、同じの持ってたら買おうなんて思わないよ」
「うん、あれも買わなくていいんだよ」
「だから、なんで?」
「なんとなく」

またそれ・・・
なんだか・・・すれ違ってるような気がして、悲しくなってきた。

669 :アール子:2007/02/23(金) 02:28:15 ID:fST08FqS
「朝からなんでそんなに素っ気ない態度なの・・・あたしBoAちゃんに何かした・・・?」
「してないよ。奈美恵さんは何も悪くないから」
「じゃあなんでそんな態度取るわけ・・・あたしの事が嫌い・・・?」
「違うよ!」

彼女の声が大きくなって、あたしは思わず体をビクッとさせた。

「ゴメン・・・でも、私が奈美恵さんの事嫌いなんて、絶対にそれだけはないから」
「じゃあなんで・・・」
「ちょっと待って」

あたしがもう一度質問を投げ掛けようとした時、彼女が携帯を見て時間を確認した。

「奈美恵さん、今日昼から仕事なの」
「え?夕方からって言ってたじゃん・・・」
「急遽入っちゃて。私も聞いたの朝だから、言うの忘れてた」
「そっか・・・」
「だからもう行かないと間に合わないのね」
「あたしは?あたしはどうすればいいわけ?」
「悪いんだけど、一人で帰ってもらっていいかな」

いくらなんでも、勝手すぎるんじゃないの・・・?

「ゴメン、じゃあ行くね!」

あたしの答えを待たずに、彼女は去っていった。
あまりにも呆気にとられて、その場で固まった。

670 :アール子:2007/02/23(金) 02:29:09 ID:fST08FqS
イラ立ち・不安・怒り・悲しみ・・・
色々な感情の波が一気に押し寄せて来て、少しだけ涙が溢れた・・・。

3日間のオフを、彼女とゆっくり過ごせればいいと思ってた。
なのに・・・初日の今日から、こんな最悪な気分で始まるなんて・・・

あたしが思った事を口にしなければ、こんな事にはならなかったのだろうか?
だけど、彼女がこの時間に帰ってしまうことは決まっていたわけだし・・・
もう何がなんだか、頭の中がゴチャゴチャ。あたしは壁に八つ当たりした。

「痛っぁ・・・」

お約束と言わんばかりに、ブーツ越しに足の指を壁へ打ち付けた。
なんだかここまで情けないと、逆に笑えてくる。

フフ・・・ククク・・・

一人で不気味な笑みを浮かべながら、これからの事を考える。

彼女は深夜まで仕事だと言っていたし・・・
だけど、今は逆にそれがありがたい。

こんな時にはやっぱりAIちゃん?
今はそれも、違う気がする。

あたしは一人、パチンコ屋に向かった。

671 :アール子:2007/02/23(金) 02:30:41 ID:fST08FqS
だけど、ダメだった。
こんな気分の時では、金運も逃げていくらしい。
結局閉店近くまでいて、もう少しで2桁に突入とゆう所まで出費した。

せっかくのオフだと言うのに、あたしは何をしているんだろう?
彼女とのケンカから始まって、パチンコで大損をして。

歩く事すら面倒くさくて、タクシーを拾って自宅まで戻った。

寝る準備を終えて、布団に入る。
メールの問い合わせをすると、彼女からのメールが一件入っていた。

“さっきはゴメンナサイ”

たったそれだけ。
本当に謝ってくれる気持ちが籠もっているのだろうか?

“気にしてないよ。あたしの方こそゴメンね”

あたしは半分ウソをついて、メールを送った。



672 :アール子:2007/02/23(金) 02:34:11 ID:fST08FqS
携帯を閉じようとしたとき、メールを受信して再び携帯を開く。

え?20件?!
なにこれ?

とりあえず開いて、受信名を確認してみる。
比較的付き合いの多い人達ばかり。

あたしは一番上にあった、AIちゃんのメールを開いた。

“奈美姉〜28歳の誕生日おめでとう!今頃はBoAちゃんとヨロシクやってるんだべ?!
 はぁ〜、あっついなチキショー!これからも、益々イイ女であれ!
 BoAちゃんにもヨロシク!”

そう言えば今日は、あたしの誕生日だったんだっけ・・・

AIちゃんのメールを含むほとんどが、ほぼ00:00になっていた。
日付が変わるのと同時に、みんな送ってくれたらしい。

9月20日、今日であたしは28歳になった。

その瞬間、最愛の彼女は・・・隣に居なかった・・・

673 :アール子:2007/02/23(金) 02:35:03 ID:fST08FqS
今夜はこれにて。
おやすみなさいませ!

674 :アール子(とりあえず投下!):2007/02/23(金) 11:33:57 ID:ffkV+V2I
翌朝、なかなか鳴り止んでくれず、鬱陶しくなって電源を切った携帯を拾い上げて、
メールの確認をしてみる。
数十件ほど更に追加されていたメールの中に、
BoAちゃんからのメールは・・・無かった。

20代も後半になってくると、祝いの言葉を貰っても、
正直、あまり素直に喜べない自分がいる。

だけど、彼女と付き合うようになってから初めて迎えるあたしの誕生日。
彼女には、せめて“おめでとう”の一言くらい、言って欲しかった・・・

お昼前、彼女からの着信音が携帯から流れる。

「もしもし・・・」
「おはよ!」

昨日の今日で、よくもこんな態度で居られるものだ。
やっぱり、彼女にとって昨日の事は大した事じゃ無かったらしい。

675 :アール子(また後できます!ではでは!):2007/02/23(金) 11:35:21 ID:ffkV+V2I
「なに・・・?」
「もうお昼食べちゃった?」
「これから作ろうと思ってたとこだけど・・・」
「おー、奈美恵さんタイミングいいねぇ!あまりお腹いっぱい食べないで欲しいの」
「なんで・・・?」
「なんでも!夕飯一緒に食べたいし。じゃあ、夕方迎えに行くね!」
「え・・・ちょっと!」

ガチャ、プーッ、プーッ・・・・

意味が分からない事は、どうやら今日も続いていたらしい。
彼女は、今日があたしの誕生日であることを忘れてるに違いない。
むしろ、知らないのかもしれない。

今まで付き合ってきた中で、あたしは彼女に自分の誕生日を言っただろうか?
言った気もする。言ってない気もする。もう・・・どうでもいい。
どうせ彼女は忘れてるに決まってるんだから・・・

なんだか食事をする気すら失せて、ベッドの上に寝転んだ。

676 :アール子(追加分とゆうことで):2007/02/23(金) 17:21:17 ID:ffkV+V2I
目が覚めて外を見ると、すでに夕陽が傾いていた。
どうやらすっかり寝入ってしまったらしい。
隣を見るとBoAちゃんがあたしの腕に手を添えて気持ちよさそうに眠っていた。

さっきまで卑屈になっていたけれど、彼女の無邪気な寝顔を見た瞬間、一気に心が和む。
あたしはそっと、彼女の顔に触れた。

「ん・・・」

彼女が眠たそうに目をこすりながらあたしを見る。

「おはよ」
「んー、おはよ・・・奈美恵さん、今何時?」

携帯で確認してみる。

「5時過ぎ」
「えっ!?ヤバイ!!」

彼女は慌ててベットから飛び降りた。

「奈美恵さん、急いで!」
「ん・・・?」
「食事!!行くって言ったでしょ?!」
「あ、うん・・・」

彼女に手を引かれてマンションの玄関を出ると、見覚えのある車が止まっていた。
車の中に入るやいなや、罵声に近い言葉が飛んでくる。

677 :アール子(追加分とゆうことで):2007/02/23(金) 17:22:32 ID:ffkV+V2I
「おっせーよ!」
「しょうがないじゃん!」

見慣れたはずの彼女と彼女のマネージャーとのやり取りも、
寝ぼけ眼の今のあたしにはちょっとだけキツく感じる。

「じゃ、ヨロシク!」
「はい、承知!」

そう言って、車は発進した。
一体どこへ行くのだろう・・・?

「はい、着いたよ」

数十分ほどで車を降りる。

「じゃ、後で」
「はいはい」

彼女のマネージャーが去って、あたしは彼女の少し後ろを歩く。

「ねぇねぇBoAちゃん」
「お腹、減ってるよね?てゆうか、減ってるでしょ?」
「う・・ん・・・」

正直、あまりよく分からなかった。
減ってるんだろうけど、減ってる気がしないとゆうか・・・

678 :アール子:2007/02/23(金) 17:23:36 ID:ffkV+V2I
「着いた」
「どこ?」
「こっち」

彼女は和風の扉を横に開けて中へ進んでいく。
丁寧に手入れされている庭園が広がっていて、いかにも高級そうな感じ。

中へ入ると更に高級感に溢れていて、急に現実的な不安が押し寄せてきた。

“どうしよう・・・今日そんなに現金持ち合わせてない・・・”

あたし達が通された部屋は、完全な個室だった。
店員の出入りが多くて話しにくかったけれど、
なんとか彼女と二人きりの時を見計らって、話し掛ける。

「BoAちゃん、ここ・・・何屋さんなの・・・?」
「もうすぐ分かります」

それもそっか・・・
運ばれてきたメニューを見てここが何屋であるのか、初めて悟る。

「奈美恵さん、一番好きな食べ物なんだっけ?」

メニュー越しに問い掛けられる。

679 :アール子:2007/02/23(金) 17:24:16 ID:ffkV+V2I
「焼き肉・・・」
「ここ、焼き肉屋なのね」
「うん・・・でもここさ・・・」
「今日は、奈美恵さんの好きな物、好きなだけ食べて」
「いや、でも・・・」

せっかく連れてきて貰ったのに、値段がどうのこうのなんて言うわけにはいかない。

「じゃあさ、この中で嫌いな物ある?この中で」

種類があまり多くない事もあって、嫌いな物は無かった。
ちなみに、値段は全く書いてない・・・

「ううん、無いよ・・・」
「じゃあ好きなのは?」

好きな種類を2.3種類挙げる。

「じゃあ、他は適当でいい?」
「うん、任せる・・・」

早速彼女は店員を呼び、あたしが挙げた種類を少し多めに頼んで、
後は全ての種類の肉を上から順番に頼んでいった。

頼みすぎではないだろうか・・・

680 :アール子:2007/02/23(金) 17:25:20 ID:ffkV+V2I
「値段の事は、気にしないで欲しいのね」

さっきの自分の思いが見透かされていたようで、ドキッとした。

「でも・・・」
「奈美恵さんは払う必要無いんだから」
「え・・・?ダメだよ!!」
「私の方がダメ。絶対にダメ!!」

真剣な目であたしを見る彼女に、根負けした。
比較的、いつもの彼女に戻ってきてはいたけれど、
でも、やっぱりまだ・・・少しだけ違う。

「わかった・・・なんか、ゴメンね」
「なんで謝るの?」
「だってさ・・・」
「これから食事じゃん?」
「うん・・・」
「食べるなら美味しく食べたいでしょ?」
「うん・・・」
「奈美恵さんには笑顔が似合うんだってば。知ってた?」

そう言って、あたしに微笑みかける彼女を見て、
あたしも自然と頬が緩んだ。

681 :アール子:2007/02/23(金) 17:26:24 ID:ffkV+V2I
タイミング良く、一気にメニューが運ばれてくる。

「よし、じゃあ食べよっか!」
「うん!」
「待って、奈美恵さん。乾杯しない?」
「え、何に?」
「えっと・・・私達二人の出会いに。かな?」
「あはは!うん、そうだね!」

あたしと彼女が手にグラスを持つ。

「かんぱーい!」
「かんぱーい!」

二つのグラスが、綺麗な音を奏でた。

682 :アール子:2007/02/23(金) 17:27:20 ID:ffkV+V2I
ではでは!

683 :アール子:2007/02/23(金) 23:42:43 ID:FdhfFm6M
ども。これから遊びに行く予定なので、かなり多めになりますが、
完結させて行きたいと思います。

では、投下!

684 :アール子:2007/02/23(金) 23:44:06 ID:FdhfFm6M
彼女が連れてきてくれたこのお店は
今まで食べた、どんな焼き肉よりも美味しかった。
高級焼肉店と呼ばれる場所でもそれなりに食事をしてきたけれど、
比べものにならないほど、どれも美味しかった。

「ねぇ、BoAちゃん・・・」
「ん?」
「ここのお店、なんで知ってたの?」
「さぁ?」

まただ。なんでなんだろう・・・
いつまで続くのかな?

結局、頼みすぎだと思ったメニューも、二人で完璧なまでに平らげた。
こんなにお腹いっぱいに食べたのなんて、どれくらいぶりだろう?

「ごちそうさまでした」

後から出てきた彼女にお礼を言う。
“どういたしまして”なんて言いながら彼女にガムを渡されて、
そのまま口へ放り込みながら、車に乗り込む。

「おっせーよ!」
「はぁ?奈美恵さんちまで」
「はいはい」

彼女とマネージャーさんとのやり取りに、少しだけクスッと笑った。


685 :アール子:2007/02/23(金) 23:44:53 ID:FdhfFm6M
「奈美恵さん、今日泊まっていい?」
「うん、もちろん」

ルームミラー越しにマネージャーさんと目が合って、ニヤッとされる。
なんだか妙に、恥ずかしい。

「相変わらずアツアツだね〜」
「当たり前だっつうの!てゆうかアツアツじゃななくて、ラブラブだから」
「どっちだって変わんねぇーよ!」

こーゆー話になると絶対に否定しない彼女も、好き。
あたしは二人のやり取りを、笑いながら見ていた。

「はいはい、着きましたよ」
「すいません、いつもありがとうございます」
「いえいえ、とんでもない。じゃあ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「じゃね〜」

マネージャーさんの帰りを見届けた後、
彼女と二人、部屋へ向かう。

686 :アール子:2007/02/23(金) 23:46:23 ID:FdhfFm6M
荷物を置いて、部屋着に着替えようとしている所を彼女に止められた。

「奈美恵さん、待って」
「ん?」
「ちょっと座って下さい。」

彼女に促されながら、テーブル越しに向かい合って座る。

「なに・・・?」

彼女がバックから小さな紙袋を取り出した。
それはどう見ても、昨日彼女と行ったブランドのもの。

「これ」
「え・・・ちょっと待って・・・」

戸惑うあたしに、彼女が紙袋を差し出した。

「奈美恵さん、お誕生日おめでとう」

彼女の言葉に、涙がとめどなく溢れた。

687 :アール子:2007/02/23(金) 23:47:15 ID:FdhfFm6M
彼女は慌ててあたしの元へ駆け寄って、
あたしをギュッと抱き寄せる。

「奈美恵さん、どうしたの?!」
「BoAちゃん・・・ゴメンね・・・」
「え?なんで謝るの?!」
「だって・・・あたし一人で勝手に思い込んで・・・」
「ん?」
「どうせあたしの誕生日なんか忘れてるに決まってるって・・・」
「えー?!忘れるわけないじゃんか!!」
「だって、昨日からなんか素っ気なくて・・・昨日もいきなり帰っちゃうし・・・」
「えっと、ちょっとそれは・・・ねぇ、とりあえずまだ中身見てないじゃん?」

彼女があたしに紙袋を手渡す。

「はい、開けてみて下さい」
「うん・・・」


688 :アール子:2007/02/23(金) 23:48:04 ID:FdhfFm6M
小さな箱を取り出して開けると、あのネックレスが入っていた。

「BoAちゃん・・・これ・・・」
「あのね、謝らなきゃいけないのは私の方なの。奈美恵さん、ゴメンナサイ!」
「え・・・なんで・・・?」
「昨日から私の事、素っ気ないって言ってたでしょ?」
「うん、素っ気なかった・・・」
「全部わざとだったの!」
「え・・・?」
「奈美恵さんに絶対にバレたくなくて・・・」

あたしは彼女からそっと体を離した。

「ホント・・・ゴメン。でも私だって辛かったんだから!」
「これ・・・いつ買いに行ったの・・・?」
「奈美恵さんと別れてから」
「え?仕事じゃなかったの?!」
「それもウソ。あの後、またお店に戻ったんだもん」

そうだったんだ・・・

「でも、これ・・・高かったのに・・・」
「値段なんかいいんだって!私だって結構稼いでるんだぞ〜?」

おどけて見せる彼女に、思わず吹き出した。

689 :アール子:2007/02/23(金) 23:48:56 ID:FdhfFm6M
「あのね、アクセサリーにしようってゆうのは決めてたんだけど」
「うん・・・」
「指輪とかだとTVとかの時しにくいし。で、ネックレスがいいと思って」
「うん・・・」
「まぁ、衣装にもよるんだけど。それでちょっと奈美恵さんにパソコン借りたの」

そっか・・・だからあの時、慌てて消したんだ・・・

「で、これを見つけたのは良いんだけどアクセサリーって結構好みがあるでしょ?」
「うん」
「かと言って先に見せたらバレちゃうし」
「うん、ふふっ」
「だから何か言い訳作って直に見て貰いたかったの。疲れてたのに、ゴメンね・・・」
「ううん、あたしの方こそ・・・ごめん・・・」
「奈美恵さんが自分で買うとか言い出した時、スゴイ焦った!」
「あはは!だろうね」
「でも、気に入ってくれたみたいだったから・・・」
「BoAちゃん、ありがとね」
「いいってば!あと、おめでとうって言うの遅くなっちゃってゴメンね」
「そんなのいいって」
「ホントはさ、12時ピッタリに言いたかったんだけどバレちゃうじゃん?」
「ん?」
「私が奈美恵さんの誕生日を覚えてるって事が」

彼女のしたことの全てが、ようやく理解できた。

690 :アール子:2007/02/23(金) 23:52:00 ID:FdhfFm6M
「でも、奈美恵さんが鈍感なおかげで私も助かったよ。」
「あたし、鈍感・・・?」
「うん。だってさ、焼き肉屋で気付かない?フツー」
「何を・・・?」
「私が奈美恵さんの誕生日を分かってるって事。私がご馳走したんだから」
「あ、そっか・・・そう言われてみればそうだね」

確かに相当な鈍感だな、あたし・・・

彼女が箱からネックレスを取り出して、私に手渡す。

「リングのところ、見て」

特に変わった様子はないんだけど・・・

「どこ・・・?」
「内側」

リングの内側には、一つずつ筆記体であたし達二人の名前が刻まれていた。

691 :アール子:2007/02/23(金) 23:52:51 ID:FdhfFm6M
「スゴくない?!」
「うん・・・すごい・・・これ、どうしたの?」
「秘密のルートを使ってね」
「秘密のルート?」
「まぁいいじゃん!貸して!」

彼女にネックレスを渡すと、そのまま後ろに回ってネックレスを付けてくれる。

今回の事、彼女はあたしの為にどれだけ苦労してくれたんだろうか?
彼女を疑って、卑屈になって、八つ当たりした自分が情けない。

昨日から様子がおかしくて、たまにイジワルで、駄々っ子みたいで、
言葉遣いが乱暴で、イタズラ好きで、ちょこっとだらしないとこもある。

だけど、彼女を・・・BoAちゃんを好きになって良かった。

あたしは彼女に気付かれないように、そっと涙を拭った。



692 :アール子:2007/02/23(金) 23:53:53 ID:FdhfFm6M
「ねぇ奈美恵さん、このネックレスちゃんと意味があるんだよ。知ってる?」
「んー・・・なんだろう・・・」

彼女が後ろからそっと、あたしの体を包み込む。

「その意味ってね」
「うん」

耳元に、彼女の吐息を感じた。

「ふたりの“ひとつの愛”」


                             〜終わり〜

693 :アール子:2007/02/23(金) 23:54:59 ID:FdhfFm6M
少々多めの投下となり申し訳ございません。

次回、17話となります。

ではでは!

694 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 00:37:06 ID:x8ooTkDb
今回もGJ(゚∀゚)!
安室タソ良かったね(つД`)
BoAタソの猛烈な嫉妬も見てみたい!なんて…(゚∀゚)

695 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/24(土) 04:21:21 ID:yO+11Zie
694サソに激しく同意(´Д`)

696 :アール子:2007/02/24(土) 15:31:45 ID:W7ayQeE3
>>694
>>695
どもー。えっとですね、実はそろそろそれを考えてはいたのですが、
レス読ませて頂いたのが17話を書き始めてしまった後でして・・・
で、BoAタン目線と安室タン目線、交互で書いているので、18話は
もちろん安室タン目線になるのですが、今回の17話を19話目への
前編的なものにする事に変更しますた。なので、19話まで少々
お時間を下さいませ。

では、投下!

697 :アール子(ちなみに今回の17話は、10月設定でつ):2007/02/24(土) 15:34:03 ID:W7ayQeE3
「お疲れさまでしたー!」

新曲のPVを取り終えた私に、スタッフから一斉に声が掛けられた。

「お疲れさまでした!」

お辞儀をしながら返答して、マネージャーと楽屋へ戻る。

「ふぅ〜」
「お疲れさん」
「どうも。ところで、いつ発売だっけ?新曲」
「それくらい覚えておきなよ。11月23日」

え?!

「マジで!?」
「ウソつく意味無いでしょ」

どうしよう・・・もしかして、もしかしちゃう?!

「あのさ、私が出る予定の音楽番組の共演者リストって、もう回ってきてます?」
「まだだけど」
「っんだよ!」

私は飲み終わったジュースの紙コップを、ゴミ箱に投げつけた。

698 :アール子(ちなみに今回の17話は、10月設定でつ):2007/02/24(土) 15:35:18 ID:W7ayQeE3
「BoAちゃん、なにキレてんの?」
「いや、キレてないけど」

ホントにキレてるわけじゃなくて、ただ・・・残念だっただけ。

「私、帰る!」
「あ、ちょっと!明日の・・・」
「スケジュールでしょ!後で電話するから!」

私は高鳴る胸を抑えて、奈美恵さんの自宅へ向かった。

699 :アール子(括弧の中、そのままにしたままでした、スマソ):2007/02/24(土) 15:37:40 ID:W7ayQeE3
足踏みをしながら、インターホンを何回も鳴らす。

「はいはい」

奈美恵さんがドアを開けようとするのを反対側から引っ張って、
奈美恵さんに抱き付いた。

「ど、どうしたの?!」
「大変なんだってば!」
「よく分からないけど、とりあえず中入ろう?」
「うん!」

奈美恵さんはソファに座ったけれど、私は立ったまま会話を続けた。

「奈美恵さん、新曲のPV出来た!?」
「うん、なんとか」
「見せて!」
「え〜?」
「いいから早く!」
「分かった」

奈美恵さんが立ち上がって用意してくれる。

「曲名なに?!」
「White Light」
「よしっ!」

私もソファに腰掛けて、奈美恵さんと寄り添って座った。

700 :アール子:2007/02/24(土) 15:38:48 ID:W7ayQeE3
また夜中きまつ。
ではでは!

701 :アール子(投下させて頂きますね):2007/02/25(日) 01:55:46 ID:tRnimDma
イントロ部分で短めの会話をする。

「これ、クリスマスソング?」
「うん、あたしにとって初めてのクリスマスソングなの」
「へ〜」

PVが始まり、奈美恵さんが映し出される。

「早速かわいい!」
「えへへ、ありがと♪」

ん?

「待って!止めて!ストップ!!」
「え、なに・・・?」

奈美恵さんからプレイヤーのリモコンを横取りして、一時停止ボタンを押す。

702 :アール子:2007/02/25(日) 01:56:35 ID:tRnimDma
「どうしたの・・・?」
「なにこれ!?」
「ん・・・?」
「スカート超短いじゃん!こんなんじゃパンツ見えちゃうよ?!足出し過ぎだってば!」
「BoAちゃん、これスカートじゃなくてショートパンツ」
「へ・・・?」
「もう少ししたらちゃんと見えるから、確認してみて?」

奈美恵さんがニヤッとしながら私に言う。

「う、うん・・・分かった。」

“でも、足出し過ぎだもん・・・”

奈美恵さんに肩をギュッと抱かれた。

聞こえないように呟いたつもりだったのに、
奈美恵さんの耳にはしっかり届いていたらしい。


703 :アール子:2007/02/25(日) 01:57:19 ID:tRnimDma
再生ボタンを押す。
途中で映し出される後ろ姿も、やっぱり可愛い。

「はい、停止」
「今度はどうしたの?」
「このロングコート着てる奈美恵さん、超良い。露出もないし、髪型も可愛い」
「ありがとうございます」
「でもね」
「ん?」
「カメラが遠い!可愛い奈美恵さんが見えないじゃんか!」
「あはは!」

奈美恵さんが私の頭をポンポン叩く。

「BoAちゃんて、面白いね!」
「そんなことないってば・・・」

私は少しだけ口を尖らせて、再生ボタンを押した。

704 :アール子:2007/02/25(日) 01:58:04 ID:tRnimDma
えへへ、ホントか〜わい〜♪

「ぎゃー!」

停止ボタンを押す。

「え?なに?!BoAちゃん?!」
「これ・・・このフード被ってる奈美恵さん・・・ヤバい・・・ヤバすぎるってば!!!」

私はソファをグーで何回も叩いた。

「どうヤバいの・・・?」
「可愛すぎるー!カメラマン、ちょっとだけ見直す。あ・・・でもマイナス10点」
「えー?!なんで!?」
「足出し過ぎ」
「あはは、またそこか!」

再生ボタンを押す。


705 :アール子:2007/02/25(日) 01:58:59 ID:tRnimDma
「あ、ホントだ・・・ショートパンツだね」
「でしょ〜?」
「でもさ、これ今のとこなんか、下何も履いてないように見えるんですけど」
「あはは、確かに!」
「ほら見て!全裸にロングブーツだけ履いてタオル巻いてる人みたいだよ!」
「ま、多分そんな人いないけどね・・・」

そんなやり取りをしながら奈美恵さんの新曲のPVを見終わった。

「どうだった?」
「曲も良いし、絡みゼロだし、てゆうか奈美恵さん一人しか出てないし」
「うん」
「もちろん、奈美恵さんは最高に可愛かった。」
「へへっ♪」
「98点」
「え〜?マイナス2点は何?!」
「足」
「出し過ぎ?」
「うん」

“この〜”なんて言いながら笑顔の奈美恵さんにソファに押し倒される。

706 :アール子:2007/02/25(日) 01:59:59 ID:tRnimDma
「じゃあBoAちゃんのPVはどうなの?ん?」

ギ、ギクっ!!!

スピー・・・・

私は寝たふりをした。

「BoAちゃんってそんなにいきなり寝る子だったっけ?」

スピー・・・・

「疲れてるのかな?おーい」

スピー・・・・

「ふ〜ん、寝てられるのも今のうちだけなんだけどなぁ〜」

奈美恵さんの指が、私の脇腹に触れた。
マズイ!!
なんて思ったところで、私はすでに奈美恵さんにくすぐられちゃってるわけで。

707 :アール子:2007/02/25(日) 02:01:21 ID:tRnimDma
「アハハ!ヤダー!奈美恵さん、くすぐったいってばー!」

奈美恵さんの指の動きが止まる。

「BoAちゃんはどうなのかな?」
「まだ今日撮り終わったばかりだから出来てないもん・・・」
「出来たら、当然持ってくるよね?」

う゛ー・・・・・

「わかったよぉ・・・」

私は奈美恵さんの笑顔に、完敗した。

708 :アール子:2007/02/25(日) 02:02:03 ID:tRnimDma
本日はこれにて。

ではでは!

709 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 02:14:46 ID:ZoMYs8Bp
wktk(゚∀゚)!

710 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 02:20:06 ID:CRepHdqF
white〜のとき、BoAチャソは抱きしめるだねv
たしかあれは、お尻がプリーンとした裏画像が出る程の……
安室チャソ耐えきれるか(→A←)
つか、二人がMステで話してた時のだぁ

711 :アール子:2007/02/25(日) 15:10:36 ID:6wYxXQ4w
>>709
dでつ!

>>710
裏画像なんてあったんですね(;^_^
とゆうか、肝心のトーク部分を見ていないので、このネタを二人が話して
いただなんて(;゚Д゚)
この先、相違があったらすいませんです(ノД`)

では投下!



712 :アール子:2007/02/25(日) 15:11:40 ID:6wYxXQ4w
「あ、そう言えばBoAちゃん」
「ん?」
「さっき言ってた“大変なんだってば”って何?」

あ、そうだ。本題をすっかり忘れてた。
奈美恵さんの肩を少しだけ押して、二人一緒に体を起こす。

「奈美恵さん、新曲の発売日11月16日でしょ?」
「うん、そだよ」
「私の新曲の発売日、11月23日なのね」
「うん・・・え?!それホント?!」
「ホント。私もさっき聞いたんだけど」
「それってもしかしてさ・・・」
「うん、もしかして!じゃない?」

私達は互いに微笑みながらおでこを寄せ合った。

「それでね、奈美恵さん番組出るでしょ?」
「うん」
「共演者リストって回ってきてる?」
「それがまだなんだよね」
「そっか・・・」
「分かったらすぐに言うから、ね?」
「うん!奈美恵さん・・・」
「ん?」
「んー」

目を閉じて口唇を差し出した私の口唇に、奈美恵さんの口唇が優しく触れた。

713 :アール子:2007/02/25(日) 15:12:58 ID:6wYxXQ4w
−数日後−

「はい、お疲れ。」
「うん、疲れた」

収録番組の本番を終えて、楽屋の畳になだれ込む。

「こないだ言ってた共演者リスト、回ってきたよ。」
「え?!」

私は慌てて体を起こしてマネージャーの方を振り返った。


「つっても、まだMステだけだけど」
「見せて!」
「無理」

マネージャーは共演者名が書かれてるであろう用紙を、サッと後ろへ隠す。

714 :アール子:2007/02/25(日) 15:13:35 ID:6wYxXQ4w
「はぁ?何でそんな事言うの?おかしくないですか?!」
「当日まで楽しみにしてれば?」
「意味ないよ、それ。」

だって、奈美恵さんからだって私の所に情報が入ってくるんだから。

「見せて!」
「やだっ!」
「見せろ!」

抵抗するマネージャーの後ろに回って、用紙を取り上げる。

「・・・やったー!!!」

まさにビンゴ!!!
私がガッツポーズをする横で、マネージャーが腕を組んで項垂れた。



715 :アール子:2007/02/25(日) 15:14:14 ID:6wYxXQ4w
「はぁ・・・参ったねこりゃ・・・」
「は?何が?」
「向こうは二人の関係を知らないからそんなキャスティングにしたんだろうけど」
「そんな?」
「いや、だってさぁ!」
「私と奈美恵さんが生放送で共演する事が、“そんな”ってなんですか?」
「心配なだけだよ」
「何が?生放送でイチャつくとか、アイコンタクトするとか?」
「まぁそんなところ。バレたらシャレになんないじゃん」
「はぁ〜?いくら私達がラブラブだからって、TVでそんな事するわけないじゃん!」

この人、頭悪いんじゃないの?

「だったらいいけどさぁ」
「滅多に無い機会だし、Mステの時・・・チュウでもしちゃおっかな」
「は?」
「じゃあね」

私は共演者リストをしっかり握りしめて、スタジオを後にした。

716 :アール子:2007/02/25(日) 15:16:56 ID:6wYxXQ4w
小腹も減ったしコンビニで寄り道でもしていこう。
通り過ぎようとした雑誌の所で、とある週刊誌にふと目をやると、
奈美恵さんの名前を発見した。

ん?

安室奈美恵・・・この後、なんて読むんだろう?誰かに聞いてみよう。

私は週刊誌とお菓子を買って、奈美恵さんのマンションへ向かった。

インターホンを鳴らすと、いつものように奈美恵さんが迎え入れてくれる。

「お疲れさま!」
「ありがと!」

奈美恵さんから言われる“おつかれさま”は、やっぱり格別。

「奈美恵さん、見てこれ!」

私はマネージャーから盗んだ共演者リストを広げて見せた。

717 :アール子:2007/02/25(日) 15:18:36 ID:6wYxXQ4w
「あ・・・」
「やっぱり、一緒だったよ!」
「うん、みたいだね」

奈美恵さんの顔が、パッと明るくなる。

「で、BoAちゃん。PV仕上がった?」
「まだ」
「いつできるの?」
「来週とか?」
「とか?ホントはもう出来てるんじゃないの?」
「出来てない・・・かも?」
「どっちなの?」

奈美恵さんの顔が真剣になった。

「分かった。明日渡すから・・・」
「よろしい」

そう言って奈美恵さんに頭を撫でられる。



718 :アール子:2007/02/25(日) 15:20:02 ID:6wYxXQ4w
「でもさ、付き合ってから初めてじゃないですか?共演するの」
「うん」
「なんか、今からすっごい楽しみ」
「うふふ、あたしも」

どちらからともなく、手を握り合う。

「奈美恵さん、私達って周りから見ると、どう見えるんだろうね?」
「えー?決まってるでしょ」
「やっぱり?」

私と奈美恵さんが思ってる事は、一つしか無いに決まってる。

「じゃあ、“せーの”で言わないですか?」
「うん、いいよ!」

“せーの!”
“せーの!”

二人の呼吸が、ピタリと重なり合った。

「バカップル♪」



                         〜終わり〜
                         (19話に続く)

719 :アール子:2007/02/25(日) 15:21:13 ID:6wYxXQ4w
次回、18話となります。

ではでは!

720 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/25(日) 19:25:00 ID:HgDYYFYu
お〜続ききてた。GJ。

>>710さんじゃないけどMステで共演してた時は
BoAちゃんが歌い終わって席に戻ってきた時に
「カッコよかったよ」みたいなこと言って拍手してましたよ。
んで「お疲れ様」って感じで手をうちわ代わりにしてパタパタしてたような気がする。
ちょっと記憶が曖昧だけど多分。



721 :アール子:2007/02/26(月) 01:34:55 ID:xKx9fbMH
>>720
おー、dでつ!なるほど、そんなやりとりが!
19話で、バッチリ使わせていただきますw

では、投下!

722 :アール子:2007/02/26(月) 01:36:23 ID:xKx9fbMH
あたしは大宮でのライブを終えて、いつもの様に自宅へ戻ってきた。

彼女から新曲のPVを貰ってはいたけれど、少々ハードスケジュールで
見れないままでいた。
思い立った時でなければ、このまま先延ばしになってしまうに違いない。

あたしは部屋着に着替えて、DVDをセットした。

タイトルは“抱きしめる”か・・・
・・・って、いきなりミニでヘソ出しじゃん!
どうりであの時、寝たふりをするはずだ。

あたしは一人でクスッと笑った。

そのままPVを見進める。

“本音って言えないもんだね 最高に愛してるのに”

なんだかあたしとBoAちゃんの関係を言われてる様な気がして、
そんな歌詞に、ちょっとだけ胸がチクリとした。

偶然だってゆうのは分かってるんだけどね、ハハ・・・


723 :アール子:2007/02/26(月) 01:37:51 ID:xKx9fbMH
PVを見終えて、彼女に電話を掛ける。

「はい〜!」

彼女は当然、あたしがたった今PVを見た事を・・・知らない。

「新曲、聞いたの。アップテンポで良い曲だね」
「えへへ、ありがと!」
「それから、PV見たよ」
「ウソ・・・でしょ?」
「ううん、ホント」
「気のせいじゃない?」
「だといいんだけどね」
「だといいなぁ〜」

どうやらとことん、トボケようとしているらしい。

724 :アール子:2007/02/26(月) 01:39:39 ID:xKx9fbMH
「あたしのPV見た時、BoAちゃん何て言ってたっけ?」
「足・・・出し過ぎ・・・」
「なんだろうね、あたしのとは比べ物にならない位」
「私着ぐるみ着てて顔すら見えなかったでしょ?!」

悔しいけれど、少しだけ吹き出した。

「コラっ!もう見たって言ったじゃん!」
「だね・・・だよね・・・」
「うふふ、いいよ別に」
「え?」
「怒ったりしてないから」
「ホントに?!」
「うん、ホント」

確かに露出が多かったけれど、彼女だって好きで着ている衣装じゃない。
あたしだってそれは一緒。こうして割り切る事も、年上のあたしの役目。かな?
とゆうか、いつもだったらもっと言ってるところだけど、
今のあたしには、それよりも気掛かりな事がある。

725 :アール子:2007/02/26(月) 01:42:25 ID:xKx9fbMH
「ねぇBoAちゃん」
「ん?」
「今なにか欲しい物ある?」

11月5日の彼女の誕生日までに、全国ツアーの合間を縫って
彼女のプレゼントを見つけなければならない。
今日はもうすぐ深夜。明後日には神戸入りしなければいけない。
つまり、あたしが彼女のプレゼントを探しに行けるのは明日しかないわけで。

だけど正直、彼女に何をあげればいいのか思い付かなかった。
“欲しい物ある?”なんて聞いて、サプライズの感動なんてありゃしない。
分かってるけど、彼女に聞くのが一番確実だと思ったから。

「今欲しい物ねぇ・・・」
「うん」
「身長。身長伸ばして欲しいなぁ〜」

あたしの思惑に気付いているのかいないのか、彼女はこんな返事をしてくる。

「どれ位?」
「10cmくらい」
「それはね、永久売り切れだよ」
「え〜、残念だなぁ〜」
「他には?」
「てゆうか、奈美恵さん私のプレゼント探してるでしょ?」

どうやら気付いていたらしい。こうなれば仕方がない。

726 :アール子:2007/02/26(月) 01:43:32 ID:xKx9fbMH
「うん」
「あのね、別にいらないよ」
「なんで?それはあたしが嫌だ」

彼女にあんな素敵なプレゼントを貰っておきながら、
“いらないよ”“はいそうですか”なんてゆうわけにはいかない。
とゆうか、あたしのプライドが許さない。
彼女には素敵なものをプレゼントしたい。

「だって、欲しい物ないんだもん」
「BoAちゃん物欲、ゼロ?」
「ぶつよく・・・?」
「うん、何かが欲しいってゆう気持ち」
「あー、なるほど。じゃあ私、物欲ゼロだ。」

どうしよう、困った・・・

「キムチとか」
「家にいっぱいあるの知ってるでしょ?」

はい、もちろんです・・・

「ホントに一個もないの?」
「うん。無い。奈美恵さんが居てくれればそれでいい」

とびっきり嬉しい事を言ってくれてるのは分かってるけれど、
今のあたしの思考は、別の場所にある。

727 :アール子:2007/02/26(月) 01:44:34 ID:xKx9fbMH
「なんか一つ位お願いしますよ〜」
「ん〜、そう言われてもなぁ・・・あ!」
「ん?なに?」
「奈美恵さんと同じネックレス。私があげたやつ。あれなら欲しい。」
「それじゃあ意味がないでしょ?」

うん、なんかそれって違う気がする。

「意味無くない?」
「それにあれの意味は“ふたりのひとつの愛”でしょ?」
「そうだよ」
「あたしが持ったら、“4人のふたつの愛”になっちゃうよ?」
「あ、そっか」

咄嗟に自分でもよく分からない事を言ったけれど、
なぜだか彼女も納得してくれた。

「分かった、そんなにいらないならいいよ」
「うん、いらないもん」
「じゃあ、明日ね。おやすみ!」
「は〜い、おやすみなさい!」

そう言って電話を切った。
ホントは彼女と会話をしている中で、一つプレゼントとして思い浮かんだ物があった。
明日の夕方彼女と落ち合うまでに、なんとか手に入れよう。

728 :アール子:2007/02/26(月) 01:45:36 ID:xKx9fbMH
本日はこれにて。

ではでは!

729 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/26(月) 02:50:19 ID:dwx2wtNR
乙!&wktk!!!


730 :アール子:2007/02/26(月) 10:57:55 ID:nvwr1cHg
>>729
どもでつ!

では、投下!

731 :アール子:2007/02/26(月) 10:59:21 ID:nvwr1cHg
翌日、あたしは彼女へのプレゼントを購入するため、
某ブランドショップへ向かった。
彼女があたしにくれたネックレスの事を考えたら、
アクセサリーの趣味にさほど違いは無いだろうと思った。
彼女が可愛いと思った物を、あたしも可愛いと思ったのだから。

ケースの中から、彼女にプレゼントするならこれだ!
というブレスレットを見つけた。
第一印象で、これがいい!と、心惹かれたブレスレット。
だけどそうゆうものは、やはり・・・高い。諭吉が・・・
なんて事、今は思ってる場合じゃない。

あたしはブレスレットを購入して、自宅へ戻った。

732 :アール子:2007/02/26(月) 11:00:27 ID:nvwr1cHg
そして、11月5日・・・

食事を終えたあたし達は、少しだけ肌寒い夜の道を歩いていた。
当然、今日の食事はあたしの奢り。

「奈美恵さん、どこ行くの?」
「どこだろうね?」

あたしは、目的の場所に向かってゆっくりと歩みを進める。

あたしが、彼女に・・・告白した場所。
彼女が、あたしに・・・告白してくれた場所。
あたしたち二人の・・・思い出の場所。

733 :アール子:2007/02/26(月) 11:01:40 ID:nvwr1cHg
「ねぇ、奈美恵さん」
「ん〜?」
「あした朝一で石川県行かないといけないんでしょ?大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」

彼女の為なら、こんなの大した事じゃない。
それに、日付が変わるギリギリにプレゼントを渡したかったから。
なぜだか分からないけど、そう思った。

「ねぇ、ここさ・・・」

彼女はきっと、気付いてる。

「あたし達には思い出深い場所だよね」
「うん」

木々が立ち並ぶ道を進みながら、会話を続ける。

「あたしたちさ、付き合い初めてからもうすぐ1年じゃない?」
「うん」
「色んな事があったよね」
「うん、あったねぇ・・・」

目的の場所へ、辿り着く。

734 :アール子:2007/02/26(月) 11:02:25 ID:nvwr1cHg
「下から見上げる東京タワーって、やっぱり綺麗だね」
「うん。でも、奈美恵さんには負けるかな」
「あはは!」

バックから彼女へのプレゼントを取り出す。

「BoAちゃん、お誕生日おめでとう」
「えー?」
「いらないって言われちゃったけど、あたしがそれじゃ嫌だったから」
「奈美恵さん、ありがとう」

彼女がパッと笑顔になる。

「あけてもいい?」
「もちろん」

彼女にならばこれがきっと似合う。そう思って買ったブレスレット。
彼女は気に入ってくれるだろうか?

735 :アール子:2007/02/26(月) 11:03:01 ID:nvwr1cHg
「わぁ・・・すごいね、これ。かわいい!」
「ホントに?」
「うん!」

彼女の手からブレスレットをそっと受け取る。

「BoAちゃん、腕」

彼女が左腕をそっと差し出す。

「BoAちゃんには、シルバーよりゴールドの方がいいと思ったんだ」
「なんで?」
「なんでだろう。なんとなく、かな?」
「ふ〜ん」
「ってゆうより、第一印象でこれがいいと思ったんだけど」
「私にぴったりだね、これ!」

彼女が東京タワーの光に向かって腕をかざす。


736 :アール子:2007/02/26(月) 11:04:02 ID:nvwr1cHg
「奈美恵さん、今私達二人だけだね」
「うん、だね」

あたしは腕時計を見て時間を確認した。
あと数秒ほどで、東京タワーの灯りが消える。

「BoAちゃん」

彼女があたしの方を返る。

「ん?」

辺り一面がが闇に包まれるのを感じながら、あたしは彼女にキスをした。


                            〜終わり〜

737 :アール子:2007/02/26(月) 11:05:05 ID:nvwr1cHg
次回19話となりまつ。

ではでは!

738 :アール子:2007/02/26(月) 11:06:01 ID:nvwr1cHg
最後の部分、誤字スマソ。

739 :倖田病:2007/02/26(月) 12:43:42 ID:N534zy5n
>>アール子タソ

某スレからやってしました(笑)
アム×ボアいい感じですね。参りましたm(__)m


これからも期待してます!



740 :倖田病:2007/02/26(月) 12:45:31 ID:N534zy5n
誤字・・・グァッッ!

741 :アール子:2007/02/26(月) 15:59:14 ID:nvwr1cHg
>>739
dでつ!
あちらのスレからお越し頂いたのですね。勿論存じ上げておりますよw
誤字、少なくなって来たんじゃないかと思ってる(つもり)なんですが、
それでもたまにやってしまいます。スマソ。

では、投下!

742 :アール子:2007/02/26(月) 16:01:07 ID:nvwr1cHg
あー、ドキドキする・・・

私は奈美恵さんとの共演に向けて、楽屋で高鳴る鼓動を何とか抑えようと
同じ場所を何度も往復していた。

「BoAちゃん、ちょっとは落ち着きなよ」

相変わらずうるさいマネージャーだ。

「落ち着けたら苦労しない」
「とりあえず水でも飲んだら?」
「本番中にトイレ行きたくなったらどうするの?ダメ」

奈美恵さんは今頃どうしてるかな?
私と同じ様にドキドキしてるかな?

そう言えば、バックの中にアメかガムでも入ってなかっただろうか?
私はバックの元へ駆け寄った。

743 :アール子:2007/02/26(月) 16:03:14 ID:nvwr1cHg
「あ・・・」

そう言えば、この間コンビニで買った週刊誌。
あの時からこのバックを使っていなくて、放り込んだまま忘れてた。
私は少しだけ表紙の折れ曲がった週刊誌を、マネージャーに手渡す。

「ねぇ、これなんて読むんですか?この、“安室奈美恵”の後の3文字」

マネージャーが、一瞬大きく目を見開いた。
なんだろう?

「これ?」
「うん」

一つ一つの文字は読める事が多いけど、それが合わさって一つの言葉になると
読み方が変わる事が多い日本語は、やっぱりまだまだ難しい。

744 :アール子:2007/02/26(月) 16:03:59 ID:nvwr1cHg
「う〜ん、これは難しすぎて読めないなぁ」
「ウソだ!だって私だって見たことある漢字だもん」
「気のせいじゃない?」
「その真ん中とか、“みどり”って読むでしょ?あと一番後ろは“ぜい”だ」
「うーん・・・だったらいいんだけどねぇ・・・」
「なんて読むの?分かるでしょ?!」
「分かる・・・と思うけど」
「ちょっと!」

分かってるハズなのに、この人は何でこんなに答えを濁すんだろうか?

「ハッキリ言うけど、読めるよ」
「じゃあ教えてよ」
「言っちゃっていいの?」
「いいから教えてってば!」

私をイラつかせたら、この人の右に出る者はいない。

745 :アール子:2007/02/26(月) 16:05:47 ID:nvwr1cHg
「これね・・・“ふくえんせつ”って読むんだよ」
「ふくえんせつ?」
「うん。元々付き合ってた人とよりを戻すんじゃないかって事。」
「は?奈美恵さんが?」
「でしょ?どう見ても」

奈美恵さんが“よりを戻す”と言って当てはまるのは、一人しかいない。
だけどそれは、あり得ない。
あの人の所に行くときは、奈美恵さんは全て私に報告してくれてた。
奈美恵さんが私を捨てて、あの人と“よりを戻す”だなんて、絶対に無い。

「バカバカしい」

私はマネージャーから週刊誌を取り上げて、記事を見ずにゴミ箱へ向かって放り投げる。

「お、私上手いなぁー!」

週刊誌はガサッと音を立てながら見事にゴミ箱の中へ消えていった。

746 :アール子:2007/02/26(月) 16:06:29 ID:nvwr1cHg
また夜中に。

ではでは!

747 :アール子(とりあえず、投下!):2007/02/27(火) 00:16:03 ID:H/OV8PdE
本番を終えて、楽屋へ向かう。

奈美恵さんってば、私が歌い終わったら“かっこよかったよ♪”なんて
拍手してくれて、その後うちわみたいに手でパタパタしてくれて。
も〜、照れるじゃんか♪

さて、奈美恵さんの楽屋へ向かおう。

私は軽い足取りで奈美恵さんの楽屋へ向かった。

間もなく奈美恵さんの楽屋へ着くとゆうところで、
私は思わぬ人物を目にして、サッと曲がり角の壁に身を潜めて、
陰から覗き込む。



748 :アール子(720様、早速使わせて頂きますたw):2007/02/27(火) 00:19:38 ID:H/OV8PdE
たった今奈美恵さんの楽屋から出てきたあの人は・・・
長い髪を一本に束ねているあの男の人は・・・
紛れもなく、奈美恵さんの元旦那さん。
脇には小学生の男の子が立っている。
恐らく、奈美恵さんとあの人の息子だろう。

だけど・・・なんで?なんであの人がここにいるの?
しかも今、奈美恵さんと一緒に出てきたし・・・

不安で胸がいっぱいになったけれど、私はそのまま奈美恵さん達の様子を見続ける。

会話を聞き取る事は出来ないけれど、3人とも笑顔で・・・とても楽しそう。
私には見せたことのない、“家族”に対する笑顔・・・。

奈美恵さんの笑顔を見て、胸がズキリと痛む。

奈美恵さんがしゃがみ込んで、あの人も同じ体勢になる。
そして、男の子の頬にキスをした。

“チッ!”

奈美恵さんの子供だろうとは分かっていても、ヤキモチを妬く自分がいて、
私は心の中で大きく舌打ちをする。

その直後、あの人の顔が奈美恵さんに近づいて・・・
奈美恵さんの口唇を捕らえた。

749 :アール子:2007/02/27(火) 00:22:19 ID:H/OV8PdE
私は最後まで見ている事が出来なくて、咄嗟に壁の陰に身を潜めた。

・・・なに?今の・・・
確実に・・・キスしてたよね・・・?
ちょっと・・・待って・・・

急速に胸の鼓動が早くなる。

どうしよう・・・

動けないまま壁にもたれ掛かっていると、
一人の人物が目の前を通りかかった。

「あれ?BoAちゃん?」

顔を見なくても、声だけで分かる。
この人は・・・たった今私の目の前で、奈美恵さんにキスをした張本人。

最っ悪!!!


750 :アール子:2007/02/27(火) 00:23:48 ID:H/OV8PdE
「どうしたの?こんなところで何してるの?」

“おまえが何してるんだよ?”

思わず出そうになった言葉を、グッと呑み込む。

「ちょっと・・・今日Mステだったから・・・」
「そっか・・・どうしたの?顔色悪いよ?」

俯いたままの私に声を掛ける。

「BoAちゃん?」

“フザけるな!”
“あんたのせいだ!”
“私の名前を気安く呼ぶな!”

次々に浮かんでくる暴言を全て呑み込んで、顔を上げる。

「大丈夫です、何でもないので」
「ならいいけど・・・」
「失礼します」

私は重い足を何とか動かして出口へ向かう。

751 :アール子:2007/02/27(火) 00:26:28 ID:H/OV8PdE
前にTVか何かで見た。

“浮気をされた時、浮気をした本人よりも浮気相手に怒りの矛先が向かうのは何故か?”

私はそれを鼻で笑うように見てた。
なんで?怒りは本人にまず行くでしょ。
なんて事を思いながら。だけど、違った。
私もその一人だったらしい。
その気持ちが今ここで理解できるなんて、夢にも思ってなかった。

出口に向かう途中、携帯の電源をオフにする。

私はこの日、初めて奈美恵さんと逢う約束を破った。

752 :アール子:2007/02/27(火) 00:27:25 ID:H/OV8PdE
ではでは〜。

753 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 01:04:56 ID:xItirtZn
毎日の楽しみになってます(゚∀゚*)
今回はどうなるのかすごい気になります!!
無理せず頑張ってください!

754 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 02:15:00 ID:45+Y/hAv
GJ!!
続き気になりすぎます

755 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 05:16:09 ID:pf5+NEq+
キタネキタネ(゚∀゚)wktk!

756 :アール子:2007/02/27(火) 11:36:58 ID:zbFokfBa
>>753
あざーす!励ましのお言葉、感謝×2です( ノД`)

>>754
dくすでつ!いや〜しかしあれですね・・・(なにがw?)

>>755
BoAタン、一体いずこへ・・・と思いながら書き進めてますw

昨日はウトウトしてしまい、夜中の投下を逃してしまいました。スマソ。

では、投下!

757 :アール子:2007/02/27(火) 11:39:23 ID:zbFokfBa
自宅に向かう車の中での私の気分と言えば、最悪そのものだった。
いや、最悪なんてもんじゃない。

「車出して」
「あれ?安室さんは?」
「いいから出して!!!」

関係のないマネージャーにまで当たり散らした。

「BoAちゃん、安室さんとケンカでもした?」
「してないよ」

街のネオンが、無性に眩しく感じる。
後ろの車がクラクションを鳴らした。

「ウルサイっ!」

普段なら気にも留めない事にすら腹が立った。
そんな私の様子を見かねたのか、マネージャーが再び私に声を掛ける。

「やっぱりケンカしたんでしょ」
「してないってば!!!」

ケンカなんて、してない・・・

758 :アール子:2007/02/27(火) 11:40:59 ID:zbFokfBa
「じゃあなんで今日、安室さんいないの?」
「さぁ?なんででしょうね」
「“今日お泊まりだから奈美恵さんの家に一緒にお願い”って、本番前に言ってたじゃん」
「どうでもいいよ」

そのまま後部座席に寝転ぶ。

「どうでもいいんだ?安室さんの事」
「そうゆう事じゃない」
「じゃあどーゆー事?」

抑えていたイラ立ちが一気に爆発した。

「ウルサイな!放っておいてよっ!」
「そう。分かった」

険悪なムードのまま自宅へ着く。
こんな空気を作ったのは自分。
分かっていても、謝る気にはなれなかった。

帰り際に一言だけ言われる。

「明日仕事サボるなよ!」
「わかってるよ・・・」

そう言うのが、精一杯だった。

759 :アール子:2007/02/27(火) 11:42:14 ID:zbFokfBa
自宅へ戻った私は、荷物を放り出すように置いて窓の外を見上げる。
皮肉にも、今夜は満月がキレイに輝いている。
夜空を見上げながら、一人考えた。

半年前。大ゲンカをした時に奈美恵さんが言った言葉・・・

“そんなに男の人の方がいい?”

・・・なんだよ・・・男の人の方がいいのは奈美恵さんの方じゃんか・・・

奈美恵さんから貰ったブレスレットを腕から外して、壁に投げ付ける。
今頃は、奈美恵さんと一緒に・・・仲良く過ごしてるハズだった・・・

私は部屋で一人、声を出しながら泣き崩れた。

760 :アール子:2007/02/27(火) 11:43:07 ID:zbFokfBa
また後できます。ではでは!

761 :倖田病:2007/02/27(火) 12:46:31 ID:ZxVLyb61
>>アール子タソ
誤字なんて気になりませんょ◎GJ〜!

762 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/27(火) 15:56:22 ID:xItirtZn
切なすぎる・°・(ノД`)・°・
幸せにしてほしいっす><
続き気になります!!

763 :アール子:2007/02/27(火) 17:10:08 ID:zbFokfBa
>>761
dでつ!いつも気を付けてはいるのですが、誤字をやった
次の回では、もっと気を付けてたりしますw

>>762
はい(`・ω・´)

では投下!


764 :アール子:2007/02/27(火) 17:15:20 ID:zbFokfBa
ふと目が覚めて時間を見ると、
時計の針は夜中の3時を差していた。
泣き疲れてそのまま眠ってしまったらしい。

瞼に腫れぼったさを感じて、洗面所へ向かう。

鏡の中の自分を見ると、見事なまでに瞼が腫れていた。
お風呂もまだだったし、このまま入ってしまおう。

程良い温度のお湯が、ゆっくりと肌にしみ込んでくる。

ふぅ・・・

嫌でも奈美恵さんの事が頭に浮かんでくる。
湯船に浸かりながら自分の歌を口ずさんだ。
奈美恵さんが好きだと言っていた曲。

765 :アール子:2007/02/27(火) 17:16:12 ID:zbFokfBa
“ふたりの距離がすごく 縮まった 気持ちがした
 自然に腕が組めて 冷えた空 見上げた時に”

私と奈美恵さんが付き合った日の事を思い出した。
あの頃の私はまだ敬語で、私も奈美恵さんもなんだかぎこちなくて。
だけどすぐに、私達は自然に手を取り合ったっけ・・・

一区切りして止めては、奈美恵さんとの事を思い出す。

“コンビニでお茶選んで 当たり前に分けあって きみの胸にくるまれている”

こんなの、私達の間ではホントにごく自然の事で。

“ずっと ずっと そばにいて 大好きなきみを 見つめていたい
 SNOWFLAKES きみの温もりは 冬の贈り物 ほら 雪だよ”

最後の方は声が震えて、まともに歌う事すら出来なかった。
今までの奈美恵さんとの事を思い出して、また涙が溢れた。


766 :アール子:2007/02/27(火) 17:17:12 ID:zbFokfBa
ベットへ戻っても、なかなか寝付けないでいた。

あんな現場、なんで見てしまったんだろうか・・・
出来ることなら見たくなかったに違いない。
だけど、恐怖心の中に好奇心があったのも事実。

見た方が良かったのだろうか?
それとも・・・見ない方が良かったのだろうか?

私が知らないままなら、奈美恵さんは私にどうやって接してくる?
私が知ってる事を遠回しにでも言ったら、奈美恵さんは私にどう接する?

キスした事なんかぽっかりと抜け落ちていて、私だけを見てくれるだろうか?

後ろめたい思いに駆られながらも、何事も無かったかのように私に振る舞う?
後ろめたい気持ちが表に出て、私に感づかれてそのまま言い合いにでもなる?

私はどうすればいいのだろうか・・・?
頭の中がゴチャゴチャだった。

こんな思いからは解放されたくて、無理矢理目を閉じる。
疲労が溜まっていたのか、間もなく自然と眠りに堕ちた。

767 :アール子:2007/02/27(火) 17:20:41 ID:zbFokfBa
また夜中来ます。ではでは!

768 :メグ:2007/02/27(火) 17:40:53 ID:XsclTV59
いつも楽しく読ませていただいてます

769 :アール子:2007/02/27(火) 23:49:52 ID:LgJt2u+/
>>768
どもでつ!

では、投下!

770 :アール子:2007/02/27(火) 23:51:44 ID:LgJt2u+/
体の疲れが抜け切らなくても、瞼の腫れが引いていなくても、
必ず朝はやってくるわけで。

僅かな睡眠時間を経て、ダルい体を起こす。
目覚ましも掛けていないのに、よくも起きれたもんだ。
どうでもいい事がおかしくなって、少しだけ口元が緩む。

身支度を終えて、いつものようにいつもの車に乗り込んだ。

「おはよう」
「ん」

いつもより力を込めて車の扉を閉める。

「壊れちゃうよ!」
「そんなに安っぽいんだ?この車」

昨日の今日で、マネージャーとはまともに会話をする気にもなれない。
ルームミラー越しに目があった。

「BoAちゃん、そんなに目腫らしてどうすんの?今日の仕事」
「知らない」
「まぁ、雑誌の取材とラジオだけだった事に感謝するんだね」

あなたに感謝する事では無いでしょ?
大きくため息をついて、流れ行く町並みに視線を移しながら
切りっぱなしだった携帯の電源をオンにする。

きっと奈美恵さんは、昨日私の携帯に何回も電話を掛けたに違いない。
楽屋で落ち合う予定だった私がいくら待っても現れなくて、
奈美恵さんは一体どうしただろうか?


771 :アール子:2007/02/27(火) 23:53:21 ID:LgJt2u+/
メールの問い合わせをしてみる。

“電話が繋がらないからメールしたんだけど、今どこにいるの?”
“あたし、BoAちゃんに何かしちゃったのかな・・・”
“なんで今日来てくれなかったの・・・?”

文面から察するに、私がキスの現場を目撃した事を、
奈美恵さんは当然気付いてない。
それに、私が見たのは浮気じゃないのかも知れない。
浮気なのか、そうじゃないのかすら分からない。
奈美恵さんの方から顔を寄せていった様子では無かったのが、
まだ唯一の救いだったけれど、それでもやっぱり・・・怒り・悲しみ・不安・・・
色々な感情が心の中で渦巻く。

思い出したくないのに、忘れたいのに、二人のキスの姿が何度も脳裏をかすめる。
あの後、奈美恵さんはあの人にどんな態度をしたのだろう。
最後まで見届けるべきだったのだろうか?

悪いのは誰?

覗き込んだ私?
キスをしたあの人?
キスをされる前にそれを避けなかった奈美恵さん?

私の思考は、底なし沼のように深くなる。
奈美恵さんから最後に来たメールをもう一度読み返した。

772 :アール子:2007/02/27(火) 23:55:41 ID:LgJt2u+/
“何で今日来てくれなかったの?”

冗談じゃない。アハハ、冗談じゃないってば!
最愛の人が目の前でキスされてるのを見て
簡単に許せるほど、私は大人じゃない。

込み上げてくる笑いを、こらえる事が出来なかった。
何がおかしいのか自分でも分からない。だけど、無性におかしかった。

「BoAちゃん、どうしたの?」
「どうしたんだろうね」

奈美恵さんは今の私の気持ちなんか知る由もない。
奈美恵さんからすれば、私の行動が全く理解出来ないでいるに決まってる。
どうする?今日の約束も、このまますっぽかしてしまおうか?

「BoAちゃん」
「なんですか?」
「昨日、安室さんから電話が来たよ」
「ふ〜ん」
「BoAちゃん携帯の電源切ってたでしょ?」
「さぁどうだか」
「安室さん、すごい心配してたよ?」
「そう」

本気で心配なら、私の家に来るべきじゃないの?
普段なら嬉しいはずの言葉も、次々に疑心へと変わる。

773 :アール子:2007/02/27(火) 23:57:27 ID:LgJt2u+/
「やっぱりケンカしたの?」
「何回言えば分かってくれるんですか?ケンカなんかしてないってば!」
「じゃあ何で安室さんを避けるような行動取ってるわけ?」
「さあね」

私の気持ちなんか知らないくせに、勝手な事ばっかり言うのもいい加減にしてくれ。

「私と奈美恵さんが別れれば、気が楽になるでしょ?」
「は・・・?」
「だから」
「BoAちゃん、何があったの?」
「さぁ?」

第三者に言って済む話なら、私だって一人でここまで抱え込まない。

「何があったのかはもう聞かないよ。どうしても言いたくないみたいだから」
「助かるわ」
「でもさ、BoAちゃん。本当にそれでいいの?」
「なにが?」
「安室さんと別れる事が、BoAちゃんにとって幸せな事なの?」
「違うよ・・・」

774 :アール子:2007/02/27(火) 23:59:05 ID:LgJt2u+/
私は奈美恵さんと別れたいなんて、これっぽっちも思ってない。
別れを恐れてるのは誰でもない、私自身なんだから・・・
だけど、自然に“別れ”とゆう言葉を口にしていた。

私の頭は、すっかりおかしくなってしまったのだろうか?

「じゃあ、話し合えばいいんじゃないの?」
「そんな簡単な事じゃないのね、私が抱えてる問題は」
「じゃあもう勝手にすれば?」
「そうだね」

どの答えに辿り着けば私自身、納得が出来る?
その前に今回の事に答えなどあるのだろうか?

775 :アール子:2007/02/28(水) 00:00:02 ID:gznuDhgc
また後で来れるかもです。
寝てしまったらスマソ。

ではでは!

776 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 02:03:56 ID:8LxJFsOO
アール子サンGJです
いつも更新されてて私の救いでつ
最高のSSを毎回有難うございます
それにしてもアムロタンは何してんだ〜?!
早く2人のシーンが気になる‥


777 :アール子:2007/02/28(水) 02:33:10 ID:N2ItYjOH
>>776
dでつ!
皆様のお言葉がわたくしにとって非常に励みになっております。
本当に、感謝でございますよ(`・ω・´)

しかし、ホントに安室タンはいずこへ・・・?
今まさに、それがw

では、投下!

778 :アール子:2007/02/28(水) 02:34:28 ID:N2ItYjOH
取材のインタビューを終えてお昼休みを迎えても
ラジオの生放送の出番が終わって夕方になっても
奈美恵さんからの連絡は来なかった。

私から連絡をしなかったから?
昨日の私の行動に、愛想を尽かしたから?

もし愛想を尽かしたなら、
奈美恵さんの私に対する気持ちは・・・
所詮その程度だったんだ。

779 :アール子:2007/02/28(水) 02:35:59 ID:N2ItYjOH
可愛いといってくれたのも
えくぼが好きだと言ってくれたのも
私以外には考えられないと言ってくれたのも
愛してると言って抱きしめてくれたのも

それから・・・

優しい腕も
声も
瞳も
温もりも

全部・・・ウソだったんだ。

もしかしたら今までの約1年間、奈美恵さんは
私に同情して付き合ってくれてたのかも知れない。

考えれば考えるほど、卑屈になっていく。
キスくらいで。と言ってしまえばそうなのかも知れない。
けれど、私の奈美恵さんに対する気持ちが・・・あまりにも大きすぎた。

だから、許せなかった・・・
許したい気持ちを、許せない気持ちが・・・あっけなく覆い尽くした。

780 :アール子:2007/02/28(水) 02:38:07 ID:N2ItYjOH
仕事が終わり次第、奈美恵さんの家で過ごす予定だったのを変更して、
私は自宅へ向かう。

エレベーターを降りると私の家のドアに奈美恵さんが寄り掛かっていた。

奈美恵さんに気付かれた私は・・・
思わず逃げ出した。

不運にもエレベーターは上の階へ行ってしまった。
足先は真っ先に階段へと向かう。

ヒールだった奈美恵さんが、スニーカーの私に追いつくはずがない。
ただひたすら階段を駆け降りた。

私は何がしたい?
奈美恵さんからこうして逃げ続けて、一体何が解決する?
何も解決なんてしない。自分自身が一番、分かってる。

階段を下りながら、思いを巡らせる。

781 :アール子:2007/02/28(水) 02:40:19 ID:N2ItYjOH
ただ階段を駈け降りる事だけに集中してれば良かった。
次の階まであと半分とゆうところで、階段を踏み外した私は
思い切り前に倒れ込んだ。

「痛っぁ・・・・」

バックから飛び出したリップクリームが、
虚しい音を立てながら階段を転げ落ちていく。

アハハ・・・なにしてんだ私・・・
悲しみが一気に込み上げてきて、涙が溢れた。

782 :アール子:2007/02/28(水) 02:43:09 ID:N2ItYjOH
壁に当たりながら落ち続けるリップクリームを、拾い上げる腕が見えた。
あの細い腕は、奈美恵さんに決まってる。

私はもう・・・逃げる気すら失せていた。

奈美恵さんがゆっくり階段を上って私の前に歩み寄る。

「エレベーター上に行っちゃったのに、私より早かったんだね」

私の言葉に返答をする事もせず、奈美恵さんはただ無言で
散らばった私の荷物を拾い上げてバックの中に戻していく。

全てを片付け終えたところで、ようやく奈美恵さんが口を開いた。

「大丈夫・・・?」

なんだか自分が・・・たまらなく惨めだった。

まだ立ち上がれないでいた私を、奈美恵さんの腕が優しく包み込む。
私に触れてきたら拒否でもしてやろうなんて思ってた。
だけどやっぱり・・・出来なかった・・・

私は奈美恵さんの腕をギュッと掴んで、思い切り泣いた。

783 :アール子:2007/02/28(水) 02:44:17 ID:N2ItYjOH
本日はこれにて。
おやすいなさいませ。

ではでは!

784 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 05:26:06 ID:yBZT7egp
wktkwktkwktk!!


785 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 06:17:09 ID:4QHNJkoR
む…胸が張り裂けそうです(つД`)
続きwktk(゚∀゚)!

786 :アール子:2007/02/28(水) 14:08:25 ID:w+ZLq489
>>784
どもどもー!

>>785
ありがd!

昼間からウトウトしてましたw
では、投下!

787 :アール子:2007/02/28(水) 14:09:28 ID:w+ZLq489
奈美恵さんは、涙が止まらない私をそっと抱え上げて手を差し出す。

エレベータの中でも、私達は一言も言葉を交わさなかった。
けれど、私の手を握る奈美恵さんの手は・・・とても温かくて、優しかった。

部屋へ着いて、私達はベットへ腰掛ける。
隣に座る奈美恵さんの体温が、なんだか心地良い。

「BoAちゃん・・・落ち着いた?」
「う・・・ん・・・」

なんとか落ち着いた私は、これから奈美恵さんと話すべき事を考えた。
奈美恵さんが今ここに居るのは、一つの理由しかない。

「BoAちゃん、あのね・・・」
「私が昨日、約束すっぽかした事でしょ・・・」
「うん・・・」

素直に全てを話した方が良いのだろうか?
どうしよう・・・


788 :アール子:2007/02/28(水) 14:11:37 ID:w+ZLq489
「奈美恵さん、私約束忘れてたわけじゃないよ」
「うん、それは・・・分かってる」
「奈美恵さんさ、何も理由が無くて私が約束破ると思う・・・?」
「それは・・・」
「何か、奈美恵さん自身に思い当たる事無い?」

ゆっくり、けれど確実に核心へと近付けていく。

「分からない・・・だって・・・」
「思い当たる理由もないのに、なんで約束破られなきゃいけないの?とか思った?」
「ゴメン・・・」

今の私には、奈美恵さんの気持ちが手に取るように分かった。

「Mステの本番が終わった後、約束通り奈美恵さんの楽屋に向かったのね」
「うん・・・」
「私、誰に会ったと思う?」
「誰・・・?」

本当に分かっていないのだろうか?
沸々と怒りが込み上げてくる。

789 :アール子:2007/02/28(水) 14:12:41 ID:w+ZLq489
私は奈美恵さんの目を真っ直ぐ見つめた。

「本当に分からない?」
「う・・・ん・・・」
「ストレートの長い髪をゴムで束ねた男の人」

奈美恵さんの顔色が、一瞬変わる。

「SAM・・・さん・・・?」
「そう」

奈美恵さんは明らかに動揺して、私の目から視線を外した。

「どうしたの?奈美恵さん」
「どうもしない・・・けど・・・」
「私、SAMさんと話もしたんだよ」
「え・・・?」
「顔色悪いね、大丈夫?って話し掛けられたの」
「それで・・・」
「私が顔色悪かった原因、分かる?」
「BoAちゃん・・・あの・・・」
「分かってるんでしょ!?」

思わず声が大きくなった。

790 :アール子:2007/02/28(水) 14:15:10 ID:w+ZLq489
奈美恵さんが肩をビクッとさせたけれど、私は構わず続ける。

「なんで昨日、SAMさんがあそこにいたわけ?」
「近くにいるから、寄ってもいいかって・・・」
「そう。それなら仕方ないね。だけどさ・・・」

あと、もう少し・・・

「ずいぶん楽しそうだったよね、“家族”3人で」
「BoAちゃん、どのやり取りから見てたの・・・?」
「どうだろうね」

あと一歩・・・

「ねぇ、BoAちゃん・・・」
「分かってるくせに・・・」

奈美恵さんは何も答えない。

「奈美恵さんは、寄り道しただけの元旦那と平気でキス出来ちゃうんだ?!」

私はついに、核心の言葉を放った。

791 :アール子:2007/02/28(水) 14:17:09 ID:w+ZLq489
事を拗らせてケンカがしたいわけじゃない。
今だって、奈美恵さんが全国ツアーの合間を縫って
疲れた体で私の元へこうして来てくれてるなんて事は
充分すぎるほど理解してる。

だけど、抑えきれなかった・・・

「待って!あれは・・・」

奈美恵さんの手が、私の腕を捉えようとした。

「ヤダっ!!!」

私は思わずベットから立ち上がって、奈美恵さんから離れる。

さっきまで奈美恵さんにすがりついて泣いていたとゆうのに、
嫉妬に狂った今の私は、いとも簡単に・・・奈美恵さんを拒んだ。

人間って・・・私って卑怯だ・・・

792 :アール子:2007/02/28(水) 14:17:56 ID:w+ZLq489
また夕方来ます。

ではでは〜。

793 :アール子(とりあえず投下!):2007/02/28(水) 17:11:35 ID:w+ZLq489
私は奈美恵さんを見下ろしながら、会話を続ける。

「言い訳なんか聞きたくない!」
「言い訳じゃないよ!」

部屋中に二人の大声が響き渡る。

「じゃあ何?奈美恵さんだって拒んでなかったじゃんか!!!」
「BoAちゃんさ、最後までちゃんと見たわけ?!」
「見たも見てないも、キスした事には変わりないでしょ!!!」
「最後まで見てから物言いなよ!」

私は一旦、声のトーンを下げた。

「なに?最後までって」
「キスした、とゆうか・・・された事は認めるよ」
「で?」
「されたけど、止めてくれってすぐに拒んだ・・・」
「ふ〜ん。それだけ?」
「それだけって・・・」
「だから許せって?」
「ちょっと・・・待ってよ・・・」

水がギリギリまで張られたコップの上から、
水道の蛇口をひねって水を出し続けたらどうなる?

私の嫉妬や怒り、あらゆる感情は、今まさに・・・それそのもの。
一度溢れ出した水は、蛇口を閉めない限り・・・溢れ続ける。

794 :アール子:2007/02/28(水) 17:13:29 ID:w+ZLq489
「奈美恵さんがキスされてる?時に、私が出ていったら・・・奈美恵さんどうしてた?」
「その状況になってみないと分からないよ・・・」
「最高の逃げ文句だね」
「・・・・・」
「奈美恵さんさぁ、もし私達が逆の立場だったらって、少しでも考えてくれた?」
「それは・・・」
「私がどれだけ辛いかなんて、気にもしないよね」
「じゃあ・・・」
「私が自分勝手?」
「違うよ・・・」
「半年前のケンカの事覚えてる?」
「覚えてるに決まってるでしょ・・・」

奈美恵さんが、静かに俯いた。

「あの時奈美恵さん、私になんて言った?」
「別れて・・・」
「違うよ!“そんなに男がいいのか”って言ったでしょ!」
「う・・・ん・・・」
「男がいいのは・・・奈美恵さんの方じゃんか・・・」
「ちょっと待って!それは違う!!!」

何が違う?
何が真実で、何がウソ?
もう、わからないや・・・

795 :アール子:2007/02/28(水) 17:15:09 ID:w+ZLq489
「何が違うの?私がきのう奈美恵さんの家に行かなかった時、奈美恵さんどうしてた?!」
「・・・・・」
「少しは心配してくれた!?」
「あたりまえでしょ・・・」
「ホントに心配なら私の家に確認しに来れたんじゃないの?」
「行こうとしたよ・・・」
「思ってもしなきゃ一緒でしょ!?」
「・・・・・」
「私の家に来なかったのは、やましい気持ちがあったからじゃないの?!」
「違う・・・」
「さっき動揺してたのだって、全部分かってるんだから!!」
「ねぇBoAちゃん・・・あたしはどうすればいいの・・・?」
「知らない。私が居ないからって、誰かと浮気でもしてた?!」

感情に連鎖するように、私の声も徐々に大きさを増す。

796 :アール子:2007/02/28(水) 17:20:11 ID:w+ZLq489
「あのさ・・・」

奈美恵さんの声のトーンが低くなった。
そしてゆっくり立ち上がりながら、私の前に歩み寄る。

だけど・・・止まらなかった。
止められなかった・・・

「男がいいなら私の事なんかさっさと捨てればいいじゃんか!!!」
「いい加減にしてよっ!!!」

次の瞬間、怒鳴り声と共に奈美恵さんの掌が・・・私の頬をとらえた。
奈美恵さんの目からも、涙が溢れていた。


797 :アール子:2007/02/28(水) 17:21:29 ID:w+ZLq489
パチンっ!と乾いた音が、部屋中に響き渡る。

あまりの事にただ呆然として、頬を抑えながら奈美恵さんに背を向けた。
じわりじわりと頬が痛みを増していく。

「あの・・・BoAちゃん・・・ゴメン・・・」

奈美恵さんの手が肩に触れる。

「触らないでっ!!!」

私は肩を大きく動かして、今度は奈美恵さんを・・・思い切り拒んだ。

「触ら・・・ないで・・・よ」

私はその場に崩れ落ちて、泣く事しかできなかった。

798 :アール子:2007/02/28(水) 17:21:59 ID:w+ZLq489
ではでは!

799 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 17:48:35 ID:4QHNJkoR
のわ〜。・゚・(ノД`)・゚・。二人の溝は埋まるのかな…。心配だ〜!


800 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 20:32:35 ID:1kFubXey
ぬあーっ!( ̄口 ̄)

801 :名無しさん@秘密の花園:2007/02/28(水) 20:39:25 ID:Oymm1Zph
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ノ

802 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 02:08:46 ID:yStoxgCO
wktkwktk


803 :アール子:2007/03/01(木) 02:46:37 ID:SnAvl+iD
>>799
平気な気が・・・しませんかねw?

>>800
ぐぉー!!

>>801
(`・ω・´)

>>802
dです!

では投下!

804 :アール子:2007/03/01(木) 02:48:43 ID:SnAvl+iD
奈美恵さんのビンタを喰らった私は、抵抗する気力すら無くなりかけていた。

きっとこれが・・・
奈美恵さんからのビンタが・・・

私の溢れ続けてた感情を止めた。

そもそも私はなんでここまで騒ぎ立ててしまったのだろうか?
私が知らないフリをして、いつものように奈美恵さんに逢いに行ってれば、
こんな事にはならなくて済んだのに・・・

そうすればいつかきっと今回の事も、時間と共に忘れられたかも知れないのに・・・
奈美恵さんと今まで通り仲良く出来てたハズのに・・・

今度は次々と自己嫌悪が襲ってくる。

805 :アール子:2007/03/01(木) 02:52:17 ID:SnAvl+iD
「BoAちゃん、そんなにあたしの事が信じられない?信じたくない?!」

奈美恵さんの声は、僅かに震えている。

「違うよ・・・」
「じゃあなんで!」
「いいよ、もう」
「え・・・?」

私は立ち上がりながら奈美恵さんの方を向いた。

「座って下さい」

二人で場所をベットに移す。



806 :アール子:2007/03/01(木) 02:53:31 ID:SnAvl+iD
「私も騒ぎすぎた・・・ゴメンナサイ・・・」
「BoAちゃん・・・」
「私、奈美恵さんの事・・・優しい人だと思ってた」
「え・・・」
「思ってた。じゃなくて、今でも思ってる」
「う・・・ん・・・」
「でも、こんな一面があるなんて今日まで知らなかった・・・叩かれるとは思ってなかった」
「あの・・・」
「すごく痛かったんだから」
「ごめんね・・・」

頬に向かって伸びてきた奈美恵さんの掌を、私は静かに受け入れた。

「ちょっと赤くなっちゃったね・・・」
「いいってば・・・」

私は奈美恵さんの掌を掴んで、そのまま静かに抱きついた。
こんな風に落ち着けるのは、やっぱり奈美恵さん以外にいない。

「ハァ・・・」
「どうしたの・・・?」
「奈美恵さんに抱きつくのって、すごい落ち着く」
「うん・・・」

奈美恵さんは私を優しく抱きしめ返してくれる。

「自分じゃ分からないだろうけど、奈美恵さんってなんか・・・あったかいのね」
「そうなの・・・?」
「そうなの。それがすごく落ち着くってゆうか」

奈美恵さんを抱きしめる腕に、力を込めた。


807 :アール子:2007/03/01(木) 02:57:52 ID:SnAvl+iD
「私、奈美恵さんの事信じるから」
「うん、ありがとう・・・」
「でもね、私ビンタしたのとか、他の人とキスしたのとか、しっかりお返しさせて貰う」
「え・・・?」
「私も奈美恵さんにビンタしてもいい?」
「ヤダ・・・」
「うん、それはしない」

二人で少しだけ吹き出した。

「だけど」

体を少しだけ離して奈美恵さんの涙を、指の腹でそっと拭う。

「今度したら許さないんだから」
「うん・・・」
「それに・・・」

808 :アール子:2007/03/01(木) 03:03:42 ID:SnAvl+iD
唇を耳元へ移動させながら耳たぶを甘噛みする。

「ここも」

奈美恵さんが、少しだけ甘い吐息を漏らした。

「ここだって」

首筋に強く吸い付いて、私の印を刻み込む。

「BoAちゃん・・・ダメ・・・」

首筋からアゴのラインを舐め上げて、そのまま口唇に舌を這わせる。
あの人と触れた奈美恵さんの口唇を、私が消毒するように
ゆっくり確実に、隅から隅まで・・・

「奈美恵さんにキスしていいの、誰だけだっけ?」
「BoAちゃんだけ・・・」
「でしょ?」

倒れ込みながら奈美恵さんの口唇を塞ぐ。

その夜、私は奈美恵さんを強く抱いた。

809 :アール子:2007/03/01(木) 03:04:58 ID:SnAvl+iD
おやすみなさいませ。

ではでは!

810 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 05:06:33 ID:U5KV3Aw7
GJ★アール子さん


811 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 05:23:56 ID:wkC0hnnn
GJ(゚∀゚)!
でももうちょいゴタゴタした場面も期待してたりして…
こんなあたしはSなのかMなのか…(;´Д`)

812 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 15:46:24 ID:MkwKO+wd
ふぅ・・・良かった!!


813 :アール子:2007/03/01(木) 15:50:52 ID:uykVM6KL
>>810
dです!

>>811
ども!それはSなのか、Mなのか、どっちなんでしょうねw
えっと、ゴタゴタはですね・・・あまり一気に入れて、今後の
為にネタ被りを避けたかったと言いますか・・・
単なる私の文才のなさでつ(ノД`)スマソ。

それにしても皆様早起き(夜更かし?)ですねぇ〜

では、投下!


814 :アール子:2007/03/01(木) 15:52:00 ID:uykVM6KL
>>814
ぬぁー!カキコしてるあいだのレス!
あざーっす!

815 :アール子:2007/03/01(木) 15:53:00 ID:uykVM6KL
奈美恵さんが何も身につけないまま膝を抱えて月を眺めてているのを、
私は胸までシーツを掛けて、肘に頭を乗せて眺めていた。
今夜もキレイな満月が夜空を照らしている。

「ねぇBoAちゃん・・・」
「ん?」
「一つだけ聞いてもいいかな?」
「うん、いいよ」
「エッチの前から気になってたんだけどね」
「うん」

奈美恵さんが体を少しだけ動かして私の方を振り向く。

「ブレスレットは?(ニコっ)」

ギ、ギクっ・・・・

この奈美恵さんの笑顔は、ちょっとムッとしてる時の笑顔。
そりゃ1年近くも付き合ってれば分かるってもんで・・・。

ちなみに奈美恵さんは、私がプレゼントしたネックレスをしっかり付けてくれている。

どうしたもんかな・・・
ここはとりあえず・・・


816 :アール子:2007/03/01(木) 15:54:22 ID:uykVM6KL
「ねぇ奈美恵さん、ノド乾かない?」

私はとびきりの笑顔で応戦する。

「確かにエッチした後はノド乾くよね。って・・・そうじゃなくてね?」

奈美恵さんから視線をそらして口笛を吹く。

「あたしの方が上手いよ、口笛。って、こら!」

奈美恵さんが私の隣に寝転ぶ。
そんな奈美恵さんが可笑しくて、思わず吹き出した。

「ねぇBoAちゃんってばぁ〜」

奈美恵さんは後ろで組み上げた足を前後に振りながら、私を見つめる。
時折こうして見せる子供のような奈美恵さんは、私だけが知ってる。

恋人である、私だけの特権。

そんなカワイイ奈美恵さんを見ると、ちょっとだけイジメたくなっちゃう。

817 :アール子:2007/03/01(木) 15:55:58 ID:uykVM6KL
「無くしちゃった」
「えー?!ウソでしょ?!この前あげたばっかりじゃん!」

身を乗り出して私の顔を覗き込む。

「アハハ!ウソ」
「じゃあどうしたの?!」
「捨てた」
「なにそれ?!無くすよりもヒドいんですけど!」

奈美恵さんは、眉毛を下げて少しだけ寂しそうな表情を浮かべる。
ありゃ?!イジワル過ぎたかな?

「ウソ!ウソだって!」

私は慌てて弁解をした。
正直に言うのが一番みたい。

「じゃあ・・・」
「そこ」

ベットと壁の間を指差す。
昨日放り投げたまま、そのままにしっぱなしだった。

818 :アール子:2007/03/01(木) 15:56:56 ID:uykVM6KL
「ここ?」

すでに体を半分起こしている奈美恵さんが、私に問い掛けてくる。

「うん」
「あ・・・」

どうやらすぐに見つかったらしい。

「私、アクセサリーは全部そこに保管してるのね」
「あっちの棚の上にジュエリーボックスあるじゃん」

しょっちゅう互いの家を行き来してる奈美恵さんに、
私の言い訳は、もちろん通用するハズもないわけで。

「ゴメン・・・昨日、頭に来て投げちゃったの・・・」
「もうちょっと大切に扱ってあげて欲しいんだけどなぁ・・・」

体勢を低くして、奈美恵さんがブレスレットを持ち上げる。

「だってさ」
「うん、分かってる・・・」

お互いの考えは、お互いに分かってる。
だけど私達はその事を、それ以上口にはしない。


819 :アール子:2007/03/01(木) 15:58:21 ID:uykVM6KL
ブレスレットの留め金を外す奈美恵さんに、私はそっと腕を差し出す。

「奈美恵さん、これいくら位したの?」
「えー?いいよそんな事」
「分かった。じゃあ、諭吉何人分くらい?」
「BoAちゃん、それって結局同じ質問なんだけど」
「いいじゃん、教えてよ」
「ん〜、30人くらいかな」

えぇぇぇーーー!?!?

「なにしてますか?!奈美恵さん!!」

あまりにビックリして、イントネーションがついおかしくなった。

私からのプレゼントだって決して安くはなかったけれど、
それでも奈美恵さんがくれたこのブレスレットは、
私が奈美恵さんにプレゼントしたネックレスの、約・・・2倍。

ブランド物だって事は知っていたけれど、
正直・・・そんなに高いと思ってなかった。
ブランド物に疎いってゆうのも考え物だな、こりゃ。

820 :アール子:2007/03/01(木) 16:00:46 ID:uykVM6KL
「あたしだってBoAちゃんじゃなかったらそこまで出さないよ」
「うん・・・でもさ、私が奈美恵さんにあげたのなんかミジンコみたいな金額じゃん・・・」
「金額の問題じゃなくて、あたしはBoAちゃんに貰ったって事が嬉しいんだけどなぁ〜」
「ホント?」
「うん。それにこれだって十分高かったじゃない?」
「そうだけどさ・・・」
「値段で愛の価値が決まるなら、これ位じゃ全然足りないし」
「ん?」

ハッキリと意味がよく理解できない。

奈美恵さんが一旦止めていた手を動かして、
ブレスレットの留め金をカチッとはめた。

「BoAちゃんすぐ骨折しちゃうでしょ?」
「うん、ふふっ」
「BoAちゃんのあたし対する気持ちに、それを比例させると“開放性骨折”だっけ?」
「うん」
「そんな感じ」

あ〜、なんか分かった気がする。

821 :アール子:2007/03/01(木) 16:01:44 ID:uykVM6KL
「でもね、もっとバージョンアップしてるよ」
「どれくらい?」
「“こつそそーそう”くらい」
「惜しい!“こつそしょうしょう”」
「こつそそーそう」
「こつそしょうしょう」
「イライラするっ!」

奈美恵さんがプッと吹き出す。
日本語ってどうしてこんなにややこしいかな?!

「じゃあこれは?」
「ん?」
「とうきょうとっきょきょかきょく」
「とうきょうとっきょきょきゃきょきゅ」
「とうきょうとっきょきょかきょく」
「とうきょうとっきょきょきゃきょきゅ。あー!ダメっ!」

ホントにイライラする!
あれ?奈美恵さんをイジめるつもりが私がイジめられちゃってないか?これ。

822 :アール子:2007/03/01(木) 16:03:29 ID:uykVM6KL
「あはは!BoAちゃんかわい〜」
「知ってるよ」
「言うねぇ〜」
「だって私、可愛いもん」
「うん、可愛い」

奈美恵さんの指が私の頭を優しく撫でる。

「でも奈美恵さんもかわいい」
「へへ、ありがと!」
「けど、奈美恵さんも罪作りな女だよなぁ〜」
「・・・へ?」
「まず、奈美恵さんの笑顔はズルイよね」
「ん?ズルイ?」

首を横に傾げる姿が、これまた可愛い。

823 :アール子:2007/03/01(木) 16:04:35 ID:uykVM6KL
「うん。それから奈美恵さん、優しすぎる」
「BoAちゃんだからだと思うんだけど・・・」
「違う。誰に対しても優しい。優しすぎる」
「そっかなぁ・・・?」
「そうなの。私にヤキモチ妬かせてばっかり」
「BoAちゃんヤキモチばっかりだね。ふふっ」
「うん、そうだよ。だって奈美恵さんの事愛しちゃってるんだもん。仕方ないでしょ?」
「うん、よーく分かるよ」
「それからね」
「うん・・・」
「意外とエッチ♪」

じゃれ合いながら奈美恵さんをシーツの中へ引き込む。

月の光が私達を優しく照らしていた。


                              〜終わり〜


824 :アール子:2007/03/01(木) 16:05:37 ID:uykVM6KL
次回20話となります。

ではでは!

825 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 17:51:49 ID:18UYV0z2
GJ!!!

826 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 20:55:53 ID:59rEhqwe
おぉぅ!!!GJ!!

827 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/01(木) 22:25:14 ID:MkwKO+wd
GJ!!
なんか毎日が楽しいです。
これからも頑張ってください!!!

828 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/02(金) 00:17:10 ID:v7I8ZhvJ
BoAちゃんが困っちゃうくらい
普段にはないほどの
安室さんの甘えたな姿希望です!

829 :アール子:2007/03/02(金) 01:59:35 ID:WP9nTn0P
>>825
dです!

>>826
ありがd!

>>827
パワー、頂きますたっ(`・ω・´)

>>828
実はですね、いまのところ20話と21話を続編で考えているので、
21話の時にでも出来ればなんてw

では投下!

830 :アール子:2007/03/02(金) 02:01:43 ID:WP9nTn0P
富山でのライブを終えて、宿泊先のホテルへ戻る。

いつもシャワーを浴びた後は、ベットへ直行してすぐ眠りにつくところだけど、
今日はちょっとだけ違う。

ライブ前、マネージャーにも“気合い入ってるねぇ”とか言われちゃったりした。
そんなつもりは無かったけれど、弾む気持ちは隠しきれなかったらしい。

なんせ今日が終われば明日から長期オフ。とは言っても約1週間だけなんだけど。
偶然にもあたしがオフの間、彼女も3日間オフだって言ってた。

だから、彼女と初の旅行にでも行ければいいなぁ〜なんて考えてたりして。
この前のお詫びも込めて。
でも、まだ行く場所すら決めてないし、そんな状態だから宿なんて当然予約してない。
平気かな?

けど、ここじゃどうする事も出来ない。
やっぱり大人しく寝るしかなさそう。

あたしは彼女におやすみのメールを送って眠りに付いた。


831 :アール子:2007/03/02(金) 02:02:56 ID:WP9nTn0P
朝一の飛行機で東京に戻ってきたあたしは、空港から自宅へ戻って
すぐにパソコンを立ち上げる。

片付けなんて後回し。

旅行といえば、やっぱり温泉?だよね?
東京近郊の県からいくつか検索してみる。

・・・ダメだ・・・

検索の途中であたしは重要な事を思い出す。
彼女とまだ付き合う前の事だけれど、たまたま見た某番組で彼女が言ってた。

“温泉デートの意味が分からない”

と。幸いにもあたしと付き合ってからそのセリフは聞いていないけれど、
やっぱり・・・ダメかな・・・
彼女に確認するのが一番確実だよね。

あたしは少しだけドキドキしながら彼女に電話を掛けた。

832 :アール子:2007/03/02(金) 02:03:53 ID:WP9nTn0P
プルルル・・・・

「ん・・・」
「ごめん、寝てた?」
「うん。でもへーき・・・」
「あのねBoAちゃん、あたし達明日からオフ3日間重なるでしょ?」
「うん・・・」
「良かったらさ、旅行いかない?」
「えー?!行く!!どこに?!」
「それがね、まだ決めてないんだけど・・・どこか行きたい所とかある?」
「急に言われてもなぁ・・・」

そりゃそうだよね・・・

「奈美恵さん決めて」
「あのさ・・・温泉でもいい・・・?」
「うん、いいよ!」

あれ?意外にも即答。

「ホントにいいの?」
「いいに決まってるじゃん」

うん、こーゆー言い方をする彼女なら間違いない。

833 :アール子:2007/03/02(金) 02:05:14 ID:WP9nTn0P
「じゃあ予約しておくね!」
「お願いしまーす。あ、でもちょっと待って!」
「ん?」
「一泊二日がいい!」
「なんで?」
「オフ一日目は奈美恵さんとやりたい事があるのね」
「エッチ?」
「違うってば!まぁ、それもそうだけど・・・」
「ん?なに?」
「やった事ない事、堪能ツアー」
「あはは!いいよ!」
「やたー!あ、当日はラフな格好で付け爪も無しね?」
「オッケー!じゃあまた後でね!あ、二度寝して時間ギリギリはダメだからね?」
「はいはーい!」

そう言って電話を切った。
あの様子なら、彼女はきっと起きただろう。
あたしは携帯を閉じながら、パソコンの前に戻った。


834 :アール子:2007/03/02(金) 02:08:20 ID:WP9nTn0P
ここがいい!と思った旅館のインターネット予約はすでに満室だった。
年の為に電話を掛けて確認してみる。

「はい、○○でございます」

高級旅館らしく、出だしから対応が良い。

「あの、予約したいんですけども部屋はまだ空いてますでしょうか?」

なぜだかあたしまで、バカ丁寧に話す。

「少々お待ち下さいませ・・・えっと、○円のお部屋でしたら可能ですけれども」

そんなのインターネットに載ってなかったんですけど。
てゆうか・・・高っ!
まぁ、それだけの価値はあるに違いないだろうし・・・

「えっと、じゃあ・・・お願いします。」
「ありがとうございます。それではお客様のお名前と・・・」

これって正直に言った方がいい・・・よね?

住所はためらい無く言えるけれど、やっぱり名前の時になるとためらう自分がいる。
こーゆー時、本名のまま活動してると困るんだよなぁ・・・

「安室です・・・」
「出来れば下のお名前も頂戴したいんですが・・・」
「えっと・・・」

高級旅館だし、平気だろう。
それにためらったところで、当日になれば嫌でも顔を見られちゃうわけだし。

835 :アール子:2007/03/02(金) 02:11:23 ID:WP9nTn0P
「奈美恵です」

なんだか吹っ切れたあたしは、勢いを付けて自分の名前を告げる。

「すみません、それから・・・」

まだ何かあるらしい・・・

「お連れ様のお名前も頂きたいのですが・・・」
「クォン・ボアです」
「くおん様ですね」
「いえ、あのカタカナでクォンです」
「えーと・・・」
「オだけ小さくしてクォンです。クォン・ボア」
「失礼致しました」

BoAちゃんの名字って、電話で説明するの大変だなぁ・・・

何とか旅館の予約を終えたあたしは電話を切った。
今から楽しみだな、うふふ♪


836 :アール子:2007/03/02(金) 02:12:11 ID:WP9nTn0P
おやすみなさいませ。

ではでは!

837 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/02(金) 05:16:03 ID:HvFhv0j+
温泉でイチャイチャ(゚∀゚)wktk!

838 :アール子:2007/03/02(金) 15:31:19 ID:RnZU4ne4
>>837
それはですね・・・21話の方で是非w

では、投下!

839 :アール子:2007/03/02(金) 15:36:58 ID:RnZU4ne4
−翌日−

約束の為、彼女のマンションへ向かう。あたしは彼女との約束通り、
ジーパンと少し大きめのトレーナーってゆう、いたってシンプルな格好。
実を言うとこーゆー方が楽だし、気兼ねなく動けるからいいんだよね。
ツアーで付けてた付け爪も、バッチリ取ってきた。

ピンポーン!

お互いに合い鍵は持ち合わせているけど、インターホンは一応鳴らす。
これがあたし達にとっては、暗黙のルールってゆうか。

「ごめーん!入って!」

手が空いてる時は玄関まで出迎えるけれど、
手が離せない時はこうして中から声を掛ける。
だから合い鍵は合い鍵でちゃんと役に立ってる。

それはあたしも彼女も、全く一緒。
なんだか最近、益々似てきてる。

鍵を回してドアを引っ張る。

ガタッ!

鍵をもう一度差し込んで回す。

彼女が声を掛けた時点であたしも鍵が掛かってるかどうか確認すればいいんだけど、
何回やっても同じミスしちゃうんだな、これが。


840 :アール子:2007/03/02(金) 15:41:18 ID:RnZU4ne4
玄関でスニーカーを脱ぐあたしに彼女が声を掛ける。

「奈美恵さん、またやってたでしょ?」
「うん」

主語が無くてもこんな会話が成り立っちゃうわけで。
彼女があたしの前を走って通り過ぎる。

「BoAちゃん遅いよ?」
「ゴメン!あとちょっと!」

トレーナーを被りながらあたしの横を小走りで通過して洗面台へ向かう。
彼女もあたしと似たような格好。
腕にキラリと光るブレスレットが、あたしとの関係を表しているようで嬉しい。

こんな時、あたしはベットの上であぐらをかいて彼女を待ってるのがお決まり。

「ゴメン、お待たせ!」
「ん、行こっか!」
「うん!」

歩きながら今日の予定確認。

「まずはどこから行く?」
「んっとね、ボーリング!」
「よし!」

841 :アール子:2007/03/02(金) 15:50:06 ID:RnZU4ne4
張り切って来たはいいけれど・・・ボーリングなんて何年ぶりだっけ?
あたし・・・自慢じゃないけど上手くない自信がある。

平日の午前中とゆうこともあって、人があまりいないのは助かった。
それでも一応一番端の席にしてもらったんだけど。

「奈美恵さん、ボーリング場の靴ってなんでこんなダサイんだろうね?」
「盗難されないようにだって」
「へぇ〜、奈美恵さん物知り〜!」

前にテレビで見ただけなんだけどさ。

「じゃ、BoAちゃんどうぞ!」
「はい!」

自信の無かったあたしは、彼女を1番手に回した。
小走りで進んでいく後ろ姿が・・・可愛い。

カコーン!!!

気持ちのいい音が響き渡る。
彼女が放った球はそのまま真っ直ぐに進んで、全てのピンを倒した。

「すごい!私上手くないですか?!」
「上手いねぇ〜」
「イェーイ!」

戻ってきた彼女とハイタッチをする。
あたしは球を持ち上げながら深呼吸をした。

842 :アール子:2007/03/02(金) 15:53:12 ID:RnZU4ne4
よし!あたしもストライク出さないと!

“ガンっ!”

行っけぇぇぇー!
って、あれ?球が無い?!

同時に後ろから彼女の笑い声が聞こえてきて振り返る。
手を叩いて大笑いする彼女とあたしの間に、球が落ちていた。

「なにしてますか?奈美恵さん!アハハハ!」

話に聞いた事はあったけれど、まさか自分がこんな事するなんて思ってなかった。

「ウォーミングアップだって!」
「すごいね、それ。あーおもしろい!」

なんだか恥ずかしくなって球をそそくさと拾い上げる。
気を取り直して投げた球は、ちゃんと手からレーンに向かって放たれた。
だけど、彼女と違って勢い無くチョロチョロ進んで行く球は
“ガタっ”っとゆう虚しい音と共に、溝に落ちていった。

「奈美恵さん、ウォーミングアップの意味なかったね」
「そうみたい・・・」

笑顔全開で嫌味を言う彼女に、少しだけ苦笑いした。

843 :アール子:2007/03/02(金) 16:13:23 ID:RnZU4ne4
1ゲーム目を終えたあたし達はモニターに表示されているスコアを見上げていた。

「私はまぁまぁだけどさ、奈美恵さんヒドイねこりゃ。」
「だねぇ・・・」

彼女、128。あたし・・・36。

「ってゆうか、BoAちゃんが女の子の割に上手すぎじゃない?」
「そっかなぁ?こんなもんじゃないの?」
「えー?大体100行くか行かないか位だって!」
「ふ〜ん。でもさ、私奈美恵さんの4倍も点数取っちゃってるじゃん?」
「うん」
「これじゃ勝負にならないでしょ?」
「うん、ならない・・・」
「AIさん呼ばない?」
「・・・え?」

彼女がAIちゃんを呼ぼうなんて言うとは、思いもしてなかった。

「なんで?」
「超下手かもしれないじゃん。そしたら奈美恵さんといい勝負が出来るよ!」
「BoAちゃん、それあんまり嬉しくない・・・」
「まぁ、こーゆー事は人数が多い方が楽しいって!」
「確かにそうだけどさぁ・・・」
「でしょ?」

彼女の笑顔に負けたあたしは、やむを得ずAIちゃんにお誘いの電話をした。

あれ?BoAちゃんって、AIちゃんの事苦手じゃなかったっけ?
まぁ、いいや。

844 :アール子:2007/03/02(金) 16:14:16 ID:RnZU4ne4
ではでは!

845 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/02(金) 21:46:54 ID:Ejbg798U
kita☆kore ワクテカ

846 :アール子:2007/03/03(土) 00:43:52 ID:TqB3FFhq
>>845
どもです!

では投下!

847 :アール子:2007/03/03(土) 00:45:24 ID:TqB3FFhq
2ゲーム目が間もなく終わるとゆう所でAIちゃんが合流する。

「ちーっす!」
「久し振り!なんか急でごめんね?」
「いいって!でもさ、二人でいる時にあたしを呼ぶなんざ、嫌がらせ?」
「あはは、違うって!それにAIちゃん呼ぼうって言ったのBoAちゃんだよ?」
「え〜?マジっすか?こりゃBoAちゃんあたしに惚れたな」
「アハハ!違う×2!」

BoAちゃんが“超下手かもしれないじゃん”なんて言ってたのはもちろん内緒だけど。

ちなみに今、彼女はトイレに行っていて居ない。
あの日以来AIちゃんには会ってなくて、顔を合わせるのは気まずいと思ってたけど、
AIちゃんのいつもと変わらない態度に、あたしはホッと胸を撫で下ろした。

「あーAIさん、こんにちわ!」

彼女が戻ってきた。

「お、BoAちゃん。ちーっす!久し振り」
「ども」

ペコリとお辞儀をする彼女に、あたしは思わず頬を緩ませる。

848 :アール子:2007/03/03(土) 00:46:58 ID:TqB3FFhq
「あれ?二人で同じような格好して、どんだけ仲良いんだよ!」
「まぁそう妬かないで下さいって」
「いや、妬ける。これが妬けないなら何が妬けるよ!つうか、BoAちゃん上手いね〜」

モニターを見上げながらAIちゃんが言う。

「フツーじゃないですか?」
「いや、女の子にしてはかなり上手いよ。それに引き替え2番目の人ときたら・・・」

AIちゃんがニヤつきながらあたしの方を振り返る。

「奈美姉、ヒドっ!」
「フツーじゃないですか?」
「BoAちゃんの真似したところで、奈美姉のスコアはBoAちゃんの1/4だからね?」
「あはは!そうだよ、奈美恵さん!」

二人で意気投合しちゃって・・・憎たらしい!

「そ、そんな事言ってAIちゃんはどうなの?!」
「二人共、あたしの足下にも及ばないよね」
「AIさんそんなに上手いんですか?」
「まぁ、あたしを呼んだ事を確実に後悔するよ。マチガイナイっ!」

彼女が疑いの目でAIちゃんを見る。

「ホントかなぁ〜?」
「あれれ?BoAちゃん、それって心外ですよ?」

こうして見てると、彼女がAIちゃんの事を苦手だとは思えない。

849 :アール子:2007/03/03(土) 00:48:39 ID:TqB3FFhq
「まぁあたしからすると、BoAちゃんがゾウリムシ」
「ゾウリムシ?なんですかそれ?」
「奈美姉がバクテリア」

ヒドっ・・・

まぁ下手なのは事実だけどさ・・・そんなに言うなら見せてもらおうじゃありませんか!
あたし達は、AIちゃんを1番手に回した。

「よく見てろよ?」
「ハイハイ」

BoAちゃんはまだAIちゃんの事を疑っているらしい。まぁそれはあたしも一緒だけど。

「どりゃー!!!」

AIちゃんの投げた球は途中で大きな弧を描いて、爽快な音を立てながら全てのピンを弾き飛ばした。
あたしとBoAちゃんは、思わず顔を見合わせる。

「奈美恵さん、見た?今の」
「うん・・・すごかったよね・・・」
「プロボウラーかよ・・・」

いや、ホント・・・彼女の言う通り・・・・

AIちゃんが満面の笑みで戻ってくる。

「だーから言ったべ?」

あはは・・・参りました。


850 :アール子:2007/03/03(土) 00:50:21 ID:TqB3FFhq
ボーリングを終えたあたし達は、次の場所へ行く為に駐車場へ向かう。
ちなみに今日は、あたしの車。
毛嫌いしてた車の運転も、彼女と付き合うようになってから
運転する機会が増えて、最近じゃ結構上達してきた。気がする。
それはホント、感謝してる。

移動中も、たわいのない会話で盛り上がる。

「奈美恵さん、私達4ゲームもやって今日の夜とか絶対に筋肉痛だよ!」
「だといいんだけどね・・・あはは・・・」

20代も後半になると、即日・翌日に筋肉痛ってゆうのは無いんだよ、BoAちゃん・・・
筋肉痛とは違う痛みが、すでに腕にきちゃってるんだけどね・・・

「BoAちゃん、それはBoAちゃんだけだよ」

AIちゃんがすかさず彼女に話し掛ける。

851 :アール子:2007/03/03(土) 00:51:00 ID:TqB3FFhq
「なんで?」
「BoAちゃんはまだ若いからね、すぐ筋肉痛になるの」

あたしが思っていた事を、しっかりと代弁してくれる。

「ふ〜ん、そうなんだ?」
「そう。あたし位になると2.3日後に急に来る」
「え〜?ウソだぁ!?」
「ホントだって」

うん、ホント。

「それから、奈美姉位になると1週間後位だからね。」

いくら何でもそこまで遅くないんですけど・・・

「奈美恵さん、ホントに?!」
「ウソだよ。もぉAIちゃん、BoAちゃんに変なこと吹き込まないでよ!」
「あれ?奈美姉もまだ2.3日位で筋肉痛になるんだ?」

憎たらしい・・・

852 :アール子:2007/03/03(土) 00:52:45 ID:TqB3FFhq
次の場所へ行く前に、少し早めの食事を取る為ファミレスへ寄る。

「いや〜、しっかし奈美姉のボーリングの下手さにはビックリしたよ!」
「確かにあたしは下手だけどさ・・・」
「うん、奈美恵さん下手だったね。でも可愛いからいいんじゃない?」

BoAちゃん、それって・・・嬉しいような、嬉しくないような・・・

「はぁ〜相変わらずあついね、君ら」
「あたりまえじゃないですか」

こーゆー時のBoAちゃんは、とびきり素早い。
それに、やっぱり嬉しくなってるあたしがいるわけで。

「でもさAIちゃんが上手すぎなんだよ。アベレージ180とか、ホントあり得ないから」
「そうだよ。AIさん、歌手からプロボウラーに転向したらいいじゃないですか?」

彼女のツッコミに、クスッと笑った。

853 :アール子:2007/03/03(土) 00:54:40 ID:TqB3FFhq
「ひどいなぁ、BoAちゃん。あたしには歌があって、なんぼなんだから」
「ふーん」
「“歌手辞めます!”とか言っても次の日には確実にまた歌ってるからね」
「じゃあ“辞めます宣言”意味無いじゃないですか?」
「確かにね。てか、BoAちゃんあたしの曲知ってる?」
「知ってますけど。“一人じゃーなーいからぁ〜”でしょ?」
「まぁ他にもあるんだけどさ」
「普段のAIさんって、あんな良い曲歌ってる人と同一人物とは思えない」
「お!BoAちゃん鋭い!」

彼女とAIちゃんの会話を、あたしは微笑みながら聞いていた。
たまにはこうして3人で集まるのも悪くないかな?なんて。


854 :アール子:2007/03/03(土) 00:55:27 ID:TqB3FFhq
食事を終えて、次の目的地を目指す。
移動中は、やっぱりガールズトーク(?)に花が咲く。

「AIさん、今いい人いないんですか?」
「いないねぇ〜」
「気になる人は?」
「BoAちゃん」
「は?なに言ってますか?」

BoAちゃんのこの返答の仕方、なにかが可愛くてちょっとだけ好き。

「私とか意味分からないですけど。他には?」
「奈美姉」

AIちゃんとルームミラー越しに目が合った。
あたしの方をニヤニヤしながら見てくる。
“ちょっと・・・余計なこと言わないでよ?”
あたしはAIちゃんを見る目に力を込めた。

「は?ダメだよ。奈美恵さんは私のなんだから!」

あたしの心配は、彼女の言葉に遮られた。
ふぅ・・・助かった・・・
彼女のあたしに対する独占欲の言葉に、少しだけ胸がドキッとした。

「はいはい、分かってますよ。バ〜カ!」

3人で同時に吹き出した。
うん、やっぱりこの3人って・・・悪くない。

855 :アール子:2007/03/03(土) 00:57:46 ID:TqB3FFhq
すみません、ちょっとお伺いしたいのですが、
BoAタンって、車の免許持ってるんでしょうか?
もし持っているならば、次の21話の時に使いたいなと思ってまして。

ご存じの方いらっしゃいましたら御教授下さいませ。

それでは、本日はこれにて!

856 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 01:06:27 ID:k8XtfpOy
BoAちゃんは、韓国と日本の両方持ってます

857 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 01:07:36 ID:JATg8ME9
アール子さんBoAタソ免許ありますょ
運転メチャうまくて教官に誉められたってhey×3で見たよ

858 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 01:16:30 ID:qprz05wY
アール子サンGJ!
KEY OF HEARTのPV見ると
ちょい心配…って友達が('・エ・)

859 :アール子:2007/03/03(土) 03:03:57 ID:MZhebUlT
>>856
dです!

>>857
自分で上手いって言っちゃう所がBoAタンっぽいですねw

>>858
あざーす!先ほどPV見てきました!KEY OF HEARTのPV見逃してて
知らなかったのですが、あれは明らかに自ら運転してますね!

寝る予定が、予想外に起きていたので投下していきまつ!

860 :アール子:2007/03/03(土) 03:04:55 ID:MZhebUlT
とゆう事で、到着。

「は?バッティングセンター?ってゆうか、君らバットに球当てられるのけ?」
「テキトーにやってれば、なんとかなりそうじゃないですか?」
「まぁ確かにBoAちゃんは何とかなりそうだよね・・・でもさ」

AIちゃんは当然とゆうかなんとゆうか、眉毛を下げながらあたしを見てくる。

「え?あたし?」
「うん」
「ちょっとAIさん!奈美恵さんだってダンスやってるんだからこれ位へーきだってば!」

AIちゃんは“怪すぃ〜”なんて言いながら、あたしを見る目を細める。

「大丈夫だよね?奈美恵さん!」
「ど、どうかな・・・ハハ・・・」
「それに今日は“やった事ない事、堪能ツアー”なんだから、それは関係ないの!」

いや、打てないよりは打てた方が・・・

「行こっ!奈美恵さん!」

あたしは彼女に手を引かれて、歩く足を速める。
後ろから着いてくるAIちゃんは、“やれやれ”なんて感じで笑みを浮かべていた。

861 :アール子:2007/03/03(土) 03:06:09 ID:MZhebUlT
早速3人並んでバッター席に立つ。

あれ?お金入れたのに球が出て・・・

次の瞬間、もの凄い早さであたしの数十センチ先を球が通過していった。
後ろのマットに“バンっ!”と当たって落ちる。

あ、危なかった・・・
もう少し前に出てたら確実に体に当たってた。

「奈美姉なにしてんの?!危ないよっ!」

ネット越しにAIちゃんの罵声が飛んできた。
その声にビックリして振り返ると、タイミング良く彼女の所に球が飛んでくる。
彼女が打った球は、高く飛んでネットの上の方に当たって落ちた。

AIちゃん、上手すぎ・・・

「う、うん・・・気を付けるよ・・・」

ちなみに彼女が今打ち上げた球は・・・130km。
どうやらこの手の類の遊びは、得意らしい。

AIちゃんの奥を見ると、BoAちゃんが一生懸命な目差しで
バットを握っていた。
あはは、可愛い♪


862 :アール子:2007/03/03(土) 03:06:49 ID:MZhebUlT
って、こんな事してる場合じゃない。
あたしは気を取り直してバットを構える。
振るとなると、バットって意外と重たい。

今さっきAIちゃんの130kmの速球を見た後だから、
あたしの80kmなんて、遅く見える。

なのに、当たらない・・・

「ねぇ奈美姉、球が過ぎた後にバット振っても絶対当たらないから。」

どうやらそーゆー事らしい。
あたしに話し掛けてる最中も、彼女は気持ちいい程に球を打ち返していく。

「ほら見て、BoAちゃん。さっきは当たって無かったけど、もう当たってる」

ホントだ・・・“ダンス意外ダメだ”なんて言ってたけど、
そんな事ないみたい。AIちゃんとまではいかないけれど、
それでもしっかり球を打ち返してる。

これじゃあ、あたしのプライドが!
気合いを入れ直して、もう1ゲーム!


863 :アール子:2007/03/03(土) 03:07:46 ID:MZhebUlT
・・・・惨敗。
ようやく当たったと思っても“カスッ!”なんて湿気た音ばっかりで、
AIちゃんみたいに遠くに飛ばすなんて、もってのほか。
掌と肩が痛くなっただけ。

人がやるの見てると簡単そうに見えるんだけどなぁ・・・

ちょっとだけ拗ねて車へ戻る。

「ま、何事も経験じゃん?奈美姉、そんな落ち込みなさんなって!」
「落ち込んではないけどさ・・・」
「奈美恵さん、今度来たときはちゃんと打てるって!」

いや、それは無い。気がする・・・

「でも、あたしも二人みたいに“カキーン!”って言わせたかったなぁ・・・」
「じゃあさ、あたしと“秘密の猛特訓”でもしちゃう?」

AIちゃんがミラー越しに片眼をパチッとさせる。
いわゆる、“ウィンク”ってやつ。

「ホントに?!どうするBoAちゃん!“秘密の猛特訓”だって!」

急にちょっとだけ嫉妬させたくなったあたしは彼女にこんな事を言ってみた。
助手席にいる彼女がギロリと横目であたしを見て、無言の重圧を掛けてくる。

あたしの期待通りに嫉妬してくれたことが嬉しくて、可笑しくて・・・
一瞬だけ窓の外を見て、頬を緩めた。


864 :アール子:2007/03/03(土) 03:09:08 ID:MZhebUlT
「遠慮しておく」
「あら〜、残念!」

もちろん最初から“秘密の猛特訓”とやらを受けるつもりはないんだけど。

この日は“やった事ない事、堪能ツアー”って事で、その後も

ビリヤード
ダーツ
ゲームセンターetc・・・

簡単に出来る遊びとやらは、今日一日でほぼやり尽くした気がする。
最後に少し遅めの夕食を取って、AIちゃんと別れた。

彼女と二人、あたしの自宅へ向かう。

明日からの旅行の準備は万端。
すでにトランクには大きめのバックが積んである。
とは言っても彼女の分だけなんだけど。


865 :アール子:2007/03/03(土) 03:10:09 ID:MZhebUlT
「奈美恵さん、今日沢山遊んじゃったね!」
「だねぇ・・・」

明日から旅行だというのに、筋肉痛が少しだけ心配・・・

「私さ、AIさんの事苦手じゃないかも!」
「え?」
「今日一日、ほぼ一緒にいたでしょ?」
「うん」
「なんかね、そんな気がした!」
「うふふ、そっか!」

車を駐車場に止めて、部屋へ向かう。
一瞬強い風が吹いた。

「寒い!」
「寒っ!」

あたし達は、ほぼ同時に声を上げる。
どちらからともなく、互いに手を取り合った。

冬はもうすぐそこまで来ている。


                            〜終わり〜



866 :アール子:2007/03/03(土) 03:14:20 ID:MZhebUlT
ちなみになんですが、BoAタンが免許取ったのいつ頃かなんて分かれば
教えて頂けないでしょうか・・・

えと、SSの設定が2005年11月設定なので、その時期にまだ免許無いのに、
ある設定で書いちゃったりとかは、ちょっとしたくないなぁ・・・と。
教えて子でスマソ。

では、今度はホントに寝ますw

おやすみなさいませ!


867 :アール子:2007/03/03(土) 19:11:50 ID:KC807THm
とりあえず、出来てるとこまで投下していきまつ。

868 :アール子:2007/03/03(土) 19:13:22 ID:KC807THm
“ん〜!”

眠さの残る体を半分だけ起こして伸びをする。
横を見下ろせば、そこには最愛の人が
枕の端っこを掴みながら、まだ気持ちよさそうに
スヤスヤと眠っている。

奈美恵さんを起こさないように、
私はベットからそっと抜け出した。

起きたは良いけれど、体中に不快な痛みが襲ってくる。
全身、筋肉痛。
まさか、ここまで来るとは思ってなかった。

昨日だけで、普段使わない筋肉をどれだけ使ったのだろうか?

実を言うと、昨日の夜からすでに前兆があった。
奈美恵さんに足を持ち上げられた時、少し痛くて
思わず声が出そうになった。

でも、愛し合ってる最中に“筋肉痛だから止めて!”なんて
ムードぶち壊しになる事は必至なわけで・・・そこはグッと我慢。
それにやっぱり、気持ち良い事にはかなわない♪
でも、今日の夜とか平気かな・・・?なんちゃって。

869 :アール子:2007/03/03(土) 19:16:34 ID:KC807THm
11月だというのに、奈美恵さんから借りた大きめのTシャツを
1枚しか着てない私は、思わず身を震わせた。

腕を組んで寒さを凌ぎながら、冷蔵庫へ向かう。

「ぷはぁ〜」

やっぱり奈美恵さんの家で飲む朝一の牛乳は格別。
とゆうか、奈美恵さんはたま〜に料理で使うくらいで、
それ以外は私がほとんど飲んでる。
奈美恵さんも私だけのために買ってきてくれてる感じ。

こーゆー所にも奈美恵さんの優しさが現れてる。

870 :アール子:2007/03/03(土) 19:17:52 ID:KC807THm
今回筆の進みが遅めです。
夜中来れれば来ます。微妙かも・・・

ではでは!

871 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/03(土) 20:35:26 ID:l4OCIz6J
無理せず頑張って下さい!マターリ待ってます(゚∀゚)温泉イチャイチャに期待wktk!
BoAタソの方が安室タソより運転うまそう(´艸`)
ちなみに安室タソバッティングセンスありますよ!あの細い身体でカキ〜ンって打ってました!ヘルメットが大きくて可愛いかった〜(゚∀゚)

872 :アール子:2007/03/04(日) 05:45:47 ID:TwkNZpJh
>>871
dでつ!
安室タンがバッティングが上手いなんて・・・勉強不足でした、スマソ。

あの・・・BoAタンと行くようになって上手くなったってゆうのはどうでしょう(;^_^
勝手な妄想として(超勝手なんですが)

えと、本日遊び予定が入ってしまいまして、恐らくまた夜中まで来れないので
少々書き進めておりますた。

では、投下!

873 :アール子:2007/03/04(日) 05:50:11 ID:TwkNZpJh
「おはよ・・・」
「おはよう!」

ベットのから声が聞こえて私も返答する。
起こさないようにしてるつもりが、大抵こうやって・・・起こしてしまう。
どこの段階で起こしちゃってるのかは分からないんだけど。

「BoAちゃん・・・今何時・・・」
「8時過ぎ」
「そろそろ用意しよっか・・・」
「うん」

目を擦りながら奈美恵さんが私の方へ向かって来る。
奈美恵さんはスウェットパンツを身につけているだけ。
別に今更、何の違和感もない。

そのままいつものように抱き締められる。
だけどさすがに今日は・・・ちょっときつい。

「奈美恵さん・・・痛い」
「もしかして筋肉痛?」
「うん」
「アハハ!若いねぇ。じゃあ今夜までに治しておけよ!」

そう言いながら私のお尻を叩いて、
奈美恵さんはお風呂に行ってしまった。

筋肉痛って治そうと思って治せるもんじゃないと思うんだけどなぁ・・・

叩かれたお尻が、軽く悲鳴をあげた。

874 :アール子:2007/03/04(日) 05:52:51 ID:TwkNZpJh
すみません、区切れが悪い+睡魔が限界なので今日は失礼します。
とりあえず、BoAタン免許持ってる設定で書き進めちゃいました。

ではでは〜

875 :うふ〜ん :うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

876 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/04(日) 10:11:29 ID:N4oYsf1c
起きたら投下されてた!
アール子さんGJ!
毎日楽しませてもらってます(*´Д`)=з

877 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/04(日) 22:30:26 ID:ahABhWdg
↑に同じく!!
もう酒の肴はこれだけで十分です!!
アール子さんダイエット実践中です。

878 :アール子:2007/03/05(月) 01:35:57 ID:uRTYSDfY
>>876
どうも、dくすです!

>>877
新種のダイエットですねw
しかしながらお酒の飲み過ぎにはご注意下さいませw

え〜、土日になると投下タイミングが大幅にずれる私をお許し下さいませ(ノД`)


では、投下!

879 :アール子:2007/03/05(月) 01:37:38 ID:uRTYSDfY
旅行のために奈美恵さんの自宅を出発してから1時間ちょっと。
サービスエリアで、お昼兼トイレ休憩。
奈美恵さんと一緒にトイレを終えて、奈美恵さんと一緒に買い物。
運転しながらでも食べられそうな軽食を揃えて車に戻る。

二人の時は、こうしていつも一緒に行動する。

「じゃ、出発!」
「ねぇ、BoAちゃん。運転変わってくれない?」

ちょっとビックリした。
とゆうか、私達の間では奈美恵さんが運転するのが暗黙の了解とやらに
なっていて、だから奈美恵さんも今まで私に運転を代わってくれなんて、
言った事が無かったから。

「え?なんで?」
「ほら、あたし今日ブーツだし、ヒール高いから運転出来ないの」
「さっきまでしてたじゃん」
「まぁまぁ!ね?」

両手を合わせてお願いするポーズが可愛くて、
私は奈美恵さんの申し出をあっさりと快諾した。


880 :アール子:2007/03/05(月) 01:39:32 ID:uRTYSDfY
「わかった」
「えへへ、ありがと♪」

互いに車を降りて運転席と助手席を入れ替わる。

「奈美恵さん、これアクセル遠すぎない?」
「そう?」
「うん。これじゃいざって時に反応遅れちゃうよ?」
「え〜?そりゃ大変だ!」

分かってるのかな?

「じゃ、出発!」

シートを自分の位置に合わせて、走り出した。

手が離せない私に、奈美恵さんが助手席から食べ物を口へ運んでくれる。

「これあんまり美味しくないね。フニャフニャしてる」
「サービスエリアのはどうしてもね・・・しょうがないよ」

口唇の脇に付いたケチャップを、舌でペロッと舐め取った。

「ねぇBoAちゃん、今のもう一回やって」
「ん?」
「なんかセクシーだった」
「えぇー?」
「お願い!」

なんだかんだ言いながらも、奈美恵さんのリクエストに応えちゃう自分がいるわけで。

881 :アール子:2007/03/05(月) 01:40:31 ID:uRTYSDfY
「んー、なんか違う。」
「なにそれ?」
「やっぱり意識してやるのと、無意識でやるのと違うんだね」
「ふーん」
「はい」

奈美恵さんがまだ残っているアメリカンドックを、私の口に向かって差し出す。

「もういらない」
「あたし半分食べるから、BoAちゃんも半分。はい」

仕方なく(?)かぶりつく。

「奈美恵さん、今わざと動かしたでしょ?」
「ん〜?」
「口に入れたとき、わざと動かしたでしょって」
「気のせいじゃないでしょうか?」

今の私はケチャップを口の脇に思い切り付けたまま話している。
奈美恵さんの思惑通りに、ケチャップを舌で舐め取ってみせた。

「あー、それ!それが見たかったの!やっぱりセクシー!」
「やっぱりわざとじゃん」
「うん、わざとだよ」

あまりにも素直に答える奈美恵さんに、思わず吹き出した。


882 :アール子:2007/03/05(月) 01:42:58 ID:uRTYSDfY
空腹が収まったところで、肘掛けを上げて奈美恵さんが私の太股の上に
寝転んでくる。

「ちょっと奈美恵さん、危ない!」
「え〜、平気だって。BoAちゃん運転あたしより上手いし」
「そりゃそうだけどさ」
「たまには否定しようよ」
「だって教習所でも上手いって言われたもん」
「ま、自信たっぷりのBoAちゃんも好きだけどさ」

そうやってさらりと嬉しい事言ってくれると、
普通に座ってて!なんて言う気も失せちゃうじゃんか・・・

「あ、BoAちゃん。免許証見せて!」
「ヤダ」
「BoAちゃんだってあたしの見たじゃん。ね、いいでしょ?」
「分かったよ・・・財布の中」

バックの中に入っている財布から免許証だけを取りだして、
再び私の太股の上に奈美恵さんが寝転ぶ。


883 :アール子:2007/03/05(月) 01:44:11 ID:uRTYSDfY
「アハハ!BoAちゃんなにこれ!」
「笑い過ぎじゃないですか!?」
「いや、あたしの免許見た時のBoAちゃんに比べたら笑ってないと思うけど」
「そっかなぁ?」
「うん。いや〜、緑色だねまだ。新鮮だなぁ〜」

緑・・・緑・・・?
あー、そうだ!忘れてた!!!

「奈美恵さん、私にウソ付いてたでしょ!」
「ん?何が?」
「免許の色の話!」
「・・・・・・・」
「あれさ、奈美恵さんから聞いてマネージャーとかに自慢したんだよ!」
「・・・・・・・」
「そしたらさ、超バカにされたんだから!」
「・・・・・・・」
「“は?そんな色あるわけないじゃん”って。すっごい恥ずかしかったんだから!」
「・・・・・・・」
「ねぇ奈美恵さん、聞いてる!?」

884 :アール子:2007/03/05(月) 01:44:57 ID:uRTYSDfY
下を見下ろすと奈美恵さんは、狸寝入りを決め込んでいた。
とは言っても、微妙にニヤけちゃってるから決め込み切れてないんだけど。
そんな奈美恵さんを見たら、悔しいけれど私の方が先に吹き出した。

「あはは!奈美恵さんバレバレだってば!」
「ありゃ」
「ありゃ、じゃなくてさ」
「ごめん。でもちょっと騙しただけじゃん」
「なんで騙しました?」
「だってさ、あたしの免許見てBoAちゃん大笑いするんだもん」

口を尖らせる奈美恵さんが可愛くて、
騙された事なんかすでにどうでもよくなっちゃってる。

「許してやるか!」
「ありがとうございます。ふふっ」

まだ寝転んだままの奈美恵さんの手をそっと握った。

885 :アール子:2007/03/05(月) 01:46:03 ID:uRTYSDfY
本日はこれにて。おやすみなさいませ。

ではでは!

886 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 02:05:42 ID:J3T5q1b+
GJです!!!!
いつもほんと癒されます(´∀`)
続きも楽しみに待ってます!!

887 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 02:44:44 ID:kepWtniF
アール子さんGJ♪
私はBoA子大好きでして、このスレを毎日読んでいくうちにナント!
奈美恵ちゃんが気になりだして、今や奈美恵オタと化してしまいますた
アール子作品の奈美恵ちゃんが私から見た奈美恵ちゃんとピッタリで
いつもリアルにイメージさせてもらえる幸せをありがとー(>∀<)ノ

888 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 03:17:08 ID:5ezbt+UG
自分と反対のパターンきたw
初かきこですがいつもロムりつつ見守っております。
ほんと毎日GJ!!です。


889 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 11:30:46 ID:LX5F8wuT
私は安室ちゃんファンだけど
このスレを見るようになってから、BoAチャソがかなり気になる!
安室ちゃんにはあまりないムチムチ感に萌‥
一度で良いから抱きしめてみたい病に(笑)
同時にアール子さん中毒です!(*´Д`)=3

890 :アール子:2007/03/05(月) 16:34:24 ID:18BhQgME
>>886
dです。え〜、今回ですね・・・ジワリジワリと長文の悪寒(いつも以上に・・・)

>>887
おー、なんとも有り難いですw実は、自分で書いておきながら
私も安室タン更に好きになってますw(なんだそりゃ

>>888
ありがたき幸せでございまつよ(-人-)

>>889
どもです!確かに安室タンよりはBoAタンの方が痩せてはないですよね。
いや、二人とも充分すぎるほど細いんですけど。
もう、あれですよ。私はどっちでもいい。どっちでもいいから抱きしめたいw!

では、投下!

891 :アール子:2007/03/05(月) 16:36:11 ID:18BhQgME
それから私達は観光名所を一通り回り、夕方になって宿泊先へとやってきた。

自分一人じゃ興味のないような場所でも、
奈美恵さんと一緒なら、楽しくて仕方がないって話。

部屋に付いて思わずビックリした。
ここ、もの凄く高いんじゃないだろうか?
いわゆる完全な離れになっていて、おまけに露天風呂まで付いている。
部屋の数は多くないけれど、一つ一つがめちゃくちゃ広い。

「奈美恵さん、ここさ・・・」
「ん?」
「高いんじゃないの?」
「気にしないで」
「でもさ・・・」
「いいのいいの!たまには年上らしい事、させて下さいよ。ね?」

んー、いつもしてもらってるんだけどなぁ・・・
けど、ここはお言葉に甘えるのが私の役目。

「ありがとうございます。」

奈美恵さんに向かって、ペコリとお辞儀をした。

892 :アール子:2007/03/05(月) 16:37:33 ID:18BhQgME
「ところでBoAちゃん、筋肉痛治った?」
「そんな早く治らないって」
「じゃあマッサージしてあげよっか?」
「お風呂のあとお願いします」
「ん、分かった」
「でさ、ご飯の前にそこのお風呂入らない?」
「そうだね!」

着替えも用意しないまま、奈美恵さんと部屋の露天風呂へ向かう。
素早く衣服を脱ぎ捨てて、いつもの様にお互いの体と髪を洗いっこして、
外にある露天風呂に浸かる。

少し熱めのお湯と時折吹く冷風の温度差が心地よい。

岩場に頭を乗せて外の景色を眺めていると、横から奈美恵さんに引き寄せられた。
私はそのまま奈美恵さんの足と足の間に座り込む。

893 :アール子:2007/03/05(月) 16:39:12 ID:18BhQgME
「ねぇBoAちゃん」
「ん?」
「前にテレビで見たんだけど、BoAちゃんて温泉好きじゃないでしょ?」
「んー、前はね。ってゆうか今好きじゃないとしても奈美恵さんとなら別」
「そっか、ふふっ」
「テレビってあれでしょ?Hey×3」
「うん」
「私ね、あれ見た。松本さんに“一緒に温泉入る?”とか言われてたやつ。」
「あーあれね・・・」
「奈美恵さん本気で嫌がってて、私一人で大爆笑しちゃった」
「うふふ」
「あの奈美恵さん可愛かった。ヤダ!ヤダ!ヤダよそんなのぉー!とか言ってるの」
「だってホントに嫌だったんだもん・・・キモチワルイ・・・」
「アハハ!また言ってる!ってゆうか、私と温泉入るのも気持ち悪い?」
「そんなわけないでしょ?」
「うん、良かった」

なんだかお互いの過去を、テレビを通して知ってるって・・・変な感覚。

「でもさ、あの二人と温泉って、あり得なくない?」
「うん、無理だね。私、松本さん苦手だし」
「アハハ!そうなんだ?」
「うん。奈美恵さんは?」
「あたしはどっちもどっちかなぁ・・・」
「てゆうか、私嫌われてる気がする。」
「えー?そんな事無いって!それ言ったらあたしの方じゃない?」
「なんで?」

奈美恵さんの指が私の胸の先端を摘む。

894 :アール子:2007/03/05(月) 16:40:49 ID:18BhQgME
「だってさ、浜田さんに“サル”呼ばわりされてたんだよ?」
「うん、ヒドイよね」
「あれ?知ってた?」
「知ってた。だって奈美恵さんと付き合う前から奈美恵さんのファンだったもん」
「そう言えばそうだね、うふふ」
「奈美恵さんの出るテレビはできるだけチェックしてたからね」
「なんか恥ずかしいんだけど・・・じゃあさ、あれ知ってる?」
「ん?」
「見たい!聞きたい!歌いたい!」
「なにそれ?」

そんなのあったっけ?
あー、あれだ!

「思い出した!違う人の曲歌うやつでしょ?でも奈美恵さん最後の方居なかったじゃん」
「うん、そうなんだけどさ・・・BoAちゃん」
「ん?」
「気持ちよくない?」

胸の先端を摘まれているのにいまいち反応を示さない私に、
奈美恵さんは、どうやらしびれを切らしたらしい。

895 :アール子:2007/03/05(月) 16:44:08 ID:18BhQgME
「そーゆーわけじゃないのね。たださ、お風呂の中って感度下がらない?」
「じゃあこっち来て」

私の腰を持って半回転させながら上半身だけ湯船から出す。
私はやむを得ず岩場に手を付かざるを得ない体勢になった。

「奈美恵さん、寒いんだけど・・・」
「こうすれば少しは平気でしょ?」

後ろからガッチリ抱き締められる。
背中に当たる奈美恵さんの胸の感触が気持ち良い事は・・・内緒。

不意に胸の先端を摘まれた私は、思わず体をビクッとさせた。

「ホントだ!湯船から上がった途端に感度バッチリだね!」
「寒いだけ・・・だよ・・・」

奈美恵さんの口唇が耳元に触れた。

「BoAちゃんって、ホント素直じゃない」

896 :アール子:2007/03/05(月) 16:45:21 ID:18BhQgME
奈美恵さんは私の耳たぶを甘噛みしながら、指先に力を込めてくる。

「っん・・・」
「ほら、気持ちいいんでしょ?」

私が耳元で囁かれる事に弱いのを、奈美恵さんは知ってる。

「もぉ・・・いいか・・・ら・・・」
「どこが?」
「胸は・・・もういい・・・」
「じゃあもう出る?」
「ヤ・・・ダ・・・」
「どこ触って欲しい?」

言葉責めされて私が拒否出来ないのを、奈美恵さんは知ってる。

「し・・・た・・・」
「それじゃ分かんない。あたしの手、自分で持っていきなよ」

奈美恵さんの手に自分の手を重ねて、蕾にあてがう。

「ここがいいの?」
「う・・・ん・・・」

蕾を指の腹で撫で回されて、思わず岩場に手を戻す。

897 :アール子:2007/03/05(月) 16:46:34 ID:18BhQgME
「んっ・・・くっ・・・あんっ・・・」
「お風呂の中だと感度下がるんじゃないの?」
「違・・・う・・・っふ・・・あっ・・・」
「BoAちゃん、エッチな声出しちゃってやらしいね」
「奈美恵さん・・・が・・・悪い・・・んっ・・・」
「じゃあ止める?」
「イジ・・・ワ・・・ル・・・」

私を抱く時に、たまにだけ見せるこんな奈美恵さんも・・・やっぱり好き。
不意に奈美恵さんの指が、私の泉の中に滑り込んでくる。

「はぁっ・・・あっ・・・ダメ・・・・お湯・・・入っちゃう・・・」
「大丈夫だから・・・待って、こっち向いて」

肩を掴まれてそのまま奈美恵さんの方を向かされる。
指の入りが、一気に深みを増した。

「ふぁっ・・・あっ・・・」
「BoAちゃん・・・かわいい・・・」

奈美恵さんの舌が私の口唇の中を一気に埋め尽くす。

898 :アール子:2007/03/05(月) 16:48:30 ID:18BhQgME
「んっ・・・っん・・・ふっ・・・」

早さを増す奈美恵さんの指に、私の体の震えもその間隔を縮める。
奈美恵さんの舌が口唇から離れて、徐々に下へ移動していく。

「あと付けたら・・・怒る・・・から・・・」
「BoAちゃんだってこないだあたしに付けたでしょ?」

首筋にチリっ!と痛みが走った。

「ダメって・・・言ったの・・・に・・・」
「いいじゃん」
「バ・・・カ・・・」

奈美恵さんの舌はさらに移動して、私の胸の先端を捉える。
次々と襲ってくる快感の波に、すでに限界だった。

「ね・・・え・・・もう・・・」
「うん・・・イっていいよ・・・」
「あっ・・・んっ・・・んあぁぁぁ!!!」

奈美恵さんの腕が折れてしまいそうなくらい
ギュッと握りしめながら、私は絶頂を迎えた。

899 :アール子:2007/03/05(月) 16:49:18 ID:18BhQgME
また夜中きます。

ではでは〜!

900 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 20:00:38 ID:Mo4f7EXO
なんだか勢いあまって温泉宿予約してしまった!!
夜中が待ち遠しいです・・・

901 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 21:16:05 ID:OvCKiWYI
温泉エチ〜萌え!(゚∀゚)次は甘える安室タソにBoAタソが…なんて期待(;´Д`)

902 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/05(月) 21:37:10 ID:J3T5q1b+
私もその展開期待です!
でもそれ以外でも絶対萌える気がしますw

903 :アール子:2007/03/06(火) 01:04:26 ID:evtBjpzF
>>900
ごめんなさい、ちょっと笑っちゃいましたw
温泉楽しんできてくださいね♪

>>901
そのリクエスト、前に頂いてたので・・・かくかくしかじかって事でw

>>902
まぁ、そんな感じでw

では投下!

904 :アール子:2007/03/06(火) 01:05:38 ID:evtBjpzF
奈美恵さんに支えられたまま、荒くなった呼吸を整える。

「もぉ・・・」
「ん?気持ちよかったでしょ?」
「そうだけどさ・・・」

アップにした髪はすっかり乱れ落ちて水浸しになっていた。

「髪もう一回洗わないといけないじゃん・・・」
「まぁまぁ」
「もうのぼせちゃって洗うのめんどくさい」
「あたしが洗ってあげるから。ね?」
「当たり前です・・・」

奈美恵さんに手を引かれてバスチェアーに腰掛ける。
もう一度髪を洗ってもらって、お風呂を後にした。

完全にのぼせてしまった私は、何も身に付けないままフラフラと部屋に行き、
畳の上にうつ伏せに寝転ぶ。畳のヒンヤリとした温度が心地良い。

少ししてから奈美恵さんが体にバスタオルを巻いて出てきた。

「ふぅ・・・」
「BoAちゃん、汚いよ」
「だって暑いんだもん」
「ちょっと待ってて」

奈美恵さんが脱衣所からバスタオルを持ってきて、畳の上に敷いてくれる。

「この上に寝て下さい」

ダルイ体をそのままバスタオルの上に移動させる。

905 :アール子:2007/03/06(火) 01:07:21 ID:evtBjpzF
「暑い〜奈美恵さんのせいだぁ・・・」
「たまにはいいもんじゃない?」
「んー・・・」
「あれ?ダメ?」
「内緒・・・」
「あはは!内緒ですか。ちょっと着替えてくるからね!」
「うん・・・」

間もなくすると、後ろから奈美恵さんが荷物の整理をする音が聞こえる。

なんだかこのまま眠ってしまいそう・・・
ウトウトしていると、背中にズシリと重みを感じた。

「んっ」
「アハハ!何変な声出してんの?!」
「急に背中に乗るからじゃん・・・」
「ゴメン×2!」

奈美恵さんが肩から順番にマッサージを施してくれる。

「んー、痛い・・・」
「すごい張ってるね」
「痛っ!」
「そんなに力入れてないんだけどなぁ・・・でもさ、さっき全然痛そうじゃなかったよ?」

そう言われてみれば・・・

906 :アール子:2007/03/06(火) 01:08:28 ID:evtBjpzF
「のぼせてたからじゃない?あ、そこ気持ちいい・・・」
「そうなのかなぁ?」
「だって昨日の時はちょっと痛かったのね。痛っ!」
「いつ?」
「足持ち上げられた時・・・んっ」
「えー?言ってくれればいいのに!」
「えー?ヤダよ・・・んぐっ・・・」
「なんで?」
「だってムードもへったくれも無いじゃん・・・っふ・・・」
「そんな遠慮しなくていいのに」
「遠慮ってゆうかさ・・・んくっ・・・」
「ねぇ、さっきからそんな声出して・・・襲っちゃうよ?」

奈美恵さんに強引にされるの・・・嫌いじゃないからいいよ♪
って、そうじゃなくて!

「ダメ。さっきしたばっかりじゃん」
「あはは!そう言うと思った!はい、終わり!」

肩をポンと叩かれて奈美恵さんが私の背中から立ち上がる。

ん〜、少し楽になったかも!

背中がフッと軽くなった私は、立ち上がりながらバスタオルを巻いて
奈美恵さんの方を振り返った。

奈美恵さんの姿を見た私は、思わずその場に固まった。

907 :アール子:2007/03/06(火) 01:10:51 ID:evtBjpzF
「ん?BoAちゃんどうしたの?」

ニッコリしながら首を傾げる奈美恵さんに思わず胸がキュンとする。

「それ、なんか・・・すごい良いね・・・」
「そう?」

奈美恵さんは手を広げながらその場でクルリと回ってみせる。

「うん、やっぱり良い・・・それなんて言ったっけ?」
「浴衣」
「そうだ、浴衣・・・」

濡れたままの髪をアップにしてる奈美恵さんの姿がより一層、私の心をくすぐる。

「なんか、エロいよ、それ・・・」
「そっかなぁ?」
「うん・・・初めて見たけど、良い・・・」
「うふふ♪」

浴衣をクイっと引っ張って上から覗き込むと、
黒のレース付きブラジャーが顔を出した。

「なんでブラ付けてんの?」
「だってもうすぐご飯なのに透けたら困るでしょ?」
「つまんないの・・・」

“噂をすれば”とはよく言ったもので、私達がそんなやり取りをしていると、
部屋の扉をノックする音が聞こえた。
まだバスタオル姿だった私は、バックごと持って脱衣所に慌てて駆け込んだ。
部屋では奈美恵さんが仲居さんと談笑する声が聞こえてくる。

908 :アール子:2007/03/06(火) 01:12:19 ID:evtBjpzF
一応部屋着は持ってきたけど、私も浴衣が着てみたい・・・なんちゃって。
相変わらずバスタオル姿で一人考えていると、脱衣所の扉が開いた。

「わっ、ビックリした・・・」
「ゴメン×2!はい、これ」

奈美恵さんが私に浴衣をスッと差し出す。
時たま私の心の声が聞こえてるんじゃないかと思える時がある。
それだけお互いのことが分かってるって事かな?なんて。

「うん、ありがと」
「もうすぐ準備出来るって」
「分かった」

奈美恵さんが脱衣所の扉をそっと閉めて出ていった。

で、持ってきてもらったのはいいんだけど、何回やっても上手くできない・・・
なんでこう、奈美恵さんみたいにピシッと出来ないんだろう・・・
イライラするなぁ・・・

「BoAちゃん」

扉の向こうから奈美恵さんの声が聞こえる。

「なに?」
「出てきて」
「さっきのおばさんは?」
「また後で来るって。今いないから」
「うん」

帯を持ったまま外に出る。


909 :アール子:2007/03/06(火) 01:13:17 ID:evtBjpzF
「ご飯準備できてるんだけど」
「うん」
「BoAちゃん遅いからさ、予想は付いたんだけどね」
「ん?」
「んふふ、上手くできなかったんでしょ?」
「うん・・・」
「帯貸して」

帯を持った奈美恵さんが、私の背中に向かって腕を回す。

「もっと浴衣、ギュッとやって」
「ん」

襟の部分を掴んで、両サイドから引っ張る。
なんか私・・・子供みたいだな、これ。
でも奈美恵さんにこうして着させて貰うの、やっぱり好き。

「よし、出来たよ!」
「おぉー!すごい!なんでこんなピッタリできるの?」
「年の功ってやつかな?」
「としのこう?」
「うん。まぁ何事も経験ってね!ほら、行こう!」

奈美恵さんに手を引かれて、席に着く。


910 :アール子:2007/03/06(火) 01:14:17 ID:evtBjpzF
「美味しそうだねぇ!」
「美味しくなかったら、あたし怒るよ?」
「だよね」

綺麗に彩られた食事を次々に口に運ぶ。

うん、どれも美味しい。
THE・和食!って感じじゃないのがこれまた最高。
だって生の物ばっかりとかだと、やっぱりキツイ・・・

「BoAちゃんそれ食べないの?」
「うん・・・」

練り梅の様な物が乗っているおかずに手を出さないでいると
奈美恵さんに声を掛けられた。

「おいしいよ?特に上のこれ」
「それがね、ダメなの・・・」
「そうなの?」
「うん・・・」

お互いの家を行き来してても、私の家ではもちろんの事
奈美恵さんの家でも梅干しなんて出たこと無くて、
今まで言う機会を逃してた。

「何がダメ?すっぱいのが?」
「ん〜、それもそうだし・・・なんかダメ・・・」
「うふふ、まだ大人の味が分からないのかな?」

それって大人の味なの?


911 :アール子:2007/03/06(火) 01:15:17 ID:evtBjpzF
「奈美恵さん、私ってそんなに子供っぽいかな・・・」
「んー、たまにね。でもそんな所も好きです」
「うん、知ってる」
「ふふっ。でもさ、BoAちゃんまだ10代じゃない?」
「うん」
「10代のうちは10代の相手が良いとか言ってなかった?」
「あー、そう言えばね・・・」

確かにそんな事も言ってたし、思ってた。
けど、それはあくまでも“TV用”の“異性に対する話”ってだけで。
奈美恵さんを好きになった事に、何の違和感も抱かなかった。

奈美恵さんが同性だから?
私が奈美さんのファンだったから?

んー、ファンだったからってゆうのは少なからず関係あるかもしれないけど、
なんだろう・・・どっちも違う気がする。

「あたしBoAちゃんより9歳も年上なのに、なんで好きになってくれたの?」
「奈美恵さんだから」
「ふふっ、そっか。ありがと♪」

うん、そうだよ。“奈美恵さんだから”好きになったんだ。


912 :アール子:2007/03/06(火) 01:17:50 ID:evtBjpzF
え〜、今回ウザイほどに長いです(いつもですが)。スマソ。

では、本日はこれにて!
おやすみなさいませ!

913 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 01:28:59 ID:Ro6nU0nT
やばいめっちゃGJです!!
長いの大歓迎です(´∀`*)
続きも楽しみにしてます!

914 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 04:02:39 ID:YeYEKGai
>>911
(゜Д゜;≡;゜д゜)




奈美さんwww…奈美悦子?が思い浮かんだorz

915 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 09:02:42 ID:9TdqHO2a
初めまして!!いつもワクワクドキドキして読ませて頂いてます(*‥*)
アール子さんサイコー!!!
ちなみに私は安室ちゃんの大ファンです(#^-^#)

916 :アール子:2007/03/06(火) 13:11:48 ID:HpzH8eZR
>>913
dです!1000以内にはおさめますので(;^_^

>>914
ぬぉー!やっちまった・・・orz
二人の名前には重々気を遣っているのですが、見落とした(BoAタンも一回やってしまいましたが)
精進しまつ(ノД`)

>>914
あざーす!安室タンはいつ見ても可愛いっすよねぇ〜♪(もちBoAタンも)
安室タンの時折かすれる声がちょっとツボだったりしまつw

では投下!


917 :アール子:2007/03/06(火) 13:14:24 ID:HpzH8eZR
食事を終えてから、まだ半乾きだった髪をお互いに乾かし合ってTVを見る。

奈美恵さんは寝転んで、私の足の上に頭を乗せている。
普段、私が奈美恵さんに膝枕をしてもらう事はあっても、
私が奈美恵さんにするって事は、滅多にないわけで。
今日の昼間から気にはなってたけど、否定する理由なんてどこにもない。

「なんかあんまり面白いのやってないねぇ」

片手を後ろについて体重を支えながら、
もう片方の手でチャンネルをクルクルと回していく。

「ねぇBoAちゃん」
「ん〜?」
「買い出しに行かない?」
「なにを?」
「お酒」
「えー?さっき結構飲んでたじゃん!」

奈美恵さんってば、食事のとき結構飲んでたんだなこれが。

「飲み足りないの!」
「飲み足りないの?」
「うん」

浴衣の裾引っ張られてお願いされたら、そりゃ断るわけにはいかないって・・・

918 :アール子:2007/03/06(火) 13:15:43 ID:HpzH8eZR
「わかりました。でも、着替えないと」
「うん」

さすがに浴衣のままじゃ外出できない。

「ちょっと、奈美恵さんが起きてくれないと私立てないんだけど」
「起こして」
「はいはい」

奈美恵さんの腰に手を当てて、上半身だけグイッと起こす。

「はい、どぞ」
「立たせてよー」
「もぉ、しょうがないなぁ・・・」

腰を落としながら両脇に腕を入れて、奈美恵さんを立ち上がらせる。

「んしょっ!」
「えへへ、ありがと!」

それと同時に、奈美恵さんが体重を掛けながら抱きついてきた。
思わずよろけそうになって、奈美恵さんを支える足にグッと力を込める。



919 :アール子:2007/03/06(火) 13:17:20 ID:HpzH8eZR
「危ないよ・・・」
「BoAちゃん、あったか〜い」

これってさ・・・奈美恵さん酔ってるよね?
食事の時は平気そうだったんだけど・・・
今まで酔った奈美恵さんを何度か見たことはあるけれど、
明らかに様子が違うような・・・

「着替えさせて?」
「はいはい」

やっぱりそうきますか。
こんな奈美恵さんもやっぱり可愛くて、クスッと笑った。

帯を巻き取って浴衣を脱がす。

今更ながら(?)下着姿だけの奈美恵さんに、欲情しちゃう私がいる。
上下お揃いの黒の下着が、これまた奈美恵さんを引き立たせてるとゆうか
なんとゆうか・・・

「これっ!ダ〜メだって!」

背中に腕を回してブラジャーのホックを外そうとしたところで、腕を掴まれた。


920 :アール子:2007/03/06(火) 13:21:29 ID:HpzH8eZR
「ヤダっ!」
「んふふ、また後でね♪」
「ちぇっ!」
「今は買い出しに行く約束でしょ?」
「はーい・・・」

クローゼットから奈美恵さんの服を一式取ってきて、ジーンズから順番に着させてゆく。

「よし、オッケー!じゃあ、私も着替えないといけないからちょっと待ってて?」
「えー?そのままでいいじゃん!」
「ダメに決まってるでしょ?」
「じゃあさ、あたしもBoAちゃんが着替えるとこ見る!」
「ん、分かった」

脱ぎっぱなしにしていた服を着るため、奈美恵さんの手を引いて脱衣所へ戻る。
奈美恵さんってば、困った彼女だ!なんて。

921 :アール子:2007/03/06(火) 13:21:59 ID:HpzH8eZR
奈美恵さんに背を向けながら、浴衣を着たまま着替える。

「BoAちゃんなんでこっち向いてくんないの〜?」
「ん?別に」

今ここで、奈美恵さんの方を振り向くわけにはいかない。
だって、バレたくないもん。

「ねぇねぇBoAちゃんってばぁ〜」
「はい、終わったよ!」
「怪しいんだ〜」
「なんにも怪しくないって。じゃ、行こう!」

私は奈美恵さんの手をちょっとだけ強く引いて車へと向かった。

922 :アール子:2007/03/06(火) 13:22:50 ID:HpzH8eZR
「奈美恵さん、車の鍵」
「あたしが運転する」
「はい?」
「あたしがするの〜」
「ダメだよ、奈美恵さん酔ってるでしょ?」
「酔ってないも〜ん」

酔っ払いほど、自分の事を酔ってないって言うのってホントらしい。

「そんな事言うなら、もうお酒買いに行かないよ」
「ヤダ!ごめんなさい・・・」

ションボリする奈美恵さんは、どうしようもないくらい可愛い。
車のキーを受け取って、奈美恵さんを助手席に乗り込ませた。

私が乗り込むのと同時に、奈美恵さんが肩に頭を乗せてくる。
正直、ちょっと運転しにくい・・・

「ゴメン、奈美恵さん。こっちの方がいいや」
「ん・・・」

奈美恵さんの体を、自分の太股の上にそっと寝転ばせた。

923 :アール子:2007/03/06(火) 13:24:01 ID:HpzH8eZR
出発してから間もなく、奈美恵さんは気持ち良さそうな表情を浮かべながら
スヤスヤと眠ってしまった。
アハハ、可愛い♪

ウロウロすること2.30分。ようやくお酒のあるコンビニを発見。
奈美恵さんは相変わらず眠ったまま。

出来る事ならこのままにしておいてあげたいけれど、
起こさざるを得ない体勢になっちゃってるわけで・・・

「奈美恵さん」
「・・・・・・・」
「奈美恵さーん」
「・・・・・・・」

だめだこりゃ。
とりあえず・・・デコピン?

「ん・・・」

ちょっと眉間にシワを寄せただけで、起きず。
胸の先端を服の上から指で突いてみる。

「んふっ・・・」

身をよじるようにして横向きに寝返りを打つ。
これさ、奈美恵さん起きてんじゃないのかな?

924 :アール子:2007/03/06(火) 13:26:42 ID:HpzH8eZR
「奈美恵さん起きてるでしょ?」
「ん・・・もうちょっと・・・」

襟元から服の中に手を入れて、直に胸の先端を撫でる。

「んっ・・・」

奈美恵さんの体がビクッと震えた。

「止〜めた」
「なんで?」

奈美恵さんが私を見上げる。

「だってさ、今お酒買いに来たんじゃん」
「分かったよ・・・」

ホントは、私の方が歯止めが利かなくなっちゃいそうだったから・・・
それに、こんな所じゃさすがに出来ないし。
これ以上続けたら私にも奈美恵さんにも、かえって毒だもん。

「ほら、行こう?」
「ん〜」

数種類のお酒とつまみを購入して、私達は旅館へと戻った。

925 :アール子:2007/03/06(火) 13:27:13 ID:HpzH8eZR
ではでは〜!

926 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 13:38:57 ID:pXENzsx5
温泉イイ!!GJ!!

927 :アール子:2007/03/06(火) 17:02:48 ID:HpzH8eZR
>>926
どもです!

とりあえず投下していきます!

928 :アール子:2007/03/06(火) 17:09:45 ID:HpzH8eZR
旅館に戻るとすでに布団が敷かれていた。

「あれ?何この敷き方!気に入らないぞっ!」

奈美恵さんがムスッとしながら言う。

「だねぇ・・・この敷き方はないよね・・・」

小さな親切なんとやら。ご丁寧なまでに二つの布団は離ればなれに敷かれている。
私は二つの布団をピッタリとくっつけた。

「うちらこんなにラブラブだっつうのに!」
「うん、フフッ」
「ってゆうかさ、うちらには布団1個で充分だよね?ねっ!?BoAちゃん♪」
「まぁそうだけどさ・・・」

奈美恵さんにこれ以上お酒飲ませちゃってへーきかな?

「BoAちゃ〜ん♪」
「ん?」

奈美恵さんは両手を広げて着替えさせてくれと私にせがむ。

「はいはい、わかりましたとさ」
「じゃあよろしく〜」
「私上手くないけどいいの?」
「んふっ、いいよ♪」
「脱ぐのは自分でやって」
「無理!」
「ダメ!」

だって、お酒の飲むどころじゃなくなっちゃうもん・・・

929 :アール子:2007/03/06(火) 17:11:07 ID:HpzH8eZR
「なんで〜!?」
「いいから!」
「分かったよ・・・BoAちゃんのイジワル!」

べー!なんて舌を出す奈美恵が可笑しくて、クスッと笑った。

「はい、脱ぎました!」
「うん」

あーどうしよう・・・
私が脱がせても奈美恵さんが自分で脱いでも一緒だったなこりゃ・・・

「ねぇ奈美恵さん」
「ん〜?」
「お酒どうしても飲みたい?」
「うん(ニコッ)!」

はぁ〜可愛いな、おい!
分かった・・・分かりましたよ!

仕方なく諦めた私は、浴衣を手に取った。
後ろから浴衣を着せて、前に回り込んで帯を回す。

930 :アール子:2007/03/06(火) 17:14:32 ID:HpzH8eZR
何回見ても
何回触れても
何回抱いても

奈美恵さんの腰って、めちゃくちゃ細い。
腰だけじゃなくて、指も腕も足も全部細い。

「私、奈美恵さんみたいな体に生まれたかった」
「え〜?BoAちゃんだっていい体してるぞ♪」
「いや〜なんかね、ネットとかでさ幼児体型だって言われたり」
「はぁ?何処のどいつだ?あたしのBoAちゃんにそんな事言ってるのは?!」

奈美恵さん、さっきから言葉遣いがおかしいんだけど・・・

「よし、終わったよ!」
「うふふ、ありがと♪」

隅に置かれていたテーブルを移動させて、布団の上に座り込む。

931 :アール子:2007/03/06(火) 17:15:46 ID:HpzH8eZR
「どれがいいの?」
「それ!」
「これ?」
「違う、その隣!」
「これ?」
「うん、それ!」

カクテルの蓋を開けて奈美恵さんに差し出す。
これならアルコール度もそんなに無いし、平気かな。

「これ美味しい〜」

いくらアルコール度が低いからって、奈美恵さん一気に飲み過ぎ・・・

「BoAちゃん、それ取って。さきイカ!」
「ヤダ」

思わず本音が出た。

「なんでぇ?!」
「だってチュウしたときに奈美恵さんがさきイカ臭いのなんかヤダ」

アルコール臭いのは平気だけど、さきイカ臭いのは・・・イヤ。

932 :アール子:2007/03/06(火) 17:16:56 ID:HpzH8eZR
「アハハ!BoAちゃんさては何か企んでますなぁ〜?」

うん、企んでるよ。

「どうなんだろうね?」

わざと知らんぷりをしてみせる。

「じゃあそれでいいよ、そのポテチみたいなの」

みたいなのじゃなくて、ポテチなんだけどさ。
なんて言葉はちょっと抑えて。
カクテルをすでに飲み終えた奈美恵さんが私の腕をギュッと掴んでくる。
飲むの早いなぁ・・・

「BoAちゃん、膝枕♪」
「はい」

後ろに腕を付いて、奈美恵さんが寝転んでくる。
奈美恵さんの膝枕をするのも、今日一日で随分馴れたもんだ。なんて。

933 :アール子:2007/03/06(火) 17:18:18 ID:HpzH8eZR
奈美恵さんは仰向けで、ポテトチップスを頬張っている。
既に少し乱れている浴衣の隙間から、ブラジャーがちょっとだけ顔を覗かせている。

「はい、もう終わり!」

奈美恵さんの手からポテトチップスの袋を取り上げた。

「まだ食べてるのに!」
「ダメ、終わり!」
「やだー!」
「お菓子食べ続けて体重増えるのと、私に抱かれて気持ちよくなるのと、どっちがいい?」

何言ってんだろ?私。
だけどハッキリ言って今の私って・・・奈美恵さんにすごい欲情しちゃってる。
だって、さっきからずっと我慢してたんだもん。

奈美恵さんの上半身を抱え上げて、枕元へ移動させながらそのまま上にまたがった。

934 :アール子:2007/03/06(火) 17:19:37 ID:HpzH8eZR
また夜中きます。
ではでは〜!

935 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 18:43:36 ID:nGoZwLRO
最近この二人が好きになったんですが、二人に関する萌えエピソードはありますか?
実際にも仲良しなんでしょうか?

936 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 20:15:12 ID:SzR2YMmF
どわ〜(゜Д゜;)!
エチ三昧ですな(゚∀゚)wktk!GJ!!!アール子タソ冴えてますね!
二人がこれ見て実際に意識してホスィ…。。

937 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 20:56:11 ID:4PD7Mvya
奈美恵さん大好きです♪毎日LIVE STYLE 2006見てます(〃▽〃)
あ!DVD買いました!新曲funky townがリプトンCMのタイアップ〜
楽しみです(^▽^人)
奈美恵さん大好きです!

938 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 21:21:16 ID:9TdqHO2a
アール子サンGJ!GJ!GJ!
サイコーにドキドキしました(≧▽≦)
1000になってほしくない〜(>_<)
ずっと続けて欲しいです!

939 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 21:49:32 ID:Fv6XvHPx
私も安室のDVDは毎回買うんだけど、
キモ男とクネクネ絡む度にムキーーッとなる・・・
重症でつね・・・サヨナラ私・・・

940 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 23:31:55 ID:ClQVOGfZ
アール子さん
夜中wktk(゚∀゚)

>>935
BoAちゃんは安室ちゃんを尊敬してるよ♪
ラジオとかで奈美恵さん奈美恵さん言ってるし。
安室ちゃんもテレビでBoAちゃんが話してる時(ダウンタウンと話してたんだけど)
横でうんうんって頷きながら聞いてたよん。
あたしはこれくらいしかわからないけどこの二人、
見えないところではもうラブラブだとゆー妄想が止まりません(*´Д`)=3


941 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/06(火) 23:43:13 ID:nGoZwLRO
>>940
ありがとうございます!
あたしもここ見てるうちにそんな妄想が広がってます…ww
二人とも大好きだからラブラブだったら最高なのになぁw

942 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 02:02:56 ID:JebADe8L
1000になったら落ちてしまうので、保管庫的なものは作らないのですか?いつまででも読みたいので。。

943 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 03:04:14 ID:kTNofx01
くぅぼあサンのところみたいに
どっかに保管というか・・・
私もずっと読んでいたい><

944 :アール子:2007/03/07(水) 03:10:36 ID:4V4F4OXO
>>935
>>941
私も妄想しながら書いておりますwえっと、sageてもらえるとありがたや・・・(´・ω・`)

>>936
はい、せっかくの温泉なのでw私もちょびっと同じ事思ったりなんかしてw

>>937
わぉ!それは楽しみ♪

>>938
どもども!えと、間もなく1000なのでちょっと今日は語らせて頂きます。
詳細は投下後に!

>>939
いえ、よくわかりますw

>>940
d!ついでにサポートもd!投下、遅くなってスマソ。

>>942
保管庫・・・ですか。それって作らないといけないのでせうか?
実は2ちゃんのシステム、そんなに理解してないです・・・orz

とゆうことでとりあえず投下!

945 :アール子:2007/03/07(水) 03:12:23 ID:4V4F4OXO
>>943
あ、あちらは保管庫とやらにあるのですね?
お言葉、感謝なのですが・・・いまいちシステムが・・・



946 :アール子:2007/03/07(水) 03:14:37 ID:4V4F4OXO
「ちょっと、BoAちゃん?」
「なに?」
「ん〜と、どうしたのかな?」
「分かってるでしょ?」
「分かんない・・・」

とぼける奈美恵さんが意地らしくて、上半身の浴衣を剥ぎ取る。

「待って、ちょっと待って!」
「ヤダ」

ブラジャーを捲り上げて一気に胸の先端を口に含む。

「んっ・・・BoAちゃん・・・てば・・・」
「なに?」

行為を一旦中断して、奈美恵さんの問い掛けに答える。

「BoAちゃんも・・・脱いで・・・」
「分かった」

襟に手を掛けて、一気に上着を脱ぐ。

「BoAちゃん・・・それ・・・」
「いいの」

さっき着替える時に隠した、今日の為に新調した上下お揃いの下着も、
今はどうでもいい。

今私の中にあるのは、奈美恵さんへの欲情だけ。

947 :アール子:2007/03/07(水) 03:17:22 ID:4V4F4OXO
「ダメ!私はいいから」

ジーンズのボタンに手を掛ける奈美恵さんの腕をグッと抑え付けた。
帯をほどいて、浴衣をはだけさせる。
浴衣の着付けが下手で良かった♪なんて。

「BoAちゃん、電気・・・」

膝をクネっとさせて、私から視線を逸らす。
さっきまで私を抱いてた時の奈美恵さんと、今の奈美恵さんとのギャップに
胸の鼓動が早まる。

「恥ずかしいの?」
「う・・・ん・・・」
「でも私は見たいのね」
「あの・・・」

何かを口にしかけた奈美恵さんの口唇を強引に塞ぐ。

「んっ・・・」

奈美恵さんが少しだけ苦しそうな吐息を漏らした。
さっきまで飲んでいたピーチカクテルの甘い香りがほんのり鼻をつく。

歯列を辿って舌を絡め取る。
キスをしているだけだとゆうのに、奈美恵さんが時折体を小刻みに震わせる。

948 :アール子:2007/03/07(水) 03:18:32 ID:4V4F4OXO
口唇を離れて、首筋から胸にかけて舌を這わせる。

「っふぁ・・・んっ・・・」

胸の頂点を舐め上げると奈美恵さんが腰をビクンと反らせた。
シーツに添えられた手を、ギュッと握る。
舌で舐め上げる度に、胸の頂点もその硬さを増す。

「BoA・・・ちゃ・・・んぁっ・・・」

私は体を移動させて奈美恵さんの下着の中に指を滑り込ませた。
熱を帯びたそこは、すでに充分すぎるほど潤っている。

溢れ出た滴を指ですくい上げて蕾に擦り付ける。

「あっ・・・っは・・・」
「奈美恵さん、ここ・・・すごい事になってるよ?」
「っや・・・あんっ・・・」

奈美恵さんのウソつき。

「気持ちいいくせに」
「そんな・・・こ・・・と・・・」
「あるんでしょ?」

奈美恵さんが口唇を噛み締めながら首を小さく縦に振った。
まだ着たままの最後の一枚を剥ぎ取って、足の間に入り込んで顔を下に移動させる。

「ダメ・・・だって・・・」

口ではそう言ったって、体が否定してない。
私には分かってる。

949 :アール子:2007/03/07(水) 03:19:47 ID:4V4F4OXO
茂みの中から奈美恵さんの小さな蕾を探り当てて、舌で転がす。

「んくっ・・・ふっ・・・あっ・・・」

舌で蕾に這わせながら、指を泉の入口に押し当てる。
温かい滴が指を包み込んで、すんなりと私を受け入れた。
奈美恵さんの香りが私を覆い尽くす。

「・・・・んっ・・・!」

奈美恵さんがビクッと体を反らせた。

「イっちゃったの?」
「う・・・ん・・・だから・・・あっ・・・もういい・・・」
「ダメ」
「おかしく・・・なっちゃ・・・う・・・」
「いいよ」

外でイケたから中は終わりなんて、それじゃ私の女が廃る!なんて。
指を二本に増やしてその動きを加速させる。
やらしい水音が大きさを増した。

「あんっ・・・あっ・・・はっ・・・っあ・・・」

不規則に繰り返される奈美恵さんの喘ぎ声に
私の下半身の疼きもそろそろ・・・限界・・・


950 :アール子:2007/03/07(水) 03:21:55 ID:4V4F4OXO
握っていた奈美恵さんの手を離して、左手だけでジーンズのボタンを外していく。

“自分のはいいから”なんて言っておきながら我慢しきれなくて、私も奈美恵さんも
このパターンになっちゃう事がしばしば。

一瞬だけ奈美恵さんから指を引き抜いて、ジーンズと下着を半分だけ下ろす。
その一瞬の事に、奈美恵さんはしっかりと気付いてくれる。

再び奈美恵さんに指を滑り込ませたところで、私の中にも奈美恵さんの指が滑り込んできた。
あまりの快感に、思わず腰が砕けそうになる。

「BoAちゃんだって・・・こんなに・・・して・・・」
「だって・・・・さ・・・」

中腰でいるのがツラくて、足がガクガク震える。
それでも私は指をなんとか動かし続ける。

私の中の奈美恵さんの指が徐々に遅くなり始めた。
これは・・・奈美恵さんの意識が飛び始めている証拠。

「BoA・・・あっ・・・ちゃ・・・ぁっんっ・・・」

シーツを掴む腕も、私に預けている腰も、
体の全てがブルブルと小刻みに震える。

「ん・・・」

私の口からも思わず声が漏れる。

「っくぅ・・・イっ・・・っふぁ・・・ぁっ・・・んっ・・・あぁっ!!」

奈美恵さんの腰が大きく跳ねて、シーツの中へ崩れ落ちた。

951 :アール子:2007/03/07(水) 03:23:18 ID:4V4F4OXO
私はそのまま奈美恵さんの隣に傾れ込んで、
まだ呼吸の荒い奈美恵さんの頬をそっと撫でる。

ふとした瞬間でも愛しさが込み上げることはあるけれど、
でもやっぱり、私が抱いた直後奈美恵さんに一番・・・愛しさが込み上げてくる。

“私だけの奈美恵さんなんだ”って、実感できる。

これって私の勝手なエゴかも知れない。
でも、それでもいい。奈美恵さんと居られればそれで幸せだから。

どんなにケンカしても
何回肌を重ね合っても
奈美恵さんの事が大好き。愛してる。

「はぁ・・・」
「落ち着いた?」
「うん、ばっちり!ねぇBoAちゃん、まだイけてないでしょ・・・?」
「いいのいいの!」
「ホントに?」
「うん」

いや、ホントに。
奈美恵さんを抱いた後の、何とも言えない心地良い疲れでいっぱいだし。

952 :アール子:2007/03/07(水) 03:24:15 ID:4V4F4OXO
「それにしても、今日の奈美恵さん・・・良かった」
「ん?」
「いつもよりエッチで甘えんぼで」
「あはは、なんか恥ずかしいな・・・」
「でもちょっとだけ言わせて貰いますと」
「ん?」
「せっかく奈美恵さんの為に下着買ったのにさぁ」
「うん、ちょっと興奮しちゃった」
「え、そうなの?」
「うん。ちょっとってゆうより大夫」
「えー?!」
「なんかいつもと全然違うんだもん。うふふっ♪」
「そーゆー事は先に言ってくれないと!」
「言う前にBoAちゃんに襲われちゃったんだもん」
「あ、そっか」

って、別に襲ったつもりはないんだけどなぁ・・・

「ところでさ、酔い醒めたの?」
「ん〜どうだろう・・・」

エッチの後からいつも通りの奈美恵さんに戻ってるんだけど。

953 :アール子:2007/03/07(水) 03:25:35 ID:4V4F4OXO
「酔ってるとは思うんだけど・・・」
「だけど?」
「あれじゃない?イった時に一緒に飛んでっちゃったんじゃない?」
「なにが?」
「なんてゆうか、甘えたい気持ちが」
「えー?困るんだけどっ!!」
「あはは!困っちゃうんだ?」
「うん。だって初めて見たもん、あんな奈美恵さん。可愛かったなぁ・・・へへ♪」
「自分でも意識はあったんだけどね・・・」
「あれ?そうなんだ?」
「なんかこう・・・BoAちゃんに甘えたくて仕方がなくてさ」
「じゃあお酒飲んだ時しか甘えたくならないんだ?ショック!」
「違うって!なんてゆうか、その・・・あたしの本性的な部分じゃないかな」
「ふぅん」
「いつもはちょっと恥ずかしくて出来ない事が素直に出せたと言いますか・・・」

って事は?

「お酒飲んでなくても甘えたい時、あったりする?」
「う・・・ん・・・」

顔を赤らめながら俯く奈美恵さんがたまらなく可愛くて、ギュッと抱きしめた。

954 :アール子:2007/03/07(水) 03:27:43 ID:4V4F4OXO
「アハハ!奈美恵さん可愛い〜」
「もぉ・・・やだぁ・・・」
「でもさ、甘えたい時は甘えたらいいじゃん」
「ちょこちょこって感じで出してはいるんだけど・・・」
「いや、甘えてるのかな?程度にしか分からないのね、奈美恵さんの場合」
「だって、恥ずかしいんだもん・・・」
「私に恥ずかしがってどうしますか?もうすぐ1年経つんだしさ」
「うん・・・」
「素直に甘えてくれていいから」
「うん・・・分かった・・・」
「あ、でも毎日はヤダ。ウザイから」
「うふふ、大丈夫。あたしそーゆータイプじゃないから」
「うん、知ってる。」

体を離すと同時に、奈美恵さんがゆっくり目を閉じる。

私は奈美恵さんの口唇に、そっと口唇を重ねた。



                              〜終わり〜

955 :アール子:2007/03/07(水) 03:35:53 ID:4V4F4OXO
こんばんわ。アール子と申します。
このスレも間もなく・・・1000を迎えようとしております。

今や(とゆうかずっとw)、職人は私一人・・・
だからこそ、今夜は是非語らせて頂きたい。とゆうか語っちゃいます。

最初はひょんな理由で立ち上げたこのスレも、今では非常に愛着が湧いており、
皆様の励ましのお言葉に支えられてここまで辿り着きました。(これ、ホントに本音です。)
SSを書く前はあまり興味の無かった安室タンとBoAタンにも(ファンの方、スマソ)
最近では夢中だったりします。

で、800過ぎた辺りから真剣に考えて参りました。
私がこのスレを卒業するのはいつの事であろうか?と。

@私が死亡したとき(笑)
Aどうしようもなくネタ切れで、別れのシナリオしか浮かばなくなった時。
B何らかの理由でどうしても書けなくなった時(身体的な物含む)
Cネタ切れの前に、2ちゃんが閉鎖の時(悲)
DSSの設定が、現在に至った時
E21話を最後に、きっぱり旅立つ。

と。結構真剣に考えちゃったりしちゃいました。

考えたは良いけれど、ぶっちゃけ最有力候補はDだったりします。
なので、Dを話の柱として進めさせて頂いちゃいます。(勝手でスマソ)


956 :アール子:2007/03/07(水) 03:37:09 ID:4V4F4OXO
え〜、私のしがないSSを1話から読んで頂いてる方(いらっしゃるかどうか不明ですが)
は少々ご理解頂いてるかも分かりませんが、私の勝手な設定により、安室タンとBoAタンは
2004年12月から付き合ってる設定になってたりします。徐々にSSの中で歳月を進めて
参りまして、今現在の設定は2005年11月。約1年分で21話まで書き終わりました。
とゆうことで、単純計算してもあと1年3ヶ月分ほど残しております。

そしてなにより、私ごときのSSを読んでくれている方がいる限りは続けていきたい・
続けられればいいなと思っております。

で、今現在レスが950を越えております。22話を投下するとなると(まだ全く手をつけてはいませんが) 、
途中で切れてしまうと思うんです。なので、厚かましい質問ではございますが、
もしよろしければ新スレを立ち上げようかと考えておりますが、如何でございましょうか?

そして、保管庫とやらは一体・・・(ホントに理解していない)

でもって、本日はこれにて。
ではでは〜!

957 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 04:03:14 ID:kTNofx01
新スレ立ててーー!!まじ萌えなの・・・・・・
保管庫というかPCでも携帯でも見れるサイトにUPと言うか・・。
レンタル鯖って言うのかな?

958 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 05:23:04 ID:bzVQ7uql
新スレ新スレ!(゚∀゚)アール子タソの大ファンです!1話からずっと見てきました!もう病み付きなの(;´Д`)
もっと見た〜い!!

959 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 06:33:19 ID:Nu/a+D8B
そこまで堅苦しく聞くような質問じゃないな。
ご本人には分かりづらいかもしれないけど、読者からすれば「新スレキボンヌ」は当然のことでつ^ ^
またがんばってみてくださいな。

960 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 07:20:17 ID:B9XQXThz
私も1話から読ませてもらってます。

このスレを覗くのが
日常化してしまってる今、
これから先アール子さんがいなければ
毎日萌えられません

わがままですが新スレキボンヌ


無知で申し訳ありませんが…
私も保存個?とやらの仕組みが分かりません。
読む方としたらどうすれば
過去のものが見られるのでしょうか?

961 :メグ:2007/03/07(水) 07:42:10 ID:HGUijxF7
アール子さん!!! この小説のおかげで奈美恵ファン12周年のあたいがBoAチャンも好きに!BoAチャンのDVD買ってしまいました 是非是非続けてね!!

962 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 07:46:05 ID:Nu/a+D8B
てかオレはwordで保存してあるけどなwww

963 :うふ〜ん :うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

964 :メグ:2007/03/07(水) 07:52:31 ID:HGUijxF7
そして昔のMステなどのビデオを引っ張り出したんですが。結構二人で出てますね! ここ数年でBoAチャン一気に綺麗になって...どきっ ネタに困ったら何でも聞いて下さい 奈美恵チャンのしかわからないですが...ちなみに奈美さんは甘いかおりがします。


965 :うふ〜ん :うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

966 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 09:08:29 ID:RbP3on4G
アール子さん!!是非是非新スレお願いいたしますo(_ _*)o
私も毎日これを読むのが日課になっています。終わらせるなんて言わないで…(・_・、)
応援してます!

967 :アール子:2007/03/07(水) 11:23:36 ID:HdH9tVhB
おはようございます。

>>957
ははぁ・・・なるほど。しかし、やり方わからず・・・orz スマソ(ノД`)

>>958
あれまぁ・・・ホント、ありがたいです(-人-)

>>959
>>962
ほ、保存でつか?!恐縮です(;゚Д゚)
確かにちょっと文が固かったですかね・・・スマソ。

>>961
>>964
12年ファンですか・・・すごいっすね!甘い香りって・・・(*´Д`)

>>966
どもども!はい、是非とも!

とゆうことで、新作投下準備が整い次第、
新スレ立ち上げさせて頂きたいと思っております。

せっかくリクエスト頂いたのに、
保管の仕方が分からない私をお許し下さいませ(ノД`)

ではでは!

968 :アール子:2007/03/07(水) 11:28:20 ID:HdH9tVhB
>>960
レス忘れ、スマソ。
1話からですよね・・・約2ヶ月もご覧頂いてるわけで・・・
ホント、dくすですよ(ノД`)

969 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 14:47:14 ID:xUh49cf0
とりあえず新スレタイトルは2人の名前を伏せ字で!

970 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 17:51:25 ID:fd2kp+Zy
一話から読ませて頂いております!
保存庫ですが、レンタル鯖を借りてそこにアップしては如何でしょうか?携帯サイトのような形で

971 :アール子:2007/03/07(水) 18:04:53 ID:dt40erfv
>>969
はい!そっち方向で考えております!

>>970
ありがd!レンタル鯖とは月額いくらみたいな感じのものなのですよね?
2ちゃん内でも借りれるとか?あー分からない〜。調べてみても分からない
私はバカケテーイ!

えー、メインのPCが午後になったら規制に引っかかってて、カキコできませんでした。
そのため規制解除までは夕方か夜中の投下となります。
とは言っても夕方はバタバタしてるので難しいと思いますが・・・

そしてスレタイの件ですが・・・
検索回避の為に今色々考えてはいるのですが、どの程度で引っ掛かるのか
未知でございまして、【】入れただけでも引っ掛かるのか?どうなのさ?
と・・・

しょうもないスレタイが浮かびますた。

「たあぼむあろん」

伏せ字とゆうか単に二人の名前を交互にして「タン」で挟んだだけなのですが・・・

検索は回避したいものの・・・いいの思い浮かばない(ノД`)
なんかよさげなスレタイ浮かんでる方いらっしゃれば是非・・・(他力本願でスマソ

とりあえず、今日の夜中あたりに新スレたてようかすぃら。なんて。

972 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 19:14:43 ID:fd2kp+Zy
レンタル鯖は無料で借りられますよ!有料のものもありますが。
無料レンタルスペースで検索すると色々でてくるので、その中から好きなものを使えばいいかと思います。
説明が下手ですいません…

973 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/07(水) 23:35:31 ID:qNg5M+37
1話から読んでますよ!!
アール子さんのおかげで毎日が楽しいです。
出来る限りで良いので書き続けてくれたら嬉しいなぁ…なんて。
…すごいハイペースなんでお体大事にして下さいね。

携帯から失礼しました。

974 :アール子:2007/03/08(木) 00:36:32 ID:SL8c2Jzr
>>972
ご説明感謝です!見てきたのですが、何がなにやら・・・

>>973
dです!私も皆様にパワー頂いてます!

えー。リクエスト頂きました保管庫とやら・・・上記の様に何がなにやら・・・
只今模索中ではございますが、間に合わなかった場合はお許し下さいませ(ノД`)

ちなみにですが、先ほど新スレ立てて参りました。よろしければお越し下さいませ。


【タ】あぼむあろ【ン】
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1173281423/l50

ではでは〜!

975 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 04:56:47 ID:la+Qz46+
向こうの職人サソが使ってるのを使えば良いよ
携帯でもPCでも見れるし

976 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 07:53:12 ID:HrkGlJvG
某2人組アーティストの時(最初?)から読ませていただいています。
最近思うのは、内容が少し希薄になってきたかな…と(スミマセン)
毎日投下して下さるのは読む側としたら正直嬉しいですw
…が、アール子サンにとって負担になってたりしませんか?
もう少しゆっくりのペースでもいいかな。
設定が現在になっても、現在の出来事をネタにすればいいですし
つーか、読みたいだけなんですけどねww

これからも楽しみにしてます(・∀・)

長々と失礼しました。

977 :アール子:2007/03/08(木) 09:41:51 ID:U9ZXOqw9
>>975
えと、あちらの職人さんが何を使ってるってゆうのはどのようにしたら
分かるのでしょうか・・・それすらもわからず・・・教えて子でスマソ(ノД`)

>>976
なんと!あれからご覧になって頂いてる方がいらしゃったとは!恐縮です(-人-)
あれは・・・今となっては・・・苦い思い出だったような・・・色々あったし・・・あはは・・・
それはさておき。
希薄・・・でつか。ん〜、個人的に手を抜いてるつもりはなかったりします。
全く負担になってないと言えば嘘になりますし、机に頭を伏せながら悶えてる
様な日もあります。でも、書いてて楽しいのも事実なんです。

何と言いましょうか、性格上両極端にしか出来ないと言いますか・・・。
これで、お言葉に甘えて今書く手を止めたり休めてしまうと
戦意喪失じゃないですが、2週間とか1ヶ月とか投下しなくなると思うんです。
いや、これホント。

あまりお待たせしたくないとゆう気持ちが毎日の投下になってるとゆうだけで。
単に私の性格の問題なんですけどね・・・
しかも文の意味いまいちよく分からなくなってきてるし・・・スマソ(ノД`)



978 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 10:38:52 ID:ZBiTRxIb
なんでこんなに残ってるのにあっちたてたんだろ
そんで、なんで某スレと似たようなタイトルにしたんだろ
意識しすぎ
長いし。

979 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 11:07:54 ID:PzKaIGHw
980過ぎてレス間隔が空くとdat落ちしてしまうので
970前後のスレ立ては大変適切なタイミングですよ。

980 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/08(木) 15:32:43 ID:dxyZ7/Eo
向こうの職人さんが使ってるのってエキサイトですよね?


http://k.excite.co.jp/hp/w/mobile/search/TospSearch010.asp?yid=&SSL=

↑ここで作ってみては?保存庫

981 :アール子:2007/03/08(木) 17:52:26 ID:h6nT0UFC
>>980
御教授感謝です!
とりあえず、ただいま模索中です。
がんばってみます!

982 :うふ〜ん :うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

983 :名無しさん@秘密の花園:2007/03/09(金) 03:56:57 ID:yWiZm3SZ
>>982
もういいよ。
そーいう言い方いくない。
不注意な発言はどっちの職人さんも気分悪くするからやめたほうがいいと思う。。



総レス数 983



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